永野裕之のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
昔、「おもしろくて眠れなくなる数学」というシリーズ本にハマっていたことがある。この本も数学の素晴らしさを紹介してくれる本だった。
数学ってなんとなく豆知識としてあるだけでちょっとかっこよくないですか?
そんな気分で手にとって読みたい本でした。
以下、印象的だったシーン
・数に強いとは
1.数字を比べることができる
2.数字を作ることができる
3.数字の意味を知っている
→日々精進します
・GIMPSというコンピュータプロジェクトにより発見された最も大きな素数は約2480万桁(2019/8)
→もはや桁数もアバウトである笑
・フェルミ推定
1.仮説を立てる
2.問題をいくつかの要素に分解 -
Posted by ブクログ
タイトルに似合わず?かなり良かった。
プログラミングにおける、CSの入門書みたいな立ち位置。細かい解法ではなく(一部解法も載っているけど)、問題の捉え方について簡単な言葉でまとめてくれている。
最後の総合問題に東大の入試問題を選ぶ感じも、東大みたいな良問こそ基礎的な思考の積み重ねなんだよということが分かる。
これをそのまま覚えるというより、このレベルで抽象化してまとめておくと使いやすいなって感覚を掴んで、自分でまとめていくと良さそう。
- なんで?となるタイミングで安易に先に進まないようにしないと思った。回答中の公式とか証明できるんだっけみたいなことを流しがち。せっかくの復習の機会なのに -
Posted by ブクログ
等比数列の和の公式 Sn=初項×(1-公比のn乗)/(1-公比)
順列組み合わせ、nPr、nCr、2項定理の係数として使われる。微分公式を導く。
合成関数の微分=外の微分×中の微分
積の関数の微分=それぞれ微分と元を足したもの。
商の関数の微分=分母の元の2乗が分母、分子は分子の微分×分母の元-分子の元×分母の微分。
tan=sin/cos,cosの二乗+sinの二乗=1
二点間の距離の公式を使って余弦定理が導かれる。そこから正弦定理が導かれる。
sinの微分=cos、cosの微分=-sin
tanは、商の微分から
対数は、底をそろえることから始まる。=底の変換公式。
指数関数と対数関数 -
Posted by ブクログ
数学塾の塾長で数学に精通している著者が日常生活における数字との付き合い方を様々な観点から書いた一冊。
様々な分野の単位の成り立ちや暗算や計算法を知ることができ非常に日常生活で有用な知識を身につけることができました。
そして、数学に精通している著者ならではの深い知識も知ることができて勉強になりました。
素数、友好数、完全数や社会で扱う数字などをざっくりとした規模感、質料や時間などの単位の成り立ちなど今まで自分たちの生活の身近にあったものの深層を知ることができ、本書を読んで見方が大きく変わる場面がたくさんありました。
また計算の技術においては等分除と包含上手にという概念やフェルミ推定の考え方など -
Posted by ブクログ
「東大に合格する人は英才教育を受けている」
詭弁なのはわかっている。けれども、堂々とこう宣言されてしまっては、それが事実なのではないかと錯覚してくる。ましてや、ナイーブになってしまった東大志望の受験生ならばなおさらだ。この宣言を聞いたことで「ああ、僕は英才教育など受けていないから東大なんてムリなんだ……」と悲観をしてしまうかもしれない。あぁ、困った。
……実は、冒頭の宣言が間違っていることを証明するのは簡単である。「対偶」を考えればいい。ある命題が「真」ならば、その「対偶」も「真」になる。「偽」ならば、「対偶」も「偽」になる。
つまり、「東大に合格する人は英才教育を受けている」が「偽」