北畠あけ乃のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
初めて読んだ北畠さん作品。 橘さんの原作は『セブンデイズ』が合わなかったのでちょっと腰が引けたけど、これは次巻が気になるなぁ〜。
クラスの人気者・真里谷×変わり者の「マネキンくん」那智。 別な意味で目立つ2人の、お互いへの執着が描かれた『少年期』編。
那智の髪型が気になる…(´‐ω‐`)←ソコか。
というかメインが高2の話で、2人が仲良くなったのが中2の終わりから。 高1はクラスが別だったらしいけど、その一年間は仲良くなかったの? と気になってしまった。 1巻読み終わったところまでだと、全部説明しきれてないのかな。
そこばかり気になってしまったけど、話としては面白かった。 まだ序章っぽいので -
Posted by ブクログ
ネタバレ英田さんの初期作品で、英田さんにしてはめずらしく恋愛オンリーなお話です。
英田さんといえば、刑事とかヤクザとか、ヤクザとか、FBIとか…(以下略)
血のつながらない兄弟モノです。兄弟モノって、なんかそれだけで背徳の香りがして淫靡な感じ。
あくまでも個人的な統計ですが、既読の兄弟モノは圧倒的に“弟攻め”が多い。
秀逸な“兄攻め”の作品があったら読みたいな~♪
初期作品といえど、安定感のある筆致でしっとりと読ませます。
亮介が子供の頃から兄の静一だけを慕ってきた静かな執着が結構心地よい。
誰にも頼らず生きたきた兄を今度は自分が守りたいという気持ちもいじましいです。
亮介のバイトするバーで兄に言い寄 -
Posted by ブクログ
ネタバレ色んな意味で橘紅緒さん的、鉄板なお話かなと思う。
カプの特性も、ストーリー運びも。
いつものことながら、みんな、どこか少し浮世離れした人たち。
ちょっとワケアリで、きれいだけど、気が強そうで、媚びない受。
自分の風貌が周りの人たちにどんなに魅力的に映っているか無頓着で、
いつもキュッと眦をきつくしたような目をしている。←こういうの多い!
けれど内面は繊細でうぶ。恋も愛も何も知らない。
攻がまた美しく、超然としていて、多くを語らないから、何を考えているのかわからない。
受けの子が勝手に誤解して、勝手に自己完結して、逃げ出す。
橘紅緒さんの作品って、8割方『勘違いor誤解する話』だと思う。
しかも -
Posted by ブクログ
ネタバレ『私立櫻丘学園寮シリーズ』三作目「櫻丘寮の悪魔」と呼ばれる松嶋理利のお話。
見た目は美少女だけど、口を開けば毒しか出てこない松嶋が唯一心を開いているのが
ひとつ年上の従兄斉木志鶴。松嶋のことを愛情をこめて『リリ』と呼ぶ。
子供の頃からお互い深く愛し合っていながらも、重すぎる過去に囚われ、それぞれが贖罪のような気持ちを抱いている。
償いの気持ちといっそ壊してしまいたいと願うほどの執拗な愛情が心の中で相反する志鶴の静かな狂気。
志鶴に重い十字架を背負わせていることを自覚しながらも、愛ゆえに真実を話せず、その手を離せないリリの冷たく燃える情熱。
いっそ、壊してほしい。その狂おしい愛の業火で焼かれてし -
Posted by ブクログ
ネタバレ私立櫻丘学園寮シリーズ2作目。
前作では頼りになる寮長の姫城とお気楽極楽なルームメイトだった三尾の脇役カプ。
二人が初めて出会った、まだ中学生の頃のお話です。
かっこよくて、いつでも誰にでも公平にやさしい姫城と素直で可愛くて真っ直ぐな三尾。
一見能天気に振る舞っている三尾は周りの空気を敏感に察知できる頭のいい子。
ストレートに好意を向けてくる三尾に対して姫城は慎重な態度を崩さない。
前作では結構大胆で豪快なイメージがしたので、これはちょっと意外でした。
姫城は三尾をいつもそばに置いてくれるし、やさしい。拒まない。でも受け入れてもくれない。
すごく焦れる三尾の健気さがホントかわいかった。特にエグ -
Posted by ブクログ
ネタバレ帯のあおり文句が『あなたに触れる許可を、俺にもらえませんか?』だったんだけど、てっきりこれは年下坊ちゃん受→お目付け役攻のセリフだと思い込み、なんだかすごい健気な子の切ない片思いを勝手に連想してました(汗)・・・。小悪魔気取りはあくまでも”振り”で、健気な片思い(でも実はずっと前から両想い)なのは間違ってなかった。主人公がちょっとやさぐれた子になっちゃうエピソードに絡めて、想いあっているのに、お互いがお互いに負い目を感じているという設定には十分説得力があったんだけど、結構早い段階で攻も受を大切に思ってるのがわかっちゃうから、主人公がぐるぐる思い悩むのが、なんか・・・。いや、嫌いだったらそんなこ
-
Posted by ブクログ
ネタバレ年上ヘタレ探偵×年下インテリヤクザ。
受があまり受っぽくないところが良いです。
二人の過去に現在のヤクザ情勢、巻き込まれる事件等、話の割にとてもサクサクとよめますが、詰め込みすぎて駆け足だった印象もあります。
消えた60億、などヤクザもののテンプレはきちんと入れているようですが、逆に探偵仕事の部分がおざなりになっている印象も。
攻がヘタレなのは良いですが、仕事しなさすぎな印象が否めないと言うか。
過去の二人の繋がりががっつり描かれている割には、攻→受の気持ちを自覚する部分にすんなり入り込めませんでした。
受→攻の一途な気持ちは本人の性格や行動と反していて逆にとても可愛くてこちらも応援したく -
Posted by ブクログ
『さよならを言う気はない』の続編。
攻め:陣内拓朗
受け:天海泰雅
3年前に刑事を辞め探偵をしている陣内は12年をかけて自分の気持ちを確認してヤクザの組長天海と恋人となって半年。普段は憎たらしい言葉を吐く天海が自分には気を許してくれていると思っている。
ある日、天海の弟が現れ、余命幾ばくもない母に天海が会ってくれるように説得してくれと依頼され。
父親殺し、そして母親に捨てられて生きてきた12年。気持ちってそんなに簡単に折り合いをつけることなんて出来ないよね?という話でした。天海の果てしない落ち込んでしまった親や家族に対する気持ち、その気持ちをすら自分で見つめないといけない気持ち、真