法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

法医学者の使命 「人の死を生かす」ために

880円 (税込)

4pt

4.0

異状死の死因を解剖・検査を通して究明し,法的判断の根拠を提供するのが法医学者の役割だ.その判断はどのように行われるのか.法医学者が死因を誤り,犯罪死を見逃すのはどのような場合か.日本の刑事司法および死因究明制度のどこが問題か.長年第一線で活躍を続け,数々の冤罪事件の鑑定を手がけた法医学者が,これまで経験した事件を取り上げながら訴える.

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法医学者の使命 「人の死を生かす」ために のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月11日

    愛媛大学1期生の大先輩であり、のちに東大法医学の教授になられた著者の書籍であり興味深く読ませていただいた。科学者としての良心や誇りをもって働いてこられた著者の、一方では前近代的な我が国の刑事司法に対して、その科学的根拠を持った事実認定に対して自説に合わないと切り捨てる姿勢を一挙両断される。そのために...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年12月08日

    医療事故裁判のリアル

    気楽に読める一般向けの本で、アンダーライティングに役立つ最新知識をゲットしよう。そんなコンセプトのブックガイドです。第107回目のテーマはやや医師向けですが「医療過誤と刑事裁判」。
    警察主導の死因究明で起こる犯罪の見逃しと冤罪ですが、われわれ医師にとって他人事でないのは医療関...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月14日

    異常死の死因の解明に関して長年にわたり第一線で奮闘されてきた著者が、独白したセリフがp186にある.曰く、専門的知識の乏しい取調官が、専門家に意見を聴取する際、予断に基づいて専門家に呈示する資料や前提条件を絞り、自らの見立てに沿った問いを発し、聴取内容を作文することが常態化していると感じる.恐ろしい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月30日

    冤罪の事件を取り上げ、法律家の法的判断至上主義と科学軽視を批判し、刑事司法システムの改善の必要性を唱える。そのために多数のケースを短く紹介されているのだが、医学知識の乏しい読み手にとっては若干辟易。著者の想定した読み手は医学生等なのかもしれない。事例検討会など地道な取り組みをされているが、刑事司法シ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年12月25日

    法医学の第一人者である著者が、豊富な自験例などを紹介しつつ、日本の死因究明制度や刑事司法の問題点を指摘。
    法的判断等における法医学による死因究明の重要性を理解した。また、様々な突然死の症例の解説は、タナトフォビアの自分にとって有益だった。

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    Posted by ブクログ 2021年10月15日

    類書を何冊か読んだことがあるが、
    これは法医学と裁判実務での実例や問題点にも深く踏み込んでいて、興味深かった。
    「その行為のせいで死亡した」のか「たまたまその行為の時に突然死した」のか、の判別の困難さは知らなかったので勉強になった。

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    Posted by ブクログ 2022年07月12日

    数々の事件の死因究明を手掛けてきた法医学者が、「人の死を生かす」の副題で、ケース1からケース59までの実例で、法医学の役割を語る書。
    突然死の様々な要因を述べ、犯罪死を見逃さないよう注意を促す。
    一方で、冤罪事件のケースを列挙し、どうすれば冤罪被害をなくせるかと言及する。
    専門的知識の乏しい検察官な...続きを読む

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