中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。
この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。
珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。
しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。
また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。
※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。
感情タグBEST3
叉羅国編が解決。今回も楽しめました。珀陽とのイチャイチャは少し。子星と天河の優秀っぷりが好き。さすが禁色!有能な変態の出番もあり。これから読む人は1巻から続けて全部読んで欲しいです。
立場が変われば見え方が変わる・・・当たり前のことだけどそのことを深く考えさせられるお話でした。そして何やらまた不穏な終わり方をしてる。。。2人の仲が進展するのはまだまだ先になりそうですね。
順調に同盟まで行ったのに、思わぬ展開で一気に読んで、また読み直してしまった。
復讐したいほどの憎しみというのは本当に厄介で、虚しいものだとつくづく思う。
ストーリーがしっかりしているので、読み応えがあります。
一度読み始めたら時間を忘れて読み続けてしまいました…寝不足注意。
皇帝と茉莉花の恋の展開もゆっくりですがほっこりできます。
続きが気になるので寝不足覚悟で読みます!
茉莉花はまたまた成果をあげるのですが成果をあげるごとに自国が戦争の準備が進んでいることに気づいたところで続く、、、早く次読みたい。
10年後の約束も出てくるのできっとこの物語は10年後までの設定で続くんでしょう。
Posted by ブクログ 2021年08月29日
叉羅国編が完結。
相変わらずの茉莉花のチートじみた能力が存分に発揮されているし、もの覚えがいいだけでない茉莉花の成長も感じられて末恐ろしい。珀陽も相変わらず、涼しい顔して先々まで見据えた決定をしていて、それなのに、茉莉花を女の子として捉えたときの珀陽の反応は年相応というか、もう尊い。個人的にはラーナ...続きを読むシュの前向きさやさっぱりした気遣い、身ぐるみを剥がしてくるような要求を穏やかな顔でしてくる珀陽に対する、無意識な仕返しのような手紙とかが読んでて楽しかった。
茉莉花のこれまでの仕事の線が全て意図せず侵略戦争の点に繋がっているというところで今巻が終わり。茉莉花が叉羅国で売った恩の回収もきっと今後あるだろうし、続きがますます楽しみ。
Posted by ブクログ 2021年05月25日
叉羅国編の完結巻。
うん、やっぱりこうなると思ってたんだよ。
捕らえられた茉莉花たちが、それを逆手にとって光の神子と二重王朝問題を解決する展開。
ただ冷静に考えるとどっちも完全解決にはなってなくて、今後の困難が予想されるけど現時点では最善手だろうなぁ。
そして茉莉花は自分の判断で例え珀陽が望まない...続きを読むことでもやってみようとする意思と勇気を示した。
また一つ成長したね。
ラストでラーナシュ相手に色々仕込みをしていたけど、十年後の効果は如何に?
早く見てみたい。
次回は侵略戦争に関して騒動かな?
茉莉花は、珀陽は、どうするのかな?
楽しみ。
今回も読み終えて満足。
採点は小数点を着けれないので4点にしたけど実際は4.5点って感じ。
良い作品ほど辛口評価にしてるのと、
誰かさんの登場シーンが少なかった分を減点。
Posted by ブクログ 2022年01月17日
ちょっと物覚えがいい、ってだけ(それだけでも凄いけど)だった茉莉花が巻が進むごとに成長しているのを感じる。覚え方も工夫を凝らしてどんどん磨きがかかっているし、今後の成長が楽しみ。
10年後の話がちらちらと出てきて、そこまで描いてくれるのかな?ぜひ読んでみたいなあ。果たして珀陽と茉莉花は10年後、珀...続きを読む陽の理想通りの関係に落ち着くんだろうか?
外見は大人しそうな可愛い女の子なのに、頭の中は淡々と情報を解析して行動を決めてるというのがギャップで面白い。そのうち子星と頭の中の国々を動かして外交をシミュレートする場面が出てくるのでしょうか。