船橋洋一の作品一覧
「船橋洋一」の「宿命の子」「カウントダウン・メルトダウン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「船橋洋一」の「宿命の子」「カウントダウン・メルトダウン」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
東京大学教養学部卒。『内部』でサントリー学芸賞を、『通貨烈々』で吉野作造賞を受賞。その他著書に『経済安全保障論――地球経済時代のパワー・エコノミックス』、『グローバリゼーション・トリック』、『カウントダウン・メルトダウン』などがある。2011年に一般財団法人日本再建イニシアティブを設立し理事長に就任、同社の下に福島原発事故独立検証委員会を設立しプログラムディレクターに就任。
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2022年の参院選の遊説中に奈良の駅前で暗殺された安倍元首相の年代記。
上巻はトピック毎に経緯がまとめられている。
章立てに沿って、再登場、アベノミクス、靖国神社、尖閣諸島、TPP、慰安婦、戦後70年首相談話、平和安全法制、ヒロシマ/パールハーバー、消費税増税。
所謂リベラルからすれば国粋主義の巨頭なのだろうが、筋の通った国家観や国家運営の原則に則って司られた7年半の実績の重さを実感する。
著者は「通貨烈々」などを著した船橋洋一。
経済、安全保障などの外交交渉の裏側を掘り下げた著作に定評があり、本書も公開情報やインタビューなどを通じ、項目毎に米大統領から本邦各省庁職員に至る交渉関係者の言
Posted by ブクログ
下巻は外交、天皇退位と改元、コロナ、そして退陣について。
北方領土問題の難しさがよく伝わった。日ソ共同宣言で二島返還を合意してしまった以上、二島返還で動くというのも政治決断としてはあり得るとは感じた。ロシアのウクライナ侵攻により、当分は北方領土問題の進展は難しいだろう。
そして、本書のタイトルの『宿命の子』の意味が最終章で説明されていた。安倍晋三は東条内閣の閣僚、国論を二分する安保改定を行った総理大臣岸信介の孫として生まれ、普通の家庭とは異なる環境で育っている。生まれながらにして歴史の当事者として、歴史に向き合うことを余儀なくされた人生だったのだろう。
また、安倍晋三は卓越した外交実績を残した
Posted by ブクログ
第二次安倍政権発足から、アベノミクス、靖国参拝、尖閣問題、TPP、戦後70年首相談話、平和安全法制、消費税増税などについて。参院選までに上下読もうと思っていたが、結局この時期になってしまった。
印象深かったのは戦後70年首相談話と平和安全法制の章である。
終戦の節目のたびに首相談話が中国の歴史戦の道具にされては敵わない。安倍は70年談話を最後の談話と位置付け、村山談話を踏襲しつつも「謝罪を続ける宿命を背負わせてはなりません」との文言を盛り込み、国内でも中韓でも一応それなりに理解を得られた。
自身で言うように保守派の安倍晋三だからこそ、リベラル派からの期待値は低いし、保守派からの理解も得やすかっ
Posted by ブクログ
2025.07.21
人の真の評価は棺に蓋をしてからしかする事ができないのだということを痛感させられた一冊。
アベ政権には毀誉褒貶がつきまとうが、本人は国論を二分する議論ができるのが民主国家だという趣旨のことを述べていたと知り、懐の深さに想いをいたし、マスコミのアベ批判の浅薄さを振り返る。
また、昨日.2025.07.20の参議院選にも大敗し、明日をも知れぬ石破政権をみていて確実にいえる安倍政権の功績というか強みを2つだけ指摘する。
ひとつは長期政権は外交力を生み出すということ。
もうひとつは、国家的な課題に対処するには長期政権、力のある政権にしかなしえないということ。
いわゆるリベラルの人に