内藤正典の作品一覧
「内藤正典」の「アフガニスタンの教訓 挑戦される国際秩序」「イスラム――癒しの知恵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「内藤正典」の「アフガニスタンの教訓 挑戦される国際秩序」「イスラム――癒しの知恵」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
イスラーム色を前面に出す現在のエルドアン政権から、トルコは宗教色の強い国家という印象を抱いていた。しかし建国100年の自画像を見ると、一面的な理解では捉えきれない国の複雑さが浮かび上がる。そもそもエルドアン政権は EU 加盟に積極的で、貧困対策やゲジェコンドゥの住宅改善、交通網整備など生活基盤の向上に力を注ぎ、広範な市民から支持を得ていた時期がある。現在とは異なる実利的で改革志向の「初期エルドアン」の姿を踏まえると、トルコのアイデンティティは宗教、世俗、欧州志向、発展という多層的な要素の中で揺れ動きながら形成されてきたことが感じられた。また、一概に世俗主義政党=善とも言えないものだと思った。
Posted by ブクログ
イスラム教と言う馴染みのない宗教を信じている人たちの考え方や様式を理解する事は、西洋的な考えにどっぷりと浸かっている我々にはなかなか難しいです。
イスラムとの分断を引き起こしているのは、西欧社会の自分たちは進んでいると言う思い上がりだけでなく、異なる宗教との考え方の違いや歴史的なものなど、一概に言えない根深い感情のようです。
アイデンティティの重要性が言われる現在では、自分が正しいと思った事が絶対と信じ過ぎるが故に、相手にとってはそれが正しいと感じる事とは限らないと言う、基本的なことを多くの人が忘れている気がします。
自分とは違うパラダイムで生きている人がいると言う事は大変な学びになりまし
Posted by ブクログ
移民や難民、外国人労働者について、ほとんど知識がなかったので、今回この本を読んでとても良かったです。
高校生でも読めるような理解しやすい文章で説明してくれているので、これまで教養本をあまり読んでこなかった自分でもすごくわかりやすかった。
この本を読むまでは、「日本に移民や難民が増えるのはなんとなく怖いな」くらいに思っていたけれど、読み終わった後には視野がちょっと広がり、その考え方も変わった。
移民と難民を受け入れる負担で逼迫している欧州のことや、"労働力"として外国人労働者を多く受け入れたドイツが辿ったこれまでの数十年の歴史。そして今の日本が外国人労働者に対して取っている