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Posted by ブクログ
感想
徳川の黎明期から終盤まで、茂兵衛はどこまで歴史を見せてくれるのか?
あらすじ
関ヶ原の戦いは勝敗が決したかに思われたが島津隊が家康の本陣に突っ込み、退却した。激怒した家康は平八郎と茂兵衛に追撃を命ずる。
島津隊は手強く、死を覚悟して戦う姿勢が見られた。皆で島津を追撃するも逃して退却する。陣に戻ると茂兵衛は家康の名代として大坂城に向かうように命令される。名代とするため、茂兵衛に従五位の下が下賜される。
大坂城では福島と黒田を牽制しつつ、毛利を大坂城から退去させるために交渉役を受ける。途中、福島と徳川でいざこざがあり、伊奈図書頭が切腹させられるも、毛利と新たな起請文をかわすことで茂兵衛は毛利を大坂城から退去させる。家康は、小早川から輝元が西軍の大将とする下知文を挙げて、起請文を破棄し、毛利家を改易とする。しかし、吉川広家の嘆願で毛利家は残される。
所領に帰った茂兵衛は亡くなった小六からこれから徳川の嫌な時代が始まると夢で脅される。
終章がちょっと
この作者の代表作と言って良いシリーズもとうとう18巻目になってしまった。相変わらずのユーモアを湛えた語り口は達者で大変に読みやすい。
歴史上の史実とフィクション特になしの混ぜ具合もなかなかのものである。ただ、終章の構成にちょっと違和感を感じた。小六ではなく、福島正則や黒田長政に言わせたほうが面白かったような気がする。
Posted by ブクログ
シリーズも最新刊に追いついたせいか、前回の小六の死や福島正則との悶着などを忘れており、そのせいで楽しみは少し欠けてしまったかもしれない。
今回の見所は島津の退き口と毛利との交渉。前者は徳川側にとって不幸なオチであることを知っているだけに少し切なさを感じる(井伊直政、本多忠勝)。ただ退き口は、戦場を切り抜けた場面がクライマックスと思っていただけに、捨てがまりの壮絶な戦法に苦しめられる場面は戦場の生々しさを感じた。
後者の毛利交渉は茂兵衛の総集編といった感じ。娘婿にも指摘される人の良さ全開で、危うい戦後処理を爽快に潜り切る。
年齢的にも関ヶ原がクライマックスと思っていたが、もう少し続きそうか。
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