【感想・ネタバレ】東大→JAXA→人気数学塾塾長が書いた数に強くなる本 人生が変わる授業のレビュー

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Posted by ブクログ

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数学に強いということは既存の公式を適切な場面で使うことができるだけでなく、それらを組み合わせて未知の問題を解決していく方法を探り、最終的にはまたその新しい問題に対する公式や解法を一般化できるということ


「数字を語れない者は去れ」(孫正義) 「会計の数字は飛行機の操縦席にあるメーターみたいなもの。実態を表していなければ正しい方向に操縦はできない」(稲盛和夫)   「数字算出の確固たる見通しと、裏づけのない事業は必ず失敗する」(渋沢栄一) 「数字なき物語も、物語なき数字も意味はない」(御手洗冨士夫) 「経営とは数字である。同じく仕事も数字である。人が動く、そしてものが動くと、数字は必ず動く。数字は結果であり、業績を表す」(鈴木



IT企業グーグル( Google) の社名の由来をご存じでしょうか?  グーグルの社名は、 10 の100乗( = 1 の後に 0 が100個並ぶ数) を意味するグーゴル( googol) を、共同創業者のラリー・ペイジが誤って 綴ったことに由来するといわれています。  グーゴルは、アメリカの数学者であったエドワード・カスナー(1878 − 1955) が、『数学と想像力』という著作の中で初めて紹介した数の単位です。かねてからカスナーは、子ども達に数学への関心を持ってもらおうと1の後に0が100個続く数の名称を考えていました。そこで何かいい名称はないか?と甥のミルトン・シッタ(当時 9 歳) に相談したところ、「グーゴルはどうか」と提案され、これを採用したということ


数に強い人は暗算が恐ろしく得意、というよりもむしろ、概算(おおよその数を見積もること) が得意な人です。  これに関しては、 20 世紀の最も重要な経済学者であり、マクロ経済学を確立したことでも知られるイギリスの ジョン・メイナード・ケインズ がこんなことを言っています。   私は正確に間違うよりも、むしろ漠然と正しくありたい( I'd rather be vaguely right than precisely



また「白鳥の湖」などの作曲で知られるチャイコフスキーも 「もしも数学が美しくなかったら、おそらく数学そのものが生まれてこなかっただろう。人類の最大の天才達をこの難解な学問に惹きつけるのに、美のほかにどんな力があり得ようか」  という言葉を遺しています。   19 世紀のイギリスの詩人ジョン・キーツが書いた『ギリシャの壺に寄す』の最後には、こんな一節もあります。 「美は真なり。真は美



一方、「美は真なり」とは美しいものは真実であるという意味


一説には、白銀比を日本に定着させたのは聖徳太子だといわれています。実際、彼が建立した法隆寺の五重の塔や伽藍配置には白銀比が随所に盛り込まれています。また、目盛りにが登場する 曲尺 が使われ始めたのも聖徳太子の時代です。  黄金比には対数螺旋に代表されるようなダイナミックな美しさがあるのに対し、白銀比は質素と堅実さを良しとする日本人の感性にマッチする、合理的な美であるといえるかもしれませ



さらにデザイン上の美とはやや趣向が違いますが、「5・7・5」の俳句にも白銀比の近似値(約 5: 7) が含まれているのは偶然ではないと考える人もい



この言葉にはモデル化によって本質を単純化することができる人の特徴が如実に表れています。それは、  ・ 短い言葉で説明できる  ・ たとえ話がうまい  という2つの特徴です。   誤解を恐れずに言えば、本質はいつも単純です。単純でなければ本質でないとも言えます。 だからこそ、本質は短い言葉で説明できるはずなのです。  モデル化を試みようとしても、本質が見極められずに悩むことがあるでしょう。そんな時、たいていの人は複雑に考え過ぎているものです。一度立ち止まって、今までの考えを忘れてください。シンプルに考え直せば、きっと本質に繫がる緒が見つかるはずです。   また本質は多くのことを統一的に説明できるものです。一見まるで関連がないと思える複数の事例の中に類似性が見つかれば、その類似性の中に本質があり



巻頭でも紹介したキヤノンの御手洗冨士夫会長の言葉を再度詳しく引用させてください。これはある雑誌のインタビューで語られた言葉です。  「目標を数字で表現すると、その数字の実現に何をどうすればいいのか、誰がどのような筋書きでどのような仕事をし、それにはどんな場面が必要なのか、方法論としての物語が浮かび上がってくる。……数字なき物語も、物語なき数字も意味はなく、実行も達成もできないでしょう。数字とその実現を約束する物語を示すことで、経営計画の信憑性を高め、市場や株主からの信頼性を確保する。数字力が言葉に信の力を

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2023年07月18日

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すごい人が数について説明するとこれだけ面白くなるのかと思いました。わかりやすく例を挙げて解説しており、続きが気になりどんどん読めました。

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2022年07月26日

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ネタバレ

タイトル通り人生が変わるかもしれない素晴らしい本でした。手元に置いて何度も読みたいです。

数について知識を持ち、普段の生活で数に対して考える習慣を持つことで「数」に強くなることが判明。数に対していかに考えることをしていなかったかがわかりました。反省。

私が印象に残ったところ
・数に強い人は平方数や立方数を覚えている
 11~32の平方数 例:13x13=169

・数の教養 社会編
 GDPや国家予算の数字を頭に入れてる。
 例:日本のGDPは約500兆円など

・割り算の場合は、2つの意味のどちらかを意識する
 等分除と包含除

・単独の数だけではなく数の意味を考える
 例:日本のGDPは世界第3位。
  だが、1人あたりの生産性は世界第27位。

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2019年05月02日

Posted by ブクログ

根っからの文系人間なのですが、仕事や生活において数字を意識することは多く、ただそのたびに苦手だなあ、、という思いばかりが先行していたので、少しでも数字に強くなりたい一心で本書を手に取りました。

完全に当たり本でした。強くなるためにはこの本に書かれているエッセンスをより理解し、やはり訓練が必要だとは思いますが、読む前よりも少し数字と仲良くなれた、というか興味を持てるようになりました。

「数字を比べる」
「数字を作る」
「数字の意味を知っている」

特に概算や、フェルミ推定についての項は目からウロコ落ちまくり。ざっくり仮定して、実際に知ってる数を当てはめて、類推するってめちゃくちゃ使える。

数字を使って説得力を持たせたり、入れ替え言い替えてわかりやすくする方法なんかは、すぐにでも実践していきたい。

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2018年11月29日

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文系、理系は関係ない。
数字に強い人は、人生を得する。

僕は典型的な文系で数学は嫌いな教科だ。
それゆえ、なるべく数字を避けてきたが社会人になるとそうはいかない。
何をやるにしても数字がつきまとってくるのである。
また、数字に強ければもっと違ったアプローチの仕方があったと後から思うことも多々ある。

数に強くあれば、新しい道が拓けるのは間違いないだろう!

○数学は論理的思考を身につけ、問題解決能力を磨ける
○数に強くなる為に、知識と理論は必要。
数字を比べる、作る、意味を知ることが大事

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2023年01月21日

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世の中を俯瞰する場合、定量的に如何にシンプルにモデル化できるか。GDPや出生率などの大体の数値を把握しておく。黄金比やフィボナッチ数列の話や暗算の方法など、学生時代に、こんな本に出会っていたらと思う一冊。

宇宙は数学という言葉で書かれているという、ガリレオガリレイの言葉は、数字の偉大さを思わずにはいられません。
そして、私は正確に間違うよりも、むしろ漠然と正しくありたいというケインズの言葉も、勇気づけられます。

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2020年10月22日

Posted by ブクログ

数学塾の塾長で数学に精通している著者が日常生活における数字との付き合い方を様々な観点から書いた一冊。

様々な分野の単位の成り立ちや暗算や計算法を知ることができ非常に日常生活で有用な知識を身につけることができました。
そして、数学に精通している著者ならではの深い知識も知ることができて勉強になりました
素数、友好数、完全数や社会で扱う数字などをざっくりとした規模感、質料や時間などの単位の成り立ちなど今まで自分たちの生活の身近にあったものの深層を知ることができ、本書を読んで見方が大きく変わる場面がたくさんありました。
また計算の技術においては等分除と包含上手にという概念やフェルミ推定の考え方など日常生活において知っていて得になる知識を多く得ることができました。

本書を読んで私たちの生活の中に密接に数字と結びついていることや数字を知ることで生活がガラリと変わる場面が多くあることを感じました。
数字に苦手意識のある人も本書を読むことで数字の魅力を存分に感じることができ、概念がガラリと変わる一冊でした。

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2019年07月07日

Posted by ブクログ

数字の奥深さと面白さ、そしてビジネスにおいて「数字を読むこと」と「数字を作ること」の重要さに気付かされました。

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2019年04月13日

Posted by ブクログ

確かに数字はこれから特に必須スキルだろうと思う。
著者が言いたいことは痛いほど伝わってくる。
高等数学を勉強しろと言っているのではない。
「数に強くなれ」という。
本書では「鍛えられる」と記載されているが、果たして本当だろうか。
数字は実は感覚的な部分も多くて、持って生まれた素養もあるのではないかと思う。
この本を同じように読んでも、スッと入ってくる人と、全く受け付けない人といるような気がしてしょうがないのだ。
ちなみに私は前者だ。書いてあることは納得だし、自分でも一部意識して実践していることもある。
私自身は文系だし、高校時代に数学を諦めた方だ。
しかしながら根拠はないが、決して数には弱くないと思っている。
特に本書では「割り算」をどう捉えるかについて書かれているが、これも非常に納得。
「割り算」こそ、ビジネス上で非常に重要な計算だからだ。
要は「比較」なのだが、これが出来ない人が多くて、社内での説明に苦労した思い出がある。
計算結果を見せるとみんな納得してくれるのだが、それでは自分で割り算で計算してみるかというと、なぜか出来ない。
比較する発想がないのか、比較してどんな答えが出るのか想像できないのか。
数に強い人は、計算する際にはほとんど答えが見えていて計算している。
具体的な計算結果の数値ではなく、「こうなるだろうな」という感覚。
これが分かるから、計算してみるのだ。
結果に違和感があれば、何かが違うと元の数字や計算方法を見直したりする。
この感覚は本当に鍛えられるのだろうか。
持って生まれたモノ的な気がしてしょうがない。
それではなぜ文系の自分がこの感覚が備わっているのか。
やはりソロバンの影響は大きい。
小学生の頃に珠算を習っていたのだ。
だから高等数学は挫折してしまったが、算数自体は決して嫌いではない。
特に計算は昔から早かったし、正確だった。
今でも数字や計算に対してアレルギーはほとんどない。
むしろ今からでも高等数学を勉強したいとさえ思っている。
もう一つビジネスで数字が非常に重要な理由は、それが「論理」だからだ。
会社の会議でも感情で話をする人は案外と多い。
特に役職が上になるほど、感情的になる人が多いのはなぜだろうか。
数字は感情が入り込む余地が限りなく少ないはずだ。
もちろん単なる数字も、見方によっては解釈も変わる。
その際はまた新たな比較対象の数字を持ってくればいい。
見え方はドンドンと狭まっていき、より正しい答えへと近づいていく。
数というのは本当に神秘だ。そして深淵だ。
だからこそ、ビジネス上でも上手に使いこなしていきたいと思う。
(2020/12/30)

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2020年12月30日

Posted by ブクログ

読んでいるうちに数学がとても魅力的に思えてくる本だ。大学受験レベルで数学に挫折した自分だが、本書には数学のコツも書かれており実用書でもある。

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2020年11月24日

Posted by ブクログ

冒頭に幾つかの名言が引用されていたが、"数字なき物語も、物語なき数字も意味はない。" のように仕事をしていく中で「数に強くなる」ことが大事だと思い手に取った本。
2時限目 社会 と6時限目 数字を作る が参考になった。

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2020年08月14日

Posted by ブクログ

人によって使わない知識も多く書かれているので、必要なところだけ読むのが良いのかなと思います。

【数に強いとは】
数に強いとは、数字を「比べ、作れ、意味を知っている」こと。言い換えれば、数字を言葉のように扱えることを言う。

【覚えておきたい数字】
・GDP:約500兆円
・輸出/輸入額:それぞれ約70兆円
・国家予算:約250兆円
・地球一周:約4万キロ
・地球誕生:約45億年前
・人類誕生:約20万年前

【これからしたいこと】
・定量化の練習のために、書籍レビューの点数チェックリストを作成
・暗算テクニックを暗算アプリで練習
・だいたいの数字を作る練習として、フェルミ推測の練習

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2019年01月12日

Posted by ブクログ

数に強いことのメリットを説き、
読者に数に興味をもってもらい、かつ数に強くなるための内容。
数のある意味神秘についてはよく理解でき、大変興味を持てた。
一方で数に強くなる方は、割り算の重要性は痛感したものの、
残念ながら強くなれたはもちろん、今後なれる自身も持てなかった。

とは言え、ビジネスにも使える考え方は満載の1冊であり、
何らかの数字を扱うビジネスパーソンであれば、読んで損はない1冊。

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2018年09月12日

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