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2017年10月、神奈川県座間市のアパートの一室から大量の切断遺体が見つかった。部屋の住人・白石隆浩が女性8人男性1人を殺害・解体したと判明するや、その残虐さに世間は震撼した。白石はどんな人物か?なぜ事件は起きた?330分に及んだ獄中対話と裁判の模様を完全収録。史上まれな凶悪殺人犯に肉迫した、戦慄のノンフィクション。
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Posted by ブクログ
【この感想には過激な表現を含みます。】 「座間9人殺人事件」のレポート的な内容。 2017年10月31日。神奈川県座間市内のアパートから、二人分の頭部の遺体が発見された、同日、白石隆浩(以下「白石」という。)が殺人容疑で逮捕された。自殺幇助を装って近づき、殺害。その後金銭を奪い、遺体を解体し...続きを読むて一部は遺棄、一部は自室にクーラーボックスに入れて保管。 捜査員が家宅捜査に立ち入った際、込み上げるような死臭に鑑識員が吐き気をもよおすほど、現場は凄惨だったという。 筆者である小野一光(以下「小野氏」という。)は、白石と拘置所内の面会室で対面し、取材を敢行した。小野氏は白石という人物を知るため、取材協力の報酬、書籍の差入れ等を持ち掛け、次第に白石の心を開かせた。 後に、殺人被疑事件として起訴され、死刑を求刑。現在は控訴はしておらず、極刑を受け入れている。 作品の内容は事実だけをピックアップしており、報告的でありながらも、小野氏の白石に対する嫌悪感をのぞかせるような文面も見られた。ジャーナリストとしての一面よりも、一人の人間として白石のような人間がいることを世間に知らしめたいという増悪感情を匂わせていた。 白石はどうしようもないほど自己中心的で身勝手な男であり、正直なところ、生まれてこない方がよかった人間であることは間違いない。これは、彼が20数年間生きていなければ、9人もの人が死なずに済んでいたのかもしれないからという意味でもあるが、何よりもその精神的な構造がそもそもおかしいのである。 一人目は金銭目的で殺害、二人目も同様で、三人目は二人目との二股を隠すために殺害等、とにかく節操なく使い捨てのように人を殺めている。殺害後は死姦して解体。頭部以外は生ゴミとして廃棄している。 なぜこのような凶行が見過ごされていたのか。 小野氏は自論として、「世間の他人への無関心と、心が弱った人間が見ず知らずの他人に頼ってしまうくらい、今の日本が病んでいるから」と述べていた。 白石は被害女性に対して、金銭を要求している。それも高額では20万円で、そのお金は借りるという名目で受け取り、その後、実際に返済している。こうすることで被害者は白石を信用してしまうのであるが、恐らく多くの人が思うであろう。 「そこまで親しくもない相手から金を貸してと言われ、例え返されたとしても、もう近づくのはやめようって思わなかったのだろうか」、と。 当然である。しかし、被害女性たちには共通点があった。優しさを欲していたのである。白石は被害女性たちからすれば、自分の心の隙間を埋めてくれる存在であったはずだ。だから信用してしまった。 白石が逮捕された時、通報したのは被害女性の一人の元交際相手であった。連絡がつかないことに違和感を覚え、白石との痕跡を見つけ、接触し、白石から被害女性と会ったという言質を取った上で、警察に通報したことで発覚したのである。 この男性の行動がなければ、恐らくさらに被害は拡大していたと思う。別れたとは言え、彼女の心情を理解していた男性は、連絡がないという世の中では当たり前にあるすれ違いを、「おかしい」と判断した。かなしいかな、これが男性が見せた優しさであったのであれば、それに感謝こそすべき女性はもうこの世にいない。 ルポ系の本は胸糞が悪くなるので普段読まないのだが、どうしても気になって読んだら、案の定胸糞だった。内容が凄惨であるため、皆さんにおすすめはしません。興味がある方だけ、手に取ってください。 最後に、この事件で被害に遭われた方々のご冥福と、被害者遺族の皆さまが少しでもつつがなく生活できることを、心よりお祈りします。
この事件が発覚したとき私は入院していて、お見舞いに来た人から「自殺願望のある人の自殺を手伝ってたんだって」という情報しか聞いておらず、特に気にすることもなかった。 7年経ちこの本を読んで、聞いていた話と全く違っていたし、内容にとても驚いた。 どうしてしまったのだろう。この期間、死刑囚のことが気にな...続きを読むって気になって仕方なくなってしまった。何度もWikipediaやYouTubeを漁り、事件について調べている自分が居た。事件現場に行ってみようか本気で迷っている。行ったところで何もならないけど。それほど衝撃を受けたのだと思う。 現在はそれほどでもないが、数年前に慢性的に「私なんてこの世に居ても居なくても変わらない、不必要な人間なんだ。この世から消えたい、死にたい」という気持ちを抱えていた。死ぬ方法を調べたこともある。 この本でとても印象に残ったフレーズとして、第二回公判の精神科医の先生の希死念慮についての説明の部分。 「強く死を考えること=死を決心することではない」 エピローグの部分の、 「人生の苦悩に溺れそうになり、藁にもすがる思いで助けを求めた被害者」 特別対談の部分の、 「死にたいと言っていたとしても、本当に死にたいわけじゃなくて、死にたい気持ちの人同士で繋がりたい、みんな寂しいんですよね、きっと」 これらのフレーズは、かなり刺さった。あの頃の自分に読ませたい。 この不安定な部分に入り込んだ凶悪犯罪。カネ引っ張れたの最初の1人だけじゃん。SNS上の人間と実際に会うことがいかに危険か分かる事件だった。マッチングアプリとか大丈夫なのかな?やったことないけど。
僕が読んだのは文庫本ではなく、単行本の方ですが…なかなか読みごたえがあり、面白かったですね! この人の他の著書も読んでみたくなりましたとも…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー この事件が起きて以来、たとえばTwitterなんかでは自殺幇助? のような書き込みは禁止されたとか…どうなんでしょ? ...続きを読むそんな簡単に封じることができるとは思えないんですけれどもねぇ…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー 著者は突然、取材を断ち切られていますけれども、それもまた彼らしいな、と述懐しておりますねぇ… 僕も著者同様、白石と両親との関係が気になりましたね…まあ、確かに重大な事件を起こしましたけれども、父も母も一度も面会に来ないとかね…被告と両親との関係に疑問符を持たざるを得ない印象を抱きました…社畜死ね!! ヽ(・ω・)/ズコー まさにインターネッツというものに何の抵抗もない人たちが犠牲になった事件と言えるのではないでしょうか…インターネッツがあるのが当たり前な世界…今後もまたこのような事件が起きないことを祈りつつ… しかし、当時よりも現代はさらにネットが物を言うような世界になっているような気がしてならないですねぇ…ええ…。 さようなら…。 ヽ(・ω・)/ズコー
被害者遺族になったら誰にどんな理由で殺されても嫌だろうけど、座間の犯人になんて殺されたら本当にやりきれない。 あまりに人の人生を奪ってしまったことへの想いが軽い。お金を貰って遺族のことを話す、遺族が嫌な思いをするとは思わなかったのか、という質問に対して思ったけどおやつが買いたかったとか。 あと何人も...続きを読む殺してすぐ殺したので覚えていませんとか。 知能テストでは通常の人よりIQが高いと出てるとのこと。あまりに私の感覚、常識とは違う人がいて怖い。こうゆう人は死刑になった後でいいので脳とかを調べて欲しい。それで調べた結果、私たちと全く一緒だったらそれこそ怖いが…。 筆者の殺人犯と会ってると爪が歪むという話が印象的だった。
日本を震撼させた座間9人殺害事件。その犯人である白石隆浩死刑囚の人格に迫る面談と裁判の記録。事件の詳細が明らかになると、あまりの凄惨さゆえに一気に報道されなくなったため、事件の真相を知る良い資料である。 印象的なのは理路整然と語る能力や著しい行動力を持ちながら、死刑に対して「もの凄く痛そう」とか表層...続きを読む的で刹那的な感想しか持ちえず、死刑宣告に対してあっさり淡々と受け入れる様は我々とは別の生き物と捉えざるを得ず、うすら寒い印象を受ける。 利己的で全て他人事な白石死刑囚のサイコパス具合と、残虐な手口の生々しさは伝わるものの、事件の深層まで掘り下げているかというとやや弱い。この本によって世に問う何かには欠ける。
自殺サイトで集めた人を殺害した青年のインタビューや裁判記録より伺えるのは端然としている中に生々しい欲が入り込んでいる事。9人も殺しているだけあって最後の方は解体スピードが上がっているがそれだけでなく別の女性を自宅にあげて並行して作業をしている精神性。恐らくは殺人ではなく処理作業という認識だったのだろ...続きを読むうが不気味ではある。 被害者遺族からしたら腹立たしいだろうが本の差し入れ内容を見ても罪悪感もないように見える。 被害者に非は勿論ないけれど自殺サイトを利用するとこのような目に遭う可能性を提示している。
小野一光『冷酷 座間9人殺害事件』幻冬舎アウトロー文庫。 2017年に発覚した座間市大量殺人事件の犯人に迫るノンフィクション。 先に読んだ光文社新書の渋井哲也『ルポ 座間9人殺害事件 被害者はなぜ引き寄せられたのか』とどのような違いがあるのか興味があるところ。 本書の方が恐ろしいまでに生々しさ...続きを読むを感じる。 しかし、渋井哲也の『ルポ 座間9人殺害事件 被害者はなぜ引き寄せられたのか』が被害者の側からの視点で書かれているのに対して、本書では著者の小野光一は明らかに犯人側に寄っている。 また、渋井哲也とは真逆で、小野光一は白石隆浩と面会するにあたり、取材費を支払ったり、過剰な差し入れを行っており、その点には疑問を感じた。 読むうちに吐き気を催すような犯行の模様。悪魔のような白石隆浩の思考に絡め取られてしまうのではないかという恐怖。普通の人間にはとても理解出来るものではない。 犯人の白石隆浩と獄中面会を重ねながら著者は事件の真相を浮き彫りにしていくが、突然、白石側から面会を打ち切られる。その後、著者は裁判の傍聴から事件の背後に迫るのだが…… 本体価格770円 ★★★
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冷酷 座間9人殺害事件
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小野一光
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