あらすじ
変わらないものなどないというのなら――運命にも変わってもらうとしよう
迷子の小学生・八九寺真宵(はちくじまよい)。阿良々木暦が彼女のために犯す、取り返しのつかない過ちとは――!? <物語>史上最強の2人組が"運命"という名の戦場に挑む!
<物語>シリーズ第9巻!
強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。
ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!
西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
タイムトラベルを扱った作品はいくつか読んだことがありますが、パラレルワールドも絡めてきたことには驚きでした。
相変わらずの、忍野メメの全てを見透かしたような発言が面白かったです。
Posted by ブクログ
阿良々木暦と忍野忍のツーマンセルと、八九寺真宵の物語。宿題が出来てない阿良々木が、夏休み終わりに、一日だけでも戻れば、と思って忍に連れて来られた先は、十一年前、八九寺の命日の一日前。何のためにこの日にきたのか。考えて取った行動。そしてその結果の十一年後。
後でネタがわかってしまえば、なーんだ、で終わる話ではあるけど、八九寺一人助けたことでそこまで?! の展開。かなり騙された気分。ラストでは真宵ちゃんの本音も聞けて、やっぱりこの世界に生きて良かったんだなっていうオチ。阿良々木さんに会えて良かった、と言われたのが一番の救いじゃないかな。
Posted by ブクログ
純愛だった。
八九寺真宵がメインキャラの巻だと思ったら、暦と忍の物語だった。
もちろん八九寺真宵も出てくるし、ひさびさ忍野メメも登場。
私が好きな時間ものを織り交ぜ、まよい翻弄されながら、ある感動も沸き起こる物語。
忍が家出した理由もわかった。
忍っていい女だ(幼女という要素はなしでねw
まよいながらも進む物語は最高です。
Posted by ブクログ
第閑話「まよいキョンシー」
前作「猫物語 白」の直前かほぼ同時期
阿良々木暦と吸血鬼・忍の物語
11年前にタイムスリップした暦と忍が
生前の八九寺真宵を助けて母親に会わせる
満足した2人がタイムスリップして元に帰ると
忍により街中の人間がゾンビにされた世界だった
そこで2人は
大人で生きてる真宵に出会い
その世界の忍に出会う
Posted by ブクログ
時空と運命と可能性の話。まよいでもキョンシーでもねーじゃん!!とツッコミたくもなるし、後続の巻に全く影響しそうもない話でもあるが、SFも忍もドラえもんも好きなので満悦。前巻は阿良々木君の登場シーン少なくて寂しい思いもあったしね
Posted by ブクログ
猫物語からてっきり今回は八九寺の話かと思っていたんだけど、彼女はホッとんど出てこなかったなあ。
ただ彼女が物語の根幹に関わっていることは変わりなく(みんなが知ってる八九寺は出てこないけど)大人になった彼女も見れてよかった。
今の世の中があるのは偏に幽霊である八九寺がいるおかげなんだね!
あ、それで結局ゾンビな世界は元に戻ったのかな?
奴が阿良々木たちの心を軽くするためにでまかせを言ったとも限らないと思うんだけどなあ。
なにはともあれ話が予想以上に広大で最後の方はイッキ読みするほど楽しめました☆