あらすじ
科挙試験を好成績で合格し、新米官吏となった茉莉花。ところが珀陽は、「早く手柄を立ててね」とまたも無茶を言い出す始末。そんななか、赤奏国の皇帝が突如やってきて女性官吏に世話をさせろと言い出し……!?
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中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。
この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。
珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。
しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。
また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。
※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。
感情タグBEST3
茉莉花の本気の片鱗が見えてきた!珀陽じゃないけど、これはどんな大輪の花を咲かせてくれるのか期待しかないですよね。そしてあれはプロポーズと捉えていいのかな・・・?10年なんてあっという間だし、うまく成就するといいなー。
大好きな暁月も出てきたし、とっても楽しかったです!!
匿名
茉莉花のすごさがまた際立つ話でした。
茉莉花の禁色という目標がハッキリする大事な巻とも言えますね。
玉霞さんもすごく出来る人なのに、茉莉花が本当にすごすぎる。。
すごすぎるけど、本人に自覚は無いけど、でも私はいやみなく読めて、天才でも苦労はあるよなーって、まったく凡人の私がしみじみ読めました。
正直、本来だったら玉霞さんのしてたことは処罰ものだし、そこで止めるの?感はあったけど、今まで茉莉花のような存在は無かったわけだし、今まで培った官吏としてのプライドがくずれる理由としては納得出来たので、こんな展開もありかな、とは思う。
次の出張編の前章のような話だけど、これが無いのとあるのでは大違い。
茉莉花をステップアップさせるための珀陽の手腕がおそろしい。。
Posted by ブクログ
ああああああああああああ玉霞さあああああああん!!!!! もうね、もうね、読んだ後にタイトル見返して「百年、玉霞を俟つ」って見た時にこう…ギュッとね!!心臓がギュッとね!!! 最後に爆弾発言もあったけど、それはもう…あの……ね? 今はスルーしておきますね!←
Posted by ブクログ
クライマックスかと思ったらまだ半分だった。それほど内容が濃くて面白かった! 茉莉花が女の子らしい女の子のまま、出世街道を歩いていく決意してくれて嬉しい。
茉莉花ファンになりました!
何となくあらすじを見て読んでみようかなと1巻を読んだら最強女子が面白い!皇帝との恋がからんで続きを読むのが辞められなくなりました!
ハッピーエンドを期待してます!
完全にどハマり
時間を忘れて読み込んでしまいました。
寝不足です。
ストーリーもキャラ設定も良くて、好きになりました。
皇帝と茉莉花の今後にも期待が膨らみます。
ヒロインの成長
1巻は頼りなかったヒロインがどんどん人間として、文官として成長していくストーリーにさらさらと読んでしまいました。皇帝とのラブストーリーも始まりそうだし次も楽しみです。
心理戦がお見事
軽い気持ちで読める三国志的雰囲気があるシリーズですが、この巻は人の心理をよく表現してて、苦しくなってしまう場面も。
正しさって色々だなぁとしみじみしました。
主人公の成長に母の気分になります。続きも楽しみ。
面白かった!
面白かったです。ハマってしまう気がしてきました。平民の女の子が頑張って頑張って上を目指すストーリーですが、きれいなところだけでないので(そこが切ないのですが)大人の方が読んでも面白いと思っていただけると思います。早速続巻も読んでみます。
Posted by ブクログ
茉莉花ちゃんが本気出したときのチートっぷりが好きですね。十分できる子だけど、自覚してる通り先読みと応用がない分普段はぽやんとしてるかんじで、そのギャップもなんか好き。
Posted by ブクログ
科挙試験を通りようやく官吏になった茉莉花の新人初日からのあれこれ。
いやなんか仕事に対する心構えとかとても真っ当でなかなか読み応えがあった。
最初から隣の国の皇帝の世話役とか難しい仕事だけど、前向きに頑張っているなあ。
このまま真っ直ぐハッピーな展開なのかなと思っていたら、途中から陰謀話が加わって、前巻でのマツリカの行動の真の意味が突き刺さる展開にちょっと驚いた。
そうか、こういう物語になっていくんだ。
真っ直ぐなだけでない清濁合わせ飲む、そういう現場で痛みを知りながらも頑張るお話なんだな。
うん、そういうの嫌いじゃない。
珀陽も裏表のある皇帝みたいだけど根本のところは人に優しいな。
さて、茉莉花の次なる試練はどんなものだろうか?
楽しみだ。
Posted by ブクログ
スピンオフ的な「十三歳の誕生日、皇后になりました」からシリーズを読み始めた私には馴染み深い暁月が登場。科挙に2番の成績で合格したものの、珀陽から不満を漏らされ、また無茶を言われる茉莉花。先輩女性文官と一緒に暁月の世話役ポジションになり奮闘する。暁月の珀陽への悪態も感慨深い。意図せず優秀さを発揮する茉莉花の特技は羨ましいばかりだが、自分の行動を後悔したり、世渡りを優先させて力を抜いていたのを本気で取り組む決意をしたり、完璧ではないなりに一生懸命取り組む姿は相変わらず好印象だし何より可愛い。皇帝の想いが届くにはまだまだ時間がかかりそうだけど、そこももどかしくて可愛い。
Posted by ブクログ
女性管吏の立場を茉莉花と玉霞の立場からそれぞれ読んで女性という要素が人によって意味が変わっていくということを改めて知ったのと今までの経験は自分を裏切らないということを感じられた回だった。
Posted by ブクログ
科挙に合格し、新米官吏となっていきなり大きな事件に巻き込まれ、さあ、どう解決する?という流れです。事件の全容なんかもちょっとずつわかっていく運びとなっていました。
一巻につき一,二回くらい珀陽が茉莉花にアプローチするところが楽しみです。今回も安定のときめき小説でした。
立身出世もの?
科挙を2位で合格し官吏として務め始めたヒロイン茉莉花ですが、他国の我儘な皇帝の接待役として奮闘します。
恋愛要素はほとんどありませんが、有能な茉莉花の活躍にワクワクしました。
女性の官吏が少ないなか男に負けまいと頑張る先輩官吏のキャラも、とてもリアリティがありました。