小説・文芸 - ハーレクイン・ロマンス作品一覧

  • くちなしは誘惑の香り
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    キーラとパトリツィオは一目で恋に落ち、結婚した。そしてわずか一年後、破局を迎えた。原因はキーラの浮気だ。もっとも、彼女はその一夜のことはまるで記憶にない。覚えているのは、翌朝夫に激しく罵倒されたことだけ。離婚手続きを進めているうちに、状況が変わった。キーラの弟とパトリツィオの甥が大喧嘩し、放校寸前だというのだ。二人のためにとパトリツィオに偽装復縁を持ちかけられたキーラは、彼の愛を取り戻すチャンスだと、その提案を受け入れる。しかし、そんな彼女にパトリツィオは冷然と言い放った。「あいにくだが、君にはもはや憎しみしか感じない」
  • うたかたの結婚 熱きシークたち II
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    この異国の悲惨な独房でわたしは人生を終えるの?オリヴィアは中東の独裁国家ジャバルを旅行中、あらぬ嫌疑で逮捕され、絶望のどん底にいた。そんな彼女の前に、ひとりの男性が現れる。「君のお兄さんに頼まれ、救いに来た」わけがわからないまま、男性と監獄を脱出したが、いつの間にかオリヴィアは彼の婚約者となっていた。当局の執拗な追及を逃れるため、男性が嘘をついたのだ。なんと彼はサルク国王の弟、シーク・ハリド・フェールだという。二人の逃避行は、三つの国を巻き込む大騒動に……。★中東の架空の国を舞台に、期待の作家ジェイン・ポーターが綴る二部作〈熱きシークたち〉。第二話の本作は中東を旅行中、シークと出会ったヒロインのシンデレラ・ストーリーです!★
  • 至福への招待状
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    テサは疲れきった体でエーゲ海に浮かぶ島へたどり着いた。南米の空港でギリシアの大富豪の婚約記事を目にし、衝動に駆られるまま地球の反対側まで来たのだ。記事の写真を見たときは驚いた。そこには彼女の命の恩人――内戦前夜の砲撃で死んだはずのスタヴロスが写っていたのだから!彼に会って、四年間お守りにしてきたこの指輪を返さなくては。しかし、再会したスタヴロスは別人のように冷酷だった。「婚約パーティの夜に妻が現れるとはね。めあては和解金か?」彼は今になって現れた私を疑っている。でも妻というのは?テサは混乱した。四年前、彼は私と本当に結婚してくれたの?
  • 王妃への階段 熱きシークたち I
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    まさか!中東のアメリカンスクールで教えているジェスリンは、校長が案内してきた客を見て愕然とした。別れた恋人で、今や国王となったシャリフが立っていたのだ。「夏休みの間、ぼくの子供たちの家庭教師になってくれ」旅行を予定していたジェスリンはにべもなく断る。ところが直後、彼女の教え子が罪を犯し、事態は一変した。「旅行をあきらめたら、あなたの力で生徒を救ってくれる?」「その代わり、夏の終わりまでしっかり働いてもらうぞ」彼女を見つめるシャリフの瞳には危険な炎が宿っていた。★中東の架空の国を舞台に、期待の作家ジェイン・ポーターが綴る二部作〈熱きシークたち〉をお楽しみください。第一話の本作はシークとイギリス人女性が繰り広げる愛と憎しみのドラマです!★
  • ボスに求婚
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    ローズは平凡な容姿がコンプレックスの種だった。一方、モデルをしている義妹はすばらしい美貌の持ち主だ。ある晩、義妹がパーティで意気投合した男性を連れてきた。ニック・パパエリオウ──だれもが知るハンサムな億万長者。あいにく、堅物で世間にうといローズはそれを知らず、下心むき出しの三流俳優だと決めつけて彼を追い返す。驚いたのはニックだった。こんな扱いを受けたことは一度もない。なんとしても彼女に思い知らせてやる。その機会は思ったより早くにやってきた。ローズが経済的に逼迫し、住む場所にも困る状態に陥ったのだ。
  • 人違いは恋の始まり
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    ローズは司書として働くため、スコットランドにやってきた。そこで、近隣の屋敷に滞在している富豪マチュー・デメトリオスに出会う。初対面だというのにマチューの態度はなぜか辛辣だ。聞けば、かつてマチューが有名F1レーサーだったころ、全裸で彼のベッドに忍び込んだファンがいたらしく、ローズこそがその女性だというのだ。双子の姉、レベッカだわ……そう思いあたったものの、ローズは姉の名誉を守るため、真相には口を閉ざすことにした。だが、いつしか噂が広まり、ローズは職を解雇されてしまう。途方に暮れる彼女に、マチューは信じられない仕事を持ちかけた!
  • 罪つくりな遺言
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    ヘイリーが経営しているエステサロンに、思いがけない客が訪れた。親同士が再婚したせいで、かつては義理の兄だったジャスパーだ。魅力的な男性ではあっても、長いことヘイリーは彼を憎んできた。十代のころ、キスをせがんではねつけられた屈辱は今も忘れていない。三年ぶりに会った彼は、ヘイリーの店の大家になったと宣告し、店を追い出されたくなければ妻になるよう迫った。実は最近亡くなったジャスパーの父が、二人が結婚しなければ、広大な屋敷を彼に相続させないと遺言していたのだ。こんな理不尽な申し出を受けられるわけがない。だいいち、私は婚約したところなのよ!
  • 幼い恋を捨てた日
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    フロリダで事業を始めたもののパートナーに裏切られ、レインは身も心も疲れ果てた状態で、ようやくロンドンに帰り着いた。兄と共有しているフラットに入ってほっとしたのもつかのま、自分の部屋から出てきた一糸まとわぬ男性を見て、彼女は悲鳴をあげる。ダニエル・フリン――二年前に一日だけレインの夫だったことがある、彼女の幼い恋心を踏みにじった、二度と会いたくなかった男性だ。聞けば、ダニエルは兄と取り決めを交わし、このフラットを数週間借りて暮らしているという。冗談じゃないわ、彼とひとつ屋根の下で生活できるわけがない!でも、今のレインにはほかに選択肢などなく……。
  • 甘い蜜の罠
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    ケータリング業を営むアンナは、両親との生活を支えるため、妊娠七カ月になったいまも休むことなく働いている。いつものように依頼先の屋敷に赴き、コース料理を用意した彼女は、ダイニングルームに入ったとたん凍りついた。客のなかに彼がいる……おなかの子の父親、フランチェスコが。フランチェスコとはイタリアを旅しているときに知りあい、すぐさま強烈に惹かれあって結ばれた。だがある日、彼は嘲りの言葉を残し、突然アンナのもとを去ったのだ。二人きりになると、フランチェスコは険しい目を彼女に向け、問いかけた。「たまには本当のことを言ってくれ。僕の子なのか?」★人気作家ダイアナ・ハミルトンの新作は、情熱的なイタリア人男性との恋物語。すれ違う二人に、幸せは訪れるのでしょうか?★
  • 取り引きされた夜
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    ジョーダンはシドニーで働くやり手の女性弁護士。私生活でも、すてきな男性からプロポーズされている。しかし、なぜかイエスという返事ができないでいた。いいえ、理由はわかっている。忘れられないのだ――身も心もぼろぼろにされた、初めての恋の相手ジーノのことが!折りも折り、運命か偶然か、二人はホテルのバーで再会する。ジーノは十年の歳月などなかったように、彼女を熱く誘惑した。彼は本当にこの高級ホテルに泊まっているのだろうか?以前のジーノからは想像もできないが、それ以上に驚いたのは、二人の夜を約束する、彼の言葉だった。「僕の部屋へ行こう」★激しい恋を描いて人気のハーレクイン・ロマンスを代表する作家ミランダ・リー。今月は、愛と憎しみの狭間で揺れ動くヒロインの苦悩を描きます。情熱的な愛の時間を存分にご堪能ください。★
  • 愛に怯える花嫁 王子に魅せられて II
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    自動車事故で義姉のケイを亡くしたモデルのアイビーは、勇気を奮い起こしてケイの婚約者だった男性を訪ねた。デミアン・アリステデス。彼はプリンスの称号を持つギリシア人で、ハンサムだが、どこか非情な雰囲気を漂わせている。アイビーがケイの義妹だと告げても容易に信じようとせず、金目当ての女と決めつけようとした。「わたしのおなかにはあなたの赤ちゃんがいるのよ!」「ばかばかしい。君とぼくは今日が初対面なんだぞ!」この人は、本当にケイから聞いていなかったの?わたしが義姉の代理母としてプリンスの子を宿していることを。★エール大学で出会い、固い友情をつちかってきた異国のプリンスたちが繰り広げる三部作です。来月はルーカスが運命の人に出会います。★
  • 無垢な公爵夫人
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    グレースにとって父は理想の男性だった。その父が、自らが支店長を務める銀行の金を着服するとは!父を救うには銀行トップのエレーラ公爵に直談判するしかない――。彼女は固い決意を胸に公爵の居城を訪ねた。しかし、けんもほろろに門前払いを食わされ、落胆しつつ、ふと迷い込んだ庭園で束の間の静寂に浸っていると、何者かが彼女に向かって獰猛な番犬を放った。その危険きわまりない人物こそ、公爵本人だった。なんでもするから父を助けてと懇願する彼女に、公爵は悪い冗談としか思えない話を持ちかけてきた。★ハーレクイン・ロマンス、期待の新星シャンテル・ショーがスペインの公爵をヒーローに据えて書き上げた最新作です。ある目的を果たすため、どうしても妻を娶る必要があった彼の前に現れたのは、公爵への頼み事を抱えたヒロインでした。★
  • いつわりの微笑
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    絢爛豪華なパーティに、ジーナはすっかり気後れしていた。ここは、ある大企業の会長の八十歳を祝う誕生パーティ会場。今夜の主役である世界有数の大富豪に近づく絶好のチャンスだった。ジーナが遠くカナダからこのギリシアに来たのもそのため。記者を装い、雑誌の取材と偽って、ようやく潜り込んだのだ。だが、彼女が意を決して行動を起こそうとしたそのとき、ゴージャスな男性に声をかけられる。だめ、彼も敵側の人間よ。自分に警告を発したはずなのに、気がつくとジーナは、ミコスと名乗ったその男性と二人、会場を離れて唇を重ねていた!彼が隠された意図を持ってジーナを誘惑したとも知らずに……。
  • 苦い求婚
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    二年前レオニーはヴィダルのプロポーズを断った。会ったその日に体を求めてきた彼は拒絶されると、妻になってほしいと言いだした。相手は多くの女性と浮き名を流すポルトガルの大物実業家だ。しかもレオニーの父は彼の会社で働いている。結婚などできるわけがない。住む世界があまりに違う。だが今になって状況が一変した。会社の金を横領した父の罪を償うためレオニーは我が身を差し出す覚悟でヴィダルに面会を申しこんだ。ヴィダルは二年前とまったく変わっていなかった。求めるものも同じ――レオニーの奉仕だった。
  • 独りぼっちのシンデレラ
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    両親を早く亡くしたケルシーは、自分の夢をあきらめ、家事代行業で三人の弟を育てあげた。これからは自由を満喫し、自分らしく生きるつもりだ。そこへ、悪名高いプレイボーイのルークが仕事を頼んできた。男っぽい魅力を発散する彼に、ケルシーはどぎまぎした。しかも、夢を書き連ねたリストを偶然彼に見られてしまう――“熱烈な情事を持つ”と記したものを。ルークは目を輝かせてバハマのリゾートにケルシーを誘った。「熱烈なひとときなら、この僕にまかせてくれ」ケルシーにはとてもあらがえない、魅力的な提案だった。
  • 奇跡の出会い 王子に魅せられて I
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    「若すぎるうえに、おまえは女だ。頭取の座は譲れない」祖父の言葉に、エイミーはひどく打ちのめされた。あてどなくマンハッタンの五番街を歩いているとき、タクシーから降りてきた男性とぶつかり、口論となる。ハンサムだが横柄な彼は、言いつのる彼女の口をキスで封じた。その夜、憂鬱な気分を晴らそうとクラブに出かけたエイミーは、昼間会った男性の姿を認め、険しいまなざしに凍りついた。とっさに逃げたが、彼はエイミーを追い詰めて言った。「君に礼儀というものを教えてやろう。今この場で」おびえるエイミーに、彼は再びキスをした。★ベテラン作家サンドラ・マートンによる三部作〈王子に魅せられて〉を連続刊行いたします。エール大学で出会い、固い友情をつちかってきた異国のプリンスがヒーローです。三十一歳になった今も独身を謳歌している彼らの心をとらえるのは、どんな女性たち……?★
  • フィジーの妖精
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    スペンスが営業を受け持ち、セイディは事務能力を発揮して、彼らは二人三脚で世界を股にかけた不動産開発に精を出している。そんなふたりに思いがけない難問が降りかかった。新たに投資するリゾートのオーナーが家族第一主義で、妻同伴でリゾートの視察に来てほしいというのだ。急いで偽装結婚をしようとしたスペンスは意外な事実を知った。実は四年前、失恋の反動からラスヴェガスでセイディと結婚し、翌日離婚を申請したのに、それが成立していなかったのだ。むしろ好都合じゃないか。セイディを妻として連れていけばいい。軽く考えたスペンスは、手ひどいしっぺ返しを受けることに……。★先月刊「灼熱の恋の終わりに」(R~2289)で重要な役を果たしたスペンスが今月のヒーローです。幼なじみで気の置けない間柄だったはずのセイディとの仲が意外な方向に発展。テンポのよいストーリー展開が楽しい一編です。★
  • 愛を知ったバルセロナ 地中海を渡る恋 II
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    バルセロナの熱い日差しを浴びながら、モデルのアンバーは、携帯電話の広告キャンペーンのための水着撮影をしていた。そのアンバーに声をかけてきた男性がいた。携帯電話会社の経営を指揮するミゲル・メネンデスだ。野生動物を思わせる彼の魅力に、アンバーは惹かれた。ミゲルも同じ気持ちを隠そうとしなかった。とはいえ彼の望みは割り切った一時の関係だ。わかっているのに、どうして彼と一緒にいたいと思うのだろう。しかも、こんなに激しく。初めて覚える感情に、アンバーは戸惑いながらも身を任せていった。★好調ルーシー・モンローの二部作〈地中海を渡る恋〉最終話をお届けします。今月も情熱的なラテン・ヒーローと美貌のヒロインが切なくも華麗な愛の物語を繰り広げます。★
  • スペインの悪魔
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    こんな夜更けにやってくるなんて、いったい誰?二百年の歴史を誇るダベンポート家のひとり娘ブライアは、不安な思いで玄関のドアを開けた。目の前に立っていたのは、若手実業家のディアブロ・バレンテス。彼女の父親の事業を破滅に追いこみ、一家を没落させた、憎んでも憎みきれない男だ。だが、信じられないことにディアブロは、条件しだいではダベンポート家に救いの手を差し伸べようという。勝ち誇った笑みを浮かべて彼がその条件を口にしたとたん、ブライアは卒倒しそうになった。★人気上昇中の作家トリッシュ・モーリが、情熱的なスペイン人ヒーローと純真なヒロインのロマンスを描きます。愛と憎しみが交錯する熱い駆け引きを、どうぞお楽しみください。★
  • 拒まれた純愛
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    トップモデルのケンジーは、複合企業を率いるドミニクに見初められ結婚した。だがしばらくして、彼が妻に愛情など抱いてないと気づく。やりきれない思いを抱えたケンジーは、化粧品会社の専属モデルの仕事を引き受けることにした。そのとたん、ドミニクは化粧品会社社長と浮気をしたと決めつけ、仕事を受けるのなら、戻ってくるなと言い放った。別居してから四カ月後のある日、ケンジーは妹の結婚式に夫を同伴せざるをえないはめに陥る。不安と緊張のなか、ケンジーは彼に会ってくれるよう頼んだ。★プライドを傷つけられた実業家の富と頭脳を駆使した復讐劇が幕を開けます。夫を愛するがゆえに苦しむケンジーの思いが、彼の心に届く日は来るのでしょうか?★
  • 甘美な罠に落ちて
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    向こうに立っているのは……ハンター・ドナヒュー!友人に誘われたパーティで元夫と再会し、キーシャは愕然とした。仕事第一のハンターに幻滅し、彼女が家を出たのは三年前。いまや彼は広告業界で大成功を収め、一方キーシャは、家賃滞納で立ち退きを迫られる身の上だった。「ぼくの会社で働かないか?」元妻の窮状を見かねたハンターの申し出に、彼女の心は揺れた。いまだ惹かれている彼のもとで働くのは危険すぎる。でも、家賃が……。背に腹はかえられず、キーシャはハンターにすがった。ハンターの真の狙いは、彼を捨てた妻への復讐にあったのに。
  • 灼熱の恋の終わりに
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    マルタは交際相手から裏切られ、エーゲ海に浮かぶ故郷の島を訪れた。今は誰も住んでいない我が家で傷心を癒すつもりだった。ところが懐かしい家は海賊のような男性テオの手に渡っていた。彼は早く出ていってほしいと言い捨てて、海へ行ってしまう。そこへ、テオを追いかけてきたらしい女性が二人やってくる。マルタはつい自分の家のように彼女たちを中に入れた。帰ってきたテオは、マルタに怒りをあらわにしたが、次の瞬間彼女の唇を奪うなり、提案した。「僕の恋人のふりをしてくれないか」女性を撃退するために、わたしを利用しようというわけ?★「美しき船出」(R~2205)のヒーロー、エリアス・アントニデスの妹マルタの感動的な愛の物語をお届けいたします。また、傷心のマルタが立ち直るきっかけをくれたスペンスが来月刊作品にヒーローとして登場します。どうぞお見逃しなく。★
  • 盗まれたのは心
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    シャーロットはシドニーにある美術館の学芸員。自ら企画したギリシア彫刻展を成功させようと奔走していた。なのに、よりによって最大のスポンサーである財団の代表が、ギリシア人の実業家で億万長者のデイモンだんて!デイモンはかつて彼女に愛の手ほどきをしてくれた恋人だった。だがほどなく、身に覚えのないことで責められ、別れたのだ。美術館主催のパーティの夜、四年ぶりに二人は再会する。家で待つ、彼にそっくりな目をした娘のことだけは、なんとしても隠さなければ――不安に震える彼女の緊張をよそに、デイモンは金が欲しければ彼の愛人になれと迫った。
  • 愛に惑うシーク
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    クアルームの王妃となった姉を訪ね、ロザリーは美しい小島で日ごろの疲れを癒していた。三年ぶりに絵筆をとって夜明けの海辺を描いていると、白馬に乗ったすてきな男性が現れ、波打ち際で水と戯れるのが見えた。男性が島のシークとも知らずに、ロザリーは夢中で描き始める。やがて馬が岸のほうに戻ってきたかと思うと、すぐ近くに止まった。請われて描きかけの絵を見せたロザリーに、馬上の男性は言った。「ぼくの絵を完成させたいなら、きみにぼくの朝を四日あげよう」喜んだのもつかの間、続く彼の言葉にロザリーは息をのんだ。「きみの午後をぼくにくれるなら」★先月「シークの略奪愛」で日本語版デビューを飾ったアニー・ウエストが一途な愛の物語を描き上げました。前作のヒロインの仲良しの妹が登場。お相手はエキゾチックなシークです。★
  • 復讐は愛にも似て
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    ヴィッキーは父亡きあと、かわいがってくれた叔父の会社を救うため、ギリシア人実業家のテオと便宜的な結婚をした。それは二年間の期限つきで、離婚の際にはテオから多額の金を受け取る約束だった。ふたりは社交の場では夫婦として振る舞い、広い屋敷内では他人同然に暮らしていた。ところがある夜、テオの妖しい目の輝きにからめとられ、ヴィッキーは彼とベッドをともにしてしまう。動揺した彼女がテオのもとを逃げ出したことが、彼の怒りを買った。そしてすべてが、取り決めから外れて動き始める――。★ラテンの男のすさまじい怒りに立ち向かおうとする無垢なヒロイン。熱情に突き動かされる男女の愛憎劇には定評のあるJ・ジェイムズの新作をお届けします。緊迫感あふれる世界が目の前に広がります。★
  • 残酷な初恋
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    二度目の結婚にも失敗し、失意のうちに帰国したオリビアは、空港の到着ロビーで立ちすくんだ。最初の夫、ジョエルが出迎えていたのだ。なぜ彼がここに?恐れていた再会に混乱しつつも、オリビアは十数年ぶりに見る彼から目を離せなかった。大人の魅力にあふれ、少年時代の面影はすっかり消えている。幼いがゆえに、貧しいがゆえに、傷ついた二人。今ならわかり合えるかもしれない。だが、二人の間には互いに決して許せない過去が横たわっていた。★若さゆえの誤解で別れを余儀なくされた二人の愛をベテラン作家アン・メイザーが激しく切なく描き上げます。★
  • 愛されぬ秘書
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    セクシーな容貌で人気の心理学者マルコに、秘書のチャーリーはひそかに恋をしている。でも彼は筋金入りのプレイボーイのうえに、愛で結ばれる関係など成立しないという持論の主。地味でロマンチストな自分とは釣り合うわけがないと、チャーリーは気持ちを隠してきた。そんなある日、突然マルコに食事に誘われ、チャーリーはときめきを覚えつつもうろたえた。おまけに今後、彼の出張にも同行してほしいという。もしかして思いが通じたのかしら?マルコのもくろみを知らない彼女は、期待に胸を躍らせたが……。
  • 裏切りを告げる電話
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    たった一日だけでいいから、つらい日常から逃れたい。人生のしがらみに疲れ果てたエミリーは、浜辺にやってきた。目の前に広がる海は涼しげで、彼女を手招きしているようだ。波打ち際を走ると、冷たい水が足を洗う。エミリーは楽しくなって、どんどん沖に向かって進んでいった。すると突然、深みに足をすくわれた!もうだめかと思った瞬間、力強い男性の手が水から引きあげてくれた。たくましい腕に抱かれ、いつしか燃えるようなキスを……。彼はイタリア人のヴィートと自己紹介する。エミリーを見かけて以来、彼女をベッドに誘うことが最優先と思っていた男性だった。★「見知らぬ結婚相手」(R~2268)のグイードの弟がヒーローです。誰もいない浜辺で運命の女性と出会った彼。けれどもふたりの前途には多大な困難が待ち受けていました。巧みなストーリー展開が魅力のベテラン、ケイト・ウォーカーの筆が冴えます。★
  • シークの略奪愛
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    アラブの海で古代の沈没船を調査していたベルは、何者かに誘拐され、孤島に幽閉された。ついに死を覚悟した嵐の夜、海賊さながらの勇者が現れ、窮地を脱する。クアルーム国の君主ラフィークだと名乗ったその勇者は、ベルに不可解な申し出をした。「きみはしばらくぼくの宮殿に滞在するべきだ」魅力的すぎる彼と深くかかわることに気後れを覚えて、ベルは即座に断ったが、彼は容易に引き下がらなかった。若き王には彼女を引き止めなくてはならぬ事情があったのだ。★期待の新星、アニー・ウエストがシークをヒーローに据えて書き上げた作品で日本デビューを飾ります。★
  • 誘惑の森
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    エイミーは率直さが取り柄の社員食堂の料理係だ。社長宅で開かれた慰労パーティに招かれた彼女は、庭を散歩していて迷ってしまい、庭師とでくわした。およそ庭師らしからぬ傲慢な男で、客であるエイミーにひどく無愛想にふるまう。エイミーは腹を立てながらも、彼に妙に強い印象を受けた。一方、君の会社の会長だと言えずについ庭師だと偽ってしまったラファエルは新鮮な驚きを覚えていた。彼女はふだん財産目当てに寄ってくる女たちとは大違いだ。このまま庭師を装って、短い恋を楽しむのもいいかもしれない。
  • 美しき傷跡
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    エリザベスは看護師派遣会社を切り盛りしている。彼女が送り込んだ六人の在宅看護師が次々と追い返されたため、エリザベス自らギリシアに飛び、彼の屋敷に出向いた。患者の名はクリスチャン。ギリシア随一の大物実業家だ。事故で失明し、歩くこともできない。だが、医師の話では運動機能も視力も回復が見込めるという。患者を励ますエリザベスに、彼は言った。「ぼくは君が賞賛するような英雄ではない。怪物さ」包帯をむしり取ったクリスチャンの顔には大きな傷跡があった。エリザベスは息をのんだ。彼は傷跡さえも美しい……。
  • 書きかえたい過去
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    「でも、結婚してくれなかったら困るわ!」ジェマは動揺した。六日後の誕生日までに結婚しなければ、ジェマに父の遺産は入らない。なのに、お金を渡して形ばかりの夫になるはずだったマイケルが、やっぱりそんなことはできないと言いだしたのだ。名門ホテルのオーナーだった父の遺産は、継母のものになってしまう。だがマイケルが去っていった直後、意外な人物がジェマを訪ねてきた。十年前にホテルで働いていたイタリア人のアンドレアスだ。ジェマがさんざん笑いものにしたあげく、仕事も奪った若者……。今は高級ホテルを世界各国に所有する彼は、ジェマの話を聞き、なぜか彼女を救おうと申し出た――彼の子を産むという条件で。
  • プリンセスの隠れ家
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    リジーと違って、妹は人目を引きつける美貌の持ち主だったが、玉突き事故に巻き込まれ、脳死状態に陥ってしまう。驚いたことに妹は妊娠していて、男児を出産後、この世を去った。子供の父親が誰なのか皆目わからないまま四年が過ぎ、今では遺児ベンはリジーの生きがいだった。そんなある日、リジーは公国のプリンス・エンリコの訪問を受ける。なんと、ベンは公国を治める大公の孫だという。ベンを大公家に引き取るという申し出をリジーが突っぱねると、エンリコはとんでもない代案を示した。「ぼくと結婚して、ベンと一緒に公国に移り住んでくれ」★2004年に日本デビューして以降、次々と読み応えある作品を送り出してきたジュリア・ジェイムズが今月お届けするのはロイヤルロマンス。ゴージャスな世界が広がります。★
  • 輝く星に願いを
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    足首の捻挫に始まり、パンク、そして解雇通告。ティナの“十三日の金曜日”はそれで終わらなかった。駐車場でポルシェにぶつけてしまい、そのあげく愛車が大破したのだ。しかも、ゆえあって、この週末は帰る家もない。ティナにとっての救いは、ポルシェの持ち主の優しさだった。事情を聞いて彼女に同情した彼は驚くべき提案をした。「どうせなら、僕の家に来ないか?今夜だけでも」ティナは彼の魅力に抗しきれず、一夜をともにする。ところが翌朝、彼女は愕然とした。かけがえのない初めての体験を何ひとつ覚えていない……。
  • 見知らぬ結婚相手
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    ラスベガスで出会った男女が恋に落ち、一週間後に小さな教会で、立会人ひとりを前に挙式したのが一年前……。今日はイギリス田園地方の教会で、おごそかな結婚式が行われる。美しい花嫁アンバーの花婿になるレイフは伯爵家の御曹司だ。式は今まさに結婚の誓いを立てるクライマックスにさしかかった。そのとき男性の声が教会に響き渡った。「異議を申し立てる!」振り向いたアンバーの目に映ったのは、イタリア人のグイード。黒ずくめの彼は、まるで悪魔そのものに見える。「彼女は結婚できる立場にはない。なぜなら、ぼくの妻だから」そんな……あれは本物の結婚じゃないわ!★ベテラン作家ケイト・ウォーカーがイタリア人をヒーローに据え、燃えるような恋の物語をお届けします。★
  • 身分違いの恋
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    ある夜、疲れきって仕事から帰ったアンナのもとに亡き兄に代わって領主となった幼なじみのライダーが訪ねてきた。身分の違いからアンナが淡い恋をあきらめた男性だ。久しぶりに会う彼はやつれたようすで、アンナの胸は痛んだ。ところがライダーはふいに敵意に満ちた目を彼女に向け、財産目当てに弟と結婚するつもりかとつめ寄る。身に覚えのないアンナは激怒して彼を家から追い出し、あとで誤解に気づいて謝りに来たときも門前払いにした。もうライダーとは二度とかかわりたくないと思っていた。一年後、幼い日の思い出深い地で再会するまでは。
  • 億万長者の駆け引き
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    ヒービーはあこがれのボス、ニックと一夜をともにするが、翌朝わけもわからないまま彼のアパートメントを追い出される。ニックが再び彼女の前に姿を現したのは、六週間後だった。戻ってきた彼は、著名な画家が描いた肖像画をヒービーに見せた。モデルは驚くほど彼女に似た、官能的な女性だ。その女性をヒービーだと決めつけていたニックは、彼女と画家の関係にあらぬ疑いを抱く。折しもヒービーの妊娠が発覚し、父親が自分だと確信すると、ニックはとんでもないことを言いだした。「君が僕と結婚しないなら、子供の親権は奪わせてもらう」★決して恋をしないという誓いを立てたニックと、愛にひたむきなヒービー。ニックが手に入れた一枚の肖像画がもとで大きく揺れ動く二人の関係を人気作家キャロル・モーティマーが描きます。★
  • 拒まれた純潔
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    雑誌記者のサスキアは、崖にへばりつくようにして身を隠し、男性が姿を消したばかりのテラスを見上げていた。そもそも気のめいる取材だった。何しろ、相手はシドニー在住の大物実業家にして、かつてサスキアをもてあそんだ男なのだ。そんな男の取材をするなんて、まさに運命の皮肉だ。だが、今回の取材にはサスキアの将来がかかっていた。首尾よく彼の記事を書けたら、念願の編集長職に就けるのだ。意を決して身を起こした瞬間、彼女はいきなり砂地に押し倒された。憎き男、アレックスとの八年ぶりの再会だった。
  • 風に吹かれる砂のように
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    サディーはロンドンでも指折りの金融機関に就職した。だが喜びも束の間、半年後には不当解雇の憂き目にあい、職を求めてやってきた遠い異国のアラブの地では、雇主の横暴により失業、帰国の旅費もなく途方に暮れていた。そんなとき、彼女に仕事を提供しようという人物が現れる。雇主の家で一度すれ違っただけの男性――ドゥラックスだ。しかも驚くべきことに、彼は隣国のシークだという。本当かしら?まるでアラビアン・ナイトの夢物語だわ。そう疑いつつも、彼の魅力に抗いきれずに承諾したのだが、“仕事”の中身が、彼の双子の兄の花嫁となることだったなんて……。★ロマンス小説の第一人者ペニー・ジョーダンが、アラブの地を舞台に筆をとりました。魅力的なシークとの魔法のような情熱のひとときを味わい、現代によみがえる新たな千夜一夜の物語をご堪能ください。★
  • 愛の巡礼者
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    中世の昔から、多くの人々が聖地を目指して歩いたスペイン巡礼路。自分を見つめ直したくて、イザベラはこの道をたどっていた。ある港町に着いたとき、雑誌編集者の妹から電話がかかってくる。有名な映画監督レアンドロ・レイエスがその町に一泊するので、マスコミ嫌いの彼にインタビューしてほしいという。強引な妹に押し切られ、しぶしぶ教えられた居酒屋に行ったものの、案の定、レアンドロの反応は冷ややかだった。ところが、イザベラが巡礼の旅についていつか本に書きたいと言うと、レアンドロは突如、熱心に話をしてくれた。それどころか彼は、別れる段になって思いもかけない誘いの言葉を口にした。
  • 天使の裏切り
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    クローディアは迷っていた。本当にマルコの求愛を受け入れてもいいの?確かに四年前、二人は深く愛し合っていた。でも今、目の前に突然現れた彼にはあの頃の面影はない。マルコの真の目的はなんなのかしら?マルコは心の奥にたぎる復讐心を必死で押さえていた。どうしてクローディアはぼくを裏切ったんだ?四年前の忌まわしい事実が彼をいまだに苦しめていた。この計画だけは、なんとしても成し遂げなければ。それにはクローディアの存在がどうしても不可欠なのだ。
  • 仕組まれた情事
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    彼女は病院のベッドに横たわり、緊張にさいなまれていた。主治医の話から、自分がイヴという名前で、車の事故のせいで記憶喪失に陥っていることはすでに知っていた。そして、妊娠していることも。これから赤ん坊の父親である恋人に会うというのに、その顔さえ思い出せないなんて……。病室のドアが開き、恋人だというタロス・クセナキスが現れた。信じられないほどハンサムな男性だが、どこか冷たい感じがする。どうしても記憶を取り戻せないイヴを抱き締め、タロスが言った。「もう決して君を放さない。君は僕の花嫁になるんだ」■情熱的でドラマチックな物語を得意とするジェニー・ルーカスの新作をお届けします。記憶喪失に陥ったヒロインの前に現れた男性は、息をのむほど魅力的なギリシア人の実業家で……。

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  • 秘密だらけの美女
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    メロディーは休暇で訪れたある村で、たまたま競売に出ていた家をアダムという男性と競り合った末に獲得した。実はその家は、亡き母が以前働いていた宿の近くにあり、メロディーはその家で生まれたと聞いたのだ。自分の出生をめぐる秘密を明かし、できれば父の名を知りたい。だが競売のあとに話しかけてきたアダムは、敵意をむきだしにしてよそ者が村に家を買うことをあからさまに批判した。それなら、頻繁にここに滞在して、村になじんでみせる。そう決心した翌朝、意外なことにアダムは態度を和らげ、メロディーを食事に誘ってきた。どういうつもり? 訝りながらも、彼の魅力に抗えず……。
  • 招かれざるプリンセス
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    アメリカ娘のフィービーは旅先で北欧の島国アマルネスの皇太子、アンデルスと恋に落ちて結婚した。しかし彼は甘やかされて育った利己的な男性にすぎず、わずか一カ月で結婚は破局を迎えたのだった。六年後の今、フィービーは宝石デザイナーとして自立し、息子クリスチャンとともにニューヨークで平穏に暮らしている。ところが、ある日、アンデルスが交通事故で亡くなったことで、フィービーの人生は一変する。アンデルスの従兄レオが不意にフィービーの前に現れ、息子とともにアマルネスに来るよう強要してきたのだ。■今年1月に日本デビューを飾った作家ケイト・ヒューイット。人気急上昇中の彼女がお届けする今回の作品は、北欧の美しい島国を舞台にした読み応え満点のロイヤル・ロマンスです。
  • 男爵の恋
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    ジョーはある貴族の壮麗な屋敷に付属するガーデンセンターで花を選んでいたとき、セクシーな庭師マーチと出会い、その後食事をともにした。ジョーの父は地元の有力企業を経営し、これまで、多くの男性がその財産目当てに近づいてきた。だけど素朴なマーチなら、素顔の私を見てくれるだろう。だがある夜、ちょっとした口論のせいで彼を怒らせてしまったあと、ジョーはマーチこそが屋敷の持ち主である男爵だと知り愕然とする。男爵の彼が、私の財産に興味を持つとは思えない。いったい彼はなんのために私に近づいてきたの?■「花のウエディング」の関連作です。身分が違うだけでなく、ジョーとマーチには意外な過去の接点があることもわかり、二人の恋は波瀾を含んだものに……。
  • ギリシアに囚われた花嫁
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    キャリーは伯父夫妻と従姉夫妻の四人を事故で亡くし、遺された赤ん坊のダニーを引き取った。フィットネスクラブでインストラクターをしながらの生活は大変でもかわいいダニーとの毎日は幸せだった。だが半年後のある日、ダニーの叔父の大富豪ニックが現れた。「生活苦の独身女性に大事な甥は任せられない」なんて傲慢な言い分!キャリーは腹を立てたものの、ダニーの病気が原因で彼の自家用ジェットに乗ることになる。そのままギリシアのニックの別荘に連れていかれてしまい……。
  • あなただけに言う秘密
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    裕福な銀行家の一人娘アルテアは、クラブやパーティで派手に遊び、タブロイド紙をつねににぎわせている。だがそれは、あくまで仮の姿。素顔のアルテアは、過去のつらいトラウマに苦しめられている弱い女性だった。ある日、アルテアはパーティでディモスと名乗る裕福なヨットデザイナーと出会い、ひと目で激しく惹かれた。ところが彼は、アルテアの父親と結託し、彼女に強引に結婚を迫ってきた。気乗りしないままディモスの求婚に応じたアルテアだったが、ハネムーンの夜、パニックを起こして彼から逃げ出してしまう。■今年1月にデビューした新作家K・ヒューイットの新作をお送りします。心に傷を持つアルテアと、人知れぬ苦労を背負って生きてきたディモス。二人は障害を越えて心を開くことができるのでしょうか?

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  • ブエノスアイレスの別れ
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    アルゼンチンの大富豪パスカルは、幸せの絶頂にいた。大好きな馬の飼育で財を増やし、美しいイギリス人女性、ブリアナとの挙式を数日後に控えている。だがある朝、最愛の人は突然彼の元から去っていった。パスカルは彼女が残した手紙を読みながら、深い悲しみが徐々に激しい憎しみへと変わっていくのを感じていた。五年後、商談でイギリスを訪れたパスカルは、接待役の女性をひと目見て驚愕した。なぜ、ブリアナがここにいるんだ?パスカルは激しい欲望と憎悪のあいだで葛藤していた。
  • 再会は憎しみに満ちて
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    デザイナーのタムジンはラグビーチームのユニフォームを手がけ、そのお披露目を兼ねた試合である男性に出くわして息をのんだ。アレハンドロ! 六年前、ラグビーの大スターだった彼に接近したが、愛を交わす寸前に彼は忘れ物をしたと言い、その後戻ってこなかった。悲しみに打ちひしがれたけれど、ようやくすべて忘れかけていたのに。だが次の瞬間、相手の目に浮かぶ憎悪に気づいて彼女は身を震わせた。アレハンドロは自分の人生を狂わせた女性を目にして驚愕した。まだ十八歳だったタムジンは、かつて僕を誘惑して罠に陥れ、未来を約束されていたラグビー人生を僕から完全に奪ったのだ。今、美しく成長した彼女に、今度は僕が復讐してやる。
  • 逃げだしたプリンセス 予期せぬ結婚 I
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    エリナーは中東の王国カラムの皇太子ムラドのロンドンの邸宅でムラドの娘のナニーとして住み込みで働いている。ムラドとその弟ジャシムは友人たちの噂の的になるほどハンサムだが、亡き母の恋人だったムラドのことは、父親のようにしか思えなかった。ある夜、家人のいない家に帰宅したエリナーはジャシムに出くわした。傲慢な雰囲気を漂わせながらもセクシーで、思わず全身が熱くなる。こんな男性が、ナニーである私に興味を持つとは思えないけれど。だが思いがけず情熱的な言葉を耳元で囁かれ、エリナーは翌日、彼の誘惑にこたえてしまった――どんな思惑でジャシムが近づいてきたかは想像もせずに。■今月から大人気の作家リン・グレアムのミニシリーズ『予期せぬ結婚』が始まります。ゴージャスでリッチな男性たちと思いがけない恋に落ちるヒロインたちのストーリーです。
  • 砂嵐の夜に抱かれて ダイヤモンドの迷宮 IV
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    カリラは中東の小国ザラクの王女として、同盟国カリスタの王子との結婚を幼い頃から決められている。カリラが二十四歳を過ぎ、いよいよ結婚式の準備も整ったが、カリスタから彼女を迎えにきたのは花婿ではなく、その弟のアーリフだった。花婿への失望、政略結婚への反発、自由への憧れ──複雑な感情を爆発させたカリラは、隙をついて逃げ出した。だが砂嵐の中、一人で彼女を追ってきたアーリフに見つけられたとき、カリラは不思議な感覚を覚えた。彼なら信用できるかもしれない……。砂漠の夜、一つきりのテントの中で、彼女の心は危険なほど揺れた。■大人気のシリーズ〈ダイヤモンドの迷宮〉の第4話をお送りします! 幼い弟の誘拐現場に居合わせたことがトラウマとなり、心を閉ざしたアーリフ。カリラの愛は彼に届くのでしょうか?
  • 愛を知らないプレイボーイ
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    ニーリーは新進の建築家。ある大きなプランの担当に抜擢されるが、周囲からの疑問の声に苛まれるはめになった。しかも、そのプランを狙っていたのはセバスチャン――ハンサムだけれど、氷の男と噂されるクールなプレイボーイだ。彼に憧れていたのに。ニーリーは皮肉ななりゆきが恨めしかった。セバスチャンは新人に重大な仕事を奪われたことに愕然としていた。しかも、相手はいつも何かと意見の合わない、お高くとまった女性だ。打ちのめされた彼は、衝動で同僚のハウスボートを買うことに決め、心境の変化を期して引っ越しをすることにした。間借り人がいると聞いていたが、当日彼を迎えたのはニーリーだった。
  • 愛を捨てた罪
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    ロンドンで教師をしているメガンは、学校のパーティに現れた男性を見て驚愕した。教え子の母親の婚約者として紹介されたアレッサンドロは、七年前にメガンを捨てた、かつての恋人だった。ヘッドハンティングされた彼は、“きみとぼくとでは住む世界が違う”と言って、すがる彼女を振り切り、新しい人生を歩み出したのだ。アレッサンドロは今や経済界の寵児となり、彼女を見ても素知らぬふりを装った。だが、動転して家路を急ぐメガンの前に再び彼が現れた。
  • いつか愛して
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    ケイティはロンドンの海運会社に勤めるキャリアウーマン。ギリシア人のボス、アレクシとの気軽な関係を楽しんでいた。だが、妊娠の疑いが持ちあがったのをきっかけに、愛情抜きの関係を続けるのが嫌になり、別離を決意する。離婚経験者のアレクシは二度と結婚しないと公言していたが、そういう彼を愛していることに気づいたからだ。幸い、退職してからほどなく新しい職が見つかり、ケイティは人生の再スタートを切った。初出勤の日、経営最高責任者と対面した彼女は驚愕した。そんなばかな……どうしてアレクシがここにいるの?
  • ひと夏だけの情熱
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    クラリッサは伯爵だった夫を突然の事故で亡くし、遺された壮麗な屋敷に移り住むため、イタリアを訪れた。夫との関係は最近冷えきり、もうベッドをともにすることもなかった。そのうえ、夫が贅沢な暮らしを好んだおかげで財産はほぼ底をつき、私の手元に残ったのはこの美しい館だけなのだ。高額で屋敷の買い取りを申し出る不動産業者もいたが、私にとって最後の砦であるこの屋敷を守りぬいてみせる。アントニオは、偶然見かけたクラリッサが想像とは違うことに驚いた。彼女の屋敷を買いたいと何度も申し入れたのに、すげなく断られた。だが、こんなに魅力的な未亡人が相手なら、これは面白くなりそうだ。■日本初登場の作家クリスティーナ・ホリスが、イタリアのトスカーナ地方を舞台に、孤独な伯爵夫人クラリッサの情熱的な恋のゆくえを描きます。ある秘密と、心に大きな傷を抱えるクラリッサ。プレイボーイのアントニオとの行く末ははたして?
  • 恋に落ちた歌姫
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    まさか、こんな大役が転がりこんでくるなんて……。新人歌手のサヴァンナは胸を躍らせてスタジアムへ向かった。ベテラン歌手のマダム・ド・シルヴァの代役で、急遽ラグビー六カ国対抗戦の国歌斉唱を任されたのだ。ところが到着したサヴァンナを待ち受けていたのは、手ひどい扱いだった。体形に合わない衣装を無理やり押しつけられ、彼女は着替えもそこそこにグラウンドへ押し出されてしまった。そして次の瞬間……最悪のハプニングがサヴァンナを襲った。真っ先に彼女に手を差し延べたのは、顔に傷のある大男だった。
  • 未来なき情熱
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    看護師のエミリーは、旅先で負傷したギリシアの裕福な老人に雇われ、アテネにある彼の屋敷に住みこんで世話をすることになった。老人の息子ニコは罪深いほど魅力にあふれた男性だが、父親とはいつも角突き合わせていて、優しさが感じられない。エミリーに対しても、父の財産を狙う女だと疑っている様子だ。あまりの邪推にエミリーは怒りをおぼえた。ところが落雷による停電で屋敷が真っ暗になったとき、触れ合った二人はいつしか唇を重ねていた。その瞬間、エミリーはニコのとりこになってしまった。彼の父から、息子は女性をおもちゃにする男だと言われていたのに。
  • 復讐のための誘惑
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    フィレンツェ最大の館で催されている華やかなファッションイベント。雑誌記者兼モデルを装い、キャットウォークを前にしたイブは、生まれて初めての経験に、恐怖のあまり身動きできなかった。でも、ドラッグで命を落とした双子の妹のために頑張らなくては。妹の残したメモにあったラファエル・ディ・ラザロという名前こそ、すべての鍵であり、今日はファッションハウス〈ラザロ〉のショーだ。キャットウォークを歩きながら、イブはある男性と見つめあい、どうしようもなく惹かれた。すぐにも彼に触れたい、キスしたい……。ショーに続くパーティの会場で、イブはその男性から声をかけられた。だが、彼の名はラファエル。イブが復讐すべき相手だった。■亡き妹のために復讐さえいとわないヒロインの愛と憎しみの交錯するストーリーです。ご堪能ください!
  • 愛を知った一週間
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    教師のジェーンは貧しい家庭に育ち、これまでに恋愛経験もない。だがある夏、コート・ダジュールでバカンスを過ごすことになり、そこでザビエルというゴージャスな雰囲気の男性と出会った。ザビエルは近くの美しい小島を所有する大富豪で、女優とも浮き名を流す名うてのプレイボーイだという。デートに誘われ、危険とわかっていながらも彼女は抗うことができなかった。ザビエルは偶然見かけたジェーンにひと目で心奪われた。絶対にものにしてみせる。そう心に誓い、自分の城にジェーンを連れていくことにした――彼女が休暇を終えるまでの、短いひとときを楽しむつもりで。■日本初登場の作家アビー・グリーンが、南フランスのコート・ダジュールを舞台にひと夏の恋のゆくえを描きます。めくるめくような一週間のあとで、ザビエルの口から出た言葉は……。
  • 冬の二重奏
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    休暇明けで病院に久々に出勤した小児科の研修医カトリーナは、新しく赴任してきた顧問医リースと初めて顔を合わせた。リースはとても優秀で患者思いの医師だが、なんとなく彼女に対してよそよそしい。けれどもカトリーナにとっては、そのほうが都合がよかった。彼女は前の病院で知り合った同僚とひどい別れ方をした。あげくの果てに職場を追われた苦い経験があったので、仕事仲間は恋愛の対象外と決めているのだ。だから、リースの笑顔がすてきなことは思い出すまいとした。握手をしたときに、電流のような衝撃を覚えたことも。■ハーレクイン・ディザイアでも活躍中のケイト・ハーディ作品を連続刊行! 今月は「出会いは仮面舞踏会」(R~2445)でセクシーなギリシア人医師と結ばれたマディソンのいとこがヒロインです。
  • 伝説の国のプリンセス
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    シエナはこの一週間、ある男性に追いかけまわされていた。何度、誘いを断ってもあきらめない。とうとうその熱意に負け、彼女はその男――国際的な投資家レイフと一夜をともにする。プレイボーイとの評判を聞いてずっと避けてきたが、彼と過ごした夜はすばらしかった。ところが翌朝、地中海の島国で起きた政変をテレビで知ると、レイフはいきなり彼女に別離を告げた。「王族の僕が帰らないと、国そのものが危うくなる」彼が王家の血筋を引いていたとは!シエナの恋の予感はむなしく砕け散った。■思いもかけず、一国のプリンスとかかわったことが彼女の数奇な運命の始まりでした。人気作家トリッシュ・モーリがひさびさに放つロイヤル・ロマンスをお楽しみください。

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