文芸社作品一覧

  • クオリティ オブ デス 心優しき死神たちの物語
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    1巻616円 (税込)
    人はどこまで「死の価値」に手を加えることができるのだろう。早苗は、些細なきっかけで病理の道へ進んだ。多くの剖検を担当するうちに、幼くして亡くなる命、自殺、認知症、老人介護、終末期医療など、様々な命と人生の終焉を深く考えるようになる。命の瀬戸際で、人は何を思い、何ができるのか──。豊富な医療体験から綴られる、いつの日か「死」に向かうすべての人への問題提起の書。
  • 危険教育
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    1巻616円 (税込)
    「こんなに美しくて、すてきな所に、殺人なんかは起こってほしくはないわ」。世界遺産の日光を訪れた、「しゃくなげ山荘」に泊まる男女学生、引率する老教授、古生物学者、旅行記作家、一人旅の女性、『かつら荘』の客など、他にも個性豊かな登場人物ほとんど全てが怪しく思え、結末が予想不可能な物語。千手ヶ浜を舞台に、アメリカから来た老若男女によって繰り広げられるミステリー。
  • 奥出雲風土記 「世津子とお婆々」
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    1巻616円 (税込)
    昭和初年。馬木村に嫁いできた世津子は、留守がちの夫に代わり家を守っていた。隣家のお婆々は、そんな世津子に寄り添う。大馬木川の大改修が行われることになり、外から人が来て、村人も工事に関わったりして、閉鎖的だった村にさざ波が起こる。世津子もまた、思いがけぬ身の上になるのだった……。奥出雲の風土、風習、気風の中で育った著者の、郷土愛に満ちた力作。
  • 当世具足症候群
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    1巻616円 (税込)
    著作の多い著者における初の詩集。「詩は音楽的な存在」という考えのもと、第一部では人間心理の持つ「気」の奇異さを追究し、ある部分では逆説的に、ある部分では大真面目に、結果、「音楽で言う『スケルツォ』(諧謔曲)」的な味わいを出そうと試みている。第二部では、高校三年生の二学期頃に着想したものも含めて集大成的に多くの詩歌作品を収録。巻末では第一部のテーマ曲の楽譜も載せている。
  • 死への旅列車
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    記憶喪失のエスポワールは列車に乗って旅に出る。最初に下車したのは遊園地の町。パレード楽団の団員試験を受ける少女レーヴの練習に協力することに。1週間後、レーヴと親との和解を見届け次の水族館の町へ。そこで出会ったのは、愛し合っているのにそばにいられない恋人たち。3つ目は映画の町。降り立つ町で出会う人々と交流しながらエスポワールの記憶の断片がよみがえっていく。
  • アラ20歳の私が想うこと
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    1巻616円 (税込)
    慎重に言葉を選び、丁寧に紡いで織りなした若々しい詩集である。テーマは人間の営為や生き方。内省的な書き方に等身大の作者像が浮かび上がってくる。直面する数々の問題や苦労にも反発することをせず、ひたすら考え、感じ、内面に目を凝らす──作品から透けて見えてくる作者の姿は、このようなものである。弱く未熟な自分を恐れずに受け容れる勇気が眩しく美しく感じられた。
  • 百パーセントの最期 すい臓ガンの夫を看取って
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    ある日、40代の夫が、突然やせ始めた。病院での診断結果はすい臓がんで、余命は3ヶ月。衝撃と悲しみの中、それまで通り明るくあろうとする妻(=著者)。それは、夫との残された時間を大事にするための選択だった。──淡々とした言葉からうかがい知れる率直さ、ひたむきさ、そして夫への愛。在宅死に関して、また夫婦の在り方について、自らの体験を基に語ったエッセイ。
  • 桶狭間で死ぬ義元
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    強い今川家を目指し、検地や寄親・寄子制を導入するなど制度改革を行い、風通しが悪くなった古臭い家風を変えようと、当主として懸命に歩む義元。今川の東に北条、北に武田、西に織田という群雄割拠の乱世において、義元はいつしか「海道一の弓取り」と称されるようになる。甲相駿三国同盟を成立させ、今川家最大の繁栄をもたらした名武将は、篠突く雨の桶狭間で最後に何を想うのか。

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  • 隆家卿のさがな姫
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    目に入れても痛くないほど大事な娘の姫君に、「よくぞ帰り来たまいけるかな、こんのクソ親父がーっ!」と言われたのは、救国の英雄、藤原隆家。「誰に似たりや」とぼやけば、妻からは「殿にや」と呟かれる。時の権力者である道長のことなど微塵も恐れず、世間ではさがな者と評されている彼も、家では一人の父親だった。体は弱いが気が強い姫君の願いを叶えるべく、隆家が下した決断とは。
  • ニュー・ワールズ・エンド
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    富士山が大噴火を起こした。国外に脱出した瑠美は三つ子の姉ルリ子・流花と合流し、父の研究室で驚愕の真実を知る。富士山は意図的な爆破で、世界を混乱に陥れようと強大な組織が暗躍していたのだ。立て続けに起こる原発事故、ウイルスの拡散。世界の終焉は迫っていた。“見ない”長女ルリ子、“聞かない”次女流花、“話さない”三女瑠美、数奇なる三姉妹に人類の存亡が託される──!
  • サジュエと魔法の本 上 赤の章
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    魔導師の家系に生まれたのに、魔法が苦手な12歳の少年サジュエ。ある日、大賢者と呼ばれるおじいちゃんの家で不思議な赤い本を見つけるが、朱の書と呼ばれるその本を狙ってサジュエに魔の手が迫る…! 魔導師の少女リアンジュ、“盗み屋”稼業のルイジとリンダ、国際魔導師機構、そして大陸を支配しようと企む邪導師。4つの書をそろえるのは誰か!? 本格ファンタジー待望の文庫化!
  • 奇跡 強運 幸せのヒント
    完結
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    全1巻616円 (税込)
    誰でも自ら動き出せば、奇跡は必ず起こります。それは生きていることに喜びを感じ、自ら奇跡を受け入れる心の準備から始まります。原動力は「笑顔」。重要なのは動き出すタイミングです。素直に心の声に従って行動してください。必ず幸せを大きくしていく方法は見つかるでしょう。数々の苦難を乗り越え、幸運を手にした中国人女性事業家、馬英華が語る開運へのメッセージ。
  • 死の刻
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    ある日、有名私立進学校の湘南台旭日高校に、学校を爆破するという脅迫電話が入った。犯人はメールで、「明日三月二十五日十四時二十分までに、湘南台旭日高校を破壊しようとしている我々の動機を解明しろ」と指示してきた。校舎には、四百人もの生徒がいる。湘南台警察署は必死の捜査を開始する。犯人の動機は!? 爆破の時刻が迫る──!
  • 猫目堂
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    もう会えないはずの“あの人”にもしもまた会えたら…。大好きな犬をおいて旅立ってしまった少女、ある理由からクリスマスが大嫌いな女性、娘の結婚を祝うことができなかった男性、70年以上も愛する人を待ち続ける老婦人ーーさまざまな想いを持った人たちがこの店には迷いこんできます。あの人が、きっとそこで待っている。あちらとこちらの世界をつなぐ、山奥の不思議な喫茶店の物語。
  • ユリシーズ 「日本ミニバン」誕生物語
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    1990年、セダンが全盛の時代にミニバン開発の指令が出た。開発責任者の織田は、あきらめず、妥協せず、仲間とともに取り組む。そして、紆余曲折を経て、1994年秋、世間を驚かせる技術がつまった、日本初のミニバンが発売されたのだ。4年の歳月をかけ開発されたこの車は、萬田自動車にとって起死回生の大ヒットとなる。読む者を熱くする、モノづくり日本のプライドがつまった物語。
  • 瑠璃ノムコウ
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    ルリが突然いなくなった。天真爛漫で、周りを元気にしてくれる女の子だと思っていた親友の意外な一面。なんでもわかり合えていると思っていたのに……。判明する事実に驚き、つい抱いてしまう孤独感や不信感。それでも彼女を求め捜し続けるうちに、いつの間にか自分自身と向き合っていく。無意識にふたをしていた心の傷を乗り越え、成長する物語。第47回泉鏡花記念金沢市民文学賞受賞作。
  • アポカリプスの花
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    区役所に勤める29歳の葉子は、恋人の政博と暮らして7年になる。穏やかで優しく仕事熱心な政博。しかしどこか掴みどころがなく、本心がわからない。ある日葉子は、政博の過去を知っているという明日香と名乗る男と出会い…。汚した覚えのない床の染み、そこここに現れる不気味な蝿、不快な異臭、そして帰らない恋人。平凡な日常にぽつりと落ちた違和感が、波紋のように広がっていく。
  • 前世療法探偵キセキ
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    立春の日に2年連続で若い女性が殺された。犯人不明のまま今年も立春の日が近づいていた。精神科病院で院長を務める若き医師・小此木稀夕のもとに紀穂子という女性が現れる。稀夕は彼女によって、脅迫まがいの方法で前世療法を体験させられる。稀夕が「過去生返り」で見た3つの事件は「立春の日殺人事件」とどう関わるのか……? 現役精神科医が描く驚愕のスピリチュアル・ミステリー!
  • 死の名はワルキューレ
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    「一緒に飛んでもらえないだろうか、未来のドイツのために」。第二次大戦末期、独空軍中将ガーランドは、激化する米英軍の攻撃に対抗するため、極秘に製造を進めていた戦闘機「ワルキューレ」に乗り込む精鋭部隊を結成する。敵の300機に対し、わずかに5機! 圧倒的に不利な状況に置かれながらも、愛する人を守るため、愛する祖国を守るため、軍人たちは誇りを胸に立ち上がる。
  • 箱をあけよう メイの異世界見聞録
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    神社で働く22歳の芽衣子は、ある日、妙な男に赤い玉手箱を渡される。軽い気持ちで箱を開けると、なんとそこは海の上!? 男ばかりの商船に助けられた芽衣子は、メイと名乗り少年のふりをして船で働き始める。雑用係としての仕事、無人島の幽霊事件、お祭りの船競争、そしてイケメンのレヴィ船長にドキドキ!? メイの異世界での毎日は大忙し。元の世界に帰れる日は来るの──?
  • フェルメール・コネクション
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    長崎の旧家でフェルメールの真作が見つかった。新聞記者の森本は、調査で来日したクララと現地へ向かう。そこで見せられた古い手紙、全てはここから始まった。17世紀の偉人たちの秘められた交友と第二次世界大戦の封印された秘密を探る森本たちは、ロスチャイルド家とナチ残党の暗闘に巻き込まれていく──。史実とイマジネーションが緻密に織り込まれた壮大なスケールのミステリ巨編!
  • 素敵な三角関係
    NEW
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    1巻594円 (税込)
    一人の男を巡る男と女の三角関係の行方は? ぜひお読みください! 自滅した過去から逃げる辰也は悪魔に狙われるが、明江に助けられる。明江が大学時代から恋心を抱いていた辰也は、同級生の周平にとってもぞっこん好きな人。再会した彼らは個々の悩みをタコ焼きの改良や小学校で催す課外授業への協力によって吐き出し、心を通わせる。幸福を感じ始めた三人に不幸が迫っていた…。
  • アスペルガーと診断された姉、息子と歩んだ日々
    NEW
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    アスペルガー症候群は発達障害の一つ。息子は幼少時、姉は大人になってから診断された。当事者には特有の感覚があり、過敏であったり、周りの人に理解されないといった生きづらさがある。多くの人たちの理解と協力をもらって、アスペルガーの長男らに向き合ってきた著者の体験談と考察。ご家族はもちろん、画一化が求められて息苦しい今、多くの人に読んで欲しい。
  • ミルキーの夏の思い出
    NEW
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    1巻594円 (税込)
    犬の目を通して描く、懐かしい昭和の風景と、世情。僕はミルキーという名前の犬。お父さん、お母さん、太郎ちゃん、次郎ちゃんと暮らしている。これはある年の夏のお話。早朝から散歩したり、太郎ちゃんたちとお祭りに行って縁日をのぞいてトラブルにあったり。また「いじめはなんで起きるのだろう」と今の社会の問題を考えたり。犬の目を通した現代諷刺も。
  • 母の葬儀
    NEW
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    1巻594円 (税込)
    母の入院を知らせる電話が、鳴った。それが今生の別れになるとは…。葬儀までの間、様々なことが蘇ってくる。私生児だったが逞しく生きた祖母、ずれている母。私とはかみ合わない母子だった。認知症が出始め、立て続けに起こした自損事故。詐欺にあってもそれを認められない母とのやるせないやり取り……。それでも葬儀は淡々と執り行われ……。祖母・母・私の三代の女性たちの物語。
  • 碑文にみる歴史の謎解き物語
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    一. 嘉吉年号が刻まれた石塔、二. 「藤」の文字がある寛正2年銘板碑、三. 天文6年の逆修碑、四. 筑紫地方最古の五重の石塔。この四つの福岡県の代表的な石塔は、すでに知られているもので、江戸時代の古書に紹介されているものもある。実物は廃墟の石のごときものである、しかし、それが語りかける歴史とは何であろうか? 朽ちた石碑が語りかける謎を大胆に物語るエッセイ。
  • シンプルライフ
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    ずっと覚えている子供のときの出来事がいくつもある。それは今は両親との思い出となっている。大正一年生まれの父は破天荒な性格で、面白エピソードに事欠かない。母は堅実な性格で頑張り屋。仕事も家庭のこともきっちりしている。父と母はどのように生きてきたのか。そして性格が正反対ながら恋愛結婚をした二人は、娘と息子を持つ。その家族の日々を娘が描く。
  • そしてこの心地よい風に吹かれ続けて
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    1巻594円 (税込)
    僕はこの12年、娘の誕生日と命日に欠かさず墓参りをしている。妻であった彩香もまた此処を訪れていることには気づいていた──。社内で出会い、順当な付き合いを経て結婚した僕ら。やがて娘が生まれ、幸せな日々が続いていくものと思われたのもつかの間、二人は愛娘を事故で喪ってしまう。すると彩香と義父は僕を遠ざけようと画策し……。家族の崩壊とその再生を描いた静かな愛の物語。
  • とおりゃんせ
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    1巻594円 (税込)
    田舎の乗り合いバスに、偶然乗り合わせた人たち。思い思いに過ごしていたが、バスがスリップしてしまい…!?『乗り合いバス』。田舎町の外れに棲んでいた洋介は、祖父の作った茶筒を不注意で傷つけてしまい問屋に返品されたことを言い出せずにいた…『てるてる坊主』。サハリンに渡ったクニさんの話『とおりゃんせ』他、人の優しさや冷たさ、生きることの切なさを綴った5作の短編集。
  • バッカスの導き
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    1巻594円 (税込)
    妻と死に別れ、娘とも音信不通な精神科医師高村は、歌舞伎町のメンタルクリニックで働いている。ペットショップで売れ残りのパグを見た時、かつて飼っていたロンを思い出す。三年前、高村はがんと診断されるが、奇跡的に回復、しかし代わりにロンが死んでしまったのだった──『新宿犬』。底辺で生きる今と激動の過去、そこに差し伸べられる手、重層的に重なるオムニバス7編。
  • 裁ち板と土 昭和と平成をまるごと生きた一農婦の生涯
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    1巻594円 (税込)
    昭和23年に関東北部のとある農村の長男に嫁いだ柿澤サキ。嫁ぎ先の「家」のしがらみ、夫との死別、貧困を経て、女手ひとつで三人の子どもを育て上げるも、老いを重ねるにつれ、親子関係において、次第に虚しさを感じることも多くなり……。ひとりの女性の生きざまを語りつつ、昔ながらの「家」のあり方、家族観、高齢化社会について考えさせられる社会派小説。
  • あなたは部下の本音を引き出せていない ~組織のパフォーマンスを最大化する~
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    「使命感に酔っている上司は部下を潰している」「傾聴やコーチングのつもりが、指導や論破になっている」「形式的で、上司の自己満足になっている」こんなこと、やってしまっていませんか? 高尚な理論や複雑なしくみに頼らず、お金もかけず、部下の本当の本音を引き出して組織力強化! 実は「あんたと一緒にはやりたくない」がもっとも出てこない本音なのです。
  • 安楽死と言わないで
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    1巻594円 (税込)
    子供の頃から健康優良児だったが、女性システムエンジニアとして充実していた頃、体に違和感を覚えた。突如、難病に見舞われ、徐々に体が不自由になった。障害者手帳を申請し、電動車イスの生活となる。人間としての尊厳を考えると、早く両親の後を追いたいと思うようになる。だが……。障害者に寄り添ってもらえるなら、体のケアだけを考えるのではなく、心のケアを忘れないでほしい。
  • 時の八面体
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    戦国から平成までバラエティー豊かなテーマで書き下ろした全8編の時代小説短編集。秀吉の家来に召し抱えられることになる商人の活躍を描いた「戦国米」、キリシタン弾圧の物語「国を鎖す前」、明治維新の時代を祖父の生きざまを通して回想する「雷鳴」、戦時下での思想統制を描いた「昭和八年の辞職」、ごみの分別をテーマに自治会のごみ当番役となった夫婦の物語「平成の太平」など。
  • 第二の人生=流氷に乗って来た白熊+童話集
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    大学の教員として第二の人生を送ることになった私の話と、孫達のための童話集。ポルトガル語を大学で学んだ私は、民間会社の通訳、外務省勤務を経て、外国語大学に新設された学科の教員に採用される。そこで「流氷に乗って来た白熊みたい」と学生に言われるが、その意味とは…。後半は、アマゾンやモザンビークを舞台にしたお話を含む7篇の童話集。
  • 名を名乗れ
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    ヒッケ(甲州弁で内気、引っ込み思案、人見知り)を自認しながら、時には大胆な言動をする著者。また、不思議な人たちと出会ってしまう。その体験を、ユーモラスに、小気味良く描くエッセイ集。読んで、一緒に怒り、笑うと、心が軽くなります。名を名乗れ/酔っぱらいを酔わせた一言/哲学する天丼/指、拾ってこなかったの?/火事だってばッ!/独身で母になる/この方、どなた!など。
  • 人生に挑戦 人生を自分のものに 生きる力の方程式
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    何事にも打ち勝つという信念を持ち、自分の「八つのチカラ(お金、時間、仲間、場所、物、体力、知力、欲望)」の活用方法を考え、より鮮明に目標を描き出し努力を重ねることこそが、人生を幸福にする道標になると思っています。コロナや戦争など、急変する世界は何度も登場するわけですが、それらが起ころうとも「八つのチカラ」の思考習慣をもって、生き抜いていきましょう。
  • カラーバーボーイ
    -
    1巻594円 (税込)
    テレビ業界を描いて騒然! テレビで一目惚れしたタレント「さくら鈴」と結婚できると信じて疑わない森口健太郎は、とにかく彼女の視界に入ろうとテレビ業界の道を志す。しかし、クリエイティブと呼ぶには余りにも人間臭い世界に、転職を考えるのがほぼ毎日! しかも、彼女を一度も目にすることなく10年。「不純な動機で勤まる仕事じゃない」と辞表を出した日…森口の運命は転がり出す──。
  • 異世界からのメッセージ Message from another world
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    不思議な出来事にはよろこびがいっぱい、つまってる。仏様は誰が何年何月何日何時に亡くなるか、すべてご存知だそうだ。仏様は前もってすべてのことが分かっているのであれば、なぜそのことを教えてくださらないのであろうか、と僕の恋人は思った。僕の恋人はいくら仏様でも「生きとし、生けるものすべての運命を変えることはできないからだろう」と思った。
  • あの日、松の廊下で
    5.0
    旗本・梶川与惣兵衛は、「あの日」もいつもどおり仕事をしていた。赤穂浪士が討ち入りを果たした、世にいう「忠臣蔵」の発端となった松の廊下刃傷事件が起きた日である。目撃者、そして浅野内匠頭と吉良上野介の間に割って入った人物として、彼はどんな想いを抱えていたのか。江戸城という大組織に勤める一人の侍の悲哀を、軽妙な筆致で描いた物語。第3回歴史文芸賞最優秀賞受賞作品。
  • HEROごっこ
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    ある日、さえない僕が大学で出会ったイケメン・成宮。ひょんなことから、彼の副業「車泥棒」の見張り役をするはめになる。今回のターゲットは高級スポーツカー・ランボルギーニ。ところが、いざドアをこじ開けると、そこには美少女が横たわっていた。計らずも巻き込まれてしまった誘拐事件は、思わぬ展開を見せていく。緻密な計算で練り上げられた「黒幕」の驚きの目的とは!?
  • 死神邸日和
    -
    母親の都合で引っ越してきた高2の楓。新しい家の近所には、死神と呼ばれる風変わりな老女が住んでいた。今にも死にそうな犬を連れた死神。興味を持ち声をかけた楓が気づいた死神の正体とは…。テストを放棄した少年、迷子の小学生、失くしたお守りの行方、そして死神の秘密──日常に転がる小さな謎と思春期の少女の葛藤を描いた青春ミステリ。第5回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作。
  • 私のための誘拐計画
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    月嶋家は高校生の長男・日向、12歳の妹と父親の3人暮らし。小さな村で慎ましやかに生活していたが、ある日突然、父親が行方不明になる。なぜ、いなくなってしまったのか──。発見された白骨死体、祖父の死の背景、父を捜すうちに明らかになる家族の秘密。それぞれの弱さを克服した時、新たな絆が生まれていた。草思社・文芸社W出版賞で銀賞を受賞した、兄妹愛、家族愛を描く物語。
  • 画狂老人卍  葛飾北斎の数奇なる日乗
    -
    江戸の大絵師、葛飾北斎は絵への探求心が人一倍。偏屈で一般常識なんぞ持ち合わせてはいない天才は、弟子の常次郎をいつも困らせている。猫を探せ、鼠を捕まえろなど、無理難題の毎日だ。しかし「絵が好き」という共通点があるからこそ、師匠はぶっきらぼうでも弟子の成長を見守り、弟子も怒りながらも尊敬の眼差しを送る。そんな愛あるおかしな日常を、軽妙な筆致で生き生きと描く。

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  • 海の百万石 銭屋の女たち
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    江戸後期、加賀国で名を揚げた豪商・銭屋五兵衛。志高く海運業を興し、功を成して藩の財政を度々救ったが、後に無念の最期を遂げた。「海の百万石」と称された銭屋五兵衛と一家を支え、共に生きた女たちーー母やす、妻まさ、長男の嫁きわ、孫娘千賀。一家への謂れなき罪を背負い、銭屋再建のためそれぞれが必死に尽力した姿を描く壮大な歴史ロマン。草思社・文芸社W出版賞金賞受賞作。
  • 討ち入りたくない内蔵助
    5.0
    松の廊下での刃傷事件の情報がもたらされると、籠城だ仇討ちだといきり立つ藩士たち。内蔵助は彼らをのらりくらりとかわしながら、「藩士どもを殺してたまるか!」とお家再興に向け画策する。しかし、精一杯やっているのに四面楚歌。やってられるか、こんなこと! 筆頭家老の責任なんて投げ出せたら楽になれるのに……。既存のイメージを覆す、人間・内蔵助を等身大で描く新たな忠臣蔵。
  • 1972年からの来訪
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    1992年、晩夏。山荘の管理を任されている永森の呼びかけで、戸崎ら大学サークルOBは集まった。懐かしい面々と過ごす束の間の避暑のはずだったが…。山荘に漂う不気味な気配、次々と姿を消す仲間たち、疑心暗鬼、やがてあの頃の記憶が鮮明に甦る──。時は、日本中を震撼させた連合赤軍による一連の事件から20年後。あの時代を知る者たちの人生の“総括”を描くサスペンス小説。
  • 社内勢力図を一変させる基礎力 女性社員の力を引き出す24のスキル
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    「女性って、どうして○○○なのでしょう?」、気遣っているのに通じない、裏目に出る……。「女性の心理は男性には分からない」とあきらめて、とっさにその場だけをとりつくろうとしていませんか? 女性社員側の不満や悩みを豊富な具体例で提示、必須スキルを24のケース・スタディにまとめた画期的コミュニケーション論。「それはきっと、こういうことではないですか……」
  • 深く、濃い闇の中に沈んでいる
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    あの女を愛していたのだろうか? 失って初めて気づく存在の愛しさ。かつて空間を占め、いまやぽっかりと空いた女の声が静謐のなか永く響きわたり、男の人生に消すことのできない痕跡を刻みつづける。全編を通して漂う暗い空気のなか男の複雑な喪失感を描いた前川裕の初期短編ミステリー集。生と死の断裂が生んだ空虚を描く現代ミステリーの極点である。
  • 花喰鳥のゆくえ 首斬り役人と人斬り志士
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    人を斬ることを生業とする、豊前藩の首斬り役人の家に生まれた与太と、呉服商の次男坊として生まれた佳一。寺子屋の手習い時代からの友である二人は、与太の家道場で剣の腕も磨いてきた。時は経ち、次第に時代は混沌としていく。そして、家を継ぎ、大切な人を懸命に守ろうとする与太と、攘夷の思想に触発された佳一は別々の道を歩むことになる。幕末を駆け抜けた二人の友情の物語。
  • 西夏の青き塩
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    ただ、儲けたいのではない。民にも喜んでもらいたいのだ──そんな想いを胸に、ご法度だと知りつつ「青白塩」を扱うと決めた杜宇俊。宋朝の財政の仕組みを根本的に揺るがす恐れのあるその塩で商いをする、彼が選んだその道に未来はあるのか。塩がもたらす人とのつながり。その血は現代へと流れゆく。11世紀中国の西夏を舞台にした悠久の歴史ロマン。
  • 太陽系時代の終わり
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    2270年。太陽系に繁栄していた超高度文明の遺跡から、慣性質量をコントロールする機器(IMC)が発見される。人類の更なる宇宙進出に向けてIMCを実用化すべく研究が開始される。ところが実験中にアクシデントが起こり……。人類は未知の機器を使いこなせるのか。オーバーテクノロジーを手にした時、目にするものとは!? 第1回草思社・文芸社W出版賞金賞の本格SF小説文庫化。

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  • 音楽学校からメロディが消えるまで
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    その知らせは突然だった。「岡田音楽院高校 来春以降の募集停止」との見出しが地元紙に踊ったのだ。町の人たちにも愛され、一流の音楽家を輩出し、中部地方唯一の音楽単科高校で長い歴史を持つ学校が、なぜ「閉校」という結論を出さねばならなかったのか。そして、保護者会、教師、理事会の思惑が交錯する中奔走していた飯島が、音楽院復活の道を探るべく始動させたプロジェクトとは。
  • 横浜青葉高校演劇部 コント師になる!?
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    演劇部部長の風里は、入部希望者がなく途方に暮れていた。そんな時持ちかけられた、お笑い賞レースへの出場。最初はやる気がなかったが、あのメンバーでもう一度舞台に立てるならと思い始める。演劇で頂点を目指していた中学時代からの仲間とともに同じ目標を掲げた時、止まっていた時計が動き出す。過去の傷や将来への不安を抱えつつも、新たな世界に全力で挑戦する青春小説。
  • 笹井小夏は振り向かない
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    夢もない、やる気もない、進級すらアヤシイ高二の来夢。楽しいのは仲間と音楽をやっている時だけ。そんな彼に母親が連れてきた家庭教師は大学生の笹井小夏。奇抜なファッションに、突飛な言動、不思議ちゃんな小夏に振り回され反発する来夢だが、次第にその魅力に引き込まれていく。来夢と小夏、仲間達がそれぞれ一歩ずつ成長していく青春群像劇。第4回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作品。
  • ブラッドライン
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    争いで流された血が大地に染み付きどす黒い線になった、ブラッドラインと呼ばれる国境線。危険な地域であるその付近で、大スターのMが殺された。世界中が驚きと悲しみに包まれる中、彼の死はいったい何をもたらすのか。自分の考える正義は誰かにとっての悪でしかない。矛盾を抱えて成り立つ社会に向けて問う、社会派小説。差別について描く「黒い手のイグネイシア」も収載。
  • さいはてたい
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    インディーズミュージシャンの仁は、強く美しい母の睦美が自慢だった。そんな睦美に認知症によく似た症状が現れるようになった。彼女はまだ四十八歳、そんなことありえない…! 変わりゆく母の姿、受け入れられない現実。周囲を拒絶し、真実から目を背ける日々。二人が選んだ結末は!? 若年性アルツハイマー型認知症を若者の視点から描いた話題作を文庫化。書き下ろしの続編も収録。
  • 町泥棒のエゴイズム
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    高度経済成長の波に乗り発展を遂げ、今ではオシャレな町としても人気が高い川崎。この町の秘密を知り、鍵を握る男は、多くの人に愛されていた。そんな彼の残したひとつの「後悔」。それを晴らすために、恩を返すべくそれぞれが動き出す。そして、全員のやさしさがつながった時、音楽とともに奇跡の夜が幕を開ける。
  • 東京ジャズメモリー
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    1981年前後のジャズ喫茶やジャズクラブ、ジャズイベントの魅力を東京の街の変遷とともに、余すことなく紹介し、2012年に刊行されロングセラーを記録している『東京ジャズメモリー』が、ついに文庫化された。街のにおい、雑踏で耳にした音、ふとしたことでよみがえる、あの時の記憶──まるでタイムスリップしたかのような気分に浸れるエッセイ集。解説はドラマーの神保彰氏。
  • 甲子園でもう一度きみに逢えたら
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    東京本社から大阪営業所へ転勤してきて三年。いやがらせのような会社の辞令に従いなんとかやってきた。地元を出て一生懸命に働き、気づけば30代も半ばを迎えていた里咲は、高校球児だった恋人への断ち切れない想いを抱えたまま、母校が出場する甲子園に向かう。そこで出会った一人のおっちゃんとの交流を通じ、彼女の気持ちはどう変化していくのか。切なさが漂うノスタルジックな物語。
  • 不滅のワイルズ
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    小学3年で発症、中学1年で再発、高校1年で再々発したT細胞型急性リンパ性白血病。受け入れがたい運命に怒りを覚えながらも、17歳の少年はフェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズの不屈の精神に共鳴し、「ワイルズ」の名で闘病の日々を綴った。死とはどういうことなのか──。生身の思いを言葉にし、多くの反響を呼んだ「ワイルズの闘病記」を改訂し、文庫化。
  • 不協和音
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    多様性を尊重する社会を目指しつつも根深い差別や偏見が拭えない中、息苦しさを覚えている人がいる。自分が何者か、確信を持って説明できる人はどれぐらいいるのだろう。性別も職業も種族も関係ない。はみだし者とレッテルを貼られようとも、本当の自分でいるために選んだ道には、よき理解者やパートナーがきっといるはず。少しでも生きづらさを感じていたら読んでみてほしい物語。
  • ひまわり探偵局
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    1~2巻550~572円 (税込)
    『気づかなくても想いはそれにふさわしいかたちをとる』。「なんか丸い」ほのぼの系の名探偵と寝ぐせ頭の探偵助手が繰り広げる、やさしくてちょっとせつない事件の謎解き人情劇。見つけるのは心の鍵、届けるのは人の想い。そして、本に託された真実とは……。ほんわかムード、だけどしっかり本格派! 人々が終生宿し続けた“想い”にめぐり会う心あたたまる連作短編ミステリー。
  • 月曜日が、死んだ。
    -
    目覚しのアラームが鳴り、スマホの画面を確認した。そこに表示されていたのは「火曜日」の文字。おかしい、今日は月曜日のはず!! 飛び起きたナカガキがカレンダーを見ると、あるべきはずの曜日が消えていた。薄れていく月曜日の記憶、おかしな宗教団体、そして元カノの存在。死んでしまった月曜日の悲しみに気づき、元の世界を取り戻せるのか。第3回文芸社文庫NEO小説大賞大賞受賞作。
  • 終末世界はふたりきり
    5.0
    人類が“ほぼ滅亡”してからX日。唯一生き残った人間・ネクロマンサーは、ゾンビのユメコと楽しく暮らしていた。食料はいくらでもあるし、電気ガス水道も魔法でなんとかなるし、図書館もレンタルDVD店も借り放題で、なかなか快適な毎日。でもちょっと困るのは…、世界はアンデッドであふれかえっているのです! 死霊術師とゾンビ少女の、ほのぼのポストアポカリプスファンタジー。
  • おばあちゃんの恋ものがたり
    5.0
    1巻550円 (税込)
    年相応にシワを刻んでいるが、若いころはさぞかし美人だったのだろうと思わせる上品な横顔のおばあちゃんには秘密があった。それは、記憶のピースをなくしてしまったこと。すべてのピースがそろわなければ、人生というパズルの絵は完成しない。教員になるかお嫁さんになるか、人生の岐路に立った私は、おばあちゃんとなくしたピース探しの旅に出る──。
  • 壮途の青年と翼賛の少女
    -
    孤独だがそれを苦としない高校生・街端路人は文芸部の合宿で山荘に来ていたが、そこは窓に鉄格子がはまり、正面玄関からも脱出不可能という異様な施設だった。そのうえ他の部員たちは似ても似つかない中年男を顧問の教師だと思いこんでいる。状況の異常さに気づいていた街端と4人の部員たちは職員に気づかれないように施設内を調べはじめる──。
  • 神様とゆびきり
    -
    真那は小さな頃から神様が見えた。そう、ずっと友達。神様に守られ、まっすぐに成長した彼女は、学校で一番と言われるイケメンの涼介から告白されたことで、彼に好意を寄せていた同級生から恨みを買ってしまう。そんな時、真那の身に起きる異変。身勝手な気持ちでかけられる安易な呪詛。涼介の持つ“見える”力。呪いはどこへ返るのか? そして、神様、真那、涼介をつなぐご縁とは?
  • マレタイム
    -
    いつだっただろうか。ふと義母が言った「言葉」に私は救われた──マレタイムでいこう。その言葉は大好きなホットコーヒーを飲んだ時のように心の奥に沁み込んでいき、どうしようもない現実に、ただ悔しく、悲しむことしかできなかった私を救ってくれた。そうだよ。希のペースで、希の時間でゆっくりやっていけばいい。大丈夫、私は生きている。
  • 昭和の漱石先生
    -
    1916年に死んだとされる夏目漱石は実は1945年8月15日まで生きていた──。姿を変えた漱石は、敗戦へと向かう日本の歴史の流れを何とか押しとどめようとする。破滅を避けるため、漱石はどんな手を打ったか? 漱石の暗躍により、歴史はどう塗り替えられるか? 昭和20年まで生きた漱石が、昭和史の裏で暗躍する姿を描く歴史改編小説。第2回歴史文芸賞最優秀賞受賞作品。
  • 愛犬アミ、世界で一番愛した君へ
    -
    母親が犬のブリーダーだったにもかかわらず、無関心だった作者は、ある日最高齢の犬が産んだ超未熟児を発見する。わずか90グラムしかなく、心停止を起こしていた。懸命の措置を施し、どうにか一命をとりとめる中で、母性の目覚めに気づく。その未熟児に「友達」を意味する「アミ」と名づけて世話をするうちに、最強の親バカに…。人と犬との笑いと絆を描いたコミックエッセイを文庫化。
  • シャルール ~土曜日だけ開くレストラン~
    -
    1巻550円 (税込)
    週に一度だけオープンするフレンチレストラン「シャルール」には様々なお客様が来店します。結婚前夜の娘と父親、仲直りのきっかけがつかめない女子大生、亡き夫との思い出の一皿を探す老婦人、“もう一人”のお客様といらした老紳士――極上の料理とワインと共に紡がれる6つの物語のア・ラ・カルト。土曜日の夜にだけ訪れる誰も知らない小さな奇跡。感動と癒しのひとときを召し上がれ。
  • バタフライは笑わない
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    競泳選手として将来を有望視されていた夏子。高校生になったばかりある日を境に彼女の生活は一変した。他人の視線に怯え、引きこもる日々。そんなある時、夏子は小学校の同級生・沙耶花と偶然再会する。以前とは違う生き生きとした沙耶花、その独特のペースに夏子は巻き込まれてしまう。実は沙耶花は…⁉ 少女の心が解き放たれる、真夏の三日間の物語。第2回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作。
  • 若者たち ~心の旅はひとりきり~
    完結
    5.0
    全1巻550円 (税込)
    学生運動が盛んだった1973年、大学では講堂建設に反対する過激的集団「愛と平和」による活動が活発化していたが、僕はそれを尻目にアメリカン・シネマやフォークソングにのめりこんでいた。ある日、「愛と平和」のカリスマ的リーダーの呼びかけにより、講堂に立てこもった学生たちは、周囲を取り囲む警察と対峙する。僕はその様子を、ひそかに恋心を抱く同級生のサチコと見物する。学生運動の意味とは何だったのか。『いちご白書』の時代を、新たな感性が描き出す。
  • 「本能寺の変」は変だ! 435年目の再審請求
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    「秀吉がねつ造し、軍記物に汚染された戦国史を今一度洗濯いたし申し候」刑事・民事の裁判には、判決が確定した事件について、法に定められた事由がある場合に判決を取り消して、裁判の審理をやり直すよう申し立てることができる。歴史捜査で得られた光秀謀反の定説・通説の変な話、定説・通説を支えているこれまでの研究の変な話をどうやって暴いて真実に迫っていったかを明かす。
  • あかね色の空に夢をみる
    完結
    4.5
    全1巻550円 (税込)
    同級生・宮里の突然の死を未だ受け入れられない茜は、彼女との思い出を繰り返し夢に見ていた。家族との問題に苦しみながらも、自分が変わってしまえば宮里を本当に失くしてしまいそうで、一歩を踏み出すことができずにいた。茜の葛藤を描いた青春小説。第1回NEO大賞受賞作品『あかね色の空に君を想う』とその後の物語『思い出のハンバーグ』を併録。
  • 余命10年
    完結
    4.9
    全1巻550円 (税込)
    第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞受賞作 20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。 カバーイラスト・loundraw
  • 生きてさえいれば
    完結
    4.8
    全1巻550円 (税込)
    「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」――大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。春桜の想い人(秋葉)との淡く苦い想い出とは? 多くの障害があった春桜と彼の恋愛の行方と、その結末は?
  • 狂化
    3.0
    社会のレールの上で鬱積する男は、「正常」ではなく「狂気」に救いを求め、喜びなき道に足を踏み入れた。4つの伝染(暗示・記憶・共感・衝動)に自らをさらし狂おうとする。世界を呪うこの男に救いはあるのか!? 『!』シリーズなどのヒット作を連発し、ホラー小説界で今最も注目を集める著者が、温め続けた恐怖を炸裂させた新世代サイコホラーの傑作!
  • 紅嵐×渡雲
    -
    1巻539円 (税込)
    学園ドラマ+心霊ファンタジー+思春期恋愛もの=至高のエンターテインメント。小さい頃から「本来見えないらしいモノ」が見える特異体質を持っていた「僕」こと笙太と、中年幽霊キワさんが紡ぎだす摩訶不思議なお話。普通に学園生活をおくっていたが、笙太のクラスメートの話がきっかけで、2人(!?)は思わぬ事件に巻き込まれ――そして意外な結末を迎える!
  • 若い君が教えてくれたこと
    -
    1巻539円 (税込)
    経済的な理由から、新聞奨学生として大学に通う和男。ほとんど休みがない朝晩の配達、チラシの折り込み、そして集金……。体力的につらくても、自分には決して負けまいと奮闘する姿を見守る心優しき人達、ユニークな同僚達、そして和男が抱くほのかな恋心の行方など、誰もが大切に胸にしまっている「あの頃」の日々か甦ってくるドラマです。何かに行き詰った時読みたい1冊。
  • AKBのヒ・ミ・ツ
    -
    「第一章 AKBのシ・ク・ミ」AKBは他のアイドルグループと何が違い、優れているのか? 「第二章 AKBのジ・ダ・イ」AKBが他のグループより優位に立った理由を時代と絡めて解説。「第三章 AKBのコ・レ・カ・ラ」AKBと他のアイドルグループが留意すべき点を解説。「第四章 AKBのユ・ク・ス・エ」これからのアイドルが置かれる環境を解説。
  • 側室の恋
    -
    信州の小藩。城主は藩政を顧みることなく、領民は重税に苦しみながらも、新田開発や産品の創出に励んでいた。そんな中、多恵と新吉は、城内で運命的な出会いを果たす。やがて、逐電を目論むが。……迫り来る追手!! 若い男女の運命は!? 豊かな風景描写、世相風俗を織り交ぜて、若い二人の辛苦、そして互いに絆を強め、成長してゆく姿を鮮やかに描き出す。
  • 雑賀乱る 反骨の兵たち
    -
    戦国時代、大名の支配から脱した民の国が存在した。それが紀州の雑賀である。地の利を生かした貿易で栄えるその国の莫大な富を狙い、天下統一を目論んで織田信長が圧倒的勢力で侵攻。大坂・石山本願寺における一揆を端に発し、雑賀の存亡をかけた信長と攻防が始まっていく。「織田は強い、その織田を破った俺達はもっと強い」。本書は雑賀衆の活躍を描いた歴史群像小説。
  • 太陽と月のシンフォニー
    -
    1巻539円 (税込)
    教育改革に燃える雅は仕事に邁進していたが、ある日妹の華から母の死を知らせる電話がかかり……『太陽と月のシンフォニー』、行方不明の父を探す幸人の前に、脈々と受け継がれた血の呪縛が迫る『卑弥呼の祖国は何処に?』、毎度お騒がせコンビ、ユッキー&フッチーが、ついにフランスへと進出!? 『ユッキーとフッチーのミステリー事件簿 第三話』……特色あふれた短編3作を収録。
  • ぼくらのイタリア旅行記 12日間の奇跡 ローマ編
    -
    1~2巻539円 (税込)
    圧倒的な歴史の宝庫、ローマの魅力と、味わい深い人たちの交流を楽しめるツアーの醍醐味を余すところなく伝える旅行記。日本人であるツアー仲間の人間観察から、逆にイタリアの文化風土、イタリア人気質などがわかる。旅はちょっとした比較文化論なのだ。素敵なイラストも入っていて、これ一冊あればイタリア旅行はバッチリ。読者それぞれの「ローマの休日」をご堪能あれ!
  • ふるさとは大連 追憶の半世紀
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    戦後、消防局長まで昇りつめた著者だが、大連で終戦を迎え、母の遺骨を背負い引き挙げてきた。炭鉱夫、食料雑貨店、鋳造工場、製缶工場 etc.……と職と居場所を転々としながら、貧しいながらも食いつなぎ、天職である消防士に辿り着くまで、姉兄と力を合わせ生きてきた。そして同じく消防士になった兄と内助の功の妻に支えられた消防士生活の40年、その歩みを振り返る半生記。
  • 横浜序曲
    -
    1巻528円 (税込)
    白薔薇音楽大学附属高校に通う緑はレストラン船でバイオリンを弾くアルバイトで29歳の銀行員・楠と出会い、親友の協力もあり付き合うようになる。だが、彼の昔の恋人の存在を知った緑は楠を避けるようになってしまう。そんな緑の前に現れた天才的なピアノを弾く涼。涼はパリへ留学しようと緑を誘い、緑の心は楠と涼の間で揺れる。横浜を舞台に高校生たちの恋、夢、友情を描く青春小説。
  • 君が好き
    -
    1巻528円 (税込)
    恋に不器用で相手を傷つけてしまう人、自己肯定感が低くて自分自身を好きになれない人──。生きづらさを抱える人たちに、同じく不器用で自己肯定感の低い著者が届けたい言葉とは? 161のエピソード+解説文を収録。Scene1 始まり/Scene2 片想い/Scene3 二人/Scene4 別れ/Scene5 生きること/Scene6 これからも(目次より)
  • 放課後モノクローム
    -
    1巻528円 (税込)
    死とは。感情とは。そして人間とは。前衛的な著者が醸し出す独特な文体は、内容とのマッチングが素晴らしく、病みつきになること請け合いであり、また複雑に練り込まれたその構成は、その特殊性から、十人十色の読後感を醸し出すことであろう。ミステリーとも、サスペンスとも、ファンタジーとも、ホラーとも違う、表題作「放課後モノクローム」ほか9編の短編集。
  • 老耄の謀叛 蘭亭序草稿異聞
    -
    書聖王羲之の神品と言われた「蘭亭序草稿」は唐二代皇帝太宗の死後、その陵墓昭陵に副葬されたと伝わる。その書は果たして真筆か!? 太宗が設立した天下賢了の士を集めた弘文館。そこに名を連ねた南朝陳以来の友、欧陽詢、虞世南、ちょ亮の3人の関わりは如何に? 南朝陳から隋、唐の時代に齢(よわい)を重ねた3人の来し方行く末を描く伝奇的歴史ロマン。
  • これからも開業医の奥様
    -
    コロナ禍のなかで、医療現場も色々大変な思いをしています。開業医である院長も奥様も例外ではありません。でも既に自分達も後期高齢者、無理せず、午前中だけの診療に縮小しています。ゴルフやラジオ体操を続け、まずは自分の健康管理を徹底し、ご近所の方々と変わらない温かい交流と彼らの健康管理を続けていけたらと願っています──。大好評エッセイ、満を持して第四弾発売!!
  • 傾城異聞
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    「これは天啓かもしれない」政治の中枢にいた心弱き男と哀れな女が出会ったとき、破滅への歯車は静かに回りはじめる。国を滅亡へと導いた女が、真に望んだこととは……。天変地異が続き、周王室に崩壊の足音が近づきつつある頃、凡庸な周王宮涅(後の幽王)は早朝の庭で、声も出さずに涙を流す一人の宮女に目をとめる──。周王室を破滅に導いたとされる宮女を主人公にした歴史物語。
  • 十年の回想 望郷・ふる里福島
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    あの日、東日本大震災による原発事故で、突然に消えてしまった私のふる里。未だに受け入れられないでいるのです。あの日から変わったこと、変わらなかったこと……すべての想いをこうして言葉にすることで、世界の人々に原発事故を伝えていきたいのです。ふとした日常や自然への温かいまなざし、学びから得た教訓など、現在の想いと併せて切なく強く心に訴えかけてくる一冊。
  • ユッキーとフッチーのミステリー事件簿
    -
    1巻528円 (税込)
    ユッキーとフッチーのデコボココンビ、第四弾!! 伊豆に出かけた二人。途中でお世話になる旅館の娘・愛美を見てビックリ、フッチーとそっくりだったのだ。そこから始まる誘拐劇。そしてロベルトを招待して訪れた竹島では、花嫁の入水自殺が起こって──。二人の行く先々で起こる事件の数々。解決の糸口をつかめるのか!? 特殊詐欺事件を扱った『第二の人生はオレンヂ色』も同時収録。
  • かべうち プロ・テニスプレイヤー誕生の巻
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    「わしの弟子になる気はないか?」ある日、若者は70歳位のお爺さんに出会った。「君は若い。私の弟子になれば世界的なスターになれるよ」。10年前から著者が研究を重ねている「硬式テニス新打法」をスポーツ教本として出版したが、もっと早く新打法を世に広める方法はないかと考えて執筆した小説。新打法は世界の硬式テニスの最先端の理論であると自負している。
  • ごはんの支度
    -
    1巻528円 (税込)
    病で夫が逝ってしまってから17年。その間、親しい人たちも見送った。どんなにつらくても悲しくても遺されたものには日常が続いていく。昨日と変わらぬ今日を過ごし眠りにつく。そして今日と変わらぬ明日をむかえる。そんな平凡な毎日のなかでも歩みを続けていると少しずつ成長の足跡が刻まれる。これは私の感じた私の言葉だけど、同時代を生きる人たちにも共感してもらえたなら嬉しい。
  • 硬式テニスの極意 〈教本 硬式テニス新打法〉
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    今までの常識を覆す、硬式テニスの新しい打ち方を解説した本です。目からウロコが落ち、あなたのテニスが変わるかもしれません。「新打法は……まだ流行ってない」。プロの誰かがしている打法ではない。決められたフォームがないので見本もない。従来打法では対応できない。「硬式テニス新打法」が解決する。この新打法に、みなさんならどんな名称を付けますか。
  • #スマホの奴隷をやめたくて
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    スマホ=私の心臓。“いいね!”のために生きていた。西に映えるパンケーキ屋あれば走り、東に映えるタピオカ屋あれば駆けつける。自撮り棒の下ピース、加工アプリで目玉は宇宙人ばりに、肌は透き通るほど白く。スマホを見ていないと暇に殺されそう! SNS中毒の20代女子が葛藤しながらもスマホ卒業に成功した笑いと共感のエッセイ。メディアで引っ張りだこの著者の話題作が文庫化。
  • チューニング!
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    二年前に叔父を亡くしてから何に対してもやる気が起きない中二のあさ。宿泊学習で同じ班になったクラスメイト、幼馴染でホルン大好きタニシュン、勉強ばかりしているクラスのはみ出し者の関、かつては親友だったのに溝ができてしまったかなみん。決して仲がいいとはいえなかった彼らとの出会いが、あさの運命の歯車を動かす。四人のチューニングが合った時、最高のハーモニーが生まれる!

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