文芸社作品一覧

  • マジカルマン
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    1巻1,089円 (税込)
    「たいへんたいへん! きいてきいてきいて!」東亜商事営業部の水城初音が慌てた様子で飛び込んできた。「まーた、たいへんたいへんって。初音のたいへんは、いっつも大したことないんだから」「殿岡部長がクビだって! なんだか会社のお金を横領したとかで……」「嘘よ! 殿岡部長がそんなことするわけない!」「そ、そうだ、そんなこと信じないぞ!」(本文より)
  • 魔女が奏でる狂騒曲
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    1巻1,089円 (税込)
    家の補修工事がきっかけで、父の後妻と長男夫婦の仲が険悪になったある家族の物語。長男の妻である遊子の視点で、泥沼に発展してしまった家族の50年間が描かれる。身内だからこそ、互いに求めるものや価値観が食い違った時には大きな諍いとなり、やがては絶縁に至る。一方、隣家の高齢女性とは、血縁以上の絆が生まれる。本書は、家族の在り方を考えさせられる作品。
  • マダムの部屋へようこそ!
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    伊豆のコミュニティーFM番組「マダムのLOVE IS HOME」は、パーソナリティーである著者が、手料理をゲストに食べさせてトークする生放送。5年間、まったく同じレシピが登場しないという驚異のアイデアの持ち主だ。「食べることは生きること。人生のどんなシーンにも食べることは寄り添っている」を掲げて、今日も「おいしい1時間」を語り始める。番組5年目記念エッセイ。
  • 町泥棒のエゴイズム
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    高度経済成長の波に乗り発展を遂げ、今ではオシャレな町としても人気が高い川崎。この町の秘密を知り、鍵を握る男は、多くの人に愛されていた。そんな彼の残したひとつの「後悔」。それを晴らすために、恩を返すべくそれぞれが動き出す。そして、全員のやさしさがつながった時、音楽とともに奇跡の夜が幕を開ける。
  • 女と男のはなし ~町の一音楽教師から見えた世の中~
    続巻入荷
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    1~2巻990~1,089円 (税込)
    結婚、非婚、恋愛、不倫、離婚、再婚、もてる人、もてない人、もてる男、もてない男、男は美女好き、女はイケメン好き……数十年間音楽の仕事のみに関わり、演奏業、教える活動、何人かの先生にお手伝い頂いた音楽教室経営者の著者が、男性の書いた本に刺激され、その経験から分析して記した男女論。男性にも女性にも手に取ってほしい一冊!
  • まっすぐな遠まわり
    5.0
    なんでおれが──。考える時間は売るほどあった。でも、納得のいく答えは見つからなかった。十万の雨粒に溶けた一滴の絶望が、墨汁をぼたりと垂らすように、だれかのからだを黒く潰す。十万の陽射しに紛れた一本の針が、死んだクワガタを標本にするみたいに、だれかを集中治療室のベッドに突き刺す。そのだれかがおれでなければならない理由は、どこにもなかった。(本文より)
  • 窓辺の気色
    NEW
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    1巻792円 (税込)
    コロナ禍で生活のリズムがことごとく崩れ、窓から外を見ざるを得ない日々。空模様と心模様が融合して、身の内から湧き出る言葉。それが詩集となった。季節の移り変わり、人生について、人を見たり報道を見て思うこと、かけがえのない家族、友達、愛犬、個展や美術展へと思いは広がる。そして、コロナ禍に対して、率直な疑問などを書き留めた。素直な言葉で綴った詩集。
  • マドンナの部屋
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    1巻1,485円 (税込)
    「小説か……。もう遅いよ」「さっき言ったろう。俺は仕事に力を入れた。だから書く時間がなかった。いや、中途半端になった。それで会社を辞めて本格的にやりたいんだ」。一片のチラシに誘われて踏み込んだ世界は手強い異界だった…。「後ろの桜の木に隠れましたが、さっきから尾けて来る女性がいます。両親を振り返る時、目に入るのです」──果たしてその結末には…。
  • マナーはまごころ ~生涯を彩るマナー学習~
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    マナーとは堅苦しいものではなく、人に快く思ってもらいたいと願う行動から生まれるもの、と提唱するマナリスト研究会によるマナーの入門書。第1章では、人の成長過程で身につけると良い社会的なマナーについて、第2章では、色彩がもたらす心理的な効果やコミュニケーションの話、第3章では、素敵な大人になるための基本的な礼儀や心構えを、初心者にもわかりやすく紹介しています。
  • マネジメントの仕組みを創る・磨く
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    デジタル社会の中で如何に事業の再構築に活かすか。本書では、実践的なマネジメントシステムを体系的に分かりやすくまとめました。特に、中堅;中小企業の若手経営者、管理者;リーダーが、どのような視点をもって自社のマネジメントシステムを構築したらよいかを、運用の手順書や記録のサンプルを含めてできるだけ分かりやすく作成しています。
  • 魔法使いとふたつの願い事
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    1巻968円 (税込)
    あなたの願いをふたつ、叶えて差し上げましょうふたつの願い事……? 突然、目の前に現れた魔法使いがそう言った。スカートのリボンは、魔法使いのおばさんが今までに結んできた様々な縁の証。私は彼女に促された。「目を閉じて、あなたの本当の願いを心の中で叫んでみて」人が信じられなくなり、自ら仕事も辞めてしまった私が、本当に願ったこととは……。
  • 幻よりも甘く
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    1巻770円 (税込)
    たった一つの出会いが、気の弱い将来を失っていたサンマを鯨に変身させ、大海原を大回遊していた昨日。皆の前で「彼女と結婚する」と宣言したのに……。得恋の17歳の高校生が失恋し、一転、日本全国のふられ男子高校生の中でも5本の指に入るくらいにサエない顔となった。受験までの揺れる心に教師は、愛あるからかいで接する。四国、今治の方言による担任との掛け合いが楽しい青春小説。
  • ママのことばは まほうのことば
    NEW
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    「わたし しんぱい。どうぶつさんと なかよくできるかしら─」幼稚園で開かれる「いちにちどうぶつむら」。本当はまだママから離れたくないあやちゃん。そんなあやちゃんを、ママははげまします。ママのことばを胸に、幼稚園へと向うあやちゃん。どうぶつたちと上手く触れ合えるでしょうか。ママという基地から外の世界へと踏み出していく子どもの成長を描いた絵本。
  • ママのビスケット
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    かずくんとけんかをしてしまい、元気がないこうちゃん。すると、ママがふしぎなおかしを焼いてくれた! それは「ごめんね」と「ありがとう」が素直に言える魔法のビスケット。できあがったビスケットにママは「『ごめんね』、『ありがとう』、『だいじょーぶ!』、エィ!」と魔法をかけた。小さな子の「勇気」を応援し、「ごめんね」と「ありがとう」の大切さを伝える冒険物語。
  • ママ、わたしも だっこして!
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    小さい赤ちゃんを、ママが だっこしている。ある日、パパが「ママ、もうひとり赤ちゃんを うむんだよ」といった。かりんちゃんに妹ができた。でも、いろいろな気持ちが生まれて、なきたくなった。だって、ママは、わたしのママよ。小さな女の子だって、言いたいことがたくさんあって、いろいろと悩みもあるのだ。小さな女の子が、本当のお姉ちゃんになるまでを描いた絵本。
  • 豆タンクと零細企業 日本が進むべき道を考える・国民が進むべき道を考える
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    1巻1,232円 (税込)
    昭和40年代以前に生まれた人たちが子どものころ、小さくても強くて力持ちの人を「豆タンク」と呼んでいました。豆タンク(戦車)のような強い力を、人助けや何かの手伝いに使ってくれるのです。そこで本書では、世のため人のため企業のために役に立つ人を「豆タンク」と位置づけ、そのような人が、この世の中でどのように生まれ、どのように地球や人を助けていくのかを述べていきます。
  • 丸亀ナイト
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    とあることがきっかけで、謎の手紙を預かった高校生カメ。中には現金100万円と多額の預金通帳、そしてメモが。不審に思いつつ、指示に従って見知らぬ男にすべてを託すのだが、それは街中に仕掛けられた壮大なプロジェクトの始まりだった。手紙に関わり失踪した大学生と、カメたちを妨害する男たちの正体は? 手紙が繋ぐ人たちに、ある共通点が浮かび上がる!「有言実行くらぶ」シリーズ最新作。
  • マルガリータ王女の肖像 宮廷画家ベラスケスの栄光とスペイン・ハプスブルク家の落日
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    宮廷画家ベラスケスは、スペイン・ハプスブルク家の王子や王女の肖像画を数多く描いた。今でも、彼らの肖像画はベラスケス展やスペイン絵画展のポスターや図録の表紙、美術書の表紙を飾っている。マルガリータは歴史の舞台から早々と姿を消してしまったが、今でも文化親善使節として親しまれているのだ。そんな、当時の華麗な文化を辿り、かつて大国であったスペインに思いを馳せる一冊。
  • マレタイム
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    いつだっただろうか。ふと義母が言った「言葉」に私は救われた──マレタイムでいこう。その言葉は大好きなホットコーヒーを飲んだ時のように心の奥に沁み込んでいき、どうしようもない現実に、ただ悔しく、悲しむことしかできなかった私を救ってくれた。そうだよ。希のペースで、希の時間でゆっくりやっていけばいい。大丈夫、私は生きている。
  • マロン・グラッセみたいな恋
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    1巻693円 (税込)
    和菓子屋を営む小倉家は三姉妹の娘がいた。結婚に踏み切れずにいる長女あずき24歳、不倫の恋に悩む次女アン20歳、そして初恋に躍らせる三女しるこ16歳。三人三様、様々な思いをかかえている多感な時期だ。ただ、そこにはいつも娘たちを見守る父膳哉と母マロンがいた。ある日三姉妹は母マロンから両親の反対を押し切って結婚した事実を聞き、仲の良い夫婦に色々な悩みがあったこと知る。そんな幸せ家族小倉家のそれぞれの恋愛模様を描いたハートウォーミングな小説。
  • 満開の光を浴びて
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    1984年、高校三年生だった著者は、体操部の練習時に頚椎を損傷し、手足の感覚を失った。自暴自棄になる気持ちを抑え、ペンを持つところからリハビリを始めた著者は、詩に思いを託すようになる…。「僕の人生観は百八十度/一変し/変わらないのは/価値観のみであった」──苦痛、忍耐、孤独…すべての現実を受け入れたのち、人の痛みを理解することの尊さに気づいた著者が、心の内から発せられる叫びを飾らない言葉で綴った魂のエッセイ&詩集。
  • まんが甲子園リポート 希高ペン児喧嘩を売る!
    NEW
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    1巻1,584円 (税込)
    「コモン」が赴任した進学校のマンガファンクラブは、人数が少なく廃部寸前。「まんが甲子園」への挑戦を生徒に提案するが、逆境に次ぐ逆境に。翌々年は人数が増え、優勝を目指して頑張るペン児たち。選手宣誓では大胆にも審査委員長に喧嘩を売り、後に引けなくなる。画力、アイデア、根気、向上心が試され、養われて、大きく成長していく青春を「コモン」が軽妙に描く。
  • 満州引揚げ者の告白
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    「5歳から20歳までの間、偽満州国で体験したことを書きましたが、すべて事実として受けとって下さい」。我々は国に棄てられた──。大陸に取り残された者たちをおそう恐怖、苦しみ、悲しみ……敗戦という現実がもたらした悲劇の数々。愚かしい戦争を二度と繰り返さないため、今こそ「友好」による「平和」を。そして、今日の平和、民主主義の社会の大切さを改めて考える戦争体験記。
  • ミイちゃんとメイちゃんはサンタさん
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    さっちゃんの家で初めてのクリスマスを迎える猫のミイちゃんとメイちゃんは、サンタさんが来たら、さっちゃんを起こしてあげようと考えました。信じる心や、想像する力があれば、私たちの毎日は、キラキラ輝かしいものになります──あなたのサンタさんは、誰? そして、あなたは、誰のサンタさん? サンタクロースと猫たちの心温まるクリスマスストーリー。
  • 水辺のたくましい葦のように 次代のとこしえの平和を願う
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    「八十代であるけれども……来年、そして将来を想像、創造することを忘れまい!! 過ぎし日の回顧、懐古に浸ることなく、新たな日々の構築に向かって歩み続けたいと思う。」(まえがきより)長年、社会教育、司法調停に携わった者ならではの、紡ぎ出された言葉の数々。考え、祈る──その願いは一つ。平和と共存と自然との共生。その叫び、祈りに耳を傾けてください。
  • みっちゃんの、春・夏・秋・冬物語
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    人里離れた山の中の家にも、春はいつも忘れずに、やってきてくれた! うれしい、楽しい、悲しい、苦しい、どんなときでも、「みっちゃん」と呼ばれ、ふり向くと、そこにはいつもお父さん、お母さんがいてくれた。自然いっぱいの中で育ち、山での生活のことなら何でもくわしいみっちゃんだったが、電気のことになると苦手だった。終戦後の貧しい時代を愛いっぱいに生きる家族を描いた回想記。
  • 見果てぬ夢
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    1巻924円 (税込)
    幕末の若狭の国に育った曾祖父やその妻、明治8年生まれの祖父。古い戸籍などの資料から初めて知ることとなった彼らの波乱に満ちた生涯を辿る叙事詩形式の詩集。ハンデを抱えながら明治の最初の衆議院選挙に出て当選した曾祖父、銀行員だった祖父、若くして亡くなった叔父、そして女性たち。それぞれが見果てぬ夢を抱きながら時代に翻弄された近代の一地方に生きた人々を描く。
  • みみのながいねこ
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    「うさぎ うさぎ うさぎねこ」。耳の長い猫、ぴょんにゃんは、いつもいじめっ子のごんたにからかわれます。でも、ぴょんにゃんの長い耳には、とても役に立つ特徴があるのです──。ぴょんにゃん、ごんた、ねこやませんせい、転校生のにゃんきちくん。それぞれの姿や発言を通して、他人と違うことや個性的なことを認め合い、助け合っていくことの大切さを描きます。
  • MUSIC WORLD バイオリン姫と魔法のシンフォニー
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    むかしむかし音楽で会話をする4つの国がありました。弦楽器の国「ゲンガク国」、管楽器の国「カンガク国」、鍵盤楽器の国「ケンバンガク国」、打楽器の国「ダガク国」。4つの国はそれぞれの文化をつくり、平和にくらしていたのですが、あるときカンガク国のトランペット国王とクラリネット姫が、ケンバン国にさらわれてしまい──!? 平和を祈る著者が描く、壮大な物語。
  • 未来に生きる・舞
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    1巻1,144円 (税込)
    北海道の高校生活を選んだのは、母と高木、年の離れた妹という家庭ゆえだった。その高木から、母が危ないという連絡がきて、京都に帰る舞。悲しい体験を乗り越え、高校卒業後、父のいるベトナムへ向かう。そこでの縁から南太平洋のツバルで過ごすことになり、勉強したいことが見えてくる。さまざまな場所、いろいろな人との出会いで、どんどんたくましくなっていく少女の成長ストーリー。
  • ミルキーの夏の思い出
    NEW
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    1巻594円 (税込)
    犬の目を通して描く、懐かしい昭和の風景と、世情。僕はミルキーという名前の犬。お父さん、お母さん、太郎ちゃん、次郎ちゃんと暮らしている。これはある年の夏のお話。早朝から散歩したり、太郎ちゃんたちとお祭りに行って縁日をのぞいてトラブルにあったり。また「いじめはなんで起きるのだろう」と今の社会の問題を考えたり。犬の目を通した現代諷刺も。
  • ミルクとくるみのクリスマス
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    1巻1,089円 (税込)
    みんなでクリスマスケーキをつくってクリスマスパーティーをしよう! 猫のミルクとくるみ、友だちのシュガーとクリームが集まって、たのしいクリスマスをすごすよ! どんなケーキができるかな。ツリーもかざって、プレゼント交換もして、みんな楽しそう。「メリークリスマス!」とやってきたのは誰かな? キュートな、にゃんこクリスマス絵本。
  • みんな さくら色
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    毎年、美しい花を咲かせていたしぶた川沿いのさくらの木。「今年のさくらは へんですよ」カラスに言われて、和尚さんは「木のお医者さん」を探すため手紙を二通託し、山へ向かわせました。手紙は「さくらの木をすぐに助けてください。でも、お礼はできません」と、「さくらの木が枯れそうです。なおったら、言うとおりのお礼をします」という二通。果たしてさくらは……。
  • みんなの童話集
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    1巻1,089円 (税込)
    人間による土地開発で、住んでいた山を離れなければならなくなったヒグマたちのお話「ヒグマのゴンじい」。お母さんが入院することになり、お母さんのありがたさを実感する「ママパワードリンク」。警察犬として活躍していたベルナーは、ある事件をきっかけに生き生きと仕事ができなくなる……「ベルナー」。7編の童話と2編のエッセイを収録。生きるうえで大切な心が込められた童話集。
  • みんなのメンタルクリニック入門
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    1巻1,001円 (税込)
    メンタルクリニックに通うのは、心に問題があるということ、内緒にしておきたいこと。そういった誤解や偏見を無くすべく、本書を贈ります。 Contents 心の病をめぐる現状/メンタルクリニックは行きにくい場所?/子どもの不調のサインを見つけたら/女性が生きにくさをかかえたときに/働く人の仕事と人間関係の悩みに/未来に向けて取り組んでいくべきこと
  • 無臭の光
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    宇宙空間を生活圏とする新しい時代、対立する二つの人類─タイムトラベルができる五次元人(森のしずく派)とできない四次元人(神の啓示派)─の対立が激化していた。森のしずく派に所属するローマに暮らす69歳の日本人男性「西条」は、神の啓示派の襲撃を恐れ、フランスやドイツに逃避行を続ける。SF的でもあり、哲学的でもあり、不条理的でもある、じつに多彩な表情をもつ小説。
  • 無心のつぐない
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    1巻1,089円 (税込)
    言葉は着地点を探す/自分の居場所にとどまることなく/飛び上がり/飛翔し/宙を舞い/風にもまれて渦を巻き/西風に散らされ飛んで行く/片や鮮やかな/片や病的な/赤い落ち葉のように/風にさらわれてゆく/宙を舞う言葉も/重力には逆らえない/言葉は着地点を/探すこともなく探し/あるべき場所に落ち着く/飛翔した言葉は/あるべき場所に落ち着く(「言葉は着地点を探す──」より)
  • 息子、…そして息子
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    1巻990円 (税込)
    息子は進学塾を経て、中・高・大の一貫校を進み、あちらこちらの東京の柔道大会の高校の部で優勝をかっさらってくる。歓喜に沸く青春時代を送るも、大学では哲学を学び、ボランティア活動にも参加。卒業後は自らの意思でイスラエルへ留学し、帰国後は行政書士に。自分の人生を自分で考え、本物の大人として思う通りに生きて行く息子の姿を、母の視点で描いた物語。
  • 迷宮山荘は甘く香る
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    高2の街端路人は文芸部の合宿で山荘に来ていたが、そこは窓に鉄格子がはまり、正面玄関からも脱出不可能という異様な施設だった。そのうえ他の部員達は似ても似つかない中年男を顧問の教師だと思いこんでいる。状況の異常さに気づいた街端と4人の部員達は職員に気づかれないように施設内を調べはじめる──。第4回草思社・文芸社W出版賞金賞受賞作『壮途の青年と翼賛の少女』を改題。
  • 明月日記 ─投書編─
    NEW
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    30代から投書を始めて四半世紀。その時その時の社会の在り様に真摯に向かい合い、新聞等に意見、希望を送り続けてきた。社会の出来事を真っすぐ見つめ模索し、弱者に対しての優しい眼差しを注ぎながら書き上げてきたそれは、正に庶民の貴重な歴史であり、日記でもある。さらに、世相の移ろいも垣間見える。1988年から2013年までに掲載された投書の中から数多くを精選して収録。
  • メソポタミアの蛇ノ目
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    1巻968円 (税込)
    僕は時間の許す限り狭霧の言葉に耳を傾けようとしていた。そうすれば彼女があの家を去らなければならない本当の理由を知ることができる気がしたから……。ミシロと狭霧はクラスメイト。二人は次第に親しくなっていくが、狭霧は、中三の夏、母の待つイギリスへ旅立つ。その後、高校生になったミシロは偶然狭霧の叔母に再会する。内省的な少年少女の日常を精緻な筆致で描く長編小説の序章。
  • めっちゃ知るだけ! こころとからだの幸せ法則
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    「がんばっているのになかなか結果が出ない」「人間関係に悩んでいる」「大変なことに直面している」「チャレンジしたいけど迷っている」こんな方はいらっしゃいませんか? 無理をしなくても結果が出て、健康で幸福に暮らすことのできる方法が、脳科学などの進歩によって明らかになってきました。頑張りすぎてストレスをため込むのではなく、本書で正しい知識をインプットしましょう!
  • めばるの部屋
    NEW
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    自身が長年書き留めたブログより、自身の思い出や、日常のこと、愛犬のこと、ふるさとについて面白おかしく綴った一冊。「めばるの想い出」の‘ちょんまげっ子’では、自身がなぜ「めばる」と呼ばれるようになったかを語り、学生時代を回想する。飼い犬の「コロとけんた」では、著者独特の感性から、その愛犬二匹の愛おしさを語る。多くの人々が共感できるエッセイ。
  • 免疫はすごい! 「お肌は排泄器官。入れるところでなく出すところ」とCMで言っていながら入れちゃって、ひどい皮膚炎になり、自分で治した体験記
    NEW
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    つい受けてしまった幹細胞点滴。しかし、強いアレルギー反応が起きたのです。お肌は「出す」ことが大事だと主張してきたのに、軽はずみに「入れる」選択をしてしまったことをひどく後悔しました。そして改めて「出す」ことの大切さを知ったのです。この本では私が皮膚炎をどのように治していったかを書いていきます。肌のトラブルで悩んでいる方々のお役に立てれば幸いです。(著者より)
  • めんるいヒーロー
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    ラーメンとそうめんはよしくんと仲よし。いつもお昼ごはんに登場して、よしくんの食欲増進に一役買っていました。ある日、よしくんの家が火事になりました。そしてよしくんが二階に取り残されてしまったのです。ラーメンとそうめんはよしくんを助けようと、体を伸ばしてよしくんにまきつきますが……。めんるいは、ぼくらの心強い味方だよ!! 立体感あふれる絵本。
  • もう一度、ジュピター
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    1巻1,188円 (税込)
    学校現場の多くで抱えている、不登校、いじめ、問題行動。教師側も疲弊し、ブラック化していく。しかし、本来の学校は子どもの成長を実感する場でもある。熱い気持ちを持った元教師の小田亀蔵が、後輩教師の相談に向き合って、現実の問題への対処法を自身の経験に基づいてアドバイスし、学校と教師のそもそもの存在意義を理解させていく。対話をメインとした小説形式の学校問題解決書。
  • もう一度勉強してみるか! 僕のリアル中学受験体験記
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    小学低学年で、東大から外科医へと未来の図を描いた。その夢を叶えるために、「僕」と「母ちゃん」は中学受験塾へ。塾最後の一年余りは、スイッチが入らない「僕」と、猪突猛進の「母」、二人と相性の悪い塾のチューターという三者のさまざまなバトルが繰り広げられることとなった。志望校に合格し、寮生活を始める子と母の別れまで、十二歳の「僕」の視点で書いた中学受験体験記。
  • もうこりた
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    1巻990円 (税込)
    息子の結婚相手に会ったときから始まる母親の観察と思考と葛藤を率直に言葉にした。憶測や忍耐も含めて、すべては自分の子育てが終焉を迎えたことに裏付けられた心情であると著者本人もうすうす気が付いている。書名は、自身の欲や執着を離れて相手の利を優先する「忘己利他」の考え方に自分はたどり着けるのかという自問と、彼女との精神的闘いに「もう懲りた」の意味を内包している。
  • 妄想でござる 嘘から出たまことの歴史物語
    -
    1巻968円 (税込)
    この本は「妄想」である。妄想とは言え、知らなかったことを知ることによって、その妄想からでも何かを感じ取り、そして何かの行動に移ることができる。人は自分が正しいという間違えた基礎を作って、さも「これでいいのだ!」と自分勝手に完結してしまう。その間違えた基礎を全て取っ払って読むと、身の回りに不思議なことが起きて来るかもしれない……はず。(著者より)
  • 燃える花
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    1巻990円 (税込)
    「古と今は変はりて変はらざり 逢瀬の後は後朝のメール」「『レモン哀歌』の一語一語は哀しみと愛の重さで胸にしたたる」「軒借りて過ぐるを待ちぬ時の雨 嵯峨の紅葉は濡れまさりつつ」──鋭い感性と溢れる思いで読んだ短歌の数々を、〈黎明〉〈友〉〈初恋〉〈京の旅〉〈母〉〈愛〉など、カテゴライズしてまとめた。短歌による自分史ともいえる、素の作者が詰まった一冊。
  • もぐらのまこくん
    -
    もぐらのまこくんは外の世界が怖くて、なかなか土の中から出られませんでした。しかしある日、まこくんは地中でキラキラ輝くものを見つけました。その美しい輝きに心を惹かれ、まこくんは外の世界に興味を持つようになりました。勇気を振り絞って、外に出てみることにしたまこくんですが……。優しさあふれるタッチのイラストとストーリーで、元気と勇気を与えてくれる絵本。
  • もぐらのもぐとみみずのぷよ
    NEW
    -
    もぐらのもぐのちょぞうこにおちてきたのは、みみずのぷよ。もぐは『うんとふとらせて、ぼくのたんじょうびのごちそうにしよう』とかんがえ、ぷよとなかよくなったふりをして、ごちそうをふるまいます。ところが…たんじょうびのひ、ぷよがいなくなっちゃった! ぷよはどこへいったの? これは、もぐとぷよがおともだちになるまでのおはなしです。
  • 物語と子どもの発達 読み聞かせ35年 見えない部分を探る
    NEW
    -
    1巻1,056円 (税込)
    世界を拓いていく子どもたち! 児童文学に興味がある人、読み聞かせをしている人、絵本・児童文学や児童心理を学んでいる人等子供に関わるすべての人に! 長年児童文学を研究してきた著者が、絵本を題材に子どもの思考を分析。 『因果的思考』が、推論する力、世界を変革する力、未来への道を切り開く力を期待できるものであることを実証した一冊!
  • もののふうさぎ!
    -
    1巻781円 (税込)
    網戸うさぎは居合道部の2年生。武道に打ち込むことで中学時代の弱い自分を乗り越えようとしているが、いまだに過去の自分から脱却できない。そんな中、うさぎに「女子剣豪大会」の話が舞い込んだ。形試合ではなく、実際に剣を交えるのだという。手練れのもののふ居合女子たちを相手に、うさぎの本当の闘いが始まった! 第6回文芸社文庫NEO小説大賞優秀賞作品。
  • 森の家族 II 栗野高原物語
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    栗野岳に畑を作り、試行錯誤しながら有機栽培の挑戦を続ける父。中学生から小学1年生までの6人の子供たちは、自然の中を駆け回る。鹿やヘビ、カラス、虫、花、樹々を身近に感じ、その命や美しさを見つめる。水の匂いを感じて、泉を探しに行く。季節と向き合い、自然とともに成長していく子供たちの姿を、小学校高学年の長男ムーちゃんの視点で描く。美しい絵も添えた童話風エッセイ集。
  • 八色ヨハネ先生
    -
    1巻1,386円 (税込)
    神学部元教授・八色(やいろ)ヨハネ先生は去る十一月一日に、一人暮らしをしていた大阪市西成区のアパートで死亡しているのが発見された。享年八十八。先生は生粋の日本人であったが、「約翰(ヨ/ハネ)」と名付けられた。聖書にはヨハネがたくさん登場するが、先生の名前はイエスの先触れとなった洗礼者ヨハネから取られたそうだ。そんなヨハネ先生は、なぜ孤独死を遂げたのか──。
  • 薬草天女図鑑
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    1巻1,584円 (税込)
    シャクヤク、ユキノシタ、クチナシ、ネムノキ、ガマ……身近な草木のなかには、さまざまな効用を持つものがあります。そんな薬草13種を取り上げ、その薬草に寄り添う薬草天女の楚々とした姿を繊細に描いた美しい詩画集です。各薬草については、その薬効や花言葉、そして詩が一篇ずつ添えられています。ページを開けば穏やかに癒やされる、心が鎮められ、整えられていくような1冊です。
  • やくそく ありと ひまわり
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    てっぺんがとんがっている「さんかくやま」のふもとに「しかくいだいち」が広がっている。そこは、草木のない砂漠のような場所。争いによって住んでいた人々がいなくなり荒廃してしまった大地だが、もともとは自然豊かな場所だった。その中に、まもなく枯れてしまう一本のひまわりがいた。そして、よじのぼってきたアリに、大地が以前のような草原になるようお願いするのだが───。
  • やさしいうそ
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    5人は、どこへ行くのもいっしょ。でも、それぞれ、にがてなことがあります。「子どもだけでは、ぜったい行っては いけませんよ」と言われていたのに、あいちゃん、ゆめるくん、のぞみちゃん、たくくん、やさしくんの仲良し5人ぐみが、森へ入っていきました。そこで起きた出来事は……。助けあうやさしい心と強さを温かく描いた絵本。
  • やさしい木 The Gentle Loving Tree
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    小さな女の子が拾った赤い実は、大切にお世話されて、少しずつ大きくなっていきました。ゆらゆらゆら葉っぱは楽しそうにゆれています。やさしい木は大きく、強く、たくましい木になりました。ある日、職人たちがやってきて、やさしい木は……。女の子が拾った赤い実が、やさしい星へと導く物語をやわらかなタッチで描いたおやすみ前におすすめの日英バイリンガル絵本。
  • 八瀬秘録
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    八瀬一族の巫女の血をひく少女ユキは、菓子屋の見習いをしながら京の動向を窺っていた。菓子屋を贔屓にしている青年に、後に新選組隊士となる沖田総司がいた。ユキの丹精こめた菓子を通じて、ユキと沖田は少しずつ心の距離を縮めていく。そんな折、倒幕運動の混乱に乗じて呪術使いの出雲の一族が京で暗躍しているとの情報が入り……。それぞれの思いが交錯する幕末群像ストーリー。
  • 八十路の戯作帖 古典お色直し
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    1巻1,188円 (税込)
    「閻魔、決心の事」(狂言「朝比奈」「八尾」より)、「もう一つの浄土」(民話「ねずみ浄土」より)、「天狗の来る里」(『遠野物語』より)、「白蔵主の狐」(狂言「釣狐」「狐塚」より)、「うぶめに逢う夜」(『今昔物語集』より)、「聖、修行の果ての事」(『今昔物語集』より)……静かに書斎に籠る時間を、ちょっとだけでも多めにしたくなる「戯作三昧」のススメ。
  • 八十路のへんろ 阿波・土佐編
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    1巻1,485円 (税込)
    1回目の遍路は、平成9(1997)年4月、60歳のときであった。愛媛県庁での38年間もの長い勤務を終え、自由の身になってすぐのことである。2回目は、お寺の写真撮影を目的に、車を利用して少しずつお参りした。そして今回、3回目。私はさまざまな本や資料で「真言密教」の教えについて予習した。過去の反省から、「弘法大師のありがたみ」を知る遍路にするためだ──。
  • 八十路のへんろ 伊予・讃岐・高野山編
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    1巻1,584円 (税込)
    今回の遍路旅は、体力の衰えも感じ、意気軒昂だった60歳のときと比べては落ち込むこともあったが、旅の道中での、さまざまな人との出会いには、これまでどおり励まされた。道案内をしてくれた方、行きずりのお遍路さんたちとの交流もあった。また、遍路道を見守る自然も美しかった。この旅を続けていくことは、私の自信にもなっていった──。
  • 山かいじゅう と トトちゃん
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    山かいじゅうは、地球の精霊のようなものではないかと思います。起きてみると人間が増え、人工物が増え、人間以外の動物が減り、植物が減り、空や海や森は汚れ……。こんな状況を見て、山かいじゅうはどう思ったでしょうか──1000年のねむりからさめた山かいじゅう。そしておばあちゃんのためにお花をさがすトトちゃん。いっしょにお花を見つけることができるでしょうか
  • 有言実行くらぶ
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    憂鬱で退屈な学校で、次々と掲示板に貼り出された謎のメッセージ。不可能と思われた「犯行予告」だが、確実に実行されてゆく。いったい犯人は何者なのか? そして彼らの目的は? 久々に告げられた驚きの予告に、学園中が注目するが……「イヌとネコの暇つぶし」「天使の条件」「有言実行くらぶ」「幸福の呪文」「子イヌ」の五話を収録。イヌ、ネコ、カメが巻き起こす爽快学園ストーリー!
  • 優等生の大ちゃん
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    友人から譲り受けた子猫の大ちゃんは優等生だった。人間の言葉を理解して、一度聞いたことは忘れない賢い猫。家族の愛情をいっぱいに受けてすくすくと育ち、大ちゃんは人間同様の心と頭脳を備えた立派な猫に成長する。時々怒ったりもするけれど、悲しい時には寄り添ってくれる。愛猫大ちゃんとの出会いから別れまでの幸せな日々を愛情に満ち溢れた眼差しで綴ったエッセイ。
  • 幽霊とペリドット
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    1巻693円 (税込)
    夏休みに祖母のいる秋田を訪れた大学生の桃は、駅で陽気な幽霊に声をかけられる。「気づいたら幽霊になっていて、記憶がない」と言う幽霊を「ユズ」と名付け、ユズが持っていた地図をもとに一緒に宝さがしをすることになった桃は、少しずつユズの正体に気づいていく。懐かしい風景とともに、かつてのことを思い出していく二人。しかし、また別れのときが近づいてきて──。
  • 雪烏の伝説
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    1巻990円 (税込)
    長く精神科医として多くの人に接してきた著者が描いた心優しき人たちの物語4作品を収録。認知症の母、娘、息子がそれぞれを思いやる『のぞみ最終列車』。新型コロナウイルスで母親を亡くした16歳の娘が変わっていく『ゆずり葉』。過敏な心の奈美と、迷いから抜け出せない住職の関わりを描いた『0と1の間』。自らの命に代えて「雪の白」を織り続ける職人の物語『雪烏の伝説』。
  • 雪っ子 ゆきこ
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    1巻1,133円 (税込)
    「雪っ子 ゆきこに 会いに来て」夜中に歌うような声が聞えてきます。おばあちゃんが亡くなったという悲しい知らせがとどき、いなかへ帰ってきた「私」が体験したのは不思議な出来事。しんしんと降る雪が運んできたのは、ひとりの女の子と「優しい時間」でした。あたたかな絵がしみじみと伝えてくれる。ぬくもりのある静かな別れを描いた絵本。
  • 雪と花
    -
    やさしい姉の雪と、活発だが少々わがままな妹の花は、自然豊かな村で両親や村人たちの愛情を受けながら成長していきます。村に新たにやってきた少年と言葉を交わした雪の態度に変化を感じた花は、寂しさから思わず傷のある雪の顔を揶揄します。しかし、夢の中でなぜ雪の顔に傷ができたのかを知るのでした。神社に祀られた女神さまから真実を聞かされた花は……。やさしい姉妹の成長物語。
  • 雪の朝の約束
    4.0
    「頼んだぞ、約束だ」目を見て頷いた。優しい目で父は、よしよしというように二度頷いた。一年経った祥月命日の頃には、私の生活は父が生きていた頃とほとんど変わらない毎日に戻っていた。しかし、時々はふっと思い出す。あの時、父は私に何を頼んだのだろうか、父と何を約束したのだろうか。葬儀の日に大人たちが私に言ったこととは違う、何か特別の大事な約束だったのではないかと。第3回人生十人十色大賞長編部門最優秀賞作品。
  • ゆきのなみだ
    -
    恋人だった幼馴染みの死を乗り越え、ようやくフツウの幸せを手にした〈専業主婦〉の友紀。しかし、結婚5年目の冬、学生時代からの親友に誘われて“人妻モノ”のAVに出演してしまう。それは「不育症」と診断された自分に対する負い目だったのか。このたった1回の過ちが、彼女を恐ろしい〈地獄〉へと追い込んでいく……。美貌に恵まれながらも残酷な運命に翻弄される女性の物語。
  • ユッキーとフッチーのミステリー事件簿
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    1巻528円 (税込)
    ユッキーとフッチーのデコボココンビ、第四弾!! 伊豆に出かけた二人。途中でお世話になる旅館の娘・愛美を見てビックリ、フッチーとそっくりだったのだ。そこから始まる誘拐劇。そしてロベルトを招待して訪れた竹島では、花嫁の入水自殺が起こって──。二人の行く先々で起こる事件の数々。解決の糸口をつかめるのか!? 特殊詐欺事件を扱った『第二の人生はオレンヂ色』も同時収録。
  • ゆめこシリーズ 想い出の走馬燈【朗読データダウンロード付】
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    いつやら見た時のままに、あの時の心のままに、あの時の心に感じたものを書きとめました。現在、核家族化が進み、人間関係の希薄化が、さまざまな社会問題を引き起こしています。今の子どもたちに物語を通して心のふれあいを感じてもらい、何か大切なものに気づいてもらえたらと思っています。(著者より)著者による朗読(5時間)つきの童話集。 ※紙版付属のCD-ROMと同内容の朗読データ(MP3形式)を弊社ウェブサイトよりダウンロードいただけます。
  • ユメの夢
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    10歳のユメちゃんは、名前の通り、夢を見るのが大好き。しかも不思議な夢を見ることができます。そのひとつが、動物になれる夢。ユメちゃんが「犬!」と言うと夢の中で犬になり、犬が暮らしの中でどんな気持ちでいるのか、どんな風に考えているのかがよくわかります。いろいろな動物になってみたユメちゃんが、たどり着いた思いとは……。子どものがんばる心を育む、やさしい絵本です。
  • 夢の夢、そして、夢のまた夢 ─グロムの子・時空彷徨い人の物語─
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    不思議な夢を見た。その夢を人に語ったとしても信じてくれる人はいないだろう。それほど突拍子もない内容なのだ。父・正一と子・護。二人の身体と魂が時を駆け、戦時下で苦しんでいる動物を救う。そして物語はとうとう3世代に亘るクライマックスへ。「入れ替わり」と「タイムスリップ」が織りなす、読み応え抜群のファンタジー小説。「タイムスリップを望むなら、夢を見なさい」。
  • 夢を追いかけて 音楽を学んだ明治女性・岩原愛の生涯
    NEW
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    日本でまだ西洋音楽になじみがなかった明治時代、日本で最初の音楽教員・音楽家の養成機関であった東京音楽学校(現東京芸術大学音楽学部)で学んだ一人の女性、岩原愛の生涯を、綿密な聞き取り調査と史料をもとに綴った1冊。音楽家への道を期待されながらも、とある理由で東京音楽学校を自ら退学し、音楽教員となった彼女の音楽とのかかわり方、明治時代の女性の生き方を知る。
  • ユリシーズ 「日本ミニバン」誕生物語
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    1990年、セダンが全盛の時代にミニバン開発の指令が出た。開発責任者の織田は、あきらめず、妥協せず、仲間とともに取り組む。そして、紆余曲折を経て、1994年秋、世間を驚かせる技術がつまった、日本初のミニバンが発売されたのだ。4年の歳月をかけ開発されたこの車は、萬田自動車にとって起死回生の大ヒットとなる。読む者を熱くする、モノづくり日本のプライドがつまった物語。
  • 許しゆるされ心ごころ
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    高校の授業をサボり金森瑛麻が向かう先は、楽楽福神社。ある日ここで出会ったのが、古代より荒ぶるモノ達を鎮める集団に属していた、百々山汰一郎だった。これを機に瑛麻の日常が大きく変わり、禍々しい気を追いかけた先でタイムスリップし、現代に戻れば鬼と対峙することに。日本最古の鬼伝説が残る鳥取県伯耆町を舞台に繰り広げられる、悲しみの連鎖を断ち切るための現代の鬼退治物語。
  • よく遊んだ
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    私は鹿児島で第三子として生まれた。姉兄を赤痢で亡くしたことから、両親は私を大切に育ててくれた。父は勉強しろとは言わず、母は家と家族をしっかりと守った。父の仕事の関係で引っ越しの多い家庭ではあったが、その中で私は伸び伸びと育った。今の子供達と比べても、遊びの多い子供時代だった。そしてそんな子供時代を持てたことを喜ばしく思う。日本がまだ大らかだった頃のお話。
  • よくわかる生活保護
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    1巻1,034円 (税込)
    「生活保護は“最後のセーフティネット”と呼ばれる存在です。生活保護の報道は、生活保護の現場の問題ではなく、むしろ、あらゆる分野の失政や他のセーフティネットが機能していないことを象徴していると言えます。生活保護バッシングを遡っていくと、貧困ビジネスの正体や不正受給の現実などさまざまな問題も見えてきます」。生活保護はいかにあるべきかを考えるのに最適の入門書。
  • 横浜青葉高校演劇部 コント師になる!?
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    演劇部部長の風里は、入部希望者がなく途方に暮れていた。そんな時持ちかけられた、お笑い賞レースへの出場。最初はやる気がなかったが、あのメンバーでもう一度舞台に立てるならと思い始める。演劇で頂点を目指していた中学時代からの仲間とともに同じ目標を掲げた時、止まっていた時計が動き出す。過去の傷や将来への不安を抱えつつも、新たな世界に全力で挑戦する青春小説。
  • 横浜序曲
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    1巻528円 (税込)
    白薔薇音楽大学附属高校に通う緑はレストラン船でバイオリンを弾くアルバイトで29歳の銀行員・楠と出会い、親友の協力もあり付き合うようになる。だが、彼の昔の恋人の存在を知った緑は楠を避けるようになってしまう。そんな緑の前に現れた天才的なピアノを弾く涼。涼はパリへ留学しようと緑を誘い、緑の心は楠と涼の間で揺れる。横浜を舞台に高校生たちの恋、夢、友情を描く青春小説。
  • 吉田絃二郎 絵本シリーズ 1 フクロウと幸吉
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    山の上の家には幸吉とおじいさんが二人で住んでいました。貧しかった幸吉は、学校から帰ると、夜遅くまでおじいさんと二人でワラを打ち、むしろや縄、わらじをつくり、それを町に売りに行って少しのお金をもらうのですが、貧しい幸吉の姿を見て、だれもやさしい言葉をかけてくれません。ですから幸吉はみんなから「親のいない貧しい子」と意地悪い目で見られていると思っていました……。
  • よだかの星
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    「ああ、つらい、つらい。僕はもう虫をたべないで餓えて死のう。いやその前にもう鷹が僕を殺すだろう。いや、その前に、僕は遠くの遠くの空の向うに行ってしまおう。」みにくい姿のよだかは、他の鳥たちから嫌われ鷹にはおどされる。そしてそんな自分は虫を食べて生きていることに絶望し、空の向こうへと飛び立つが……。よだかの深い悲しみを描く宮沢賢治の名作童話の絵本。
  • 予断捜査
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    「一家が惨殺されるという放火殺人事件が発生しました」同僚と北海道旅行を楽しんでいた妹は、遺体の安置してある病院に急いで向かった。M警察署内三階の大会議室に一家殺人事件の捜査本部が設置された。父親はW大学の教授で、次期総長選を控えていた。捜査本部は、怨恨の線から捜査を開始した。すると、殺された姉の婚約者の存在が浮上した。驚愕の真相に迫った社会派ミステリー!!
  • 四日市港ができるまで ─四日市港の父・稲葉三右衛門と修築事業─
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    1巻1,386円 (税込)
    三重県四日市市では、稲葉三右衛門は四日市港の父として有名です。私財を投じ、多くの困難を乗り越えて港を完成させ、公共の利益のために尽くしたというイメージは百数十年経った今もなお語り継がれています。本書では歴史資料にもとづきながら四日市港修築事業について話したいと思います。読者のみなさんはこれまで伝えられてきた歴史と違うことに違和感を覚えるのではないでしょうか。
  • 世に出る前
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    1巻1,386円 (税込)
    昭和40年、富山で小さな時計店を営む家に生まれ、病弱ながらも野球に熱中した小学生時代。中学・高校ではレギュラーではなかったが懸命に野球を続けた。新聞奨学生として大学に進学し、ひそかな野望であった小説家になることを志して文芸部に入部。そして大学卒業後は出版社に就職──。自身の体験を下敷きに、少年時代、青年時代の夢とときめき、葛藤と挫折、出会いと別れなどを描いた小説。
  • 甦えるセツ
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    「力はお前の腕や脚に満ちている。どう動かすかは気持ち次第だ」。原始、山奥の小さな集落に住む少年セツが、仲間と獲物を追っていると突然大男に出会い、一緒に行動するうちに獲物や海についてさまざまな話を聞き、カドタの村へ行くと百軒という盗賊の存在を知る。そして村を守るためにさらに大国ムギバンタへ向かっていろいろ学び、未知の地で体験する冒険物語。
  • 読み聴かせの奇跡 ──発達障害児の子育て
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    授業をちゃんと受けられない小学一年生の我が子。受けた診断は「学習障害」だった。衝撃を受けながらも、母は「読み聴かせ」を十年にわたって続ける。行動療法や一円玉を使った算数の勉強も功を奏し、次第に穏やかになっていく息子。読み続けた昔話は母自身にも勇気を与え、市議会に学習障害児への配慮を求める請願を出すまでになっていく……。悩みもがいた母が綴る、愛あふれる奮闘記。
  • 1/4窓 ヨンブンノイチウィンドウ
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    1巻968円 (税込)
    「俺は俳優であり作家だ。演出家でもある。ここは精神科病院という名のスクリーン、そして舞台だ」──20代で自分の人生を取り巻く不安から日常生活に異変を感じ、心の病を発症して入院生活を送ることになった洋平であったが……。東京と徳島を舞台に、きらびやかで雑然とした日々と穏やかながらも、病に苦闘する日々が対比して描かれる、新時代のリアリティに満ちた独白小説。
  • ライト・イズ・オン
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    1巻396円 (税込)
    経済的自由を得るために株式のデイトレーダーをしているアキラは、駅前の路上で花を売る春絵と出会う。最近トレードが不調だったアキラは、春絵から「幸運を呼ぶブーケ」を買うと、不思議と株取引に勝てるようになる。アキラは、花の店を持ちたいとひたむきに働く春絵に惹かれていく。アキラは、ようやく自分の生きる道を見つけてプロポーズをするが、その瞬間かつての幻を見てしまう。
  • らいまるくんと あかいきのみ
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    木のぼりできないけど、ぼくも木の実が食べたいな。赤い木の実を見つけて思いをつのらせるのは、らいまるくん。(おいしいのかなあ……どんなあじがするのかなあ……あまいのかなあ、それとも、しょっぱいのかなあ……にがいかもしれない……)でも鳥みたいには食べられない。どうすれば赤い木の実を手にいれられるか、考え続けるらいまるくんのチャレンジを描いた絵本。
  • 落日の彼方に
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    どうして僕はこうなのだろう? 小学校の頃は、下手なジョークでクラスを大爆笑させて授業を妨害したりすることもあった。ところが中学校では、毎日毎日が苦痛の連続になった。クラスの人も僕には関心がないし、「勉強して何になるんだろう?」と学校に何で行くのかわからなくなった。二年生になるとさらに事件が起こり……学校でも家でも居場所がなくなった少年が見た風景とは?
  • ラッちゃん
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    秋から冬にかけての犬のラッちゃんの日々を、ピンクのバラ「ピンク」のエピソードを交えてつづった絵本。散歩の大好きなラッちゃんは毎日たくさん歩きます。家へ帰ると庭のピンクのバラの匂いをかいで、トゲで鼻を刺してしまいました。雪の日の散歩も大好きなラッちゃんですが、ふとピンクのことが気になりました。家へ帰って庭に行ってみるとピンクはカチンコチンに凍っていて……。
  • Love letter ~kyohmo ii kumoto~
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    1巻1,782円 (税込)
    詩集を彩るのは32枚もの美しい風景写真。それは、言葉のないラブレター。見たことのない景色、心が震えるような感動。知らなかった世界を見せてくれた愛する人に伝えたい想いが本書にちりばめられている。「風景を切り取った美しい写真/あなたから届く文字のないラブレター/シャッターを切るその瞬間/言の葉に表せぬ愛を伝えている/素晴らしい世界を教えてくれた/あなたへ」(「ラブレター」より)
  • リアル・アバター
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    1巻968円 (税込)
    最高峰の文学賞である曲木賞にノミネートされた大舞薫は、プロフィールや顔写真が一切公表しない謎に包まれた作家であった。大舞薫として活動していた加納素子には、素性を隠さねばならないある事情があったのだ。そんななか作品は曲木賞に選ばれ、素子は素性を明かさねばならなくなってしまう。それを受け、素子が苦悩の末にとった行動とは? 著者渾身の表題作ほか2篇収録。
  • リクガメのリッくん
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    -
    いつものペースで、一歩一歩、リッくんみたいに歩いていこう。たのしかったり、こわかったり、世の中っていろいろあるよね。そして、かけがえのない出会い。目的地がなくとも、おもいがけないことが訪れることもある。ゆっくりだけど、自分のやり方で、いつもちゃんと向き合う、そんなリッくんのささやかな冒険物語。ただ歩いてゆくことの尊さを伝えるやさしいおはなしです。
  • リサーチャー クニオ
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    1巻1,386円 (税込)
    設立間もない小さなリサーチオフィスの探偵クニオのもとに失踪人探しの依頼が舞い込んだ。依頼人の詳細は不明。アシスタントと共に東奔西走するクニオだが、謎だけが深まっていく。物語が展開するにつれて、思わぬ人間同士のつながりが明らかになり、最後はまさかの結末に……。ミステリーの中に垣間見える不可思議な人間の精神こそ著者が描きたかったテーマでもある。

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