柳田邦男の作品一覧
「柳田邦男」の「雨の降る日は考える日にしよう [絵本は人生に三度]手帖I」「生きる力をくれた一冊の絵本」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
映像の世紀バタフライエフェクト 災害報道 挫折と葛藤の百年の回で出てきた昭和20年9月の枕崎台風、広島での話があまりにも悲惨で、番組で引用されていたこの本のことが気になり読んでみる。原子爆弾での被害の影に隠れて猛烈な暴風雨と洪水で一夜で2,000人以上の広島の人が犠牲になったということに驚いた。
戦中は軍の意のままに動かされ、国民に天気予報が周知されていない状態が続き終戦の混乱期では被爆地広島は地方の観測データも受け取れず、観測したデータも発信できない、そんな中で突如襲った枕崎台風。情報のない中で被害が更に広がっていく。原爆被害調査のため広島入りした京都大学研究班の遭難も不運であった。
原爆投下後の街の様子を気象台台員の視点から細かく描写、黒い雨に関する調査も淡々と書かれているが気象のプロとしての矜持が感じられて胸を打つ。