皆川博子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレずっと読みたいと思っていた皆川作品をようやく初読みしました。
自分の読書力と日本語力の未熟さを痛感させられたというのが、最初の、そして正直な感想です。
いやぁ〜まいった。
深い、実に深い。
皆川文学を読むにあたって、手始めにと手にした理由は本書が短編集である事。
さらっと読み進められると思っていた自分が情けないやら、恥ずかしいやら(苦笑)
それぞれの物語に密接にかかわり、深みを増すのが添えられた俳句や詩。
叙事詩的な文体であるが、これぞ日本の純文学なのであろう。
現段階では最後に記された「遺し文」のみが、少し理解出来た気もするが、本作を読み取れる読書力を身につけ、再読した時には -
Posted by ブクログ
面白かったです。
13世紀のフランスで、神の御告げを受けたエティエンヌを中心とした子供たちがエルサレムを目指したという史実を元にしたお話でした。
児童書になるのか、皆川さんにしては毒や闇は少なめでしたが引き込まれました。
エティエンヌやルー、アンヌという初期の子供たちを取り巻いたり阻んだりする大人たちの思惑が醜く残酷なのですが、この混沌とした時代には仕方ない事だったのかもと思いました。歴然と身分の差があって重税に苦しんで。
記憶を無くしているガブリエルがとても好きな登場人物だったのですが、彼が到達する「神はおわさぬ。教会も聖職者も、巨大な嘘にほかならぬ」という「真実」が重く垂れ込めます。
死と -
Posted by ブクログ
ナチスドイツというのはともかく小説の題材になるネタが豊富なのか、やたらと色んな人が話を作っていて、なんか良く分からんけどえらい耳年増になってる気がする。でもなんでナチスがあれだけ熱狂的に受け入れられたのか、ってのが、これだけ小説が書かれる、ってのにも繋がるんかな。ムッソリーニとかカストロじゃダメなんだろうしな。
それはさておき悪い奴の話である。なんでこう悪い上に頭おかしいのにうまくやるんだろうね。こういう本を読めば皆さんきっと真面目に働くより頭おかしくなった方が良いや、ってきっと思うよね。いや、思わないかな。にしても去勢が男性の与える恐怖心はスゴイ。