ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
2pt
昭和四十八年の石油ショックは戦後最大の危機であった。当時の状況を、未発表の資料や当事者の証言を基軸に再現し、危機状況においていかに行動すべきかを考えるドキュメント。
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
昭和に起きた石油危機について書かれた、渾身のルポルタージュ。 素晴らしく濃密な本だった。 40年以上前に書かれた本だが、今読んでも色あせない多くの学びがある。 まず驚いたのは、現在の社会状況と重なる部分が非常に多いこと。 人間の行動なんて、時代や社会が変わっても、そう変わるものではないのかもしれ...続きを読むない。 特に大衆がパニックに陥る心理については、多くの共通点があるように思う。 オイルショック下では、多くの企業や役人が、大衆やマスコミに吊るし上げられた。 だが後の検証で、そのほとんどは的外れな批判であることが分かっている。 結局のところ、「諸悪の根源」という手頃な生贄を欲していただけ、というのが真実だろう。 これは大衆の普遍的な心理であることを認識し、大いに反省するべきだ。 また、政治家や官僚、石油会社の人たちの奮闘には心を打たれた。 国が不安定になると、とかく政治や役人は叩かれがちだ。 しかしオイルショックという前例のない危機に対して、国民の生活を守るために、身を粉にして働いた人たちが大勢いた事は事実だ。 何が正解かも分からず、準備する時間もなく、途方もないプレッシャーを感じながら。 そういった困難な状況の中で、何とかアラブ諸国とのタフな交渉を乗り切った点は、評価に値すると思う。 確かに日本側の対応は、100点満点とは言えない。 また、多くの問題を残してしまったことも事実だ。 しかしそれでも、この時に彼らが最低限「対応を間違えなかった」から、その後も豊かな生活が維持できている。 その点について、我々は少なくとも敬意を持つべきではないだろうか。 間違っても、ストレス発散のために、ロクに調べもせず「政治が悪い」と叩いていい存在ではないはずだ。 自分が本書を手に取ったのは、今起きているアメリカ・イラン問題について学ぶためだ。 過去を振り返ることは、未来を知るための貴重な財産になる。 全体的な印象としては、とても丁寧に、公平に取材されていると感じた。 単純に「国民は愚かだ」「マスコミが暴走した」で片付けずに、その先を見つめようとする目は、とても真摯なものだと思う。 また本書には、慧眼とも言うべき、鋭い指摘がいくつも残っている。 ・日本人は、まるで資源を持たないのに、エネルギーに関する関心が薄すぎる。 ・アメリカが石油備蓄に力を入れるようになれば、いずれエネルギー問題は再びやってくる。 ・省エネルギー化や代替エネルギーの開発に、もっと本腰を入れるべきではないか? これが40年以上前に書かれたものだということには、驚くばかりだ。 「喉元過ぎれば熱さを忘れる」に陥らないために、本書のようなルポルタージュを読むことは、大いに役に立つだろう。
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
狼がやってきた日
新刊情報をお知らせします。
柳田邦男
フォロー機能について
「文春文庫」の最新刊一覧へ
「ノンフィクション」無料一覧へ
「ノンフィクション」ランキングの一覧へ
目覚めると、ひとりだと気づく 家族が過ごした最期の日々
悲しみとともにどう生きるか
私たちはどう生きるか コロナ後の世界を語る2
雨の降る日は考える日にしよう [絵本は人生に三度]手帖I
生きる力をくれた一冊の絵本
試し読み
いつも心に音楽が流れていた
大いなる決断
大人が絵本に涙する時
「柳田邦男」のこれもおすすめ一覧へ
みんなの公開リストをもっと見る
一覧 >>
▲狼がやってきた日 ページトップヘ