講談社X文庫ホワイトハート作品一覧
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4.6霊や妖など、この世ならざる者たちが見えてしまう柊は中納言の姫君。卯月の終わり、父に呼び出された柊は、宮中の重要人物である藤原隆家と対面することに。もしかしたら縁談を持ちかけられるのでは、と緊張しつつ御簾越しにその姿を確かめようとすると、隆家の隣には謹慎中であるはずの忠晃の姿が。『いじわる陰陽師と鬼憑き姫』『鬼憑き姫あやかし奇譚~なまいき陰陽師と紅桜の怪~』に続くシリーズ第三作。
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3.0あの男たちが帰ってきた! ――邦彦と鷲崎の愛の日々、『恋のリスクは犯せない』『誘惑のターゲット・プライス』の後日談。「恋の診察室」からは昭秀と芳樹が特別出演。エロオヤジの夢の競演! お楽しみの短編4作を豪華に収録!
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3.5西早稲田の路地裏にひっそり佇む食堂「あおやぎ亭」。営業時間は日の出から日の入りまで。おばんざい風の料理を出す店の主人は、端正な顔立ちをしたどこか古風な感じのする男性だった。 半井結人は幼い頃の体験から「死者の魂」が見えるようになり、その力を持て余していた。だが「あおやぎ亭」の店主との出会いを機に、自分に秘められた力の意味と活かす方法を知ることに。新シリーズ開幕!
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4.0寛弘4年(1007)初冬。帥宮敦道親王が病死した。5年前に、兄の為尊親王も同様に亡くなっていることから、両者の恋人であった和泉式部が妖狐に憑かれているのだとの噂が流れる。彼女が狐憑きならば、次に狙われるのは帝か、東宮か……。宮に頼まれて和泉式部に接近する貴子にも、妖しい魔の手が伸びる! 調伏に乗り出す宮と義明だが、はたして、帥宮兄弟を祟り殺したモノの正体は……!?
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-寛弘5年正月。亡き人の霊は、大晦日午刻に来て正月1日卯刻に黄泉の国に帰ると言われている──。尊い性空上人の霊が、内裏に現われた。花山院をはじめ貴人たちは、吉兆だと喜ぶが……それこそが災いの予兆であった! そんな折、宮は病弱なび子内親王の参籠に同行するため、義明の聖結界から出て行った。一方、義明は、性空上人が持って生まれたという伝説の針を、阿闍梨から託されて……!?
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4.5寛弘3年(1006)晩秋、平安京。処女の産む"神の子"が世を救うという邪教が、末法思想に揺れる世間に広まっていた。義明と出家した親友の重家が、邪教のからくりを暴く。だが、"神の子"と崇められた魔物は、赤子の姿で女たちの腹を喰い破る! 怪我をおして闘おうとする宮の前に、魔物を庇って立ちはだかったのは、承香殿の女御――かつて帝に入内した、重家の妹――だった。しかも、魔物の背後には……!?
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4.5寛弘4年(1007)、春。道長の金峰山参詣のための精進を一緒にと、高雅邸に招かれた義明。だが、結界の弱いその屋敷で、人々は惨い悪夢に襲われる。疑心暗鬼の道長の策略で、宮は義明の想いを誤解したまま斎院(いつきのいん)に閉じ込められてしまう。ヒトの欲望を歪んだ悪夢へと変えて苦しめる夢魔(むま)を、操っているのは誰? 黄泉と現世(うつつ)の狭間で、ひとり絶望的な闘いに挑む義明は……!?
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4.0宮への策謀を続ける内覧道長(ないらんみちなが)は、異国の術を遣う妖しげな若者・太圭智(たけち)を紹介される。その後、義明の屋敷が突然の暴風や不審火にみまわれた。それは、宮が使役する九曜の式神たちの反乱。宮が〈神の子〉としての能力(ちから)を失いつつあるのか…?不安を抱いて闘う宮を、亡者の群れが襲う。太圭智の真の狙いは、何?自らを犠牲にする宮を、義明は引きとめられない……!!
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4.0寛弘6年(1009)正月。第二皇子の母となった中宮彰子に、短剣を握った女房が襲いかかる。女房は、道長の政敵・伊周の遠縁の者で、怨霊のかけらに操られていたのだった。すぐさま宮に祓われた女房だが、その後も行動には不審な点が……? 一方、現世への復活を望む邪神・夜刀神は<神の子>宮を手に入れんと画策する。仏の加護を受けた義明の能力を拒絶して闘おうとする宮は、思わぬ窮地に……!?
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4.0第5回ホワイトハート大賞受賞作! 藤原道長が権勢を誇る平安京。希代の陰陽師(おんみょうじ)として知られた安倍晴明は老いて衰え、夜の都は魔物どもに蹂躙されつつあった。そんな折、中流貴族・源義明の許に、突然、帝の妹宮が降嫁することに決まった。だが、美しい姫宮は義明に打ち解けようとはしない。人々を怯えさせる<貌を喰らう魔物>。夜ごと屋敷を抜け出す姫宮の不審な行動。姫宮を追った義明が、そこで見たものは!?
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4.0宮の躰(からだ)を手に入れ現世に復活しようと企む夜刀神(やつのかみ)だが、二条の屋敷の聖結界の内にいる宮に手出しできず、一時的な器として脩子内(しゅうしない)親王に目をつける。義明は世話をしているあやめの病が悪化、右京の屋敷に通いつめていた。心穏やかでいられない宮だったが、あやめの命を助けようと魂を取り出し肉体の浄化を試みる。その処置の最中に里内裏炎上の知らせが!?
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-〈手〉の彫刻を創り続けてきた西浦亮は、画廊を経営する宮坂に出会った。彼に理想の〈手〉を見いだし、触れ合い、身体を重ねながらも、やがて亮は、宮坂のすべてを求めている自分に気づき始めるのだが……。一方、宮坂もまた、彫刻家とオーナー、そしてモデルという関係を変えられないまま、湧き上がる気持ちを伝えられずにいた。2人の擦れ違う想いを、せつなく描いたラブ・ストーリー!!
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-サラの生まれる何百年も前。まだ、人間と魔族がいっしょに暮らしていた頃。沢影月と琳美はクシアラータに亡命を図った。亡命は戦を引き起こし、琳美の存在は、魔府に混乱を巻き起こす。別れ、死、新たなる愛、生……。不吉な影が魔府を覆い、長い試練の幕が開く。そのとき、最強の魔王は……!? 砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語外伝! アンジュラータ編!!
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3.5羽月20日。王位を狙う臣の反逆によってクシアラータ王宮は血で染まった。王とその一族は虐殺され、幼い王女は行方不明に……。そして10年後。王都に再び暗い影が忍び寄る。破嬢と呼ばれる殺人鬼が現れ、罪もない人々を惨殺し始めたのだ。彼女の目的は!? 正体は!? 破嬢の怒りを鎮めるために、ただ一人砂漠へと向かったシヴァの見たものは……!? 砂漠の王国を舞台に織りなされる、運命の王女の物語開幕。
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-世界の秩序を司る天界の大秘法〈破界筆〉が、自らの意思で下界へと降りた。目的は、世界を守るべく、術を、那国の王・眠帝へ継承すること。そのための〈器〉として選ばれたのは、茶商の使用人・裕少年だった。〈破界筆〉によって術を伝授されたものの、わけのわからない裕は、沢晧皓月、蒼月、影月の兄弟に相談を持ちかける。沢三兄弟は様子を見るため、筆を自宅へと持ち帰るが……!? 沢三兄弟のファンタジック・アドベンチャー開幕!!
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-祖父と祖母に囲まれて、少年は育った。少年の父は、少年の幼い頃に亡くなっていた。――母もなかった。母は、父の死後まもなく、他の男とどこかに姿を消したと聞いた。それだから、母を慕えば、叱責された。厭な言葉も聞かされた。だが少年は、老いた祖父母に寄りそうようにして、日々を送っていた。そうして、――あの日、祖父の首筋に異様な赤痣を発見したとき、すべては一変したのだ! 鬼気の燐光ゆれる、サイキック・ホラー!
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-新宿の一画を、不気味な触手が脅かす。その異常事態に立ち向かう三人。怜悧な美貌の智、お人よしの京介、そして、長い髪をなびかせて疾走する麗子。一見アンバランスな三人が、一丸となって戦う奇妙なモノの正体は!? 彼らの真の目的とは何なのか!? 都会に巣食う怨念に挑む、心霊戦士たちのサイキック・ファンタジー!!
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4.0“時の宝珠”を正し、世界を滅亡から救う、翼を持つ乙女ファラ・ハン。しかし聖地に具現した伝説の乙女は、邪悪な黒魔道によって、記憶を消し去られていた……。聖地に赴く蛮族ディーノ、竜使いシルヴィン、見習い魔道士レイム。果たして伝説は、真実となり得るのか!?
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-北海道の大地も人も、私をあたたかく迎えてくれた。ここにいると私は心から安らぐことができる……。しかし、私には“母になる”という、重大な仕事がひかえている。そして、新しい風の中を歩きださねばならないのだ……。大人気大河ロマン『風を道しるべに…』完結編スタート!
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-私は、よくよく田舎に縁があるらしい。乗馬留学のため、はるばるやってきたこのイギリスも、果てしない緑の草原に囲まれた小さな街で暮らすことになった。『ROVER RIDING SCHOOL』。私が入学した学校。イギリス一名門といわれる乗馬学校は、しかし、笑いたくなるほど素朴で質素で何もかもが古くさい……。人気大河小説『風を道しるべに…』の続編ついに刊行! あの感動を、もう一度!!
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3.8金と銀のふたつの月が交わる地の、広大な砂漠を放浪するリューとエリアードは、偶然出会った隊商に助けられた。長のハルシュ老の勧めで、隊商と一緒に旅をすることにしたふたり。しかしそれが、事件につながろうとは……。あやうく、あやしい絆で結ばれる、金と銀ふたりの冒険譚開幕!!
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4.7キスだけで我慢できるのか……!? 初めてのプレゼンテーションで大失態をやらかしたトオル。窮地を救ってくれた社長秘書との個人授業はいつしか……。難題山積の恋の行方は……!?
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4.0「私は男に冗談でキスをする趣味はないよ」彼の濡れた唇が、今行われたことを生々しく物語っていた――。証券経済研究所に入社して3年目の五十嵐邦彦は、ある日、アナリストランキング表の上位に載っている一人の男に注目した。敏腕アナリストとして有名なその人物が、かつて自分と同じ会社に勤務し、独立を果たしたという経緯を知り、邦彦は徐々に彼に心酔していくのだが――。
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-教え子の自殺にショックを受け、北海道へやってきた正人。雄大な自然と愛する人に巡り合い、頑なだった心をほどいてゆく……。――泣いてもいいのだろうか、彼の前では弱い自分をさらけだしてもかまわないのだろうか。「俺の前では強がるな」裕也はそう言うと、正人の小さな頭を己の肩口へと引き寄せて、「泣けよ」と囁いた。正人は裕也の言葉通りに瞳を閉じると涙を流した。瞼の裏に幾千億の星を見ながら……。
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-桐野美幸は、投稿した小説が新人賞を受賞したのをきっかけに、しばらくサラリーマンの仕事を続けながら作品を書く決意をする。その矢先、以前美幸を襲いストーカー行為を繰り返していた男の退院の知らせが入ってきた。同時に兄から、父が入院したという連絡を受けると、美幸は暗い気持ちを隠すことができなかった。そしてピアニストの里見との関係を、心臓の弱い父に打ち明けるべきか悩むのだが――。
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-アイドルグループ「B-ing」解散の日から2年。メンバーだった桜井若葉、高沢勇気、如月隆行、夏切葵の4人は、俳優、モデルなど、それぞれの分野で大活躍していた。だが若葉は解散以来、それまで仲のよかった勇気をかたくななまでに避けるようになった。理由はわからない。その二人が映画の製作発表で強引に再会させられて……。待望の芸能界シリーズ、さっそうと開始!
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4.0おまえのすべてを……知りたいんだ。――両親亡き後、高校生の弟と二人きりで過ごしてきた市東陸は、恋人の上条義隆との将来に不安を抱いていた。大企業の御曹司であり、親が決めた婚約者がいる義隆と、今の関係を続ける自信が持てない陸。そんな彼らの前に、かつて義隆とつき合っていたことがあるという美青年が現れた。「俺はあなたからリュウを絶対に取り戻します」陸は、義隆と青年の決定的な場面を見せつけられて……。
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4.0札幌の高校で教師を務める明智総一郎は、大雪の中、一人の男子生徒を拾ってしまった。総一郎を慕う彼は、家庭内で暴力を受け、一時的に家から飛び出してきたのだ。しかし、その傷あとに触れた瞬間、怯えたような色が彼の瞳の中に過ったのを、総一郎は訝しく思っていた。「先生になら、何をされたって平気だよ」過去の忌まわしい事件に縛られながら、彼は総一郎への思いを抑えることができず――。
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-ああ、なんて綺麗な瞳なんだろう。春樹は目をそらさずに顔を近づけてくる。……長い口づけのあいだ、俺はずっと目を開いて春樹を見ていた。抱きしめたいと思ったが、怖かった……。――北欧神話で、死者たちの楽園を意味する「ヴァルハラ」。不思議な偶然によって俺は春樹と再会し、そこから俺たちの物語ははじまった。耽美界の新星が贈る鮮烈なるデビュー作!!
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4.0私立白萌学院の英語教師・有賀玲一郎は、姉妹校との交歓会のため、生徒会顧問として桜沢学園を訪れる。だが、愛想よく迎えた桜沢の顧問・柳沼敏明の顔を見た瞬間、玲一郎は目を見開いた。(こいつが桜沢の生徒会顧問だと!?)個人的な恨みから、敏明とは係わりたくない玲一郎だったが、交歓会が生徒会長同士の対立によって滞ると、事態改善のため、仕方なく敏明に連絡を入れることになり……。
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4.0長和3年(1014年)初夏。目覚めたものの記憶を摩尼宝珠に封じられたままの義明(よしあきら)。夫婦とは名ばかりの宮(みや)との不自然な関係にとまどいながらも、あらためて好意を寄せてゆく。一方、宮は自分とのことすべてを忘れ、義明が香久夜の想い人、長屋王になったのではないかと考え、焦燥感に苛立つ。その頃、新斎宮がらみの事件が頻発。怨霊のせいとわかり、宮は独り浄化に向かう(講談社X文庫ホワイトハート)。
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3.7天本家近隣の会員制スポーツクラブ。本を読みながらマシンを使っていた女性が突然倒れて死亡した。居合わせた天本は、彼女の本に奇妙な図案の栞が挟んであるのを発見する。4つの羽と顔を持つ、どこか禍々(まがまが)しい、人に似た生き物の図案。前後して、河合の知人が死に、天本に調査の依頼が。彼女の居室を調べた天本は愕然とする。そこには、あの図案の栞があった・・・。
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-聖一が、義弟に殺された――!? 悲報に触発され、"離婚"という結論を出したばかりの彰子につぎつぎと浮かぶ聖一と義弟彬の、どこまでも不確かな実像。平凡だけど幸せに満ちたあの7年間は、なんだったのだろうか!? 偶然の糸に導かれた彰子は、聖一との思い出の地金沢へ向かうが……!? ふたりの少年がたどった哀しく儚い"葛藤"の軌跡と、哀しい終幕とは!? ――栗本薫氏絶賛の、気鋭作家登場!!
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4.0長和元年(1012年)春。さらに美しさを増してゆく宮に、どう接していいかとまどう義明。一方、女人となった宮は自分でも驚くほど不安でいっぱいだった。そんな折、立后目前の女御妍子が失踪。内裏を捜索した宮は、珍しい白い花の描かれた屏風と花の香りが気になるのだった。現世(うつしよ)の花ではない、夜の花――。その香りで、ヒトの本音に気づかせる……。宮と義明の本心とは……!?
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4.0平安歴史ファンタジー 第2部第3弾! 長和元年(1012年)冬。関院では禁を破って現世に降りた都姫(香久夜)を夜の世界に連れ戻すための追っ手、火鼠が繁殖して、不審火が頻発していた。逆に火鼠を利用して、中宮妍子を襲おうと企む都姫。巨大になった、火鼠を前に成す術がない宮は、己の力不足を思い知らされる。<神の子>であり続ける意味を見失い傷心の宮がとった行動は……!?
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4.5〈神の子〉宮の復活は――!? 「斎姫」第2部スタート。寛弘8年(1011)秋。〈神の子〉宮は眠ったまま……、突然、繭のような光に包まれてしまう。一方、都では眠っているあいだに受領の娘たちが亡くなってしまうという事件が、頻繁に起こっていた。宮を狙って……? それともヒトならぬモノ、香久夜が事件に関わっているのか……? が、どうすることもできない義明。やがて光が消え目覚めた宮には、異変が!?
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-長和2年(1013年)秋。敦康(あつやす)親王の許婚者(いいなずけ)、琴姫は香久夜が女房として出仕した直後、突然の高熱で病に伏せる。宮は香久夜の仕業ではないかと疑い、義明は高熱の原因が龍と知り、宮の式神の水曜星ではないかと疑う。互いに本心を言えず気まずい宮と義明。だが、病の原因は宝珠(たま)に棲む火龍だった。封じるには、生命が必要という。義明は宮を助け、自らの生命(いのち)を捧げた。そして……!?
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4.0寛弘8年(1011)春。今上帝は、譲位のことで悩み体調を崩す。帝にもしものことがあれば、結界に守られた内裏から出ることになる脩子内親王が、現世に復活を企む邪神夜刀神に狙われる。ところが、亡き安倍清明の弟子蜻蛉は、帝が亡くなるときこそ邪神封じの好機という。宮を封印の器にしたくない義明は!? 火華鬼の正体を知った宮の決断とは!? 第1部、衝撃のクライマックス!!
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4.5少年の時に見た美しい姫――、それが初恋。光少将こと藤原重家が、その姫と再会したのは、東宮の後宮だった。忘れられない初恋の愛しい女――綏子(すいし)は、今は東宮妃になっていた。お互い惹かれあうが、御簾越しに相手を感じるだけの許されぬ恋に苦しむ、綏子と重家。だが、やがて、綏子のお腹には……。重家の出家に隠された哀しい恋物語。愛してはいけない女ゆえ身を焦がす!! 大好評シリーズ「斎姫異聞」外伝。
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4.0寛弘7年(1010)正月。宮が肉体の浄化を試みたが、甲斐なく亡くなったあやめが生き返り、里内裏の皇女(ひめみこ)付きの女房として働いていた。現世(うつしよ)に復活をと望む、邪神夜刀神(やつのかみ)があやめの屍を使って、脩子内親王(しゅうしないしんのおう)を狙う企みなのか!? 伊周の最期の瞬間(とき)に邪神を封じようとする宮。だが、逆に躰に入り込まれてしまい、自らが封印の器となることを決意する……。
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3.0音大生の柴崎ヒカルは、伝説のジャズ・ピアニストと呼ばれるシンジョウに強い憧れを抱いていた。ある夜、〈レジェンド〉というバーを訪れたヒカルは、オーナーの新条哲也が探し求めていたシンジョウと知る。シンジョウの生演奏を聴いてみたい一心から、〈レジェンド〉でアルバイトを始めたヒカルだが、なぜか新条はピアノを頑なに弾こうとしなかった。
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-このあとの丹野の台詞は、聞いてはいけないような気がした。聞いたら最後、もう二度と幸せにはなれないような予感がする。静流は無意識に耳をふさごうとしたが、無情にも間に合わなかった。「静流くんの父親は、国塚じゃないか」その瞬間静流の周りからすべてが消えた。……愛していたのだ。血のつながりがあると知った今でも、まだ国塚を愛している。なんて、なんて罪深い……!
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3.0関東広域暴力団矢嶋連合の傘下である黒沼組組長の次男坊・黒沼芳樹は、跡取りの兄とは正反対に、平穏な大学生活を送っていた。ところが、組の掛かり付けの医師が不在中に怪我を負ったため、やむなく名のある総合病院を訪れることになり……。周囲の冷たい視線に晒されながら、ヤクザの息子の自分を診てもらえるか不安になる芳樹。そんな芳樹を迎えたのは年若い院長だった。なぜか彼のことが気に入った芳樹だが――。
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4.5一流料亭で料理の修業をしていた藍沢学斗は、とある理由から仕事を辞める羽目になり、さらに住む場所も失ってしまう。そんなとき目に止まったのが、料理人を募集する一枚の張り紙。ところが、料理人を必要としているのは、高杉宝翔と名乗る書道家で、かなり感じの悪い男だった。住むところも仕事もない学斗は、背に腹はかえられず宝翔の家で働くことにしたが……。
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4.3強国に挟まれ悩むブロア領主アスラン、政略結婚から逃げ出すその妹レイチェル、領主に恋するがゆえに別の男に体を許してしまう侍女ジェシカ、騎士になれない体に苦悩する若きフランス王フィリップ、身分を捨て自由に生きる吟遊詩人ブラン。 強い者が正義であった時代、若者たちは、運命に逆らい、本当の愛を模索していた。 12世紀のフランス、豊かなブロアの大地に、熱い青春の伝説が語り継がれる。
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5.0「あれ? もしかして――琴平(ことひら)さん?」人気テーマパークに小一郎(こいちろう)たちと遊びにきていた敏生(としき)は、人込みのなかで誰かに呼ばれ、振りかえって、目を丸くした。かつての事件で会った懐かしい顔――当時は女子高生だった2人の女性の姿が、そこにあったからだ。その2人から持ちかけられた、ある相談事。「あるひとから預かってくれって頼まれたものがあるんです。でも、それが……」
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3.0激しい羽ばたきの音とともに矢のごとく舞い下りてくる巨大な翼。闇よりもなお黒い、忌まわしい姿のそれは、薄刃のごとき鉤爪(かぎづめ)で少年のやわらかな皮膚を容赦なく裂き破る。華のように散る鮮血。眼もくらむほどの苦痛。――みるみる混濁していく敏生(としき)の視界、だが、誰より大切な人の背中が映る。(天本さん……!)。追儺師(ついなし)・天本と半精霊・敏生。話題のコンビが百鬼を討つ!
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4.0寛弘3年(1006)、平安京。焼失した内裏再建が始まったが、内覧・藤原道長は困惑していた。夜の都大路では、資材や人足が消え、銀鬼が空を飛ぶという。<神の子>宮と、聖結界を持つ夫・義明は、花山院に取り憑いた魔物相手に闘っていた。この異国の魔物には、宮の力も通じない! 苦闘する2人の前に、宮と瓜二つの銀髪の少年が現れた。なぜか、動揺する宮……。<カゲ>と呼ばれた、この少年の正体とは!?
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4.0寛弘5年(1008)初夏。「殿、私を離別してくれ──」。〈神の子〉宮からの突然の申し出に、身分違いの夫・源義明(みなもとのよしあきら)の憂鬱は続いていた。若き貴公子・頼通は宮への想いを募らせ、脩子内親王(しゅうしないしんのう)は無心に宮を慕っている。都では、女たちを誘う怪しげな呪術の噂が立つ。確かめようと誘いに乗った宮を待ち受けていたのは、思いがけない罠だった? 消息を絶った宮に、義明は……!
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-寛弘6年初夏。頭中将の"女通い"につきあわされた義明は、黄泉に行けず彷徨う霊に襲われる。一方、宮は「秀真(ホツマ)」の古文書を継承する翁の協力で、夜刀神が神代の昔"妬心"ゆえに高天原を追われた真相を知る。霊が彷徨うのも夜刀神の仕業なのか――!? 亜空で宮とはぐれた義明は夜刀神の企みを知り、宮に報せるべく異界の湖に飛び込むが、再び浮かび上がることはなかった……!!
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4.0寛弘4年(1007)初秋。内覧藤原道長は、念願の御嶽詣に吉野へと出発した。宮に付け文をよこした頼通も一緒とあって、随行する義明の気は重い。都では、花山院の御所が謎の獣に襲われ、宮を"姉"と慕う第一皇子敦康親王に取り憑いた怨霊が、平将門と名乗る。親王を救わんと、ひとり闘いを挑む宮。急遽、都へ舞い戻った義明だか……宮を危機から救うことができるのか!?
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-北鎌倉の墓地で久しぶりに再会した、16歳の咲也と亮。それがすべての始まりだった。一大コンピューター関連会社の社長を務める亮に招待され、彼のオフィスを訪れた咲也は、突然の爆発騒ぎに巻きこまれる。テロリストの仕業として片付けられたその事件はしかし、後に起こる衝撃的な出来事の、ほんの幕開けにすぎなかった。光と闇の使者が華麗に舞う、近未来世界のサイキック・アクション・ロマン開幕!!
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-永禄10年のある雪の日、少女結社の一団を壊滅させた黒桔梗の長――桔梗時貞の前に、闇の世界を統べる魔王が降りたった。そして四百数十年後の現在――。桔梗一族の年若き長にして、因縁を知らず少女結社の末裔を率いる桔梗一奈(いちな)のもとに、闇の王が再び姿を現す。魔王は、桔梗の長が持つ銀環を奪い、忠誠を強要するが……!? 華麗なる少女戦士が舞う、艶やかなバトルアクション・ノベル開幕!
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4.3私立高校昴学園に通う17歳の筒井卓也は、ある日突然、両親から修行命令を下される。鬼退治や退魔を行う〈鬼使い〉の一族ながら、いつまでも半人前の卓也に与えられた任務は、半陽鬼にして超一流の退魔師である篠宮薫とコンビを組んでのボディーガードだった。冷徹で無感動な薫と、優しく実直な卓也。2人の意気は、はたして投合するのか…!? 霊能力コンビが繰り広げる、妖しの世界のオカルト・ファンタジー開幕!!
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-システム・エンジニアの桐野美幸は、連日連夜、ストーカーの不気味な気配に追われていた。だが、気晴らしのため、友人に連れられて行ったコンサート会場で、ピアニストの里見貴士に出会い、美幸の中で何かが変わり始める。かけ離れた世界で活躍する里見に憧れ、徐々に惹かれていく美幸は、突然の里見からの告白になぜか素直に応えることができなかった。絶望感を抱いて帰路についた美幸を部屋で待ち受けていたものは──!!
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-一見すると、冴えない外見の金光章弘は、私立大学に通うかたわら、銀座の高級ホストクラブでアルバイトをしていた。その店へ一人の青年が面接のために現れた。彼は、金光が高校時代に傷害事件で怪我を負った時に出会い、それ以後、惹かれ続けた刑事だった。だが青年は、金光を覚えていない様子で――。さらに、彼が刑事を辞め探偵事務所に勤めていることを知った金光は、驚きを隠せず……。
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-「先生、そういう顔をね、初対面の、ましてや俺みたいな男の前でしちゃ駄目ですよ」草介は、まるで怒ったような厳しい表情で真生のことを見つめて言った。「葛城さ……!」彼の名を呼ぼうとした真生は、それを思いもよらない方法で強引に遮られてしまい――。葛城草介はゲーム・クリエーターとしての新たな仕事の取材のため、小学生の甥っ子に、担任教師の椎名真生を紹介されるのだが……。
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-舞台で活躍する間宮武士は、初めてのTVドラマで、人気俳優・丹野兵吾と共演することになった。長いあいだ憧れていた丹野への気持ちを、隠さずに打ち明ける間宮。そんな彼のまっすぐな想いを受け入れながら、年下の間宮に親友の面影を抱く丹野は「好き」の一言が言えないまま、別れを決意する。俳優として活躍する二人と、『B-ing』のその後を描いた、芸能界シリーズ第3弾!!
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-アイドルグループのメンバーだった夏切葵と如月隆行は、解散後、それぞれ俳優、モデルとして華々しく活躍している。表面的には昔と変わらない二人だが、内には“償い”というしこりを抱えていた。そんなとき隆行に、イタリアでの専属モデルの話が持ち上がる。元メンバーの桜井若葉と高沢勇気は、映画の共演をきっかけに恋人同士になったが、葵と隆行の未来は……。
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-考古学研究部に所属する市東空は、学園祭の出し物で、劇のヒロイン役に選ばれてしまう。相手役は、“学園のプリンス”天王寺甲斐。友達以上恋人未満な甲斐との関係を悩む空のもとに、ある日、劇の上演中止を求める一通の脅迫文が送られてきた。だが、手紙を見せられた甲斐は、なぜか口を閉ざしたままで――。そして、花屋を営む空の兄・陸の前からは、最愛の人物が姿を消してしまった!
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4.0英国の全寮制パブリックスクールで、唯一無二の親友だったユウリとシモン。が、二ヵ月前のある事件でユウリが行方不明になりシモンは失意の底にいた。そんな兄の姿を見て、予知能力を持つ弟のアンリは自分の見た夢の話をするかどうか迷っていた。一方、パリに住む画家志望のミリアムは奇妙な夢のお告げで、一心不乱に梯子の絵を描いていた。アンリの夢とミリアムの夢、その先には……!?
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3.5各務コーポレーション不動産部には、泣く子も黙る地獄の閻魔王の住まいの名を冠した「森羅殿」という部署がある。それはここで働くメンバーが、一般社員とは異なる特殊な業務に就いているから。その業務とはつまり、自社管理物件がらみの「この世ならざるもの」の苦情処理。配属されたばかりの新人・槇良実と、単なる出入りの花屋の店員でありながら、誰よりも退魔能力の高い漣蓮之介は、問題の物件に乗り込むが……。
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3.5英国西南部、サマセットシャーにある全寮制のパブリックスクール「セント・ラファエロ学院」。湖を内包する広大な敷地に立つその学院は、さまざまな国から男子生徒が集まる名門校である。学生の一人、オカルトに造詣の深いコリン・アシュレイは、スペンサー家の蔵書を巡る企みに加担することに……。同じ頃、学院内では「魔に魅入られた」と怯える下級生と不思議な力を持つユウリ・フォーダムが対峙していた。 ◆◇◆作家先生より特別コメント頂きました!◆◇◆ こんにちは、篠原美季(しのはらみき)です。今回は、「セント・ラファエロ妖異譚」の第1作『伯爵家の蔵書目録』をお届けします。「妖異譚」といえば、ご存じの方はご存知ですが、ご存じでない初めての方にも、かなりお勧めの新シリーズとなっておりますので、これを機にぜひとも「妖異譚」の世界に踏み込んでみてください。本当に、まったく予備知識なく楽しめますし、自分で言うのもなんですが、はまること、必至です!!(な~んちゃって♪)特に、西洋の歴史が好きな方、あるいはオカルト哲学や神秘的なものが好きな方、さらに英国貴族の世界観が好きな方は、ぜひぜひ、ご一緒に篠原ワールドを楽しんでください。
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3.0かつて大国として栄華を極めたラスカリス帝国の皇女イレーネは、先帝と踊り子との間に生まれ、蔑ろにされて育った。新興国ファルーク王国の侵攻から免れるために、人質として嫁ぐことを皇帝から命じられるが、逃亡を図ったために従弟を皇帝に殺されてしまう。故国への憎しみを抱えてファルーク国王ジャファルのもとへ送られたイレーネはその夜、国王ジャファルに斬りかかるのだが……!
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4.0寛仁2年(1018年)。<神の子>としての能力(ちから)を持ち続けるため、夫、義明とは契りを結ばずに暮らしている宮だが、最近はなぜか寂しさを感じ始めていた。そんな折、神木に取り込まれた重家が発見される。愛しい長屋王の生まれ変わりが重家と知った<月の姫>香久夜(かくや)は、毎晩「神木=重家の魂」に寄り添っていた。その姿を見た宮の心も震えだす(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0寛仁元年(1017年)師走。いつものように屋敷に帰った義明は、宮がまるで別人であることに驚く。自分は威子と名乗る宮(?)。藤原道長の繁栄を恨む火華鬼の企みで、帝に入内する予定の道長の娘、威子と魂を入れ替えられた宮は、威子の部屋で式神も使えず逃げ出せずにいたのだ。このままでは宮は後宮入りし、帝と同衾する? 義明は思い余り、邸に押し入り宮をさらうが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和6年(1017年)秋。生命の欠片を奪われ、前にも増して儚げで消えてしまいそうな宮を心配する義明。体躯(からだ)に火龍を宿し、いつそれが暴れ出すかわからない義明が不安な宮。だが、長屋王の魂だけでも取り戻し夜の世界に持って帰ろうと画策する香久夜によって、義明の体躯は再び火龍に支配されてしまう。火龍になってもなお宮を護ろうとする義明だが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和4年(1015年)初夏。相変わらず、記憶を封じられたままの義明(よしあきら)だったが、宮への愛しい想いはつのるばかりだった。一方、宮は香久夜(かくや)を悪しきモノと捉えていない義明に苛立ち、素直になれないでいた。そんな折、大納言頼通(よりみち)の子をなした召人(めしうど)が急死し、頼通も悪霊に取り憑かれた。子どもができない正妻の呪詛なのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.217世紀半ば、現在のドイツ地方は、300の国家が割拠した。その1つハルバーシュタット公国は、若き選定侯率いるブランデンブルクに、まさに落ちようとしている。令嬢の身代わりとして城に残った、宰相の娘マリアは、その夜、父を処刑した選定侯に14歳の体を奪われる。戦乱のヨーロッパを舞台に、愛と生きる道を必死に探る少女。息もつかせぬロマンス。第3回ホワイトハート大賞・佳作受賞。
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4.3他人の『夢』を見るという特殊能力を持つ美貌の探偵・市羅木真音(いちらぎまおん)。東京都新宿区大久保、雑居ビルの4階に、美貌の眠る探偵・市羅木真音が働く探偵事務所はある。社員は探偵とその異父弟・不破隆(ふわたかし)、それに探偵の14歳になる娘・笑子(えみこ)が中心という小さな事務所だ。そこを訪れた女子高生からの依頼――母親に人形扱いされている弟をなんとかしてほしい。それが悪夢の始まりだった!
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3.9「夢を……買うと申すか」深淵のような瞳の底で、妖しい微笑が揺らめいた。世にも美しい娘の姿は、黄金の光に包まれて、天女のそれに紛(まご)うかと思われた。だが、次の瞬間、天本と敏生の眼前で繰り広げられた光景。――それは信じがたいまでに恐ろしく、そして哀しいものだった……。精霊の血を継ぐ少年と、美貌の追儺師(ついなし)が術を駆使して、百鬼妖魔を討ち破る! 話題のネオ・オカルト・ノヴェル開幕!
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-遺伝子強化ワクチンを手に入れた人類は、地球を旅立ち、その版図を宇宙に広げていた。連邦の正規パイロットを目指していた武・アルブレヒトは、無関係なトラブルに巻き込まれたあげく、大天使を自称する悪魔のような社長にこき使われる身の上に。1億ボールの懸賞金の懸かった犯罪者ヒンメル博士の捜索を命じられ、独裁国家エデンに潜入する武。相棒は、プレ・スコラ時代の"悪夢の初恋"の相手、倭だった!
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4.0寛弘5年(1008)仲秋。都は中宮彰子の懐妊に沸き立っていた。皇子誕生ともなれば、道長の権勢は盤石となる。だが、それは同時に、第1皇子敦康親王の立場を危うくすることでもあった。親王の後ろ盾である伊周はもちろん、帝や宮さえも心から皇子誕生を望むことはできずにいた。迷いは、中宮を苦しめる怨霊との闘いにも影を落とす。宮を案じる義明。そんなふたりを亜空から嘲笑う神々しい声の主は──!?
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-久我山由貴は、数年前まで将来を嘱望された本庁勤務の刑事だった。しかし、ある事件で記憶を失い、刑事を辞め、現在、友人の探偵事務所を手伝っていた。やがて記憶を取り戻した由貴は、それまでも運命的な出会いを繰り返してきた、大学生の金光と恋愛関係になっていった。その金光が最近、隠し事をしているのが由貴には気になって仕方がない……。そんな折、事務所に思わぬ依頼人が現れ……。
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1.0「もう、男に襲われるのこりごりだろう?」大きく見開いた美幸の目を真上から覗き込み、里見は不意にニッコリと微笑むと囁いた。ストーカーの一件以来、美貌の天才ピアニスト・里見貴士とともに生活をしていた桐野美幸は、大学時代からの親友に思わぬ告白を受け、激しく動揺する。「美幸があなたを愛しているわけがない!」そんなある日、里見の屋敷には、二人の関係を知った美幸の兄が訪れていた。
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4.04年前まで警視庁に勤務する刑事だった柊慶二郎は、従業員2名の小さな探偵事務所で所長を務めている。道楽家業の事務所には、普段あまり仕事が来ることはなかったのだが、珍しく慶二郎自身を指名する依頼が入ってきた。内容は、ストーカー行為を受けている人気男性モデルの身辺警護。自らそれをこなすことになった慶二郎は、彼の高飛車な態度に我慢ができず……。
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-銀座の高級クラブで人気ホストとして働くトオルとカナメ。トオルとの運命的な出会い以来、カナメは自分がいつ見限られてもおかしくない不安定な存在だと気づきながらも、10年近く特別な関係を続けてきた。――トオルにとって、俺は彼を取り巻く大勢の中の一人でしかない。報われない想いに決着をつけたいカナメ。“裏の仕事”を前に二人のあいだに溝が生まれ……。
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-フリーカメラマンの国塚香は、かつて一度だけ写真集のモデルをつとめた、真田静流と共に暮らしていた。親子ほど年の離れた静流のことを、愛しく思いながら、けして束縛しようとしない国塚。――俺のほうがあんたを強く思ってるのに。自分の気持ちを素直に口に出せない性格の静流は、そのことで葛藤する毎日を送っていた。そんなある日、撮影のために訪れた夜の公園で、国塚が事件に遭遇してしまい……。
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-美貌の天才ピアニスト・里見貴士と一緒に出かけたコンサートホールで、以前つき合っていた女性と遭遇した美幸は、彼女の相手がかつて里見に心酔していた人物だと知り、不安を抱く。(俺じゃ、貴士のことを繋ぎ止められないのか)濡れた瞳で見つめる美幸の唇を、里見は苦く笑いながら、指先でなぞった。「俺はときどき物凄く凶暴な気持ちになって、美幸をめちゃめちゃに引き裂いてやりたくなるよ」
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4.0探偵業を営む鷺浦悠人は、ある青年の死を調査中に「Foolish Children」というウェブサイトを発見する。それは命をかけるゲーム。一方、女子高生の都薙緋真は、友人の川崎真夜が突然姿を消したことで途方に暮れていた。やがてふたりは出会い、ネット上のゲームが引き起こす恐怖の渦に巻き込まれていく――。若い感性が、現代に生きる人間の浮遊感を絶妙に描き出す。ホワイトハート新人賞受賞作!
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4.5「金曜の夜に暇を持て余しているなら、暇な者同士でのんびりお茶を飲みながら、新聞を読むというのはどうだろう」そんな一言から名門・財閥・梨園・陰の大物といった家の御曹司で構成された『金曜紳士倶楽部』は始まった。メンバーは東郷鷹也、篠宮千歳、大日方稀一、勧修寺凛、金森拓海、佐久間京介の六人だ。事件にならない『事件』を解決するため、ある男の復讐を請け負うことになったのだが!?
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-警察学校で半年間の生活を終えた伊藤和久は、高牟礼交番で新人警官として実務研修をすることになった。ところが初出勤の朝、路上でバンに水を跳ねられてしまい、和久は車を降りてきた長身の男に食ってかかるのだが……。相手は交番にいつも花を生けにきている花屋の店主で、管内では「結婚したい独身男性No.1」と言われる人物だった。和久の神経を逆撫でする彼の正体は――。
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-攫われた恋人を救うため、少女は一人、東を目指す。
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4.3ノエルは画家見習いの少女。王家お抱えの画家だったという父を捜すため、自分も宮廷画家になることが夢だ。でも、宮廷画家は男しかなれない花形職業……。性別詐称は厳罰と知りつつも、ノエルは男の姿で画家を目指すが、仕事先で出会ったひきこもり公爵リュシアンに、女であることがバレてしまう! そこで秘密を守るのと引き替えに提示されたのは、リュシアンの花嫁になり仮面夫婦生活を送るという条件で……!?
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-十七歳の西園寺颯介は、右目が青で左目が緑というオッドアイの持ち主。「この世のあらゆる正邪を見破る」とされる特別な眼に惹かれ、人外の者が颯介に襲いかかる。そのときバケモノを蹴散らして現れたのは、一頭の美しい白虎。「彼」は十年前、颯介に奪われた自分の心臓を「今こそ返せ」と詰め寄るのだが……。変幻自在の幻獣王と、不可抗力でその相棒に据えられた男子高校生。相性最悪の退魔コンビ、ここに誕生!
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4.0闘いのため大切な仲間を失い、《守護者》の昴と気持ちが すれ違い落ち込む莉杏は、父ブルーノに誘われマルタへ行く。幼い頃過ごした屋敷で暮らすうちに失っていた記憶が蘇ってくる。ある夜、突然現れた謎の存在のピエロに聖杯のかけらはドイツにあると言われ!? 強い絆で結ばれ、無条件で惹かれ合う《薔薇騎士》と《守護者》。けれど、唯一の《薔薇騎士》を選んだとき、《守護者》は証を失うかもしれず。
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-右手の中指にある銀の指輪をシアオはいじった。同じような指輪をティエンもはめている。人間でなき者たち――二人の友情の証はこの指輪だ。20XX年、地球は核戦争の果てに疲弊の極みにあった。人間は“首都”に住むことで生き残っている。シアオやティエンたち“亜種”の力を借りて……。しかし、“革命”はその危ういバランスを一気に崩したのだ。「俺たちは何者なんだ?」――新世紀の幕開けを疾駆する少年たちのハイパーノベル!!
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-静流は、カメラマンの国塚とともに、映画「月光の夜想曲」のイメージ写真集を撮影するため、北海道を訪れていた。写真集のモデルは、映画の主役を演じた桜井若葉と高沢勇気。だが、順調に進んでいたはずの撮影期間中、静流やスタッフの目の前で、若葉が突然倒れてしまった! 勇気と若葉、二人の出会いから9年。若葉の過去との対面が、目前に迫っていた――。
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-かつてアイドルグループ「B-ing」のメンバーだった桜井若葉と高沢勇気は、映画「月光の夜想曲」で再び共演することが決定した。クランクインを前に、役づくりのためピアノの個人レッスンを受けるはめになる若葉。しかし勇気は、自殺未遂の経験があるというピアノの教師・里見を快く思ってはいなかった。そんなとき、若葉と勇気の暮らすマンションで、不可解なことが起こり始めて――。
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-星宮学園に突然現れた名門女子校のお嬢様。彼女が甲斐の婚約者だと知ってから、空は甲斐の気持ちを素直に信じることができなくなっていた。「空は、僕の反応が面白くて、からかっているだけなのか?」腹を立てたように表情を険しくした甲斐に楽々とベッドに押し倒されてしまい、空は悔しさに大きな目から涙を零した。「嫌だよ、甲斐。こんな無理やりなんて……」
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-高校に入学した市東空は、6年前に両親を亡くしてから兄の陸と2人暮らしをしていた。憧れの考古学研究部に入った空は、思わぬところで“学園のプリンス”天王寺甲斐に出会い、すっかり気に入られてしまう。一方、地上げ屋の嫌がらせに悩む陸は、大企業の息子である上条義隆のもとへ助けを求めに出向くのだが……!? 空と陸、整理のつかないそれぞれの想いが、やがて“場違いな恋”に生まれ変わる。
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4.0長和5年(1016年)初秋。内に火龍が棲みついてしまった義明。その火龍がいつ義明を支配してしまうか不安な宮。一方、夜な夜な啼く怪鳥を怖がる幼帝は体調を崩す。心配する祖父の道長は、宮の企みかと疑い、香久夜にそそのかされ宮を暗殺しようとする。宮の危険を感じた義明は怒りのまま火龍となり……。荒れ狂う火龍の中に義明を見た宮の決断は(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.5寛仁2年(1018年)。<神の子>としての使命を終えたと自覚した宮は、望んで義明と結ばれ、神としての能力(ちから)を失った。これからは穏やかで、平凡だけど満ち足りた生活ができる、そう思っていた矢先、義明は宮の式神が火華鬼に使役されていることを知る。単身、火華鬼に挑んだ義明は生命(いのち)を……。宮を護ると言ったあの約束は!? 感動の最終章(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和5年(1016年)晩秋。怒りで感情が高ぶると体躯(からだ)の内の火龍が表に現れてしまう義明は、重家の誘いで修行のため山に籠る。一方、宮は義明の留守中に朱雀丸が持ってきた伝説の『仏の鉢』を見せてもらう。その後、日に日に元気がなくなり痩せていく宮。山から戻った義明はそんな宮の姿に愕然とする。呪詛? いったい誰が宮を呪っているのか(講談社X文庫ホワイトハート)。
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4.0長和4年(1015年)暮れ。義明の魂を封印している龍の宝珠が動いた! 帝位を呼び寄せるといわれる龍を復活させ、敦康親王を新東宮にという香久夜(かくや)の企みであれば、阻止しなければと思う反面、宝珠の封印が解ければ義明の記憶も戻るのではと期待してしまう宮だったが……。火龍は復活、親王を襲う!親王をかばった義明は火龍と一体化。宮は義明ごと倒す覚悟を決めるのだが(講談社X文庫ホワイトハート)。
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3.0辰国の王女だった咲凛(しょうりん)は、父である国王を陥れる謀略にはまり、母・妹とともに幼くして放逐される。母も亡くし、妹を守って異国で平民として必死で生き抜き、ようやく琵琶の演奏者として穏やかな暮らしにたどりついた。そんなある日、咲凛の仕事場に壮絶な美貌の謎の男が現れる。曲を所望し、一晩中聞いては去っていくその男は、ある夜・・・!?
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-精霊の血を継ぐ少年・琴平敏生と、売れっ子作家にして追儺師の天本森は、霊障を祓うために各地に赴きながらも、平穏な日々を送っていた。ある日、「君への贈り物だ」と天本が敏生に差し出したのは、先日亡くなった敏生の絵の師匠・高津園子のスケッチブック。そこには、園子が生前果たせなかった、ある願いが託されていた。ふたりは九州の天草を目指し、少女と出会うのだが……。
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4.0『山の神』『犬神』。そう呼ばれる一族がいた。人として生まれながら、自在に獣の姿へと転化する異形の者。代々暗殺を生業とする闇の種族。山神北斗もその一人であった。命令のままに人を殺める生き方に疑問を感じながら『仕事』を続ける北斗だったが、囚われの少年・薫との出会いは彼の心に微妙な変化をもたらす。しかし、過酷な運命が2人に迫っていて……。
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-平凡な高校教師・大友上総は、夜の公園で暴漢に襲われたところを、見知らぬ青年に助けられる。その青年の名は、剣出雲(つるぎいずも)。なぜか上総を『わが親愛なる王』と呼び、まるで昔から知っていたかのような態度を見せる出雲に、警戒心を覚えながらも心を惹かれていく上総だったが……。上総は古代の王の生まれ変わりなのか? 時空を超える運命の歯車が今、回り始める!
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-芸能界期待の若手俳優、鮎川和弥と兵頭瑛。恵まれた家庭に育ち、天真爛漫で屈託のない瑛とは反対に、周囲に明らかにできない過去の秘密を持つ和弥。そんな瑛に惹かれ、片思いを続けていた和弥のもとへ、過去にかかわりのある男が突然現れる。カメラマンとしてしばらく海外で活動していた男が帰国した理由は、和弥を自分のものにするためだった。男との関係を瑛に知られたくない和弥だが……。
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