船橋洋一の作品一覧
「船橋洋一」の「戦後敗戦」「石橋湛山との対話―「危機の時代」を歴史洞察する」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「船橋洋一」の「戦後敗戦」「石橋湛山との対話―「危機の時代」を歴史洞察する」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
東京大学教養学部卒。『内部』でサントリー学芸賞を、『通貨烈々』で吉野作造賞を受賞。その他著書に『経済安全保障論――地球経済時代のパワー・エコノミックス』、『グローバリゼーション・トリック』、『カウントダウン・メルトダウン』などがある。2011年に一般財団法人日本再建イニシアティブを設立し理事長に就任、同社の下に福島原発事故独立検証委員会を設立しプログラムディレクターに就任。
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Posted by ブクログ
2026/10/01「石橋湛山との対話: 『危機の時代』を歴史洞察する」
船橋洋一
日本単独の日本史はない 「世界の中の日本史」を痛感する。日本史と世界史を一体で学ぶ必要がある。
戦前の日本も、対米・対欧、対中華、対アジアの関係の中で、日本の行動を迫られ、実行に移していたのが実情。後世になって、日本が独自の判断で歴史を切り拓いたような歴史の書きぶりは大きな誤りであり、禍根を残す。
ex 近衛文麿「英米本位を排す」「今後蒋介石政府を相手にせず」
国を滅ぼすスタンドプレイ
「小日本主義」世界の流れをどう読むか 民族自決 反植民地主義 反帝国主義
さらに植民地経営は経済的にペイしているのか、リアリスティックな検証も必要
100年後の現代、再び人類は同じような課題に直面している
次の時代の新しい理念の取り込みに今度は成功するだろうか?
石橋湛山への質問が残る
Posted by ブクログ
2026/08/20「宿命の子(上)」船橋洋一☆☆
安部晋三政権を軽んじていた表層的な見方を反省。マスコミ、特に新聞の作るイメージ像は短絡的であり恣意的に誤認させがち。
安部総理は真剣に国家課題に向き合い、国益の拡大を図っていた。また自分一人の個人プレイではなく、組織を活用したマネジメントも巧みであった。それにしても著者の船橋洋一氏の情報ソースとその分析・アレンジ力は桁違い、「神の領域」。朝日新聞のバックアップは?
構成は、安部政権が取り組んだ個々の政治課題に各章が割り振られ、それぞれに歴史的・政治的経緯と論点がコンパクトにまとめられており、大変勉強になった。ここでも内外の取材相手とその内容が桁違いのインパクト。特に外国の要人発言は出色。
Posted by ブクログ
著者の船橋洋一氏は元朝日新聞主筆。日米通貨交渉を描いた『通貨烈烈』でも示された、長年の取材に裏打ちされた分析力は、本書にも生かされています。本書は、石油危機(1973〜74年)、プラザ合意(1985年)、半導体敗戦(1986年〜)、湾岸戦争(1990〜91年)、ネット敗戦(1990年代〜)、尖閣ショック(2010〜12年)、福島原発危機(2011年〜)という、戦後日本が経験した七つの挫折を時系列で取り上げています。
著者の立場は明快です。戦後日本の失敗は、個々の事件が独立して起きたのではなく、共通の構造的欠陥──戦略の不在と、有事における意思決定・資源配分のガバナンスの弱さ──から繰り返し生まれてきた、というものです。そのうえで著者は、「国民安全保障国家」と「起業家国家」という二つの国家像の構築を処方箋として提示します。
Posted by ブクログ
日本を代表するジャーナリストが、戦後日本が喫した「致命的な敗戦」の構造を、コンパクトでありながら重厚な筆致で描き出した圧巻の一冊である。
提示される分析の詳細については触れないが、本書が照射する教訓は、すべての国政政治家が真摯に向き合い、深く腹に落とすべき至高の知見と言える。国家のリーダーシップや危機管理の不全を冷徹に浮き彫りにする本書の記述は、単なる歴史の記録にとどまらず、現代の統治構造に対する強力な警鐘として機能している。
著者がこれまで言論の最前線で対峙してきた歴史的経験と知見は、まさに現代日本における貴重な知恵の集積だ。船橋氏には、今後もその卓越した洞察を著作という形で世に残し続け、日本の知的な財産として継承していくことを深く切望する。