夏川草介の作品一覧
「夏川草介」の「エピクロスの処方箋」「神様のカルテ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「夏川草介」の「エピクロスの処方箋」「神様のカルテ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
信州大学医学部卒。2009年『神様のカルテ』でデビュー。同作は第10回小学館文庫小説賞を受賞し、実写映画化もされている。医師であり小説家でもある。
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前作「スピノザの診察室」と合わせてこちらに感想を書かせていただく。
前作共々「幸せとは何か」を題材とした作品で、主人公の医師「マチ先生」と個性豊かな患者たちを通して、恐らく筆者自身が医療現場で働く中で至ったのであろう信念や価値観が伝わってくる作品だった。
自分は普段、人が死ぬミステリを好んで読みがちで、こういった所謂「感動の物語」的なものはあまり読まないのだが、今年の6月に母方の祖父を癌で亡くしたことをきっかけにこの本を手に取ってみた。
正月に会ったときはいつも通り元気で、まだまだ長生きするものだとばかり思っていた祖父だったが、ある時期から「ご飯が美味しくない」と訴え始めたらしく、4月には
Posted by ブクログ
お医者さまになられる方々は高校時代にとても優秀な学業成績を収めた方々です。
偏差値70前後やそれ以上の成績で医学部に入学し、信じられないほど膨大な医学の知識を学び、実験をこなし、実技を習得して、国家試験に合格し、さらに医局で研鑽を積んだ「科学の子」たちです。
しかし、ひとたび臨床の場に立てば、そこにいるのは、同程度の偏差値を収め医学に詳しい人たちではなく、病を患うひとりの患者(人間)です。
その時、医師に必要なのは、病巣に立ち向かう高度な医学力に加えて、人間に向き合うための人間力なのではないでしょうか。
患者の境遇は一人ひとり異なり、過ごしてきた人生も、培ってきた人生観(死生観)も異
Posted by ブクログ
古都の街並みが豊かな彩りに包まれていた
素敵な出だしの文章、やっとマチ先生に会えました
原田病院で秋鹿先生との日常の会話
凄みのある飛良泉教授との緊迫した会話
母を病で亡くした甥龍之介との何気ない会話
それぞれの場面にマチ先生の人柄と哲学が溢れています
意思表示もできないまま、最期をマチ先生に委ねた患者さんの感謝の気持ちがじんわりと心にしみます
穏やかな空気に包まれた、人を安心させる雰囲気は今回も変わっていません
「哲学のない医師は危険 羅針盤のない舟のようなもの」
「幸福とはなんなのか」
「幸福と快楽のちがい」
ここで古代ギリシャ哲学者エピクロスが登場
マチ先生のぶれない考え方