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Posted by ブクログ
この巻で、一気にものがたりは動きはじめます。
故郷に帰ったエウメネスは、少年期から青年期までを思い出し、古い知り合いに会ったり会えなかったりもしています。
一見クールなように見えるエウメネスですが、実の親ではないものの育ててくれた父や母、また家族のことなどを懐かしく思い、少しホロっとさせられます。
けれども、過去の因縁から、結局は故郷を逃げ出さなければならず、それが同時に新しい人生のスタートになったというのが、この5巻目。
ようやく本来のエウメネスの物語が始まったというところですね。
エウメネスについて気がつくのは、他人を羨んだり憎んだりということが無いらしい事。
また、先入観でものを観たりせず偏見もないということが、大きな特徴で、他人からみたら逆によくわからないと思われたり変わっているように思われるようです。
コレからいよいよ、本格的に歴史に絡んでいくのか、楽しみなところです。
Posted by ブクログ
表紙は第1巻冒頭に登場している、マケドニアの敵ペルシャのトロイアス州総督の妻・バルシネ。
ボアの村人として成長した青年エウメネス。だが平和は続かない。近隣で友好関係を結んでいたギリシャ人の都市ティオス市の有力者の息子が野心家であり、ボアの村を占領しようと画策する。本巻はエウメネスの知略で木訥なボアの村人にそれを撃退させるという話。つまり軍師エウメネスの誕生が描かれるわけである。戦闘力でも覚悟の点でもハンディのある村人に策略を授けて、有力者の私兵とはいえ、訓練された軍隊を撃退するのだ。
こういう話を書きたかったんだろう。こういうのを読みたかったんだよ。
それに痛快なのは弱きを助け、強きを挫くからだろう。また、エウメネスがカルディア時代に買っていた猫と同じ名前の少女サテュラと彼は互いに意識し合う関係にあるのだが、サテュラが件のティオス市の有力者の息子の許嫁と決まっていたことで、さらに話はややこしくなる。
つまり、事態の収拾のためにはエウメネスは村を去らねばならなくなるのだ。故郷のカルディアにでも行ってみるよということになって、話は第1巻冒頭につながる。第1巻から本巻の刊行まで2年9カ月。ああ。
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