あらすじ
長崎屋にまたまた事件が。金次がもらった富札が百両以上の大当たりだったのだ! 噂を聞きつけた人々が金の無心に寄ってくる一方で、当たり札が偽物ではないかという疑いも出てきて――。栄吉の新作菓子の成功が招いた騒動に、跡取りとしての仕事を覚えたい一太郎の奮闘、場久が巻き込まれた夏の怪異、そして小僧時代の仁吉と佐助の初々しいお話も堪能できる、めでたくて晴れやかな第15弾。(対談・細田安兵衛)
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Posted by ブクログ
しゃばけを読むと
いなり寿司 金平糖 かりんとう 大福(ちゃんと餅でできててちょっと置いといて硬くしてから焼いたやつ) あと玉子焼きが食べたくなるんだけども、、、
あられが加わった。
Posted by ブクログ
相変わらず面白い!
確かに色んな『あたる』があるなぁ…としみじみ
個人的に、まだお互いを「佐助さん」「仁吉さん」って呼び合う微妙な距離感の頃の2人が読めたのがとっても有意義でした!
化け狐つよーーい!!流石!
屏風覗きは屏風覗き!(笑)
Posted by ブクログ
2019/11/28
安定の。
もう前の方忘れちゃってるから幼馴染の彼の恋バナの下りがわからない。
あんこダメならおかき屋でええやんとも思うけども。
人には向き不向きがあるから。
でもこの優しい世界でのんびりあんこ作り頑張っててもまあええか。
兄やたちがちっちゃく登場したとき、佐助は仁吉さんと呼んでいたのだね。
かわいいなぁ。
Posted by ブクログ
毎年きっちり同じ時期に、新刊と文庫が出るしゃばけシリーズ。第15作になりましたか。序盤、一太郎は「おおあたり」という言葉について考える。いいことを指すとは限らない。くじに当たるなら嬉しいけれど、食当たりは勘弁願いたい。
「おおあたり」。菓子屋で修行中の一太郎の盟友・栄吉が、あられを作ったところ評判になる。ところが、似た商品が出回るようになり…。パクリ騒動の一方、栄吉はある決断を迫られることになる。栄吉が餡子をうまく作れる日は、来るのだろうか。
「長崎屋の怪談」。噺家は仮の顔、正体は夢を食らう獏。そんな場久はもちろん妖なのだが、誰かに付けられていると訴える。噺家として技量が高いだけに、こんな「おおあたり」を引いてしまったのか。うーむ、人間の方がよっぽど恐ろしいってか。
「はてはて」。二枚しかないはずの富くじの当たりが、三枚出てきた。そのうちの一枚が長崎屋にあったことから、三人のおなごが押しかけてきて…。富くじが当たったというより、またトラブルを引き当てたと言うべきか。とんだとばっちりだが。
「あいしょう」。おぎんの命を受け、江戸は長崎屋に小僧として着任(?)した仁吉と佐助。この二人、最初は仲が悪かったというのが興味深い。長崎屋に来て早々に、こんな一大事があったとは露知らず。気が抜けない日々が、二人を和解させたのか。
「暁を覚えず」。跡取りだが寝てばかりの一太郎。働けないことを気に病んでいた一太郎にとって、それは福音だった。ところが、実は…という話。騒動の後は一太郎が寝込むのがお約束のシリーズにあって、ターニングポイントになるか? これで自信がつくといいのだが。
何かしら共通のテーマや企みがあることが多いこのシリーズだが、今回はすべて「おおあたり」繋がりとは言えないかな。相変わらずの固定ファン向け安定傾向ではある。そして、今回も淡々と星4つをつける。
畠中恵さんの時代物は、シリーズ外の作品に傑作が多い気がする。シリーズものでも『まんまこと』シリーズの方が、個人的には好きだ。だったら読むなと熱心なファンには言われそうだが、一太郎の行く末だけは気になってしまうんだよねえ。いつまで病弱な17歳のままのか…。