皆川博子のレビュー一覧

  • 開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―

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    最後の最後まで分からないストーリーは面白かった。文体のせいか読み進めるのに時間がかかった。会話があまりに淡々としているせいか。時代設定や人物はとても好み。

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    2021年11月27日
  • 死の泉

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    前半は割と好き。差別や戦争、貧困から子供を守る母親の苦悩とたくましさを感じた。
    後半(2部以降)は、結末ありきでムリヤリ話を動かしてる感じで納得度か低いというか...。登場人物もやたらと多くなりごちゃごちゃしてる。
    最後は、実は○○でした的な展開だけど、伏線もないので驚きはない。
    あとがきを読むと見方が変わるのだけど、これ必要だったかな、、、

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    2021年11月19日
  • U

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    300年の時を越え、空間も超えて紡がれる二人の物語。オスマントルコ、第一次世界大戦これらをつないでいる数々の史実とそれに関わる二人。二つの物語を書いて、ぐるぐるっと混ぜて、一つにつないだ感じがして、なんとなくすわりが悪い感じがした。最終章もなんとなくとってつけた感があって、物語と今一つ有機的につながっている感じを受けなかった。読みが浅いかしら。。。

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    2021年10月07日
  • 夜のアポロン

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    濃密な狂気と性と死の臭いが漂う短編集。さすがの完成度だけど、一つ一つがすごい生々しい臭い(それを毎回品位を落とさず書ききるのはほんとうにすごい)を放っているのでお腹いっぱいになってしまった感じがする。
    「はっぴい・えんど」の高揚と墜落の間を行ったり来たりする、迸るエネルギーが読んでいて楽しかった。
    幻想的な「夜のリフレーン」のほうが好み。

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    2021年08月28日
  • 開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―

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    18世紀ロンドンを舞台とした解剖医とその周りにいる人たちで起こる事件、犯罪。時代の描き方についていくのが難しいというところがこの小説の読みにくさであり個性なので、ここを面白いと思えるかどうかだったと思う。最後に明かされる真実に行くまでに少々疲れてしまった。

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    2021年07月23日
  • アルモニカ・ディアボリカ

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    終盤、かなり息切れしてしまった。
    光の速さで畳まれまくる風呂敷に着いていくのに必死。
    まあこれは私の頭が悪いってだけの話なのですが、登場人物が元々多い上、ビリー、ブルース、ブッチャーとBから始まる名前のやたらと多いこと(撹乱?)そして真実があーでこーだもんで脳内大混乱スマッシュバートンズ。
    大きく3つ(4つか?)のクエスチョンを同時に追っていくのでそのあたり脳のリソースの配分を間違うと死ぬ。
    そんなわけで話は複雑濃厚で脳の使い甲斐があり非常に読み応えがある。
    ただ、ミステリーではあると思うけど推理小説ではない、かな。
    終盤てんてこまいになったのは謎の解明場面が語りで終わってしまったからかも。
    セリフの多さが功を奏して読みやすいし、前作に引き続きガイ・リッチーに監督して欲しいわあなんて思えるけど、
    ちょっとスタート地点から哀しみが付きまとって、前作みたいにエキサイトできませんでした。。

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    2021年05月30日
  • 双頭のバビロン 下

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    皆川博子さんの、まるでその世界に入り込んでしまったような錯覚を覚えるほどの緻密な世界観は病みつきになってしまうけど、今回はお話があんまり好きになれなかったかなあ。上巻ののろのろ展開には辟易したし。あと、結末がハッピーエンドとは言えないのも読み手としてつらい。

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    2021年04月16日
  • 双頭のバビロン 上

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    読み終わるのにものすごく時間がかかってしまった……登場人物もいまいち掴みどころがなく、これといった出来事があるわけではなく、ただ淡々と一人称で描かれるストーリーは緩慢に感じられてほとんど興味を持って読めず…….ようやく上巻最後で出来事が起きたのでここからの展開が早いことを祈ってます

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    2021年04月14日
  • 少年十字軍

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    児童書だけど、ちゃんと皆川博子の歴史ロマンものだし幻想小説だった。悪魔サルガタナスと青い蝶の描写のなんとも言えない美しさ、ジャコブとドミニクのやり取りなど大人サイドの話をもっと掘ったら完全にいつもの皆川博子になるんだろうな…
    少年十字軍自体が史実とのことで驚いたけど、興味深い。

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    2021年03月04日
  • 蝶

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    先の大戦前後の日本を舞台にした短編集。
    谷崎潤一郎のような悪魔主義的な背徳の美を綴る。
    筋書きや文章でなく、雰囲気を堪能する作品に思える。
    ひたすらに美しく、通州事件の生還者である令嬢が凄惨な最期を遂げる一篇「遺し文」にて、彼女の描写として選ばれる凄艶という語が、全作品の評価として最も相応しいのではないかと。
    現と幻、生と死、美徳と悪徳とが等価に溶け合い、その境界が曖昧であるために全作品が、一つの短編の題名である「幻燈」の如くに非現実的な色合いを帯びている。
    たまゆらの白昼夢に魂を奪われるかのような怖さを宿す一冊。

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    2021年02月15日
  • 写楽

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    江戸文化史版水滸伝という感じでビッグネームたちが集まり散じてゆく様が大変楽しかった。そこにフォーカスした方がおもしろいさくひんになったのではないか。とんぼの挫折をだらだら書いたり蔦屋の投獄を丁寧に追っかけたりって、正直、要る?筆者自身も要らないと判断した部分はばさっと省略する人のようだし、もっとエンタメ度を高められたのではないかという気がする。
    写楽の活躍した10ヶ月間が非常にあっさりと描写され、ほとんど劇的な場面を交えずに終わるのは、ドライで小気味良かった。
    とんぼのほのかな恋が悪所における世俗の垢に汚染されて終わってゆく様なども苦くてよい。結局捨てた女のところに出戻るという、希望がなくはないけどとても小さな結末は、愛おしくも切ない。

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    2020年12月26日
  • ゆめこ縮緬

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    美しかった。どこまでが現実でどこまでが幻想なのか分からない世界観。
    文月の使者、玉虫抄が好きだった。

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    2020年11月07日
  • 猫舌男爵

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    皆川博子は過去の異国へ誘ってくれるから好きだけど、何かしらのトラウマを残していくので、もうちょっと当分はいいかな…という気持ちになった。『水葬楽』、『睡蓮』は良かった。

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    2020年11月03日
  • 薔薇忌

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    どの話も、最後に突き放される哀しさがある。美しく残酷な秘密。決して癒されない哀しさ。
    薔薇忌と桔梗合戦が特に好きだった。

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    2020年10月10日
  • 死の泉

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    ツイッターでも、優れた日本人同士を結婚させることを国家事業とすべき、という意見を某氏が披露していて炎上していたときに、話題にした人がいましたが、ナチのレーベンスボルン(命の泉計画)がこの本の前半の背景。超人種アーリアというナチの妄想によるアーリア増産計画で、征服した各国から金髪碧眼の子供を略奪し施設に集められる。また、金髪碧眼の若い女性とSS兵士たちのあいだに子供をもうけさせ出産させるといった、ホロコーストの対称にある優生思想計画。ホロコーストに関しては周知だけれど、レーベンスボルンに関してわたしが知ったのはつい数年前、映画『誰でもない女』で、たぶんそれを知る日本人は少ないのでは。本国ドイツやヨーロッパではどうなんだろうか。ノルウェーではレーベンスボルン施設が10か所設置されてナチ党員とノルウェー女性とのあいだに生まれた子は12000人とwikiにはある。ホロコーストにくらべて大きな声で語られることが少ないとすれば、それは多く存在するであろう「当事者たち」つまり生存するその子どもたちに、配慮するためなのかなって思う。自分が、もしくは自分の親が、ほんとうの父親がナチだったということ以外誰だかわからないとか、母親がその計画に利用されナチ党員と性交渉をし自分が産まれたとか、そういう人がヨーロッパにたくさんいて、それを公表できずにいたり、自分でもそれを知らずにいたりするのかもしれないと、想像してみる。
    で、レーベンスボルンのことをもう少し知りたくて、それを題材にした本書を読んでみた。レーベンスボルンは表向きは、子どもを安心して産み育てられる施設となっていて、そこで未婚のまま出産するマルガリーテが前半の主人公で、彼女の一人称で物語が進む。後半からは様相が変わり、語り手も変化していく。ジャンルとしてはミステリーになるんでしょうか。作者皆川博子さんは初読ですが、知識豊富でびっくり。まるでドイツ人が書いているみたい。っていうか、そういう手法が取られていてそれはそれであとがき含めて工夫が凝らしてあるのだけれど。ナチがおこなっていた人体実験などの科学の知識を戦後アメリカがソ連に奪われないように秘密裏にSSの科学者たちをアメリカに招聘していたとか、ドイツ、ポーランド、オーストリアに続く土地の地下に広大な岩塩屈が存在し、かつてそこで強制労働させられていた囚人たちが地上を懐かしんで地下都市を岩塩で彫刻した跡が今でも残っているとか、知らなかったことを知れてよかった。物語としては、ちょっと少女漫画チックというか、こういう題材をこういうエンタテイメントにしてしまっていいのか、という、読んでいて罪悪感が残るというか、微妙でした。お話しそのものも、あまり面白くなくて、さいごの方は「誰が誰でもあまり興味ない。早く終われ」となってしまった。ざんねん。

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    2020年08月06日
  • 写楽

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    写楽の正体は?という問いは、本能寺の黒幕は?に匹敵する歴史のミステリーになっています。

    さて、本作品は前世紀に映画化された作品の小説に当たります。映画に関しては辛うじて記憶の向こう側に有る様な無いようなですが、解説を観ると出演が真田広之、片岡鶴太郎、佐野史郎や葉月里緒奈などで思わず観てみたくなるような俳優陣です。

    さて、本作品は写楽の正体を巡るミステリーではありません。
    主人公の翻弄される奇異な運命を本筋に江戸の名プロデューサー蔦谷重三郎とその仲間達の物語となっております。どの様に写楽は現れ消えていったのか?と当時の江戸の風俗と文化を楽むような作品となっております。


    それにしても蔦屋重三郎の下に集まった面々は凄い!
    喜多川歌麿、山東京伝、十返舎一九、滝沢馬琴に葛飾北斎など教科書にも載るアーティスト達を発見し育て上げた実績は凄いの一言です。

    現代で言うと少年ジャンプの編集者みたいなものかなぁと、ふと思いました。

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    2020年07月26日
  • 開かせていただき光栄です―DILATED TO MEET YOU―

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    ネタバレ

    皆川博子さんの作品はおそらく初。あっさりめの文体で、18世紀ロンドンの政治腐敗、環境汚染、貧富の差などなどが、洗練された描写やエッジの効いた会話の応酬と共に効果的に描かれている。会話文の多さが目立つが、イギリスらしい皮肉の効いたやりとりが登場人物を魅力的にし、さらに必要最低限の描写を挟むことで、分厚い物語をテンポよく進行させている。現在と過去が交互に進行する仕掛けも、飽きさせず、読みやすくする仕掛けの一つかなと。ネイサンの行方が途切れてからは長かったけど。

    日本人が、魔法とか魔術が下地にないリアルな18世紀ロンドンを舞台に小説を書く、というのは果たして大丈夫か?とドキドキしたけど、全く問題なし。街や人々の描写、暖炉の構造、当時の風俗や偏見、どれ一つとっても丁寧な取材に裏打ちされていて、立体的な当時のロンドンを感じることができた。ちょっと前に読み漁っていた「トム・ジョウンズ」辺りと比べて特に齟齬や違和感もなかったので、素直にすごいなと思う。

    内容としては、、、うーん、なんというか、当時と今の価値観というか、裁判のやり方というか、社会の仕組みというか、色々と違いすぎてなんとも言い表しがたい。悪を葬る話ではあるんだけど、同時に悪に堕ちる話でもあるし、、、というか"悪"どうのこうのではなく、自分たちにとって一等憎くて邪魔なものをいかに効率的に振り払うか。愛憎、謀略、我欲に溢れた街で、いかに大切なものを守るか、必死に生きるか、という話なのかな、、、と思う。結末のどんでん返しには驚いたけど、良かった!これで死んだのは悪い奴だけだね!とはならない。切なさと、苦さと、微量な爽快さ、のミックス、不思議な読後感。

    こんな街でよくもまあのうのうと生きてこられたなと思うほど、解剖一筋、不器用で実直なダニエル先生だけど、だからこそ弟子にあれだけ愛されたのだろうなと思う。エドの問いかけに、媚びることなく素直に答えた、答えてしまった先生こそが、彼らが愛した先生なのだから、きっと結末は変わらなかった。やっぱりちょっと切ないな。できれば、これからはちゃんと弟子を護れる先生になってほしい、護られるのではなく。

    あと個人的には、エーテルで眠らせた女を犯して妊娠させるのはちょっと現実味がないのではと思いました。ナイジェルのことももうちょっと掘り下げてほしかったな、わざとだと思うけど。

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    2020年04月23日
  • 双頭のバビロン 上

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    再読ですが面白かったです。
    というかほぼ新しい気持ちで読みました。。
    結合双生児だったゲオルクとユリアン、分離したからはゲオルクは一旦表舞台へ、ユリアンは無き者としてこっそり成長しました。
    ゲオルク、ユリアン、そしてパウルの3人の章がそれぞれ進んでいくのですが、まだどのように絡み合ってくるのかわからずわくわくします。
    ゲオルクは一時期映画監督の仕事をするのですが、その章で書かれた、
    〈大衆の息抜きに役立つであろうものはまた、彼らの感覚を麻痺させ、思想的に白痴化させる。民主的であると謳われる文化のほとんどは、いい意味で大衆的なのではなく、悪い意味で通俗的である。〉…私も、同意しました。
    ユリアンからの?精神感応でゲオルクが描く『双頭のバビロン』という物語…ゲオルクが作った映画の数々もとても面白そうで気になります。
    下巻も楽しみです。

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    2020年03月19日
  • 妖恋

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    江戸を舞台にした妖しく切ない短編集。

    現実と幻の境界が曖昧な感じで幻想的。
    時代背景故にすれ違ったり成就しなかったり…物悲しい空気が漂う。

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    2020年03月14日
  • 蝶

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    ネタバレ

    ずっと読みたいと思っていた皆川作品をようやく初読みしました。

    自分の読書力と日本語力の未熟さを痛感させられたというのが、最初の、そして正直な感想です。

    いやぁ〜まいった。

    深い、実に深い。

    皆川文学を読むにあたって、手始めにと手にした理由は本書が短編集である事。

    さらっと読み進められると思っていた自分が情けないやら、恥ずかしいやら(苦笑)

    それぞれの物語に密接にかかわり、深みを増すのが添えられた俳句や詩。

    叙事詩的な文体であるが、これぞ日本の純文学なのであろう。

    現段階では最後に記された「遺し文」のみが、少し理解出来た気もするが、本作を読み取れる読書力を身につけ、再読した時にはきっと違った景色を想い描き、空気を感じ、涙することが出来るのだろう。

    その日を楽しみにこれからも読書を続けていきたい。

    説明
    内容紹介
    インパール戦線から帰還した男は、銃で妻と情夫を撃ち、出所後、小豆相場で成功。北の果ての海に程近い「司祭館」に住みつく。ある日、そこに映画のロケ隊がやってきて……戦後の長い虚無を生きる男を描く表題作ほか、現代最高の幻視者が、詩句から触発された全八篇。夢幻へ、狂気へと誘われる戦慄の短篇集。
    目次
    空の色さえ/蝶/艀(はしけ)/想ひ出すなよ/妙に清らの/龍騎兵(ドラゴネール)は近づけり/幻燈/遺し文/解説・齋藤愼爾
    『蝶』は、現代文学の砂漠の沖に光輝まれなる孤帆として、美の水脈を一筋曳いてきた皆川博子文学の一頂点といえる短篇集である。──解説より
    内容(「BOOK」データベースより)
    インパール戦線から帰還した男は、銃で妻と情夫を撃ち、出所後、小豆相場で成功。北の果ての海に程近い「司祭館」に住みつく。ある日、そこに映画のロケ隊がやってきて…戦後の長い虚無を生きる男を描く表題作ほか、現代最高の幻視者が、詩句から触発された全八篇。夢幻へ、狂気へと誘われる戦慄の短篇集。

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    2020年02月17日