プロフィール

  • 作者名:山本周五郎(ヤマモトシュウゴロウ)
  • 性別:男性
  • 生年月日:1903年06月22日
  • 出身地:日本 / 山梨県
  • 職業:作家

1926年『須磨寺附近』が文壇出世作となる。『さぶ』、『赤ひげ診療譚』、『樅ノ木は残った』など多数の作品を手がける。『樅ノ木は残った』がNHK大河ドラマ化されたことをはじめ、数多くの作品が映画化、ドラマ化、舞台化されている。

作品一覧

  • 幽霊屋敷の殺人

    幽霊屋敷の殺人

    小説・文芸

    -
    1巻110円 (税込)
    山本周五郎の現代小説。名探偵春田龍介登場。幽霊に殺されると言っていた松川博士が実際に殺された。果たして死因は?幽霊はいるのか?邸のどこかに莫大な金貨はあるのか。「幽霊屋敷の殺人」他に「海浜荘の殺人」「殺生谷の鬼火」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 山本周五郎 作品集 一

    山本周五郎 作品集

    小説・文芸

    4.5
    1~91巻110円 (税込)
    時代小説の名手、山本周五郎が描いた人情話の傑作集。貧しさや虐げられた者たちが愛、悲しみ、怒り、慈しみ、恨み、嫉妬、義理などさまざまな感情を抱え、必死で生きていく姿に思わず胸が熱くなる。人生の喜怒哀楽を知り尽くした作家が描く庶民の生活。第一巻は「あだこ」「晩秋」「おたふく」の三本を収録※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ばちあたり

    ばちあたり

    小説・文芸

    -
    1巻110円 (税込)
    山本周五郎の現代小説。母の危篤の知らせを聞いた兄弟たちは故郷へ向かう。三人は今では東京で成功し裕福に暮しているが四番目の末弟だけは母から離れずに生活していた。彼は何をやっても長続きせず、ぐれて罰当たりだった。末弟の出生の秘密とは……。「ばちあたり」他に「溜息の部屋」「おごそかな渇き」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 花も刀も

    花も刀も

    小説・文芸

    -
    1巻110円 (税込)
    時代小説の名手、山本周五郎が描いた時代小説。人間は条件に左右されてはならない。出世と成功を夢みて剣の修行をする日々。しかしあと一歩というところでいつも挫折してしまう。若き日の平手深喜(造酒)の半生。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 赤ひげ診療譚 一

    赤ひげ診療譚

    小説・文芸

    -
    1~3巻110~220円 (税込)
    江戸時代、小石川養生所。長崎で修行した医師・保本登と、赤ひげこと新出去定との対立と葛藤。それぞれ事情を抱える患者たち。赤ひげの治療に対する熱き思いを知るうち、次第に理解するようになる。第一巻は「狂女の話」「駈込み訴え」「むじな長屋」を収録。何度も映画化、ドラマ化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 樅の木は残った 第一部

    樅の木は残った

    小説・文芸

    -
    1~4巻110円 (税込)
    江戸時代。仙台藩伊達家のお家騒動を基にした歴史小説。何も語らない孤高の樅の木と、藩を守るため尽力した原田甲斐の人生を描く。藩内の権力闘争。伊達家の乗っ取りを企む伊達兵部。大名の弱体化を狙う幕府の重鎮酒井雅楽頭(酒井忠清)。暗殺された畑与右衛門夫婦の幼い姉弟との関わり。困難な状況のなか活路を見いだそうとする原田甲斐。何度も映像化、ドラマ化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 山本周五郎 電子全集1
    完結

    山本周五郎 電子全集

    小説・文芸

    5.0
    全16巻199円 (税込)
    山本周五郎の名作・代表作を一挙収録した山本周五郎全集の決定版。※本書は全16巻中の1巻目です。 ●目次 夜明けの辻 新潮記 柳橋物語 楽天旅日記
  • 天地静大

    天地静大

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    山本周五郎の長編時代劇。幕末、黒船来航により日本中が揺れていた。公武合体、幕府に忠誠を尽くすか、尊王攘夷か。激しい時代の変化はそこまで迫っていた。東北の小藩に生まれた杉浦透は江戸で勉学に励むことで将来の日本に尽くそうとしていたが、周囲の人々は時代の渦に巻き込まれていく。あるものは信念のため命を落としたり、思想の異なるものを排斥しようとする。激動の時代に生きた若者の青春群像劇。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 安政三天狗

    安政三天狗

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    山本周五郎の時代劇。勧善懲悪エンターテイメント小説。吉田松陰の密命により脱藩した鵜殿幸太郎。資金となる金山の探索と陸奥の諸藩に尊王倒幕の旗印を掲げるためだった。壱岐の島の浪人二人と共に痛快な旅を続ける。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 季節の無い街

    季節の無い街

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    山本周五郎の現代小説。ある極貧の下町の長屋に住む人々を描いた群像劇。貧しいくも逞しい生活の日々。不幸、笑い、恋愛、不倫。社会の底辺から見る当時の世相。個性的な人物たちの切ない話や不幸の連続な境遇にもはや諦観するしかない人々。「季節のない街」他に「正体」「藪落し」を収録。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • ながい坂  上巻

    ながい坂

    小説・文芸

    -
    1~2巻220円 (税込)
    平侍の三浦主水正は幼少時近所の橋が壊され蔑まれたことで世の中に立ち向かう決心をする。学問武芸に精進しついに藩主に見いだされるが、彼の苦悩は続いた。硬直した権力支配とそれを支える御用商人たち。片や藩政改革に燃える若き藩主。常に実直で前向きな主人公に心打たれる。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 風流太平記

    風流太平記

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    時代劇エンターテイメント。イスパニアから武器を購入し幕府転覆を目論む紀州徳川家。その大陰謀を阻止しようとする花田三兄弟の波乱万丈の活躍。万三郎をめぐる二人の女性との恋の行方はどうなる。誤解とすれ違い、三角関係の邪魔もありなかなか進展しない。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • さぶ

    さぶ

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    時代小説の名手、山本周五郎の感動の長編小説。経師職人のさぶと英二。二人の成長と友情の物語。下積みの修行を経て、やっとこれからというときに英二は「金襴の布」盗みの濡れ衣を着せられ、石川島の人足寄場に送られてしまう。すっかり人間不信に陥り、復讐を誓う栄二。しかしそこで経験したことはその後の人生を変えてしまう。周囲の虐げられた人々のやさしさや思いやりに気づき、やがて感謝の気持ちに変化していく。意外な事実と感動のラスト。何度も舞台化、ドラマ化されている。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 青べか物語

    青べか物語

    小説・文芸

    -
    1巻220円 (税込)
    山本周五郎の現代小説。根戸川の下流の漁師町。そこに三年間住んだ蒸気河岸の先生の日常生活。みんなから軽蔑されていた青い「ぶっくれ舟」を芳爺さんから買ってしまう。純朴ながら狡猾、おおらかで微笑ましい浦粕の人々。庶民の生活を生き生きと描いた作品。しかし八年後には様変わりしてしまっていた。そして三十年後、私は再び訪れる。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • おたふく物語

    おたふく物語

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を表現した時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第25巻は、朗らかで下町人情あふれる姉妹を描き、清々しい読後感を与える名作「おたふく物語」三部作(妹の縁談/湯治/おたふく)を完全収録。
  • むかしも今も

    むかしも今も

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を表現した時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第24巻は、一途で不器用な男の愛情を深さを人情味あふれるタッチで描いた「むかしも今も」。
  • 花も刀も

    花も刀も

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を表現した時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第23巻は、剣で身を立てようともがく平手造酒の挫折と人生の不条理、そして希望を描く秀作「花も刀も」。
  • 風流太平記

    風流太平記

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第22巻は、幕府転覆をもくろむ空前のクーデター事件をめぐる手に汗握る大長編「風流太平記」。
  • 山彦乙女

    山彦乙女

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第21巻は「山彦乙女」。武田家再興を追い求める安倍半之助を主人公とした著者異色の幻想・伝奇小説の傑作。
  • 楽天旅日記

    楽天旅日記

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第20巻は「楽天旅日記」。お家騒動に巻き込まれる世間知らずの若殿の目を通して、派閥や権力争いの愚かさをコミカルに風刺した傑作長編。
  • 彦左衛門外記

    彦左衛門外記

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第19巻は、旗本 五橋数馬が大伯父の大久保彦左衛門を利用して出世する様をユーモアあふれる筆致で描いた傑作時代長編「彦左衛門外記」。
  • 寝ぼけ署長

    寝ぼけ署長

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第18巻は「寝ぼけ署長」。日頃寝てばかりの“寝ぼけ署長”こと五道三省が難事件を知恵と人情で解決してゆく、山本周五郎唯一の警察・探偵小説シリーズ完全版。 ■目次 中央銀行三十万円紛失事件 海南氏恐喝事件 一粒の真珠 新生座事件 眼の中の砂 夜毎十二時 毛骨屋親分 十目十指 我が歌終る 最後の挨拶
  • 風雲海南記

    風雲海南記

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第17巻は戦後発掘された初期の傑作「風雲海南記」。伊予国西条藩のお家騒動をめぐる長編エンターテインメント時代小説を全巻セット完全版で。
  • 五辯の椿

    五辯の椿

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第14巻は「法」や「復讐」、「倫理」などをめぐる重いテーマを山本周五郎ならではの切り口で描き、現代の社会課題としても色褪せない異色の傑作「五辯の椿」。全巻セットの完全版。
  • 赤ひげ診療譚 全巻セット

    赤ひげ診療譚 全巻セット

    小説・文芸

    5.0
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第13巻は江戸・小石川養生所を舞台に、医長の“赤ひげ”と若きエリート医師の対立と成長を描く「赤ひげ診療譚」。黒澤明監督『赤ひげ』として映画化された名作の全巻セット完全版。 ■目次 狂女の話 駈込み訴え むじな長屋 三度目の正直 徒労に賭ける 鶯ばか おくめ殺し 氷の下の芽
  • 柳橋物語

    柳橋物語

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第12巻は江戸時代の下町を舞台に、幼い恋心と過酷な運命、真実の愛を描く感動作「柳橋物語」。
  • ちくしょう谷

    ちくしょう谷

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第11巻は「罪」や「許し」、「懺悔」「更生」といった重いテーマを扱った問題作「ちくしょう谷」。
  • 新潮記

    新潮記

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第10巻は「新潮記」。幕末の高松藩と水戸藩、尊皇と佐幕思想との間で葛藤する若き藩士の成長と使命感を描いた傑作長編。
  • 季節のない街

    季節のない街

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第9巻は、貧民街で懸命に生きる庶民の人生をユーモアとペーソスを交えて描いた異色作「季節のない街」。黒澤明監督『どですかでん』として映画化。
  • 虚空遍歴 全巻セット

    虚空遍歴 全巻セット

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第8巻は、侍の身分を捨てて己の才と芸に人生を懸けた男の魂の彷徨を描く晩年の傑作長編「虚空遍歴」。全巻セットの完全版。
  • 天地静大 全巻セット

    天地静大 全巻セット

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第7巻は幕末動乱期を舞台にした青春群像劇の傑作「天地静大」。全巻セットの完全版。
  • ながい坂 全巻セット

    ながい坂 全巻セット

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第6巻は山本周五郎最後の長編小説であり、下級武士出身の主人公が身分の違いや艱難辛苦を乗り越え、人生という長い坂を歩み続ける人間ドラマの傑作「ながい坂」。上下巻セット完全版。
  • 栄花物語

    栄花物語

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第5巻は嫌われ者として語られることが多い田沼意次を、孤高不屈の改革者として描いた歴史長編傑作「栄花物語」。
  • 青べか物語

    青べか物語

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第4巻は、うらぶれた漁師町を舞台にした自伝的現代小説「青べか物語」。公表された唯一の日記エッセイ「青べか日記」も収録した完全版。 ■目次 『青べか物語』 『青べか日記』
  • 日本婦道記 全巻セット

    日本婦道記 全巻セット

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第3巻は日本女性の強さやしなやかさ、悲哀を描いた傑作「日本婦道記」。全巻セットの完全版。
  • 樅ノ木は残った 全巻セット

    樅ノ木は残った 全巻セット

    小説・文芸

    -
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第2巻は「樅ノ木は残った」。仙台藩伊達家に起こったお家騒動「伊達騒動」を基にした長編歴史傑作を全巻セットで。
  • さぶ

    さぶ

    小説・文芸

    5.0
    1巻248円 (税込)
    武士や市井の人々の喜怒哀楽、義理や人情を通して限りない人間愛を描いた時代小説、人情小説の名手・山本周五郎の長編全集。第1巻は「さぶ」。青年から大人になる微妙な時期の男の友情と成長を描いた傑作長編。
  • 赤ひげ診療譚 1 狂女の話

    赤ひげ診療譚

    小説・文芸

    3.0
    1~6巻275円 (税込)
    『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』『季節のない街』などで知られる小説家・山本周五郎が残した連作短編時代小説。 江戸時代の小石川養生所を舞台に、青年医師の保本登と、小石川養生所の医長である「赤ひげ」こと新出去定(にいで・きょじょう)、患者との魂のふれあいが描かれる。 黒澤明監督が『赤ひげ』と題して、三船敏郎主演で映画化した(1965年)ほか、たびたび映像化・舞台化されている。
  • 青べか日記

    青べか日記

    小説・文芸

    -
    1巻275円 (税込)
    『樅ノ木は残った』『赤ひげ診療譚』『青べか物語』『季節のない街』などで知られる小説家・山本周五郎が残した数少ないエッセイ集。この中には『青べか物語』のもととなった浦和での出来事を綴った日記のようなエピソードが全編に渡って収録されている。
  • 青べか物語

    青べか物語

    小説・文芸

    -
    1巻275円 (税込)
    浦安がモデルとされている漁師町「浦粕」にて、“私”を通して出会った、独特で常識外れな地元の住人たちの人間模様を描いた、山本文学の到達点であり、日本近代文学の金字塔的作品。 著者の山本周五郎が、1920年代末に実際に暮らした浦安での体験などをもとに創られた背景を持つ。当時、貝や海苔を採る青いべか舟(一人乗り用の平底舟)を購入し、読書などを嗜みながら自らの病状や孤独を癒していた。
  • 五辯の椿

    五辯の椿

    小説・文芸

    -
    1巻330円 (税込)
    薬種問屋の主人喜兵衛は婿養子だが、遊びもせず一心に商売に励んでいた。しかしその妻おそのの容姿は若くて妖艶で遊び好き。喜兵衛が病気で倒れても家に寄り付きもしない。父親を不憫に思ったおしのは母親を説得して看病を訴えるが、しまいには若い男と旅行に行ってしまう……。自分が不倫の果てにできた子供だと知らされたとき、おしのの復讐が始まった。淫乱な母に群がった男たちを次々に殺さずにはいられない。かわいそうな父のため、人間すべてを辱しめた罪を償わせると決意を固める。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 繁あね 美しい女たちの物語
    値引きあり

    繁あね 美しい女たちの物語

    小説・文芸

    -
    1巻352円 (税込)
    繁あねは女のエッセンスである。――山口瞳(作家)艶やかに、ときに凜とし、ときに意地悪く――。作家が見つめた女という生き方とは。木場の畔に暮らす作家の私。釣竿をおろす私に突然声をかけてきたのは、繁あねだった。年は十二、三、妹と二人両親に捨てられ、肌にはひどい腫れ物があり、その生い立ちのため人に対して好戦的であることから、町でもその娘を引き取る者はいなかった。少女から女に変わる途上の繁あねとの会話を通し浮かび上がる、その生の在り方や人間の美しさ。表題作「繁あね」のほか、「この女とは一緒にいてはいけない……」そう思い別れた女・おさんへの複雑な思いから、その消息をたずねる男。おさんは、移り住んだ家に次々に男を引き込んでいると聞くが……。女の生を通し、人の心、男女の想いのありようを艶やかに描き出した名作「おさん」など。女性の美しさ、その生の在り方を艶やかに描く名作七篇。
  • 雨あがる 映画化作品集
    値引きあり

    雨あがる 映画化作品集

    小説・文芸

    4.3
    1巻357円 (税込)
    黒澤明、小林正樹、小泉堯史――。 世界に名だたる映画監督たちが惹かれてやまない、山本周五郎の世界。 ときに親身に、ときに邪険に。 山本周五郎の描く人間は様々な面を持ち、おそろしいほどに今を生きる人々と重なる。 本作では、黒澤明によって『赤ひげ診療譚』として映画化された「狂女の話」を初め、「深川安楽亭」「雨あがる」など名作六篇を収録。 名監督も惹かれた世界をご堪能あれ。
  • ながい坂 合本版

    ながい坂 合本版

    小説・文芸

    -
    1巻440円 (税込)
    山本周五郎の長編の歴史小説。合本版で一気に読める。「人間の一生は勝ち負けではないし、仮に勝ち負けがあるとしても、死んでからでなければわからない」藩政を握ろうと企む六条一味との対決はついに頂点に達する。平侍の三浦主水正は幼少時近所の橋が壊され蔑まれたことで世の中に立ち向かう決心をする。学問武芸に精進しついに藩主に見いだされるが、彼の苦悩は続いた。硬直した権力支配とそれを支える御用商人たち。片や藩政改革に燃える若き藩主。常に実直で前向きな主人公に心打たれる。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 樅の木は残った 全巻セット

    樅の木は残った 全巻セット

    小説・文芸

    4.0
    1巻440円 (税込)
    山本周五郎の長編の歴史小説。全巻セットで一気に読める。江戸時代。仙台藩伊達家のお家騒動を基にした歴史小説。何も語らない孤高の樅の木と、藩を守るため尽力した原田甲斐の人生を描く。藩内の権力闘争。伊達家の乗っ取りを企む伊達兵部。大名の弱体化を狙う幕府の重鎮酒井雅楽頭(酒井忠清)。張り巡らされた罠をかいくぐり、困難な状況のなか活路を見いだそうとする原田甲斐。何度も映像化、ドラマ化された作品。※読みやすくするため現代の言葉に近づけていますが、作品の性質上、そのままの表現を使用している場合があります。
  • 雨のみちのく・独居のたのしみ

    雨のみちのく・独居のたのしみ

    小説・文芸

    3.0
    1巻440円 (税込)
    庶民への愛に貫かれた小説一筋に精進をかさね、また頑固一徹な言行によって“曲軒”とあだ名された山本周五郎。その独特な人生観・文学観と、すべてを創作に打ち込む厳しい日常をうかがわせてくれる、文庫版初のエッセイ集。本編には、名作『樅の木は残った』の取材ノートともいえる「雨のみちのく」などの紀行文に、日常雑感、それに十八番中の十八番、歳末随想を集める。
  • 小説 日本婦道記

    小説 日本婦道記

    小説・文芸

    4.1
    1巻528円 (税込)
    千石どりの武家としての体面を保つために自分は極端につましい生活を送っていたやす女。彼女の死によって初めて明らかになるその生活を描いた『松の花』をはじめ『梅咲きぬ』『尾花川』など11編を収める連作短編集。厳しい武家の定めの中で、夫のため、子のために生き抜いた日本の妻や母の、清々しいまでの強靱さと、凜然たる美しさ、哀しさがあふれる感動的な作品である。
  • 酒みずく・語る事なし

    酒みずく・語る事なし

    小説・文芸

    3.0
    1巻528円 (税込)
    酒びたりになるほかはないほどに己れを追い詰めて、創作に励む姿を刻んだ「酒みずく」。晴れがましいことの嫌いだった母のただひとつの思い出を綴る「語る事なし」。“曲軒”の真骨頂をしめす「直木三十五賞『辞退のこと』」。作家的信念を力強く述べた「小説の効用」など。エッセイのほかに、対談・インタビューをまじえて周五郎の人生観・文学観を総覧する。『小説の効用・青べか日記』改題。
  • 朝顔草紙

    朝顔草紙

    小説・文芸

    4.0
    1巻528円 (税込)
    顔も見知らぬ許婚同士が、十数年の愛情をつらぬきとおし、藩の奸物を討って結ばれるまでを描いた『朝顔草紙』。徳川四天王、本多平八郎と同姓同名の臆病な青年武士が、戦場で名乗りをあげるたびに敵の第一目標とされ、あわてて逃げ出すという滑稽な設定の『違う平八郎』。いずれ劣らぬあわて者同士主従の不思議な心の通いあいを描いた『粗忽評判記』。ほかに『義理なさけ』など全12編。
  • 彦左衛門外記

    彦左衛門外記

    小説・文芸

    3.3
    1巻528円 (税込)
    身分のちがいを理由に大名の姫から絶縁された旗本、五橋数馬は奇抜な方法で出世を試みる。失意のうちに市井に隠棲していた大伯父の大久保彦左衛門をおだてあげ、戦記を捏造し、なき家康のお墨付きを偽造して天下の御意見番にしたてあげてしまう。それを侍、侠客、水野十郎左衛門たちが担ぎあげたために大騒動がもちあがる。諷刺と虚構を存分に駆使した奇想天外、抱腹絶倒の異色作。

ユーザーレビュー

  • 深川安楽亭

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    周五郎は、なぜ深川安楽亭の最後に客を登場させたんだろう。
    なんで富次郎を助けたんだろう。
    客の背景も分かる。
    水の下の石の人は助けなかったのに、富次郎は助けたんだろう。

    色んな考察をみたけど、いまだにしっくりくる考察がないし、自分の中でもしっくりきてない。
    歳のせいか、性格のせいなのか、性別なのか分からないけども。
    もし識者がいらっしゃれば、お知恵を貸してください。

    とても面白いことは間違いないです。

    0
    2026年09月29日
  • 樅ノ木は残った(上)

    Posted by ブクログ

    (上中下の感想をまとめてここに書きます)


    ▼有名な話ですが、この物語の骨格は歴史の実話です。江戸時代にあった「伊達騒動」。家老の原田甲斐が悪者とされていて、最後は幕府老中の屋敷で乱心して刃傷沙汰を起こして殺される、という。
     この史実が歌舞伎になりました。ヒット作。伽蘿先代萩という演目。原田甲斐は、二木弾正という名前になっている。これが悪役です。だから原田甲斐というのは、吉良上野介みたいな、悪役として有名だった。
     それを、山本周五郎さんが、「調べれば調べるほど、おかしい。原田甲斐は悪人では無かったと思う」という仮説?で書いたのがこの小説です。



    ▼再読です。でも、40年ぶりくらいの再読。たしか小6か中1くらいの頃に読んで以来。その頃に、

    「山本周五郎さんの中では、重厚な感動・・・な感触はあるんだけど、今一つ、物語の進行と、主人公の行動の必然性が分からん・・・」

    と、もやもやしたんです。50代に入ったから、そのあたりがかなり分かるかな?と思って再読しました。

    結果的に、

    「大変に面白かった」

    「が、やっぱりけっこう、腑に落ちなかった」

    という結果でした。
    ただ、こっちも歳を取ってますから、図太くなっています(笑)。

    「作者の思い入れが強いから、ちょっとそれが過剰で、主人公の行動と、最後の結果の説得性が、ちょっと欠けてるんだな。だけど、その全体の物語の旅路の見せ方、主人公の心情、ひとつひとつの事件や脇役たちの見せ方が上手で、大変に楽しめる。大変に素晴らしい小説だな」

    ・・・・と、理解しました。まあつまり、腑に落ちないけれど面白い。





    ▼江戸時代初期。初期と言っても1600年代の終盤くらい。つまり、家康とか伊達政宗とかはみんな死んじゃってます。大阪の陣が1614年、島原の乱1637とかですから、もう戦国を知ってる人はいない。
     主人公は、伊達家仙台藩(60万石だったか)の、家老の血筋の原田甲斐。つまりこれは、伊達藩の物語です。
     物語の背景には、この時期の歴史背景があります。

    ・戦国はもう過去。今は徳川の天下。

    ・徳川は、「外様大名の、大きな大名を、どんどん潰していた」という事実。福島正則の家とか。加藤清正の家とか。つまり、血筋的に徳川に縁の遠い大名を、いちゃもんをつけて取り潰すわけです。

    ・そういう意味では、伊達家も標的になり得る。

    という背景があります。



    ▼原田甲斐の伊達家に色々トラブルが起こります。伊達一族の中の、「わがままな叔父さん」である、伊達兵部という人が、無理難題をいっぱい言ってくる。トランプ大統領みたいな(笑)。
     家中は反感で割れる。騒動になりかかる。


     ここで、原田甲斐。親友ふたりと、計三人で密謀・密談・密約します。

    A <伊達兵部は、幕府の老中と繋がっている。わがまま非道を言い、伊達藩に騒動を起こして、それを原因にして幕府が伊達家を取り潰す。それが狙いに違いない>


    B <だから、兵部がわがままを言っても、非道を行っても、怒らずに、とにかく耐えよう。その方が伊達家は滅ぼされない。その間に、加賀前田とか、薩摩島津などの外様大藩と何かしらか連携して、打つ手を探そう>


    C <原田甲斐は、兵部の仲間になったかのように振舞う。その方が、相手の隙をつけるだろう。だから、友達とも絶交する。家中から嫌われてもいい>


    という内容なんですが、「打つ手を探そう」はかなり曖昧です。そんなことでいいのだろうか。





    ▼話の段取りで言うと、これ、10年くらいの期間の物語です。

    で、山本周五郎が描きたかったのは、兎にも角にも、上記の「C」なんですね。





    本当は、熱い正義の志を胸に秘めているけれど。

    黙って誰にも語らない。

    周りに誤解され、悪人と罵られ、唾を吐かれるが、黙って耐える。ひたすら耐える。言い訳しない。理解を求めない。





    もう、これをやりたかったんです。
    周五郎さんは。高倉健的ワールドです。ハードボイルド(実はべったりセンチメンタル)です。

    だから、そういう原田甲斐の姿、忍従、誤解され罵られ耐える、、、、そんなあたりの描写は、圧巻です。ぐっと来ます。ほんとに胸に熱いものが溢れます。


    ▼・・・・ちなみに、 

    「たったひとり、とある美少女だけが、何の説明もなくそんな原田甲斐の苦しみを直感的に、エスパーのように理解して、そしてプラトニックにひたすら原田甲斐を愛し続ける」 

     という、オジサン的にはスーパーご都合な要素が全編を貫きます。
     このくだりの、プラトニック具合がもう、あからさまにプラトニックすぎて却って厭らしいくらいなんですが・・・・・。




    ▼・・・って言うと、あんまり褒めていないようですが、ぶっちぎりに面白かったです。文句なく、★5個です。

    まあ、一番大きな理由は、読み手の自分自身がオジサンなんで(笑)、こういう、高倉健チックな

    「男は黙って滅びるぜ、美女に愛されカッコいい」 

    という、実に言ってしまうと身も蓋も無くてひたすらに恥ずかしいファンタジー物語が嫌いじゃない・・・・ということかと思いますが。


    でも、この小説の素晴らしさはそれだけではなくて(笑)。


    脇役の配置、世界観の作り方がもう、「さすが」ですね。





    ▼江戸時代の「政治向き」の話なんです。殿中でひそひそ話して。密書を奪い合う、みたいな。まあつまり、ツマラナイ(笑)。
     ところが、これは仮名手本忠臣蔵と同じくで、そのツマラナイ話を面白くします。



    ①市井のフィクションの人物を効果的に配置して、

    ②死んでいく者たちをネチネチと描いて、哀切な「別れの物語」として

    ③主人公をある角度から見れば人間的な「型破りな遊び人」として描く



    という3点です。特に①が秀でていると思いました。


    ▼浪人の柿崎六郎兵衛というならず者(腕は立つ)。
    その妹の、みや。

    このふたりの物語がオモシロイ。
    きっかけは、「みや」が伊達関係の家臣の妾だったことから。その家臣はお家騒動で殺されてしまう。みやは、江戸にもどる。兄のもとに。浪人で貧しい。
    ただ、、みやが、伊達家の家臣の顔を知っていることから、ふたりは伊達騒動に食い入ってくる。金目当て。伊達兵部の、犬のようになる。ならず者たちを集めて、関係者の拉致などをしようとする。だがうまくいかない。やがて兄は滅亡していく。ほとんど原田甲斐とは、交わらない。

    なんだけど、一方で主家のため、忠義のためにすべてを耐え忍ぶ、貴族の原田甲斐。
    命を懸ける原田甲斐。
    一方で、忠義なんてくそくらえ、明日の飯のために騒動に加わる浪人者。

    そこにはそこに、人生の地獄があり、喜びがあり、愛があり、別れがある。
    そんな柿崎グループの世界と、原田甲斐の世界が、たまにすれ違う。
    そんな作りが、「これは上手い・・・・」と脱帽です。

    一事が万事、ことほどさようにエンタメ的に良くて来ています(オジサン的にはですけれどもね・・・・これ、ミソジニーとフェミニズムの観点から見ると、実に異様な価値観に勝手に殉じて周りに迷惑をかける勘違いナルシスト男の不可解で醜悪なコメディなんじゃないかっていう気もしますが・・・)。









    ▼(ここから先は自分用です)最後に自分の備忘的に、「いまいち腑に落ちない」点を。


    最終的に10年くらいか、かかるんですけれど、

    その5年目くらいに、原田甲斐は、とある書状を手に入れます。
    それは、

    <老中・酒井雅樂が、伊達兵部と交わした密約書。中身は、伊達60万石を分割して、30万石を兵部にあげるよ、というもの>

    なんです。

    これが手に入ったなら、匿名でもいいから

    「この密約書を、いつでも明るみにだすぜ。お前さんが困るような相手に渡すぜ」

    と、酒井を脅せばええやんか、

    、、、、と思ってしまいます。
    それで、「伊達兵部を使っての悪だくみはもうできないな」になれば、それで、ええやんか、と。




    ところが。
    主人公・原田甲斐は

    「いやいや、相手は権力者だから、そんなことをしても何も響かないかもしれない。却って悪いことになるかも」

    と・・・・悪い奴らの言いなりにさせ続けます。耐え続けます。そして大切な仲間も死んでいきます。



    ところがですね。

    何年経っても、何も有効な「別の手段」は講じられないんですね。耐えるだけ。



    そうこうしているうちに、盟友のひとり「伊達安芸さん」が、

    「もう我慢できへんは。俺は江戸の幕府に訴えて出るわ。兵部を罰してくれって。甲斐ちゃんよ、お前さんは例の密書をちらちらさせてくれ」

    と。行動に出ます。これを、主人公・原田甲斐は、止めるんですね。

    「いやそんなあかんて。まだまだ耐えよう。耐えようよ」

    でも、伊達安芸さんの方が

    「もう堪忍ならへん。あしは行く。止めてくれるな」



    で、結局、甲斐さんは、考えて、

    「黒幕の、酒井雅樂ではない、ナンバー2かナンバー3くらいの、老中さん」

    に、密書を見せる。



    酒井雅樂は、こんな悪いことしてまっせ。

    ええんでっか?

    うちはこの密書を、あちこちに見せまひょか?




    みたいなことです。


    ・・・・で、これを、そのナンバー2さんが、酒井雅樂に告げる。

    「原田甲斐が、これこれな密書をうちに見せてんよ。酒井雅樂さん、あんたこれほんまでっか?ほんまやったらちょっとあかんのちゃいますか?」

    酒井雅樂はそれで、参っちゃうんですね。

    「これあ・・・あかんわ。もう伊達兵部を使って、伊達藩に嫌がらせする作戦は、終わりや。強引に進めても、うちが失脚してまうかもしれへんからな・・・」

    と、なります。


    ・・・・・だったら・・・
    密書が手に入った時にすぐその作戦やってればよかったやんかっ!

    ・・・・・さらには・・・
    今回だって伊達安芸が強引に動かなかったら、主人公、
    まだまだ無駄に耐えてたんやろ???・・・・阿保ちゃうか??




    ▼そしてさらに。
    原田甲斐は密書を胸に入れて、老中により聞き取りがあるので呼ばれます。
    酒井雅樂の屋敷。
    仲間の伊達安芸も一緒。
    ここで、控えの間に居る間に、酒井雅樂の手のものに斬られて死んでしまいます。
    原田甲斐も、酒井雅樂も。

    酒井雅樂としては、



    ・密書そのものをとにかく取り返す

    ・密書のことを知っている主だったものを口封じする



    という狙いです。これはまあ、分かります。
    そして、



    ・まあ、それはやるけれど、もうナンバー2にも知られちゃったから、
    伊達兵部を使っての悪だくみは、終わりにする。



    という心情。これもまあ、十分に理解できます。





    ▼原田甲斐は、斬られたときに、びっくりするけれど、上に書いたような酒井雅樂の心情を、一瞬で理解します。
    同じく斬られた仲間の、伊達兵部のところに這っていき、お互いに虫の息だけど、次のことを言います。


    ・良いですか、今起こったのは、私原田甲斐が乱心して、あなた、伊達兵部に斬りつけて殺した。私もその場で殺された。そういうことですぜ。それで、伊達家は安泰ですから。
    (そうじゃないと、酒井雅樂の家来に襲い掛かって殺された、みたいな嘘が言われてしまう。その方が、伊達家が懲罰を喰らいかねない。密書を気にして、関係者の口を封じる、われわれと殺すということは、幕府の大臣のナンバー2などの目を気にしてるということだから、伊達兵部を使った悪だくみは、もう終わりにする、というのが酒井雅樂の心情でしょう)


    で、これを、虫の息の伊達安芸が、駆け付けた人々に言う。

    人々の中には、例のナンバー2が居る。

    ナンバー2が
    「そうかなるほど、本当は酒井雅樂の家来に殺されたんだな。だけどそうは言えないものな。お前たちの忠義は素晴らしい。これで伊達家は潰されないぞ。安泰だ!」
    と、いうようなことを言ってあげる。それで原田甲斐と伊達安芸は死ぬ。


    これ・・・・ちょっと無理があります・・・・。

    だいたい斬られた瞬間に、「これでお家は安泰だ」と想像するのが全然分からない・・・。ああ、口を封じされて密書も奪われるから、悪事は止まらないのか・・・ダメだった・・・。  と、思ってもおかしくないのでは????



    ・・・・と、このあたりは、言いたくなります(笑)

    美しい精神の物語にするために、かなり・・・・かなり・・・・強引に「劇化」してると思います・・・。

    あっ、そういうことも含めて、仮名手本忠臣蔵、なのかも知れませんね。

    0
    2026年09月23日
  • 赤ひげ診療譚

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     最近好きな夏川草介さんが影響を受けたと何かしらで見たので気になって読んだ。
     夏川草介さんの小説で描かれている世界ととても似た風景が描かれている小説だった。脚光を浴びるという風なものとは程遠い診療所に勤め、赤髭と貧しい患者を治癒しながら、自分の哲学を突き詰めていき、成長していく保本登がかっこよかった。

    0
    2026年09月21日
  • おごそかな渇き

    Posted by ブクログ

    安定の山本周五郎。時代物だけでなく、現代物(といっても戦後すぐくらい)の物語が含まれる短編集。いつもはスパッと切れ味の良い武士の忠義、親子、夫婦、兄弟の理想系などが中心だが、この一冊では、ちょっとドロドロした話、救いようがない人間像、無駄に生きるどうしようもなさなどが正直に描かれている感じ。理想だけじゃないんだよなあということをしみじみと思い出させる一冊で、これはこれで十分アリ。

    0
    2026年09月20日
  • さぶ

    Posted by ブクログ

    昔に読んだ時、内容は忘れてしまったけど、
    とてもよかったと言う記憶があり再読
    やはり最高!読むほどに人生への問いかけやメッセージが胸にグイグイと迫ってくる
    さぶと栄二、対照的な2人
    さぶや、おノブさん、与平などなど、
    周りの人に支えられながら、身に起こる困難を乗り越えながら成長して行く栄二、
    「ドジで、まぬけで能無し」でも純朴でまっすぐなさぶの思いや行いに胸打たれる
    読後、しばらく登場人物が頭を離れなかった
    周五郎素晴らしい
    しばらく周五郎でいってみる

    0
    2026年06月11日

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