• 民族がわかれば中国がわかる 帝国化する大国の実像
    ネタバレ 購入済み

    タイトルと中身にギャップはある

    結論から言えば、民族はわかっても中国はわからなかった。また「帝国化する」という言葉も、さほど深い考察が見られるわけではなく、読者をひきつける枕詞に過ぎないようだ。
    それなのに☆4つにしたのは、中国の少数民族の歴史と実像を網羅的に取り上げていること。それを知るだけでも買って読む価値はある。
    読み終わって、中国は想像以上に複雑だとしみじみ感じた。それも「わかる」ということかもしれない。

    0
    2025年03月28日
  • 私の体がなくなっても私の作品は生き続ける
    購入済み

    印刷文字が出しゃばり過ぎている

    注目していたアーティストの作品集。絵も文章も素晴らしい。
    しかし、その文章の印刷文字が出しゃばり過ぎて、煩わしい。
    例えば絵本であれば、絵は文字が入ることを前提として描かれ、絵と文字が一体になっている。良い絵本は絵と文字が互いに引き立て合っている。
    しかし、この本は、元々印刷文字が入ることを想定していない絵の中に、あるいはそれと隣接して印刷文字が、それもデカデカと入っている。印刷文字が絵を侵食し、絵を殺している。いちおう絵に掛からないように、あるいは掛かるとしても空白部分にと工夫はしているようだが、そもそも本来そこには無いはずの印刷文字が入ることで絵の空白面は浸食され、作品の完全性は損なわれて

    0
    2024年03月20日
  • 江河の如く 孫子物語
    購入済み

    画の好みで評価が分かれると思う

    現代に残されている「孫子」を基に、その作者とされる孫武と伍子胥の逸話を、極めて乏しい資料から生き生きと描き切っている。ときおりギャグを入れるテイストも悪くない。
    ただ、このギャグタッチの画は、個人的には好みでないため、星一つ減点します。

    0
    2022年03月08日
  • 龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(21)
    ネタバレ 購入済み

    小さな違和感

    酈食其の活躍と覚悟が丁寧に描かれ、圧巻。また、韓信と劉邦とのやり取りなど、川原流のストーリー展開が小気味よい。9巻、13巻と並んで好きな巻だ。
    ただ、108ページで酈食其自ら「酈生」と呼んでいるが、自身を呼ぶのに「〇生」という尊称で呼ぶのは不自然ではないだろうか?ここは、「この酈食其」が相応しいと思うのだが。

    #感動する #深い #カッコいい

    0
    2021年12月05日
  • 幻魔大戦 Rebirth 11
    購入済み

    ウーム…

    一気に大団円。これまでの伏線を大急ぎで回収。
    言ってみれば、思いっきり散らかした玩具を、玩具箱に一気に放り込んで片づけたという感じ。
    それにしても、読後のこの不完全燃焼感を、いったいどうしたものだろうか?
    やはり、石ノ森作品は、未完のままにしておいてほしかった気がする。
    力作には違いないので、一応及第点に。

    0
    2020年03月11日
  • 龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(12)
    購入済み

    表紙に納得

    最後まで読んで、表紙に納得しました。
    あまりにも有名すぎる場面。普通に描けば普通に終わってしまうし、かといって変にこねくり回しても違和感が残るし、描き方の難しい場面だと思いますが、ストーリーの巧みな肉付けに感心しました。

    0
    2019年04月22日
  • 龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(7)
    ネタバレ 購入済み

    違和感

    窮奇の使い過ぎに、ちょっと違和感。

    今巻は、項羽の独壇場にして、強すぎる項羽をこれでもかとばかり描いてほしかった。

    とりあえず次も多分読むので、星三つにしておきます。

    0
    2018年07月18日