あらすじ
誤解を解く努力をしないというのは、嘘をついているのと同じなんだよ
阿良々木暦(あららぎこよみ)の影に棲む吸血鬼・忍野忍(おしのしのぶ)。彼女の記憶から呼び覚まされた、"怪異を超越する脅威"とは……!?
美しき鬼の一人語りは、時空を超えて今を呑みこむ――!!
<物語>シリーズ第12巻
強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。
ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!
西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
忍野忍の物語は前半。
中盤からなんだかよくわからなくなって、後半は、八九寺真宵の物語。ここら辺は全くしのぶタイム、じゃない。
「傷」の話をさらに掘り下げたかと思ったら、怪異殺しでもなく、怪異の天敵とは。解説に現れたのは噂の、臥煙伊豆湖。先輩らしからぬ外見の先輩。
忍のついた嘘、そして真宵のついた嘘。怪異が怪異らしからぬことをすれば狙われるなんて。そういう生き方も許されないなんて。
Posted by ブクログ
忍の昔の物語プラス八九寺の物語。つか八九寺がメインのような気がする。鬼物語ってタイトルなんだけどね。でもおもしろかった!!
ラストが涙で文字が読めない・・・
Posted by ブクログ
忍の過去に作った1人目の眷属の話と八九寺真宵とのお別れを描いた作品。
お別れのキスに感動。。
猫物語白で阿良ら木暦がみんなに心配するなメールを送ってたのはそこに繋がるのねー
神原駿河とギロチンカッターとの共闘?の作品ってあったけ?
Posted by ブクログ
物語シリーズ第11巻目(14話目)であってるかな?
幾度となくほのめかされてきた忍の最初の眷属の話だが、前半で割と軽く語り棄てられた感じでした。
むしろ、後半の八九寺の話がメインなような気がしました。
セカンドシーズンはファーストシーズンで発生した怪異の収束シーズンであるような気がします。
シリーズとしては時間軸が行ったり来たりしているので、八九寺もまた登場する話があると思います。
その時は噛みまくって、ボケまくって暦と数十ページにわたる掛け合い漫才をしてもらいたいです。
セカンドシーズンも残すところ一巻ですが、伊豆湖やエピソードや駿河の絡む事件、謎の扇ちゃん、撫子の件など未回収案件が多すぎて、次シーズンまで持ち越すことほぼ決定ですね。
Posted by ブクログ
結構すんなり読めた。あんまり脱線しなくメインの話が主軸だったからかな。最後はどうやろと思うものの、ハッピーエンドでおわるんだったら、まよいちゃんも最後で出てくるんちゃうんかなぁと思います。一人目の眷属もっと濃密に描かれるんかとおもったけど、あっさりさんでした。セカンドシーズンは話が並行にすすんでるんだよね。鬼と猫とかぶきが時系列的にはいっしょなんかな
Posted by ブクログ
評価:☆4
物語シリーズ第11弾。
今回の主役は忍・・・というより八九寺かも。
アレですね。傾物語のときと逆のパターンです。
というかセカンドシーズンに入ってからの語り部変更が多いから、阿良々木くんが語り部というだけで嬉しい。
忍・真宵・余接ちゃんとの会話劇はいつも通り意味はないが笑えるw
そして忍の一人目の眷属の話。
いやこの回想がなー・・・淡々と終わってしまった感があるんだよね。あんまり一人目の眷属絡んできてないし。まぁそれはいい。忍の語りは好きだし。
でそっから『くらやみ』絡みの話が存在自体が嘘である真宵にシフトするわけだけど、どうも回想との繋がりが薄く感じた。何というか、物語全体としてまとまりがない巻というか。
まぁでもラストの締めは切なくなったし良かった。
それはあるべき結末なのだろうけど、それで悲しみがなくなるわけじゃない。
多分アニメでやられると涙腺ピンチだろうなぁ・・・。
それにしても扇ちゃん、一体何者なんだw
ラスボス臭が漂ってるけどどうなんでしょ。
Posted by ブクログ
時系列的には、真宵キョンシーからの続きで猫物語(白)の直前。
1つの物語が終わりを迎えた作品。
物語シリーズのラストへと誘う今回のお話。
そして、傷物語以前の忍の過去垣間見れる作品。
「誤解を解かないのは、嘘をついているのと同じだ」という臥煙伊豆湖の言葉が印象的。
Posted by ブクログ
物語シリーズで初めて泣きました。八九寺ちゃん、、、( ;ω; )
阿良々木くんへの恋心が最後の最後に
露見したような…そんな風にもとれる気がします。
中盤は忍の過去のお話。
正直、一代目眷属との絡みが薄くて残念でした。
もっと濃い話を期待してたんだけどな。
Posted by ブクログ
西尾維新の<物語シリーズ>第9作・・・というカウントもなんかしっくり来ないな。ということで、11冊目。
阿良々木暦と八九寺真宵の前に突如として現れた、正体不明の「くらやみ」。ブラックホールのように呑み込もうとする"それ"から逃げ回る2人。間一髪のところで斧乃木余接と出会い、彼女の能力『例外のほうが多い規則(アンリミテッド・ルールブック)離脱版』でいつもの学習塾跡の廃墟まで逃れた後、暦の影の中で眠っていた忍野忍は、「くらやみ」に関する自身の過去を語る。それは400年前、彼女が最初の眷属を生み出した時のお話―――。
忍の昔話がメインかと思いきや(いや、メインの一つであることは間違いないのだが。)、メインはまさかの八九寺で、『傾物語』とは逆パターンのジャケット詐欺。(時系列的にも『傾物語』直後のエピソードなので、わざとやっている可能性もあるかも。)
『偽物語(下)』で自分が恐れいたことが現実になってしまったようで悲しすぎる。。。トンデモ展開でもご都合主義でも良いから、冗句だって言って戻って来てくれよぉ・・・八九寺ぃ・・・。
Posted by ブクログ
鬼ごっこのお話。
暦くん視点の地の文はかなり久々(読むのに間が空いていたのもあり)で、恒例のセクハラ芸が新鮮に気持ち悪く読めて良かった。こんなにおっぴらげだったかしら…だった気もする。そしてこんなにも情に熱い人間だったかしら、という気づきもあった。人間強度が下がりまくってますね。もう人間を辞めてるから関係のない話だったっけ?時間が空いてるせいでこの辺りも記憶が薄れてる。
記憶といえば、忍の記憶は薄れることはあっても美化されることはないってあたりも忍の化物性を高める設定だったのは「おお」となった。怪異は語り部にはなれない。「化物語」自体、人が化ける物語で人の認識の変化を描く物語だと(いまのところ)思ってるけど、その語り部にはなれないとするとなんだか怪異たちの怪異らしさを強調されているようで興奮する。怪異って強い能力ほどきつい縛り(呪術的な)が設けられてるイメージがあるから、永遠の力をもつ反面その事象から変化できない…みたいなルールの存在を感じると俄然面白く感じるのだと思う。ルールのないゲームは面白くないから。
そういう点では今回の「くらやみ」の存在は面白かった。物語の強制力とかデウス・エクス・マキナと呼ぶとむしろ面白くないものの代表なんだけど、怪異にとってはパワーアップのための助走、魔法の詠唱みたいなもんなのかもしれない。今回はやけにメタギャグが多いな暦くん視点だからかなとスルーしてたけど、今思えばあれも「くらやみ」を召喚するための儀式だったかもしれない。考えすぎか。
Posted by ブクログ
何となく、薄々、このまま彼女はここにいられるのだろうか、なんて思ってはいたけれど。暦と一緒に目を逸らし続けてきた真宵ちゃんとのお別れの話。
Posted by ブクログ
表紙は忍で内容もハートアンダーブレードの過去が多いけども、
話としては八九寺がメインとなる話。
阿良々木暦が幼女と童女と少女と絡み合う話。
言いたいことはわかるのだけども、怪異に限らず、
人は何かしらを偽って生きてる面もあるのではない?
学習塾跡が全焼する話は別のところで語られているのかな?
ラストはしんみりしつつ、
なぜだか落ちでは扇ちゃんに顛末を語る展開に。
Posted by ブクログ
『[鬼物語]しのぶタイム』ってタイトルの割に八九寺の物語。『[傾物語]まよいキョンシ―』が忍の話になってしまったからその埋め合わせだったりするのだろうか?
八九寺と暦の会話はこのシリーズの会話の中で一番好きだったのだが、もう読めなくなってしまうのか…
寂しいが八九寺のことを思えばこの終わり方が一番いいのかもしれない。