永野裕之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「東大に合格する人は英才教育を受けている」
詭弁なのはわかっている。けれども、堂々とこう宣言されてしまっては、それが事実なのではないかと錯覚してくる。ましてや、ナイーブになってしまった東大志望の受験生ならばなおさらだ。この宣言を聞いたことで「ああ、僕は英才教育など受けていないから東大なんてムリなんだ……」と悲観をしてしまうかもしれない。あぁ、困った。
……実は、冒頭の宣言が間違っていることを証明するのは簡単である。「対偶」を考えればいい。ある命題が「真」ならば、その「対偶」も「真」になる。「偽」ならば、「対偶」も「偽」になる。
つまり、「東大に合格する人は英才教育を受けている」が「偽」であると証明するには、その「対偶」が「偽」であることを確認してやればよい。この場合、「対偶」は「英才教育を受けていない人は東大に落ちる」ということになる。いやいや、世の中に英才教育を受けずして東大に合格した人などいくらだっているだろう。冒頭の宣言の「対偶」が「偽」であることは確認できた。ということは、冒頭の宣言だって「偽」である。証明終わり。なぁんだ、悲観することなんてなかったんだ。
本書が大切にするのは「数学の考え方」である。それは別に計算ができるとかできないとかの話ではない。思い出す「数学の授業」は計算ばかりだったかもしれないが、きっとその根底には、何か「思想」めいたものが流れていたはずだ。本書が明らかにしてくれるのはソレである。
かねてより「論理」は「国語科」ではなく「数学科」が担っていると僕は考えているが、ひとつ思い違いをしていた。僕の考える「数学科」の「論理」とは、単元でいうところの「集合と論理」ばかりを見ていたのかもしれない。でも、そうではなかった。「数学」そのものが「論理」を司っており、それは「集合と論理」という単元だけが担っているわけではなかったのである。ありとあらゆる「数学科」の単元の根底には「論理」的であるという大前提が敷かれているのではないだろうか。本書は――あくまで「整数」と「確率」という2単元を扱っているだけだが――そんなことを考えさせてくれたのである。
学生時代から「数学」は嫌いだったけれど、こんな「数学」なら大歓迎です。 (^_-)-☆
【目次】
はじめに――問題解決に役立つ数学
1 なぜ整数と確率なのか?
2 整数篇
2-1 素を探る ―素因数分解―
2-2 情報を増やす ―積をつくる―
2-3 解をしぼりこむ ―必要条件―
2-4 周期性を見つける ―合同式―
2-5 抽象化する ―文字式―
2-6 間接的に証明する ―背理法と対偶―
2-7 足がかりを見つける ―特殊解―
2-8 数学的に推論する ―帰納と演繹―
2-9 予測の正しさを証明する ―数学的帰納法―
3 確率篇
3-1 100%を証明する ―鳩の巣原理―
3-2 ものの数え方 ―順列と組み合わせ―
3-3 逆の視点を持つ ―余事象―
3-4 「かつ」と「または」を理解する ―ド・モルガンの法則―
3-5 問題を置き換える ―1対1対応の利用―
3-6 「同様に確からしいか」を考える ―ラプラスの確率―
3-7 未来に目を向ける ―期待値―
3-8 原因をつきとめる ―ベイズの定理―
コラム 卒業試験
おわりに――数学を仕事や生活に活かすために -
Posted by ブクログ
中学高校で学ぶ数学のうち統計学に使う部分に絞って解説し、統計学でどのように用いられているが解説されている。
目的は期待通りだったのだが、簡単な所から説明するゆえに少し簡単過ぎると感じた。
中学生、高校生、数学から離れて時間の経った人が読むには良い本だと思う。
☆内容に関する用語
平均、割り算、割合、グラフ(棒/折れ線/円/帯)、質的データ、量的データ、度数分布表、ヒストグラム、代表値(中央値/最頻値)、最大、最小、四分位数、箱ひげ図
平方根、ルートの計算、文字式の計算、分配法則、多項式の展開、乗法公式、倍数の見分け方、分散、標準偏差、分散の公式、偏差値
関数、1次関数、2次関数、グラフの平行移動、平方完成、最大最小、2次関数と2次方程式、因数分解、会の公式、グラフと判別分析、2次不等式、散布図、相関係数
階乗、順列、組み合わせ、二項係数、集合、確率、和事象、積事象、排反、独立、反復思考、等差数列・和、等比数列・和、シグマ記号、確率変数、確率分布、期待値、分散、標準偏差、確率変数の標準化、二項分布
極限、ネイピア数、積分、連続型確率変数と確率密度関数、期待値と分散、正規分布、標準正規分布、正規分布、信頼区間、検定(z) -
Posted by ブクログ
ネタバレ・数学の勉強法(233)
(1)言葉の定義を完璧に頭に入れる
最初にやらなくてはいけないのは新しい概念の中で出会った言葉の定義を一言一句間違わずに頭に入れること。ここに曖昧さが残っているとこの先の勉強がすべて無駄になってしまう。
(2)定理や公式を自分の手で証明できるようにする
ただ丸暗記しているだけの公式や定理は実際にはどこて使っていいかわからず、ほとんど役に立たない。公式や定理を知らなくても(それらを証明することから始めて)解くことができるという境地になって初めて、公式や定理は正しい場面で正しく使えるようになる。
(3)基本問題を徹底的に演習する
基本的な問題(教科書レベルの問題)を徹底的に演習する。