マルクス・ガブリエルの作品一覧
「マルクス・ガブリエル」の「わかりあえない他者と生きる 差異と分断を乗り越える哲学」「アートの力 美的実在論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ビジネス・実用
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Posted by ブクログ
「あらゆるものを内包する存在」としての世界は存在し得ない。
世界とは、無限に存在する事物、そして、それらに連関する無限の意味の現れ方なのであり、「単一の何か」ではあり得ない。
私自身が科学主義に陥っていたことに気づかせてくれた一冊。
科学主義では、一切を自然と見なし、そこに精神は存在しなくなる。ひいては、人生の意味も失われてしまい、虚無に至る。
しかし、世界とは科学で観測できることがすべてではないのであった。非科学的と退けられがちな宗教や、科学主義では意味を持ち得ない芸術などは、それぞれの対象領域で意味を持つのであり、意味を持つ以上それらは現に存在しているのである。
人間も、現に存在している以上、無限の意味の現れ方を有しており、それを人間自身が意識することで自身が存在する意味を千変万化させるのである。
人が存在する意味は、結局のところ、生きることなのであっあ。
Posted by ブクログ
科学の考えというのは、原始的な宗教のようになってしまいました。
こうなると、もう真正の迷信です。我々はこうした科学主義の
「科学の進歩が人類を救う」という迷信と闘わなければならない。
仮にガン撲滅の日が近いとして、それならなぜ我々は未だに飛行機に乗っただけで中耳炎にかかるのか?
中耳炎が解決できないのにガンはなくせるなんて、どう考えてもおかしいでしょう。
本書中にある内容だが、まさに同意する。
ガンとは事故的な物を除いては老化現象、つまり死へ向かうまでの過程である。
ガンが克服できる、という事はすなわち死を克服できる、ひいては自然現象を人間の力で変える事ができる、と言っているのと同義である。
このような情報に惑わさらないために学ぶメディアやSNSではなく、書籍で学ぶ姿勢が大事である。
インターネットが見ず知らずの愚者の推奨情報を流し、それに支配されている、という点も同意できる。
私たちは見ず知らずの人が作り出したネットの情報を安易に信用し過ぎている。
Posted by ブクログ
コンピュータは思考するか?
人間の脳と何が違うのか。
人間はどう感覚し、どう思考しているのか?
実に興味深い。
文章も平易、というか、ピンとくる、というかわかりやすい、というか、
頭に入ってくる。
自分は脳の働きに興味があるんだなあ、と思う。
しかし、、
情報量が豊富すぎて、結論、というか、著者が何を言おうとしているのかが、
本全体としては入ってこなかった。
これは斜め読みの欠点と、結局は私の理解不足。
ただ思うのは、
コンピュータが思考のまねごとをする、というのであれば、
人間も同じ部分があるような気がする。
ただ人間は生き物だから、理屈にない感覚、肌感覚、肉体的感覚で、
衝動的に思いもよらぬことを考えたり行動したりする、ということではないか。
コンピュータにはそれはないはず。あったとしたらそれは暴走か。
基本は人間もコンピュータ同様、学習して少しずつ思考のレベルを上げる。
赤ちゃんのそれと、63歳の自分の思考は明らかに違う。
この積み重ねはコンピュータにも可能な気はする。
ただ、それ以外の部分を人間は持っている、ということではなかろうか、
ガブリエルの言ってることと違うかもしれないけど。
なぜ世界は存在しないのか、「私」は脳ではない に続く三部作の完結作。
二つ、読んでたかどうか、、
まえがき
序 論
第1章 考えるということの真実
無限の複雑性/考える? それはいったい何だ/考えることができるのは人間だけではない/宇宙の範囲/アリストテレスの感覚〔Sinn〕/コモンセンスは時に感覚的/「感覚〔Sinn〕」の意味〔Sinn〕、あるいは思い違いの仕方あれこれ/宇宙に亡命し、そこから眺めているのは誰だ/すべての対象が物なのではない/赤い蓋は(現実に)存在するか/思考は神経の興奮ではない/真理以外の何ものでもない/世界はお望みのままに/フレーゲの「思想〔Gedanke〕」/意味と情報、そしてフェイクニュースのナンセンス/私たちの第六感
第2章 考えるという技術
地図と領土/コンピューターは中国語ができるか/写真はクレタ島を覚えていない/一匹のアリが砂の上を這いまわることは、なぜウィンストン・チャーチルと無関係なのか/インターネットという神/文化の中の居心地悪さ/感情的知性と、記号のデジタルジャングルに隠された価値/「機能主義」という名の宗教/思考はタバコの自動販売機ではなく……/……心はビール缶の山ではない/ステップ・バイ・ステップで脳をぺースメーカーに?/技術という理念、あるいは、どうやって家を建てるか/総動員/社会はビデオゲームではない/機能主義のアキレス腱
第3章 社会のデジタル化
論理的でしょ?/集合とのピンポンゲーム/いずれすべてがクラッシュする/そもそもコンピューターにできることはあるのか/ハイデガーのつぶやき/奇跡も多すぎると不安になる/「完全なる用立て可能性」の時代に/『サークル』に捕まった?/ヴィンデンへの寄り道/意識一つ、テイクアウトね/ここでは誰が問題を抱えているのか
第4章 なぜ生き物だけが考えるのか
ヌースコープ/魂とカードボックス/「さあ、来い、古箒!」/照らし出された脳/意識ファースト/内、外、それとも、どこでもないところ?/湿っぽくて絡み合った一個の現実
第5章 現実とシミュレーション
空想はスマホと出会う/避けられない「マトリックス」/追 悼/ホラーとハンガー(ゲーム)/美しき、新しき世界/あなたは目覚めているのか、それとも、夢と独り言の中に囚われているのか/あなたはオランダを知っていますか/物質と無知/現実とは何か/どっちつかずの現実/魚、魚、魚/つかみどころのない現実の変動幅/カエサルの髪とインドのマンホールの蓋とドイツ/フレーゲのエレガントな事実理論/私たちの知の限界を超えて/思考の現実は頭蓋基底のレッスンではない/マッシュルームとシャンパンと思考‐思考との違い/人間は人工知性だ/人間の終焉
本書のおわりに
謝 辞
原注
文献一覧
語彙集
人名・作品名索引