あらすじ
性暴力の記憶、毒親、貧困、セックスレス――それぞれの「限界」を抱えて、身体を売る女性たち。過去の傷を薄めるため……。「してくれる」相手が欲しい……。そこには、お金だけではない何かを求める思いがある。ノンフィクションライター・小野一光が聞いた、彼女たちの事情とは。著者が20年以上にわたる風俗取材で出会った風俗嬢たちのライフヒストリーを通して、現代社会で女性たちが抱えている「生と性」の現実を浮き彫りにするノンフィクション。
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Posted by ブクログ
知らない世界を知ることは楽しい。
私も風俗で働いてみたいなって思った時期もあるけど、決して性的な暴力を受けていたとか、金銭的に困ってという訳ではない。
単に好奇心旺盛なだけ。
知らない世界を知ることは楽しいから。
Posted by ブクログ
7人の女性の生い立ちと、なぜ風俗嬢になったか、その後どうなったか…がルポ形式で書かれている。文章の読みやすさに反して、“女の子”たちの語る内容の濃さにくらくらしてしまった。ただ、不思議と読後に勇気のようなものを感じるのは、どの女性からも「自分はどうやって生きたいのか」を考えて模索する姿が窺えるからだと思う。
Posted by ブクログ
風俗嬢というステレオタイプをいい意味で裏切る本。色々な人がいるし、色々な人生がある。
そして作者同様に人は繊細で、逞しく生きてるものだと感じる。
風俗は遠いところにあるようだけど、地続きのとこにあって、何かキッカケがあれば簡単にそちらに行ってしまう怖さは感じた。ただ身体を売る値段がデフレ過ぎて驚く。
あとなぜ限界という言葉がタイトルに入っているのか謎。