あらすじ
それじゃあ、僕の勝利を祈っていて。この世界と、きみが愛する人達のために
阿良々木暦を監視する式神童女・斧乃木余接。
死体の付喪神である彼女が挑む、命がけの死闘とは!?
<物語>は育ち、走り続けて燃え盛る!
<物語>シリーズ第20巻
強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。
ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!
西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
3人の愚かな少女の物語ということであまり期待していなかったんだけど意外と面白かった。
メインキャラクターはちょっとお休みというかあんまり出てこないんだけど、、、
老育さんがだいぶ立ち直っているのにちょっと安心。
Posted by ブクログ
老倉、神原、月日(千石/斧之気)の三人の話。アフターエピソード的なお話し。時間をかけてよんでしまった。それぞれに個性があって、キャラが立っている子たち、なじみのある子たちなんで楽しく読めた。老倉さんは本編以外で初出なかんじで。このシリーズってずっと続くの?もはや作者の趣味なかんじで。次はだれにフォーカスしていくの?あんまり登場してない人がいいかも。
Posted by ブクログ
老倉育、神原駿河、阿良々木月火(斧乃木余接)の物語。
育ちゃん、薄々気づいてはいたけれど、けっこうイカれてる。阿良々木くんのこと好きやん。こじらせてる。最近はこじらせ恋愛流行ってるからなんかそういう見方をしたら少しだけ可愛く見えてきた。
神原と阿良々木くんが喧嘩したのが気になる。そのストーリーも読みたいなぁ。扇ちゃん、もとい扇くんのことだんだん好きになってきた。阿良々木くんにちょっかいかけてる扇ちゃんは好きじゃないけど、神原にちょっかいかける扇くんは好きだなんて、なんだろうやっぱりパートナーってのは大事だよねと思う。
斧乃木ちゃん可愛い。ひとりでやるほうが楽だけど、完全に月火ちゃんにしてやられてて、人は一人で生きてるわけじゃなくて、だからこそ思ってもみないことが起こってしまって、大変だけどそれのおかげで助かったりもして。
予想が出来ないから人生は面白いよね。
個人的になでこの「甘くない世界がうれしい」の言葉がとても胸にギューって来ました。そうなんだよね。向こうにその気がなくても、自然と見た目で判断されて、許されたり少しだけ贔屓されたり、そういうのが苦しくてたまらない。
撫子はちゃんと、前を向けている。勇気をもらいました。
Posted by ブクログ
よつぎちゃん好きにはたまらない、月日との掛け合いとぶっ飛んだスケールの話があった。自分でどんどんことを大きくしてく死体人形、アホ可愛くて大好き。笑
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・そだちフィアスコ→おいくらさんが転校した先での出来事。・するがボーンヘッドかんばるの部屋で扇ちゃんと喋る。・つきひアンドゥつきひにおののきちゃんの正体がばれそうになる話。
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cons
・物語としては楽しめたのだが、本編のストーリーにまったく影響しない場所をなんとかひねり出して無理やり作話している印象も強く、ちょっと蛇足なのでは感は終始拭えなかった。
・老倉育の話はなんか描写がくどくてページ数ばかり多いのが辛かった。ケータイの暗証番号に誕生日を入れて試すだけで4ページぐらい消費した?オチまで予想できていたので無意味な引き伸ばしとしか思えなかった。
pros
・この一文の勢いがすごくて関心してしまった。おいくらさん半端ない。
(自分について)浅はか極まるジャッジをしたのだから、本当、そんな奴は死んでいい。阿良々木の次に死んでいい。死ね、阿良々木!
・月火ちゃん久しぶりに出てきてよかった。かわいい。
Posted by ブクログ
物語シリーズの19巻目、オフシーズンの1巻目。
「そだちフィアスコ」
「するがボーンヘッド」
「つきひアンドゥ」
の三話収録。
すべてが第零話ということでこれまでの物語の各ヒロインのその後を描いていてファンの要望を満たしていると思います。
特に育の物語は、怪異とは関係のないひねた転校生がクラストラブルに巻き込まれる痛い話で、学園物としか思えず、シリーズ異色の作品になっていて、きっと賛否両論が沸騰するような気がしました。
残る二編はシリーズらしさがあってホッとしましたが、暦とヒロインたちの延々なる掛け合いの会話がないのが寂しいです。
Posted by ブクログ
物語シリーズの、オフシーズン1作目。
そだちフィアスコ、するがボーンヘッド、つきひアンドゥのそれぞれ関係ない感じの3本でした。
暦くんやらひたぎちゃん、翼ちゃんがでてこないからオフシーズンなのかな。
3作ともいまいちです。なんかやっぱり、西尾維新最近スランプなの?
それでも一番ましだったのは、するがボーンヘッドかな。やっぱり神原さんが出てくるとちょっと面白い気が。
でも、扇ちゃんがなぜか男に。。。しらないうちに設定がいろいろ変わってるし、また暦くんのトラブルの伏線がはられたので、後日話に出てくるんだろうな~、って感じでした。
Posted by ブクログ
物語シリーズ後日談
「そだちフィアスコ」
直江津高校から転校した老倉育が、転校先で友達を作ろうとするが同級生の雰囲気がオカしいので聞いてみたら、2大派閥のイザコザで不登校になった同級生がいるとのことで、老倉が代表2人と不登校生徒を半ば強制的に仲直りさせる。
「するがボーンヘッド」
神原駿河の部屋の中から母親が書いた手紙が見つかり、中に暗号文が書かれていたので、忍野扇と共に解読したところ、木乃伊の残り部分の所在地を示していたため、それを回収した。
「つきひアンドゥ」
人形のフリをしていた斧乃木余接は、阿良々木月火に動いているところを見られてしまい、魔法少女の魂が乗り移ったというウソでその場しのぎをする。
Posted by ブクログ
新章「オフシーズン」突入。長すぎとか出し過ぎとか言うのは野暮ですね。需要があるから出版される。読みたい人だけがお金を出して買うのだから何も文句をつける余地などないでしょう。
今回はストーリーの進展はなく、文字通り番外編という感じ。老倉や余接の一人称視点が楽しめるのがファンとしてうれしいところ。老倉は終物語よりもひねくれていたけど、変わらないまま幸せになろうとしていたのが「らしい」です。ちょい役でしたが、撫子のセリフにやられました。自分も世の中に対してそんな風に言えるようになりたい。
Posted by ブクログ
短編3つ。
老倉育の転校先でのクラスに関する話。
神原駿河と扇が、母親が残した暗号文を探る話。
斧乃木が月火に書体がばれそうになって、ごまかす話。
なれたキャラで楽しく読めるが、話の筋自体は目新しいところはない
Posted by ブクログ
相変わらずの西尾維新しているなーと、のっけからやらてます。
これがないと西尾維新らしくないので。
言葉遊びが彼の作風であると思っているもので(^^;)
3つのお話からなっています。
そだちフィアコス
老倉育の物語。
育が暦が嫌いな事から始まり、直江津高校から転校。
転校先でも上手くやれずにウロウロして。
しかも育の愚痴満載です。
育は親が居なくなって一組の老夫婦の元で生活。
そんな時父親と名乗る酔っ払い男が育を訪ねてくる。
育は、そんなところから育っていく。
するがボーンヘッド
駿河のお話です。
駿河、暦と喧嘩して一人で部屋掃除。
掃除途中で扇が登場。木乃伊の左手と襖の中に手紙。
蝋花姿の母も登場して手紙の解釈を手助け。
謎解き後、襖を解体して地図を導き出し木乃伊のかけらを集める。
これが駿河の意思だと。
駿河自身が決めた暦を越えようと一歩を踏み出す。
つきひアンドゥ
余接が月日を見守る。
が、動ける事を見つけられ…踏んだり蹴ったりの有様。
月日のピーキーな性格故なのか?
それを続けるに必要なのはしでの鳥の成す技か?
結局あった事を全て忘れて再度一から始める事に。
さて余接、月日とどう折り合いをつけていく?
この章には撫子や真宵も出てきます。
どちらかというと、前半の育よりも後半二本の方が私はスピードとノリが好きです。
西尾氏曰く『第零話』との位置付けだそうです。
最後に、『業物語』が2016年に刊行予定。
こうなったら、人生かけて書いてくれ…。
待ってるから。