あらすじ
「可愛いって褒めてくれたこの顔だけど、本当は原型なんかとどめてない」
美醜に囚われ整形を繰り返すアラフォー女子、アヤナ。
次なる整形の費用を捻出するため、彼女が選んだ手段は客からの“裏引き”行為だった。
己の求めるものを手に入れるため、人はどこまで戦い続けられるのか。
美と醜、男と女、善と悪、理想と現実。
連載時多くの議論を呼んだ『明日カノ』第三章『1mm』、佳境――
みんな私の中身なんか知りもしないし興味もないくせに。
そんな空虚感を感じながらも、
一週間に一回、彼女は誰かの「彼女」になる。
そうして、都合のいい女を演じる。
「幸せな家庭」を手にすることができなかった雪。
将来に何の望みも抱けず、メイクで火傷の痕を消し、己を偽る事で生き延びてきた。
そんな彼女の選んだ仕事は「彼女代行」。
最初は雪の客として出会った壮太だったが、次第に雪に夢中になってしまう。
しかし、家族に愛されて育った壮太に対し、雪は分かり合えないという実感だけが強くなってゆく。
偽りの関係、偽りの存在から発生した想いもまた、偽りなのか。
人と人との関係と男女の恋愛感情。
必ずしも深い関係だけが良い訳ではない。
心の距離について考えさせられる、ダークではなくビターな物語。
感情タグBEST3
目的が先か金が先か
美容整形には金がかかる、維持にも金がかかる、だからより多く金を得る為に客の男に嘘ついて金を引っ張る、一見悪魔的所業だが、彩菜の心の内側を見ると、本人全然幸せじゃない。そして、美醜の価値観は絶対に醜い方を受け入れる事が出来ないのが人間なのだ。
今どきなテーマだなーとすごく
興味深く読み進めれました。
私もあやなろどではありませんが
カッコよくなろうとか可愛くなろうと
努力しない人は嫌いなので読んでて
共感できるポイントがたくさんありました。
自分自身に正直である人、自分自身を誤魔化しつづける人、今回は両極端で、対比が上手だなと思いました。生きづらい世の中ですが、そんな中でも、個性を大切にしてほしいです。
リアルで楽しめます
綺麗な絵と今どき女子と男子のリアルな事情が描かれて大人女子がハマると思いました。一コマだけだけど、キャッチの人とかすごくリアルだな、と思いました。
今回はあやながメイン。
本当に感情の描写が繊細に描かれててあやなの美への執着とか葛藤とかが手にとる様にわかります
。取り敢えず涼ちゃんはないわぁでも現実にいそう...