あらすじ
"それがきみの――青春の終わりだ"大学受験当日の朝、北白蛇神社へ向かった阿良々木暦。彼を待ち受けていたのは、予期せぬ笑顔と最終決戦の号砲だった――。<物語>シリーズ第18巻
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強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。
ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!
西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!
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Posted by ブクログ
阿良々木くんの青春の終わり、と題されたこの物語は、真宵ちゃんとの再開、ひたぎちゃんとのデート、扇ちゃんとの最終決戦の三本立て、まあなんと密度の濃い。
八九寺真宵を神様にするのくだり、三竦みの綺麗な回収に西尾維新マジックを感じました。撫子にナメクジデコピン(?)した貝木みたいにところどころで張られていた伏線が綺麗にハマってなんかもうすき。
ひたぎちゃんとのデートは相変わらず可愛くて始終ニコニコ。さらっとひたぎって呼べちゃう阿良々木くんはこういうとこ主人公なんだよな。ボーリングもカラオケも隣でみていたい。名前呼びになったことでふたりの仲もレベルアップ。ひたぎちゃんが、ちゃんと羽川のことも翼って呼ぶところがたまらなくすきです。
なんでもしってるお姉さんはなんでもしってるから、どこまで予想してたのかななんて思いながら読みましたが、実は何も知らないのかもしれない。知ってることはないのかもしれない。臥煙お姉さんのは事実から生み出された予測でしかなくて、それが本当のことなのか、口に出すまでわからないのかも。
そして扇ちゃん。阿良々木くん本人の生み出した怪異。阿良々木くんの主人公性が生みだした化物。
最後に自分を守る選択ができた阿良々木くんは、今度こそ、大人に片足を踏み込んだのでしょう。
そして、メメおかえり。羽川おつかれ。
阿良々木くんが自分を守れたのは周りの人の助けがあったからだと、そう実感していてくれたら、こんなしあわせなことはないです。
Posted by ブクログ
3話構成。
暦物語のラストから始まるので、
最初はどうなるかと思ってたけど、
& 戯言シリーズや悲鳴伝シリーズは
みんなが幸せな終わり方ではないので
ドキドキしてたけど、
西尾作品のなかではびっくりするくらいのハッピーエンドで、
超安心しました☆
すべてが丸くおさまってマジでよかった…!!
どうでもいいが、
「ひたぎヘル」がタイムリーすぎて吹いたw
「地獄の沙汰も金次第」がBGM的に頭をよぎって仕方ないw
Posted by ブクログ
暦くんにとっての正義や正しさに向き合う回。
ファイヤーシスターズに対する評価や老倉さん回などでも仄めかされていた、暦くんの正義感に彼自身が向き合う話。
正解を知るということは不正解を知ることでもあり、自分の正義の正体を掴むためには己の間違いへ向き合うことになる、そんな回。
ここのところ暦くんの失敗談ばかり続いていたので、なんだか第一作目に立ち返ったような展開があって嬉しくなった。間違いを肯定するでも否定するでもなく、ただその存在を認めるにとどめてくれたのもよかった。案外それがいちばん難しいので。間違いを正したい、理系アタマの暦くんなら尚更だと思うし。
Posted by ブクログ
羽川翼が戻ってきてくれたことに感動した‥
日本を離れるという選択をした羽川さんを見て勝手に読者として置いて行かれたような勝手な感情を持っていたけど、物語の1番最後に自分を犠牲にして、1番の危機を救いにきてくれた羽川さんのキャラクターが何より魅力的だった。
阿良々木くんは相変わらず自己犠牲精神の塊だけれど、そんな彼に誰もが助けられた、振り回された経験があるからこそ彼は死なずにここまで生きているんだろうな‥
Posted by ブクログ
地獄から始まる最後のお話。
まさに青春は終わらないといった感じで読み応えありました。
扇ちゃんの正体についてもスッキリ。
忍野はアロハシャツで南極にいたのか。
その絵も想像つかなくて笑える。
後行方不明なのは貝木ぐらい?
羽川が扇ちゃんの天敵でファンと言う解釈も面白い。
Posted by ブクログ
「終物語」は、忍野扇という怪異に取り憑かれた阿良々木暦がそれを解決する物語と位置付けられるのかな。これまでの話が長すぎるのと、感覚をおいて読んでいたので話のいきさつを忘れていた。まあ、何はともあれ阿良々木暦の「青春」は終わり、新たなステージへと旅立っていく。もう一冊「続・終物語」が残っているので、<物語>シリーズの世界を楽しみたいと思う。
Posted by ブクログ
臥煙に一度殺された阿良々木の地獄からの生き返り、そして忍野扇との決着。
戦場ヶ原とのデートは微笑ましくて、互いに下の名前で呼んで、よかった。
扇の正体は阿良々木が作り出したもので、くらやみに吸い込まれそうになった扇を阿良々木が助けて、びっくりした。
阿良々木は優しいなぁ。
ちょっとだけ出た忍野メメが格好いい。
一応決着はしたけど、まだなにかありそう?
長い物語だけど、次巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
物語シリーズ17巻目。
一応、途切れ途切れエピソードに説明がついたまとめの巻になっていました。
「浪白公園」の読み方には無理があると思いますが、この物語からは時系列で未来になる「花物語」の謎も回収できていると思います。
扇ちゃんの正体も想像していた通りとはいえ、ラストの誰も見捨てない暦は相変わらずかっこいいです。
ファイナルシーズン最終巻の続やネクストシーズンはどんな話になるのでしょうか。
ちょっと小休止してから読もうと思います。
Posted by ブクログ
評価:☆4.5
物語は臥煙さんに輪切りにされたところから始まる。・・・え、地獄?どゆこと?ww
あまりにも突拍子もない始まりでポカーン状態、そして一番納得いかなかったのが八九寺を連れて帰るってそりゃねーよ。
その後ちゃんと物語の進行上必要だったとは言えこれはタブーだと思う。別れのシーンが台無しだ・・・。
久しぶりのガッツリ登場のガハラさんとのデートは楽しかった。
何より最後の「おねだり」を思いついた瞬間に始まる演技とお願いの内容が可愛すぎて・・・いやたまらんすね。
そしてこの巻では遂に謎の存在であった忍野扇の正体が明かされる。
自らを否定するという存在、それは阿良々木くんだけではなく誰しもが持ちうるものなんだろうな。
青春(に限らずですが)は間違いの繰り返し、その間違いとは別れるものではなく向き合うべきものだとも思うので、そのまま消滅しないでよかった。
自分を犠牲にしてきた他者を助けてきた阿良々木くんが初めて扇ちゃんを、己自身を助けることを選んだ。
「助けて欲しい」という心の声に応えた結果ですね。ホント自分をもうちょっと大切にしないと・・・そうすると阿良々木くんっぽくないんだろうけどw
前向きになった撫子についての描写があったのも良かったね。
綺麗に締まったと思うんだけど、続きに何を書く事があるというのか・・・w
「これまであなたがしてきたことは、間違いじゃあなかった」
「僕は、間違えてない」
Posted by ブクログ
結構前の巻(あってるかな…?)で真宵ちゃんらしき記述があったから出るのか出るのかとずっと思っていましたがようやく出てきた。阿良々木さんの考え理解できない笑 そして全体の流れがすごく終わり感のある一冊。デートでの突然の名前呼び。ひたぎさんかわいかったです。そして扇の正体。どこまでも変わらない阿良々木さん…わかんないなあ笑 さらに羽川さんとメメ。羽川さんすごい…久しぶりすぎるメメさん…まー楽しく読み終わりました。
Posted by ブクログ
阿良々木暦の怪異と係わり続けた長い一年の終わり。
無事卒業も果たしたし、(花物語)で、大学生になっていたから受験も合格したのだろう。
忍野メメは怪異が存在しない彼の地でどんな生活を送っていたのか気になるが…描かれることはないんだろうな。