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「腕に蚊がとまって血ぃ吸おうとしたらパシンて打つやろ。蚊も人も俺にとっては変わりない」(大牟田四人殺人事件・北村孝紘)、「私ねえ、死ぬときはアホになって死にたいと思ってんのよ」(近畿連続青酸死事件・筧千佐子)。世間を震撼させた凶悪殺人犯と対話し、その衝動や思考を聞き出してきた著者。一見普通の人と変わらない彼らだが、口をつく論理は常軌を逸している。残虐で自己中心的、凶暴で狡猾、だが人の懐に入り込むのが異常に上手い。彼らの放つ独特な臭気を探り続けた衝撃の取材録。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年03月08日
(多くの殺人事件はどれも似たようなものだが)奥行きのある事件、は少ない。やはり北九州市監禁殺人が凄惨だと思う。しかし、ザ殺人術に「詳しい」死体の解体方法は出ていなかったような気が。
一方で、「殺人とは魔の時が引き起こすのかもしれない」というのもわかる。
最近は長期の取材をさせてもらえる環境が少な...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月29日
死刑囚など凶悪殺人犯に対しての、取材や邂逅が書かれたルポ。
大牟田4人殺人や、北九州監禁殺人など犯罪史に大きく残る有名事件が並ぶ。
交信を打ち切られないために、犯人の機嫌をとらねばならない部分と、社会的役割として記事で犯人を糾弾しなければならない板挟みなど、記者ならではの難しさも描かれている。
大...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年11月23日
世間を騒がした連続殺人犯へのインタビュー。実名で、様々な犯人について書かれているのは評価できる。あくまで殺人犯たちが面会でどう語りどういう態度になるか実直に書かれている書であり、事件の真相がどうなのか、といった内容を期待すると物足りないと感じるだろう。極力筆者の主観を排除しているのは素晴らしいと思っ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月12日
そこまで言って委員会で取り上げられていたので、気になって購入。
死刑囚の言葉で引っかかったのは、大牟田四人殺害事件死刑囚の「腕に蚊がとまって血ぃ吸おうとしたらパシンて打つやろ。蚊も人も俺にとっては変わりない。」(裏表紙に記載)。
死刑囚(ほか)がテーマであるが、記者の活動内容にも焦点が当てられて...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月29日
死刑囚との拘置所での面会。
いくつかの事件を収録しているが、夫々を貫く軸みたいなものはあまり感じない。筆者に軸はあるのだが、そこから見えてくるものは全部、別だ。
そういう意味では、これで何かを訴えられてる感じはしない。ただし、内容は貴重だと感じる。
こんなえげつない事件、報道されてたっけかって...続きを読む
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