若く美しい母・静子から溺愛されている中学2年生の静一。
クラスの女子・吹石に淡い思いを寄せたり、従兄弟のしげると遊んだり
ごく普通の中学生として暮らしていた彼の日常は
夏休み中に両親としげる一家との登山中に起きた事故から明確に壊れ始めます。
事故当時に母が取った行動が信じられず、彼女の一挙手一投足に過敏になる静一。
静一の心境を知ってか知らずか、吹石と静一の関係の進展を露骨に阻み、抑圧する静子。
抑え込んでいた苦しみと狂気を解き放ち始めた母と、静一はどう闘っていくのでしょうか?
事故の真相が明らかになるかどうか、というサスペンス要素もあり、
とにかく緊張感がすさまじい一作です。
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こんなお母さん世の中にいるかも
じわじわと息子の心が母に侵食されていく様子が、ホラーです。
でも、こんな母親はこの世の中にいそうだなぁとも思います。
親子
子供に依存しているように見えたお母さんだけれど実は違うのか、本当に何を考えているのかわかりません。少しずつお母さんの怖さを感じている息子にも目が離せなくて気になります。
静子の闇
静一に想いを寄せるであろう女子生徒吹石からのラブレターを息子と一緒に破った静子は夫にもう病院にお見舞いには行かないと告げる。
今までの穏やかで控えめな妻とはまったく違う言動に戸惑うが受け入れるしかない静一の父親。
夫が部屋を去ったあと今まで泣きながら今までの不満をぶちまけていたのが嘘のようにすっきりとした笑顔の母親に静一は淡々と生きていくしかできなかった。
そのまま夏休みが終わろうとしている時には静一は吃音の症状がみられるようになっていたが母親はいつもと同じ様子。
あの時から両親はずっとギクシャクしたままだったが静子は気にする様子もない。
そして新学期が始まった。
いつもどおりからかってくる同級生に対して何か言おうとしてもどもってしまってまともに会話にならない。
そんな静一を気にして吹石は声をかけてくるが避けようとする。
その様子から静一が母親にひどいことをされてるんじゃないかと予想した吹石は詳しく話を聞こうとするが逃げられてしまう。
家に帰った静一は両親が言い争っているのを聞いてしまった。
その中で静子は息子は生まれてからずっと独りぼっちだと言う。
家の中に居場所がない、自分がどうしてここにいるのかもわからない、消えたい、静一がいるからまだここにいるだけ、とも。
そんな病んだ様子の母親に恐れをなした静一は父親としげるのお見舞いに行く。
そこで転落した日以後初めて叔母に会うが目に見えてやつれていた。
あんなにハツラツとしていて自分をからかっていたしげるもすっかり様子が変わっていて罪悪感からなのか静一は泣いてしまった。
帰宅後飲み会に顔を出すために父親が外出したため一人になった静一の元にどこからか帰ってきた静子がやってきた。
全然帰ってこない息子を心配して探し回っていたらしい。
息子の様子から夫がむりやりしげるのことろに連れて行ったと勘違いした静子はまたよくわからないモードに入ってしまう。
そんな母親を死んだ目をして受け入れる静一だが今まで疑問に思っていたしげるを突き飛ばしたことについて聞いてしまう。
そこから首を絞められたがそのすぐ後には普段の母親と変わらなくなってしまう。
ただいっちょまえに生意気をいうなと言われてしまうのだった。
とにかく闇が深い母親である。
Posted by ブクログ
静子にとって、それは不幸な結婚だった。
彼女の不満が彼女の孤独が彼女の歪みが息子を支配する。
血の轍は深く刻まれ、息子も自身も壊していく…。
ダンナの事なかれな無関心が悪化させる原因ですね。
生き苦しい。
四十ページごとにページ数の横に血が点々と前巻から続く、血の轍。ママの仮面が初めて幾度も壊れてきた。玄関で陰に潜んだ顔も、静一がどもるほど心が乱れてる所も、こわい。
先が気になる
いとこが死ねず生き残り脳性まひの障害者になってしまい、
号泣する主人公の息子はショックで吃音になってしまう。。
溺愛していたお母さんも不満を父に打ちまけて徐々に壊れ始める
続きが気になる3巻だった
Posted by ブクログ
第1巻から一気に読んだけど、最初は「過保護の毒親」の話だと思っていたけれど、第3巻まで読んだら、「何なんだろう?このホラーマンガ」というのは率直な感想ですかね。
ストーリーの展開はもちろん、母親の異常な精神状態も気になります。
精神疾患を持っているだろうけど、夫婦の会話からすると、きっかけは産後うつでしょうか?
息子の静ちゃんもかなりヤバいけど、反発し始めたから、今後の展開については全く想像つきません。
ホラーやサスペンスとして、楽しみにして読んでいきたいと思います。
辛いし怖いし…
色々衝撃的過ぎて…
辛すぎる…
子どもに死んでいいとか殺してとか言っちゃダメよ…。
息子が可哀想過ぎる。
終着点が全然見えないな。