【感想・ネタバレ】なりたい(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

誰もがみんな、心に願いを秘めている。空を飛んでみたくて、妖になりたいという変わり者。お菓子を作りたいがため、人になりたがる神様。弟を思うがゆえ、猫に転生した兄。そして、どうしても子を育てる親になりたい女――。それぞれの切実な「なりたい」を叶えるために起きた騒動と、巻き込まれた若だんなの本当の望みは? 願いをめぐる五つの物語がつまった「しゃばけ」シリーズ第14弾。(解説・東雅夫)

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

年始にふさわしい物語でした。
シリーズ14作目、とてもゆっくりですが若だんなの成長を感じることができて嬉しいです。
今回のお題だからかもですが、読みながら短編よかったなあ、とくに生まれ変わって出会う話が。と思っていたのですが、最後の最後がまさしく短編につながって感動でした。
このあともう一度短編を読み直します!

それにしても毎度、お腹が空いてしまいます。

0
2018年01月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

202207 願いを巡る五つの物語が詰まった「しゃばけ」シリーズ第14弾。猫じゃ猫じゃの踊りは見てみたいな

0
2022年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2019/5/22
安定の。
サラッと流したけど若旦那が自分の強みを生かして新しい薬を開発したのは感動よね。
親のリアクションが描かれてなかったけど、それはそれは喜んだことでしょう。
現代人の感覚では薬で一発当てたらそれだけで成した人で、若旦那はもう大手を振って離れで寝込んでていいんだけど、この時代はそうでもないのかな。

0
2019年05月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 しゃばけシリーズ第14作は、何やら不穏なオープニングである。神様から宿題を言い渡された一太郎。曰く、来世何になりたいのか? 冗談が通じない神様だけに、一太郎の答え次第で、世の中がひっくり返るかもしれない…。

 単行本のタイトルが『なりたい』で、全5編とも「○○になりたい」というタイトルで統一されている。いずれも無理筋の依頼ばかりだが、無下に断るわけにはいかないというシチュエーションである。一太郎を中心とした面々は、どうやって誤魔化…ではなく納得させるか、知恵を絞るというわけである。

 新薬の材料の仕入を、村の名主に打診すると、条件として「妖になりたい」と言う。そこになぜか、勘違いが絡み…という典型的なシリーズのフォーマット。一応両方とも解決なのか? それにしても、冗談が通じない佐助…。

 殺人事件の謎に迫る「人になりたい」。日限の親分が話を持ってこなければ、一太郎が首を突っ込むこともなかったろうに…。しかし、彼らが乗り出さなかったら、収拾できたかどうか…。しゃばけの世界の中で、謎は合理的に解かれる。

 今度はある裁定を求められる「猫になりたい」。長崎屋に住まう妖の思惑も絡み、何の勝負なのかぐちゃぐちゃになってくる…。お前が原因かっ!と言いたくなるが、で、そういう裁定でいいの? ま、まあ、一件落着だからいいか。

 他の4編とは一線を画す「親になりたい」。親になるのは大変だが、喜びもある。事情が事情だけに、やむを得ない結末なのかもしれないが、気持ちを思うとねえ…。遅かれ早かれ起きる事態なのだろうから、これでよかったのかもしれない。

 最後の「りっぱになりたい」は、一太郎と同年代の死が発端だった。「本人」の頼みを無下にはできない。ところが、葬儀の場でトラブルが起きて…。悲しみの裏で交錯する意図とは。死をきっかけに丸く収まった、ある意味シリーズならではの1編。

 複数の思惑が絡み合うのが、このシリーズのお約束だが、まさにお約束通りの全5編。宿題を出された一太郎の、回想という形で並んでいるが、「なりたい」という願望を描いたこれら全5編に、ヒントが隠されているのか。……。うーむ、一太郎が出した答えは、シリーズのすべての作品に当てはまるのでは。

0
2018年03月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

空を飛んでみたいなぁー「妖になりたい」
忘れられた道祖神の夢見たものー「人になりたい」
可愛い弟をずっと見守ってー「猫になりたい」
子ができないからと離縁されたけれどー「親になりたい」
身体の弱い跡取りが亡くなって霊になったー「りっぱになりたい」
以上の5本。

このシリーズ、読み始めこそ「なんでだよ」ってつっこんでばかりなんですが、1本目の途中からは世界にずっぽりはまってしまう。
冬のこたつのような、心地よい抜けられない温かさ。
今回あまり心配症の兄やたちは出番が長くなくて、若旦那が人や妖に頼られて相談事をもちこまれます。
心優しい若旦那はどんなに虚弱だったとしても立派だと思います。
いつもどおり、優しくカワイイお話たち。
ほっこり。

0
2020年09月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

しゃばけシリーズ第14弾、短編5つ。
妖になりたい/人になりたい/猫になりたい/親になりたい/りっぱになりたい

若だんなはついに来世のことまで考えはじめたかな。せっかく許婚きまっても、そこはぜんぜん進展しなかったな。長崎屋の離れはいつもどおり、相変わらずであった。もう、あらゆる妖たちの能力とかがわかってる状態でないと、なぜ解決したのかもわからないような初見に厳しい作りになってるけど、だからこそファンにはいいのかもな。ぜんぜん進まない変らない、キャラだけが増えていくみたいなアンパンマン状態になりつつあるけど、非現実的なあの離れの舞台のなかで、つねに上品で優しい若だんなに癒された、いま自分が荒んでるんで。

若だんなとおりんちゃんのその後も次作にはいれてくれるかなあ、それに母おたえメインの短編もまたよみたいなあ。安定のシリーズ。

0
2018年01月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ここからもえどさがしに繋がるのかと思った。
きっと探し出してくれる誰かがいるのなら、生まれ変わるのも怖くない。
最近妖たちがとても自由に動くので、若だんなが中心の話がもっと読みたい。
立派になった若だんなに目頭を押さえる仁吉に口元が緩んでしまう。

0
2025年08月07日

「小説」ランキング