【感想・ネタバレ】偽物語(上)のレビュー

強烈な個性を持つ登場人物たち、ドライブ感あふれる独特の文章、先の読めないストーリー展開、そして唯一無二の世界観。人気ライトノベル作家・西尾維新の魅力が全て詰まっているのが、本作「物語シリーズ」です。

ツンデレというよりツンドラって感じの毒舌ヒロイン・戦場ヶ原ひたぎをはじめとした、怪異と出会った少女たちと巻き込まれ型主人公・阿良々木暦が繰り広げる、不可解で不条理な物語群。独特な新房演出と物語世界がハマりすぎて、7シリーズ+2作の劇場版が制作されたアニメ版から入った人も多いのでは?(阿良々木くんのセリフが全てCV神谷浩史で再現される〜)
1冊あたりが分厚いうえに巻数も多く手を出しにくいイメージの西尾維新作品ですが、本シリーズは1話あたりがサクッと読みやすいボリュームになっているので、入門編にもぴったり。というか、サクサク読みやすすぎ、面白すぎで日常生活に支障をきたす……!

西尾作品らしいキャラクターのポップな破天荒さで読ませ、「人間の弱さが怪異を呼ぶ」というテーマで沼に引きずり込む――清く正しく読書を楽しんでいたはずなのに、いつの間にかぬかるみに足を取られたように心を囚われてしまっているだと……?
自分で自分がコントロールできなくなるほどに、猛烈に何かにハマりたい。そんな願望を持っている人なら読まない手はありません。めくるめく西尾維新ワールドに「蕩れ」ちゃってください!

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Posted by ブクログ

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上巻、かれんビー。
阿良々木暦とでっかい方の妹・火憐の物語だが、戦場ヶ原ひたぎの過去話も含めている。また、八九寺真宵の行く末もなんとなく匂わせている。火憐、活発で正義でなかなか男前な女の子だけど、弱ったときのほんのちょっと可愛らしい一面も見逃せない。
アニメ先に観たけど、かなり忠実に作られていた。今後のちっちゃい方の妹・月火の話も気になる。

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2017年12月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 時は素直に進んで、暦が高校生の夏休みの話。
「上」「下」と書いてあって、「続く」的な終わりをするのかなあ……と思ったら、ちゃんと完結しました。
 つくづく、この作者さんは読者の期待を裏切ってくれる……
 おまけに「気が向いたら続きを書きます」的なことまであとがきに書いてあって「上」巻なのに……となったりもしたり……(苦笑)

 そういうのとっても好きです。
 そして、本題に入る前に繰り返されるおなじみのキャラクターとおなじみのやり取り。

 正直、えーっと、「さっさと本題に入れ……」と思わなくもない。
 それでもテンポのいいやり取りなので、読んでて苦にならないけど、私は一体何を読まされてるんだ……? と、ちなみにアニメ化の内容に触れる話もちょいちょい出てきますが、アニメも好きなので見るといいよ!
 それこそ、流し見できない感じなので、見るの一苦労なんですが……

 いつもの、それこそいつものちょっと不思議な怪異の話なんですが、暦の上の妹に対する思いだとか、扱いだとか、そして何よりもそのキャラクターが明かされる話なので、ぜひ、楽しんでもらえれば、と思います。
 分厚いので、根性はいる笑

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2018年10月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回はアニメ見ないままの原作が先で。
相変わらず言葉遊びが上手で、素晴らしかったです。
がはらさんのS度が上がり過ぎて大丈夫?と心配になったのもつかのま、毒が抜けちゃうとか可愛すぎるんですけど(笑)
それにしても暦は裸見すぎでしょー。
みんな見せすぎでしょー(笑)
上巻は火憐ちゃんの怪異話です。
要キャストはアニメ見てるので読んでても顔が浮かぶんですが、貝木は想像なのでアニメではどんなかなーと楽しみだったり。とにかくなんでもアニメだとどうなってるのか・・・と考えながら読んじゃってました。楽しみ。

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2017年07月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

冒頭長い(笑) 遊びすぎでしょう。
いやまぁ、伏線なんですけど、もう作者が本文中(!?)で指摘してるとおり、新規のファン投げ捨てですよ。

とはいえ、暦の正義論、いいですね。
その考えのもとで妹たちを偽物だと切って捨てる。

そして、今思えばこのシリーズ通してなのでしょうが、
「自分と向き合う」ことに最大の価値を置いているのではないでしょうか。

自分の気持ちを、誰かに依存させることが、いつか人を傷つける。傷物語から始まったこのシリーズってそういうことなんだと思います。

バトルシーンは熱い。
もう、激熱です。

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2014年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かれんちゃんの正義のまさに天敵、貝木泥舟。この時点でまさかこれからめちゃくちゃ出てくるキャラになるとは思わなかったな(笑)

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2024年02月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハチに刺された大きい妹の話。
小説じゃ大きい妹だけど、アニメじゃ小さくなったんだっけ?

ハチに刺されて辛そうにしている描写があまり見られなかったなと思ってしまった。
バトルシーンはアニメを思い出しながら楽しく読めました。

火憐ちゃんは暗殺術でも学んでいるんですかね。

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2020年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

化物語の後日譚。

といっても、妹たちの遭う怪異がメインテーマです。
しかし、本編キャラが確立しすぎていて、暦がそれぞれのメンバーと絡むは絡むはでストーリーはこじんまりしているのに、そのボリュームはすごいです。
羽川に続き戦場ヶ原もこれでけりがついたのかな。
またファイヤーシスターズが兄の秘密を知るのは下巻に続くようです。

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2014年06月15日

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