中村元のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ブッダはお釈迦さまの名で知られる仏教の開祖です。
シャカ族の王子に生まれ、生きる苦しみから悟りを開き教えを説くにいたったその生涯をたどり、仏教の教義をわかりやすく説明します。
四苦八苦、因縁、縁起、業などよく使われる言葉の本来の意味を解説し、悟りとは何かを明らかにするやさしい仏教入門。
[ 目次 ]
1 誕生
2 宮廷の栄華
3 出家
4 悟りを開く
5 教えを説く
6 ブッダの子供たち
7 最後の旅
8 入滅
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ -
Posted by ブクログ
私は無宗教と自認していますが、最も影響を受けた宗教と言えば仏教だと思います。恐らく、多くの日本人も同じではないでしょうか。
特に、哲学的な観点からの仏教には、壮年になるにつれて関心が高まり、本書を手に取りました。様々な会話の中で、お釈迦様が発したとされる言葉が収められています。
真理に辿り着くということは、妄想や執着から自由になることと同義であり、私のような、市井の俗物からみると、かなりストイックな姿勢が求められるのだと改めて感じました。その中でも、特に印象に残った言葉としては、
---
人が「これはわがものである」と考える物、ーそれは(その人の)死によって失われる。われに従う人は、賢明に -
Posted by ブクログ
・『浄土真宗はなぜ日本でいちばん多いのか』の島田裕巳さんが書かれた、『ブッダは実在しない』とあわせて手に入れた『ブッダ物語』…さあ、真実はどっちだ(・・?
島田裕巳さんの『ブッダは実在しない』の次に読みました。書かれていることは、言い伝えに忠実であろうとするためか、まるで、おとぎ話のようで、リアリティに欠けるので、期せずして、ブッダは創られた教祖なのではないか?という疑念を強めるものでした。
しかし、ブッダの教えが時代と共に創造・精製されたものであったとしても、私たちが追い求めるものは、命の炎が弱まるにつれて色あせて行くものであることは間違いありません。ブッダが残したとされる言葉の数々に -
Posted by ブクログ
・人生の指針を得るために、仏教の経典の重要な教えだけでも知りたい、というわがままな読者の希望をかなえるため、先年行った講義や対談を中心に総合して歴史的、体系的にまとめてみたという、とても贅沢な一冊!
Ⅰ釈尊の生涯は、同じ中村元先生による『ブッダ物語(岩波ジュニア新書)』で予習をしていたので、復習になりましたが、原始仏典を平易な現代語に訳してくださったⅡ人生の指針の方は、原始仏典に忠実であろうとしたためか、私が背景を十分に理解していないためか、必ずしも読みやすいとは言えず、それこそ釈尊の教えを人生の指針にしたいとすがる熱心さが求められるような気がしました。そこは、先に読み終えた『仏典のことば