あらすじ
倉光子爵の庶子として生まれた伊深彩人は、避暑に訪れていた別荘の窓越しにひとりの美しい男と出逢った。言葉もなく、窓越しにみつめあったふたり。それが、運命を狂わせることになるなど、そのときの彩人には知る由もなく──夏も終わったある日、彩人は父である倉光子爵の命令により、興津伯爵家の次男・孝雅の婚約者のふりをすることになる。男の身である自分をなぜ孝雅は婚約者として扱うのか? 疑問に思いつつも、ひとときのことと覚悟した彩人だが、真意のわからない孝雅に惹かれながらも翻弄されて……
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Posted by ブクログ
面白かったです。
美少年にひとめ惚れした青年実業家が相手の性別を偽り、世間的にも認められた形で自分の「妻」としてしまう話。
BLの花嫁モノの王道ストーリーで、話の展開も結末もほぼ予想できるところではありますが、それを上回る勢いがあるので、読者は引き込まれて、どんどんと読みすすめていきます。
展開がわかりきっていて、話がやや平坦というところほ除けば、安心して読める、とても面白いお話ではないでしょうか。
美麗な表紙もポイントが高そうです。