あらすじ
太平洋を漂流したすえ、無人島にたどりついたわれらがズッコケ三人組。この島には、なんとおそろしい人くいライオンがいるという。
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Posted by ブクログ
ズッコケ三人組のシリーズは初期の十数冊だけ読んだが、本書はその中でも特に好きな巻。
小型モーターボートで海に出たらガス欠で漂流し、絶海の孤島に流されてしまい小学生三人によるサバイバル生活が始まる。
水を差す事を言うと潮流程度では「絶海」という所まで漂流することはないのだが、子供の頃はそんな事を知る由もなかったのでドキドキしながら読んでいた。
途中に出てくる島の地図が若干ネタバレ要素を含みながらもワクワク感満点だし、天測で緯度と経度を計るシーンにも興奮した。(実際には失敗しているのだが)
何より小学六年生の身の丈に合ったサバイバルという感じの描写が善い。
キャンプ道具以上の装備を持たずに住居を築いたり食糧を確保したりしている様子が「自分でもできそう」と錯覚させ、自分自身も実際にサバイバル体験をしている気すらしてくるのだ。
余談だが本書でユリの根っ子を食える事を知って以来いつか食いたいと思っていたのだが、30年近く経ってからようやく実現した。
でもハチノコは今でも食べたくない。
Posted by ブクログ
ひょんなことから無人島に迷い込むことになった
いつもの三人組。
だけれどもどうやらその島、様子が変だぞ…?
実はこの本は児童書だけれども、
大人になってきてから戻ってきてほしい思いが
実は込められている側面が強いです。
たぶん子供の時はその面はスルーされることでしょう。
だけれども大人になって(もしくはから)読むと
違う面が見え隠れしてくるんですよね。
特に途中で出会うことになる人物のくだり。
なんだろう、大人向けなのよ。
一応児童書だけどね。