男を惑わして弄ぶという噂があり周囲から孤立している旭。そんな彼に学園で「王子」と言われている伊達が「付き合ってくれ」と言ってきた。幸せすぎて怖い…そんな旭をある事件が襲った。と言った感じか。いやぁ〜皆さん仰ってるように、とても透明感のある文章ですなー。この世界にありがちなややこしい難解な言い回しとかでもなく、かといって単調で特徴のないものでもなく。ちょっとした台詞や仕草の間にいれる文章とかにハッとさせられる。巧い。どこだったかなぁ…おおーそういう言い方しますか!と感心した箇所があったんですが…忘れちゃった(感想書く本は赤ペン引きながら読みたいくらいだ)でも、ちょっとツッコミ入れたくなるとこもある。松嶋の告げ口で旭が伊達のことを誤解する時。なんで三尾は黙ってたんだ?その場にいたのに。後から「シマちゃんが変な風に言うからー」ッテのはおかしくないか?その場でフォロー入れてあげなよ。…まぁそこで誤解が消えれば話が進まなくなるんですが(苦笑)それと、ラストのすれ違いが些か長すぎ。いやページ数が長すぎるのは良いのだが、妙に細切れすぎてパッツンパッツン場面転換する(時間が経つ)もんだから「おいおいまだやってんの?」ッテ気になってくる。あと気になるのが松嶋。あれほど旭を目の仇にするのはなんでだ?まぁそりゃ姫城の案に不満だったコトもあるのだろうけど、それだけでは片付けられないような…。伊達が旭に惹かれたのもちょっと弱いかなぁ〜…BLでは野暮ですか?(笑)。しかし…伊達君のような高校生いないよなー優しいしカッコイイし…つか、なんでいなかったんだ!月子の高校に!こんな高校生と恋愛したかった!月子のマフラーも締めて〜!(どんな感想)表紙と装丁は良い!一度書店で手にとってご覧下さいませ。作者の透明感ある世界を素敵に表現しております。それにしても、寮長やるキャラって、なんで猫も杓子も同じなんだ?