小川一水の作品一覧
「小川一水」の「復活の地」「銀河英雄伝説列伝1」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小川一水」の「復活の地」「銀河英雄伝説列伝1」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
1996年『まずは一報ポプラパレスより』で 第6回ジャンプ小説・ノンフィクション大賞の大賞を受賞し、同作でデビュー。 『第六大陸』で第35回星雲賞・日本長編部門賞を受賞、『コロロギ岳から木星トロヤへ』で第45回星雲賞・日本長編部門賞を受賞。その他作品に『老ヴォールの惑星』、『導きの星』、『天冥の標』などがある。
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Posted by ブクログ
シリーズ3作目は2310年が舞台。アンチ・オックス(酸素いらず)たちが主人公。
主人公のアダムスと彼らが乗る船エスレルがめちゃくちゃゴージャスだし、内容はスペースオペラっぽいしとにかくワクワクする一冊。
1.2巻のキャラも出るよー!
途中少し途切れたんだけど、続きを読めばそこからはぐいぐい引き込まれて気がつけば最後の1行だったという恐ろしいまでのリーダビリティの高さよ……そういえば2巻も止まらんかったし、1巻も下巻後半は一気読みだったわ……小川一水氏恐るべし……。
私の好きキャラはセアキ。大好き。潤滑油→
あと、おじさん好きとしては外せないのが癖強めの船大工(?)のウルヴァーノ。こういう変態キャラがいるお話は大好き。
そして差し込まれる〈断章〉という項目。2巻にもあったんだけど、おそらくシリーズ通じて描かれるチラリズムだと思われる(言い方)次の話も楽しみがすぎるわこれは笑
以下読書中ツイート
天冥、なぜ同性愛がタブーじゃないかの世界観説明が入ってめちゃくちゃ読みやすくなった!!!
そうか、私は(恋愛関連に関して)意味がわからん設定が入るとノイズを感じるのか……?
よくわからぬが、グイグイ引き込まれていて楽しい……!セアキありがとう……!作中でお前がいると息がしやすい!
まぁ、私が今読んでいるのSFなんですけどね。宇宙大戦争みたいなバトル系の。このお話、アニメ化したら映えそう〜!!エスレルはアニメ絵で見たい。あとアダムスは絶対映える。
Posted by ブクログ
こんなに面白い小説を読んだのはいつぶりだろう。
読みながら、読み終わってから、ずっと考えていた。
小説を読む人がうっすら目をそらしてることがある。
それは「本当に面白いと思っているのか?」ってこと。自分はミステリとホラーを読むけれど、
心のどこかにある「これはいつもの展開だな」「見た記憶あるな」。心が動くのは新規性がある時だけ。
グルメがゲテモノにたどり着く感覚も、本読みという観点では多少わかる気がする。
じゃあ、なんでTCRはこんなに面白いんだと、俺は切れそうだった。
よくあるガール・ミーツ・ガールの展開にSFを加えただけ。それなのに、こんなに面白い。
小さい頃に何度も読みふけった冒険小説と同じ感覚を、歳を重ねて沢山の本を読んで来た今の自分が味わえることに感動すら覚えている。
「本を読んで心が震えた」なんてやっすい言葉を、文字通り使いたくなるほどの面白さだった。おそらく小説でこのレベルに感動したのは「星を継ぐもの」ぐらいしかない。
まず地の文も会話も、テラとダイオードがいる世界に即した書かれ方をしていることに驚く。
小説の会話はある意味記号と同じで「こういう台詞を言った」という情報でしかない。
でもTCRでは「んっ」とか「んお」とか「あは」とか、彼女たちから出た声をそのまま書き起こしているように感じる。読み手と登場人物に垣根がない。
地の文は基本、第三者風テラ視点で描かれていて、その説明の仕方や比喩表現から彼女の枠にとらわれない発想力が伝わってくる。気がつけば読み手はテラの考え方や性格が手に取るようにわかる。身体にコンプレックスがあり、他人を気遣う優しさがあっても、本性の自由な気質が抑えられない。そして失敗しては自省する。それが初登場のテラだ。そこへテラを上回る規格外のダイオードが現れて、彼女の心は救われながらも、次第にダイオードを振り回していく。この関係性がまさに「ツインスター・サイクロン」だと思う。
テラとダイオードの会話から伝わってくる。気遣いはしても遠慮はしないというスタンス。初期のテラからは考えられない、まさに「ウマが合う」状態。お互いに「そういう関係」を望みながらも叶わないと思っていたからこその、とても近いのに最後の最後で壁があるような、ある意味究極のバディにも見える。それがもどかしくもあるし、だからこその良いとも言える。
「あなたの船を飛ばしてもいいですか」
「いいですよ好きなだけモフらせてやります嗅がせてやりますから、こっちに来てもいいって言え!」
「むしろおっきくて柔らかそうなのって……」
クールな反面むっつりなダイオード。ぽやぽやしたお姉さんなのに、ちゃんと大人としての知識も、邪な視線にも敏感なテラ。作中にもある「私が何にも知らないと思って寄せてきましたよね」に全てが詰まっている。アピールに気づいていながらも、気づかないフリをしていたのはテラで、アピールを明確にしなかったのは、星の外に一緒に行ってくれるか、拒否されたらどうしようという恐怖で動けなかったダイオード。その二人が、もう死ぬかも知れないという最後の最後で本音をさらけ出す。
「来てくださいな、ごほうびあげます」
これに全てが詰まっている。この下りを読んだ時の衝撃はとんでもなかった。
二人と一緒に旅してきたAMC粘土の俺が成仏しそうになった。
そして全てが終わって帰る時の会話では、もうテラはダイオードのものになると覚悟を決めた強さが宿っている。個人的には「小さな火竜みたいに強い抱擁だった」って表現が、ダイオードがムガーっ!って抱きついてる様を表現していてすごく好き。
FBBの深部が実は生物で、エダが落ちた時に拾われて魚の知識を与えたことで、ベッシュという形で少しづつ脱出を測っていたという壮大なスケールも良かった。
そうだ。一つだけ。
深部から脱出する時の「外部ログは4038気圧を計測していた」という一文。
そしてエダの「全てを等価で変換できる粘土が世界を作ったらそれは夢か?」という問い。
さらにダイオードの「二人手も繋げずに、バラバラに底に落ちた」という言葉。
自分はこれを読んで、二人はあの時一度死んで、エダによってAMC粘土で全く同じ存在として作られたのでは?……って思ったんだけど、皆はどう思う?
最後に。
この作品は確かに女女のクソデカ感情が交錯する百合SFなのは間違いない。
しかし軽い文体の根底にあるのは、テラとダイオードの中にある「自分らしく生きたい」という欲求に従った結果、女女として鍵がハマるように巡り合った二人の物語だと思っています。
ここ十年でも間違いなくトップに入る小説でした。
おいおいおい。これが後3冊もあるの……。嬉しくておかしくなりそう。
Posted by ブクログ
SF特集!国内SF作家さんの短編集をこれでもか、と楽しめる一冊。
個人的にツボ短編は
⭐︎長い別れ 天沢時生
⭐︎光路 宮西建礼
⭐︎星間戦艦ゴフルキルA8の完勝 小川一水
の三作品。
SF読んでる〜って言う感覚が最高→
「にじみ」「数と泥」「踊れ生徒会長」は設定や物語はめちゃくちゃ楽しかったんだけど、オチが個人的にイマイチ。
「鳥なき島」は文章は好きなんだけど少しわかりづらい&それをパワーで押し込めない感じが。
あ、ときときチャンネルはめちゃくちゃ読みやすい。私の中で短編の括りに入れるか悩む→
んだけど、キャラもノリも大好き。個人サイト時代にこういうサイト見つけたら日参してBBSに書き込みしてるわ(笑)
英米SF史概観は読み応えたっぷりだったし、巻末の本紹介も楽しかったー!!
大満足な一冊でした。買って良かった!!