周木律の作品一覧
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Posted by ブクログ
感染症ともテロとも断定できない謎の大量死が四国で発生し、その原因を追う人々が巨大な危機に巻き込まれていくパニックサスペンスです。
コロナ禍を経験する前に出版されたということで、そのクオリティの高さに驚きながらも、想像しやすく軽やかにページが進んでいきました。
読んでいてまず感じたのは、“見えない恐怖ほど人間を簡単に追い詰めるんだな”ということでした。
犯人がいるわけでもなく、何と戦えばいいのかも分からない状況が続くため、事件そのものより社会全体が少しずつ壊れていく過程のほうが印象に残ります。
特に印象的だったのは、災厄が広がるたびに人間の本性が少しずつ露わになっていくところで、冷静さを失う人、
Posted by ブクログ
非常に素晴らしい一冊でした。
いつ以来だろうと思うくらい、読書している間、久しぶりにワクワクしっぱなしでした。
この一冊で、推理小説はこんなに面白いんだと再発見できる方が多く生まれることを祈るばかりです。
なぜ面白さを再発見できるか、と言いますところ、やはり構造学の観点で物事を見ようとする描写が随所に表れている点に尽きます。
構造学と聞くと建築のお話かな、と初めは受け取っていたのですが、それは数学の公理や物理芸術政治の要素に見立てた話にも置き換えられると(劇中で具体的に言葉にされずとも自ずと)考えられるように誘導され、その文脈のまま読み進めると、この殺人事件の構造、延いては推理小説の構造にも