小野一光のレビュー一覧

  • 限界風俗嬢

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    風俗嬢というステレオタイプをいい意味で裏切る本。色々な人がいるし、色々な人生がある。
    そして作者同様に人は繊細で、逞しく生きてるものだと感じる。
    風俗は遠いところにあるようだけど、地続きのとこにあって、何かキッカケがあれば簡単にそちらに行ってしまう怖さは感じた。ただ身体を売る値段がデフレ過ぎて驚く。
    あとなぜ限界という言葉がタイトルに入っているのか謎。

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    2022年06月17日
  • 新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相

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    酒飲んでてこの事件が話題に出て、ほとんど知らなかったので本読んでみた。いやあとんでもねえな。北九州の事件に似てるのかな、と思ったんだけどあちらの密室性とはまた違くて、ファミリーを組織して堂々と生活してたのがびっくりした。しかし北九州の松永もそうだけど、人の心につけこんでマインドコントロールするのがとてつもなく上手いようで、文章で読むだけだとなんでこれ逆らえないの?って何度も思ってしまった。本の構成としてはすげえ読みにくくて、事件の時系列の通りに書いて欲しいとこを取材の流れに応じたような書き方がされてた。この記者の取材力と根気はとんでもないと思うし、口が堅そうな人たちから証言引き出してるのもすご

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    2022年03月06日
  • 全告白 後妻業の女 筧千佐子の正体

    購入済み

    面白かった

    面白かったです!

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    2022年02月14日
  • 連続殺人犯

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    10人の連続殺人犯に、本人、被害者遺族、関係者家族なとに丹念に取材し、事件を追った書。筆者も後書きに書いてあるが、殺人犯の心の機微のようなものに迫ろうとしている所が興味深い。私は、松永太が非常に怖ろしく感じた。。

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    2021年12月26日
  • 人殺しの論理 凶悪殺人犯へのインタビュー

    ネタバレ 購入済み

    人の狂気と強さを感じる

    死刑が確定した殺人犯へのインタビューと、著者が現場で集めた情報を元に、事件のあらましを書いている。
    加害者側の言葉が乗っており、ニュースで内容を聞くよりも、ずっと現実味が強く、また、痛ましいと感じる。フィクションではなく、本当に起こったことであり、それが自分の住んでいる国で起きていると信じられない。

    加害者の生い立ちを知ると、攻撃性が強い人格であったり、共感性に欠けていて自分以外を道具としか見れなかったり、社会性に欠けている。
    また、幼少期に母親と愛着が上手く作れなかったケースも多い。
    この2つの要因に、金銭への渇望が絡まると、犯罪が起きてしまうのだと感じた。

    自分の近くで、もし、苦しんで

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    2021年11月30日
  • 連続殺人犯

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    連続殺人犯への面会や周囲の人への取材などにより、事件を追いかけるルポ。
    後書きに「殺人犯の共通項を探していたがなかった」とあるが、いくつかのパターンはあると思う。
    先天的に障害がありそうな者、生い立ちにより心を病んだ者、自己愛が強すぎて周囲を取り込んでいく者など。
    そして加害者に子どもがいる場合も多い。被害者だけでなく、自分の子どもたちの未来も奪っている。

    軽度の知的・発達障害などがある場合、認知の歪みなどにより当たり前が通じないことがあるそうだ。
    殺人の動機が自分でもよくわかっていない、自分が何をしたかあまり理解していない者はこういった要因もあるのではないだろうか。

    大阪姉妹殺人の犯人は

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    2021年10月17日
  • 新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相

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    とにかく登場人物が多いのが特徴的な事件だった。北九州の事件と併せて読むと、どのようにして他人を傀儡化するか共通点を見出だせる。
    家族喰いというタイトルが秀逸です。

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    2021年02月23日
  • 連続殺人犯

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    私のような茫洋と生きている人間でさえ、一回はその名前を聞いた事がある殺人犯が多数並ぶ。
    私や世間が想像している犯人像とはちょっと違うので、一度触れてみても興味深い一冊です。

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    2021年02月20日
  • 新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相

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    表題からして強烈だが。内容も相当に強烈だった。本当にあった事件、というところが、さらに凄まじい。
    櫛木理宇『侵蝕』と併売予定。

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    2021年02月05日
  • 家族喰い――尼崎連続変死事件の真相

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    ネット等では載ってない事件の詳細や、美代子の過去の事などもたくさん載っており勉強になった。家系図は複雑すぎて、結局のところ最後まで全ては理解できなかった。美代子の生い立ちは両親にあまり構ってもらえないという、かわいそうなものであったが、それを理由に罪のない人を傷つけ追い込み殺してもいい理由にはならない。恵まれない過去があったとして、そこからどうするかというのは、その人次第だと思った。本当に異常な事。少し思ったのは著者の方は熱血型で、情がふかそう。著者の方の主観が少し強い感じがしましたので、読む時は注意してください。

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    2020年05月06日
  • 連続殺人犯

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    10人の連続殺人犯。殺人鬼、ではないところが、実際に犯人やその関係者と相対しての印象なのでしょうか。
    犯人たちの普段の姿は、本当に身近にいそうで、だからこそじわじわと怖くなります。隣にいるかもしれない、という恐怖。同情できるようなものはなくて、どれも身勝手なものばかりでしたが、親から暴力を振るわれたり売春させられたり、辛い過去を持っている人がいるのも事実。環境が少しでも違っていたら、もしかしたらこういう事件はなかったのかもと思うと、複雑な気持ちです。
    それにしても、洗脳は怖いですね…。

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    2019年06月24日
  • 連続殺人犯

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    小野一光『連続殺人犯』文春文庫。

    21世紀の10大連続殺人事件の闇に迫るノンフィクション。『殺人犯との対話』を改題し、新章に『筧千佐子 近畿連続青酸死事件』を増補。

    同じ人間とは思えない残虐非道の凶行を繰り返した連続殺人犯たち。余りにも身勝手な犯人たちの声には反省や後悔は全く感じられない。

    『CASE 1 北村孝紘 大牟田連続4人殺人事件』。金銭目的で4人もの人びとを簡単に死に至らしめた狂った家族。 家族ぐるみで凶悪犯罪に手を染めるなど有り得ない。

    『CASE 2 松永太 北九州監禁連続殺人事件』。自らは手を下さずにマインドコントロールにより7人の一族を監禁し、殺し合わせた悪魔の所業。

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    2019年02月21日
  • 人殺しの論理 凶悪殺人犯へのインタビュー

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    生まれ育ってきた国なのに自分の知らない部分がまだまだたくさんあることを痛感した。さらに、凶悪犯罪者になってしまう人々の生い立ちは私の生活では経験し得ないような内容が多く、この国で、この世界で起きていることとは思い難い部分がたくさんあった。

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    2018年12月26日
  • 震災風俗嬢

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    風俗というのが、日常の裏にある未知の世界で面白かった。本書はルポルタージュ形式で、この時をこういう人が生きていたことを記録する、ってスタンス。

    風俗に関する社会学の本とか読んでからまた読み直したら抱く感想や本書から読み取れる世界が広がる気がする。本書でも書かれてる通り、風俗嬢が担うことはセックスワークだけでなく、「癒し」という精神的ケアの提供。実際利用してる男性も多い。だけど、その割に世間では風俗嬢という仕事はおおっぴらには言えないものだし、風俗を利用して恩恵を被ってるはずの男も風俗嬢のことを風俗に「堕ちた」って馬鹿にする風潮がある。本書ではそこらへんの社会的な矛盾には触れてないし、そういう

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    2018年12月21日
  • 家族喰い――尼崎連続変死事件の真相

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    ここ日本では、俺みたいにのほほんとした日常を過ごしている人が大多数だろうけど、こんな荒んだ闇と地獄の日常を過ごしている人がいるということに戦慄を覚える。
    それにしても民事不介入。わかっちゃいるけど、もうちょっと何とかならんのか。

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    2018年10月17日
  • 全告白 後妻業の女~「近畿連続青酸死事件」筧千佐子が語ったこと~

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    サイコパスという概念に批判的な私ですが、まあ当てはまる人というとこの人とか、木嶋佳苗ちゃんとか、福岡の家族同士殺し合いさせた人とかを思い浮かべるなあ。ずーっと年齢が下の記者にすら色目を使うというのがすごい。

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    2018年08月11日
  • 新版 家族喰い 尼崎連続変死事件の真相

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    未曾有の怪事件「尼崎連続変死事件」の真相を追うノンフィクション。
    事件現場に密着した執念の取材により、新たに発覚した真実を文庫化にあたり追加編集。

    ・・・つーか、こんなに入り組んでたのね~。。。
    頭、こんがらがるわ!マジで!!

    んで、主犯の角田美代子が留置所で自殺って・・・マジ、ありえね~!警察なにやっとるんじゃ!?って感じだし。

    この本の中で、一番心に残ったのが、谷本さん。
    谷本さん一家は、壮絶な運命をたどる。
    谷本さんは奥さんと離婚させられたうえ、奥さんと長女を殺され、実の兄も殺され、高校生だった次女は角田に取りこまれ、加害者として服役中なのだ。

    それでも谷本さんは、事件を知る者と

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    2018年07月11日
  • 震災風俗嬢

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    ネタバレ

    読みやすい。
    風俗は癒しなのねぇ。
    今まで風俗とかって、わたしと価値観違うんだろうなと思ってたけど
    まさに価値観がちがうだけで、同じ人間だった。

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    2017年09月30日
  • 家族喰い――尼崎連続変死事件の真相

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    恐かった。怖ろしかった。「事実は小説よりも奇なり」と言うけれど、確かに普通の人間であれば考えつかない残酷な事件だ。鬼畜の所業とはこのことを言うのだろう。フィクションにありがちな硬さやまどろっこしさはなく、なかなかの筆力で小説のようにスラスラ読めてしまった。そして小説よりも胸にズシンと来た。インパクトが強すぎる。さてこの本から得た教訓は、警察はアテにならないと言うこと。また自分たちだけで解決しようとせず早い段階で弁護士などに相談するのが得策だと思った。

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    2017年01月05日
  • 家族喰い――尼崎連続変死事件の真相

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    わたしは今慄然としている。少なくとも10人以上の連続変死事件が起きたこの尼崎事件の内容を読めば読むほど、わたしが事件を知るキッカケになった北九州監禁連続殺人事件との関連性があぶり出されるのである。北九州は7人の死者を出している。ただ、わたしが気に入らないのは、主犯角田美代子の自殺を隠れ蓑にして、角田ファミリーの7人が、果たして強制されて殺人したのか、或いは進んで自らの親族を殺したのかわからないことだ。その全容の解明がまだ明らかにされていないまま、どうやら次々と結審しているらしいことだ。

    この本は、尼崎事件について書かれた詳しいルポの中の一冊である。それでも著者の認めている通り、事件の全容は不

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    2016年08月24日