無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
後宮の奥深くに住みながらも夜伽をしない特別な妃、「烏妃」。彼女は不思議な術の使い手で、頼まれれば依頼者の差し出す代償と引き換えに、呪殺、祈祷、失せ物探しと何でも引き受けてくれるという。そんな彼女のもとへ、あるとき皇帝がやってくるところから始まる、中華風ファンタジー兼ライトミステリー小説。
コバルト文庫出身の作家だからなのか、少女小説のような雰囲気もあってとても読みやすいです。硬質な烏妃の姿と言葉が非常に印象的で、美しい表紙イラストと相まって、あっという間に本の世界に引き込まれます。また、どの巻も連作の短編で構成されており、いずれのお話も謎解き短編として充分楽しめますが、共通して描かれる烏妃と皇帝のささやかな交流が二人の孤独をかえって際立たせているようで、大きな伏線と思われる二人の関係とそれにまつわるさまざまな謎とともに、先が気になってつい読み進めてしまいます。個人的には、衣装や風景を表現する作家の文章力を強くアピールしたい! ぜひ読んでみてください。
Posted by ブクログ 2023年06月11日
◯では、私はいま、からっぽになったのだな(128p)
◯腰にさげた花笛が揺れる。それが、甲高くさえずるように鳴った。(163p)
◯「青は茶をいれるのがうまい。飲んでみるか?」
寿雪はすこし間をおいて、ただうなずいた。(318p)
★高峻と寿雪の関係が良い。ぶっきらぼうな態度ながらお互いをとて...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月17日
今はなきコバルト文庫の大賞を取った人らしい、という作者さんの情報を読んでから本編へ。
懐かしいコバルト感笑。女子中高生向けのラノベってこれこれ笑!!コバルトの中でも恋愛要素少なめの真面目系?なやつ寄りですね。
関係ないけど昔追ってて完結したシリーズも死ぬまでには読まないとなぁ
追)コバルト文庫もオ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月04日
ずっと積読だった本だが読み始めたら最後、夢中で呼んだ。
妃でありながら、夜伽をすることの無い烏妃。烏妃の謎気になって、烏妃である寿雪と帝である高峻との繋がりから少しずつ明らかになる過去。
連作4編から成り立っていて、ぽっと胸が熱くなるような話や、じんわり涙が浮かぶ話も。どれも読後感は良く、次も楽しみ...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。