滝口悠生の作品一覧
「滝口悠生」の「愛と人生」「高架線」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
なんか、登場人物の思考の言語化がすごい。
特に、小6の時の担任の「お下劣です」という口癖からまた自分も誰かのどうでもよい記憶としてどこかで存在していることに思い及ぶ17才の知花の分析力よ。そのようなことを考えるのが祖父の通夜であるのもまた良い。
誰かに聞かせるようなことでもないのでいちいち人に言わないけどたしかにその時そう思ったんだというようなものにこそ、その人をその人たらしめるものがありますよね。
お風呂屋さんに向かう車に乗っていた、勝行と見間違えた人物は結局誰だったのか?
誰が寺の鐘を鳴らしたのか?
わからないけどそれがいい。それでいい。
落とした寿司を食べる猫を想像する。
よくこんな
Posted by ブクログ
子育てにおけるかけがえのない瞬間が幾重にも重なっていくような、素敵な本だった。自分の子どもとの思い出を追体験している部分もある、という自覚もあるが、毎日通った保育園への坂道、抱っこしたときの重さ、一緒に見た飛行機、そんな小さい子供と過ごした日々のディテールがまざまざと思い出された。
ただ一方で、子育てのキラキラした部分だけを切り取ったものというわけでもなく、小説家ならではの表現も随所に見られかなり読みごたえもあった。
神聖さすら感じる保育室での赤ちゃんの昼寝、パレスチナの少年に思いをはせながら見る空高く飛ぶ凧、半分になった紙に書かれたももちゃんの「も」。
描き下ろしとして書かれた「名前」のラス
Posted by ブクログ
葬儀に集まった親族達の所作や心模様
故人とのエピソードが語られていく物語
場面 視点 会話 可視化された想念が
いつのまにか切り替わっていく文体
脳内映像は俯瞰したりズームアップしたりと
忙しない
けれどそれが時間経過や人々の浮かんでは消えていく想いのリアルそのものだと思いました
故人への想いが強烈に伝わってくる
わけではないけれど
ふと湧き上がってくる思い出で生前の故人を偲ぶ
そこに現れる故人は死んでいない者たちと同じ強さで心のうちに現れていました
人々の想念が移ろっていく様を読みながら
今まで参列してきた葬儀で
死んだらどうなるのだろう
生まれ変わりってあるのかなぁ
などと頭をよぎっ