あらすじ
四次元の空間を漂流して、江戸時代の世界にやってきたわれらがズッコケ三人組。はたしてそこにはどんな事件が?
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
このシリーズって子供だけに
とどめるのがもったいないのよね。
ちゃんと歴史を知ることのできる名作とともに
タイムトラベルの原則もきっちり守っているの。
彼らは何度江戸時代に飛ばされてしまいます。
どうやらその原因になったやつは
いろいろと意味深らしいのですが…
展開は中途半端なところで
横やりが入ります。
そう、ある種のことは許されないからね。
Posted by ブクログ
前作の「ズッコケ心霊学入門」の巻末にある次巻予告で「三人組をSFの世界に招待しましょう」と紹介されていたから物凄く期待していたのだが、SFと言えばスペーシーなウォーズしか連想できなかった当時の貧弱脳では時代劇のような格好をした表紙と全く結び付かなかった。
しかしタイトルにもあるようにこれはタイムスリップものなので立派なSFであり、私のSFに対する間口を広げてくれた作品と言っても過言ではない。
タイムスリップものでは歴史上の実在人物に会うのが定番だが本書で三人組が会うのは平賀源内であり、江戸時代から見れば「未来」となる現代の先進的な技術を披露する相手としてはまたとないチョイスだろう。
源内のエレキテルを見た三人は未来世界のテレビやコンピューターといった電気文明を自慢するのだが、それらの原理や製法を訊かれても答えることができない。
そして源内から「自分達の時代の機械の作り方も知らないのか」と呆れられる部分は風刺が効いていて一番印象に残っている。
ただし苦言もいくつかある。
タイムマシンが鏡であったり、イオン推進機などというもっともらしい未来テクノロジーが出てくる割には形がぼやけていたりしてSF特有の絵心を刺激するワクワク感が無い。
後の作品でも大体そうなのだが作者はSF特有のビジュアルイメージが貧困と言うか敢えて定型的なデザインを避けているようなのだが、子供から見れば単にダサいだけだった。そして大人の目線で見れば手抜きにしか見えない。
もう一つ。
ズッコケシリーズの舞台であるミドリ市は作者の故郷広島市がモデルらしいが、本書の中で広島市はミドリ市とは別の町として出てくるので両者は決してイコールの関係ではないようだ。
ミドリ市はあくまでミドリ市であり、広島市とは何の関係もないと考えるべきなんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
大河ドラマで平賀源内見てたら読みたくなって
数十年ぶり
わたしの平賀源内はここから
今読むと、謎に広いお屋敷に女中たち除けば一人で住んでるし、田沼意次や松平定信にも言及してて、最期にまで話を絡めていて、しっかりできた話だった
若林家の因果というか、原爆で断絶した家系をなんとか再興しようと、実年齢12歳にも関わらず倍の時間を過ごしてしまっているとか
なかなかに深い
はしがきが良かった
今の世には合わないよなぁと思いながら読み始めたが、現代に読む上でのスタンスを明確にしてしてくれているから
はしがきをちゃんと読む子なら、今の子供たちでも抵抗少なく読めると思う