あらすじ
珀陽の手回しにより湖州の州牧補佐に赴任した茉莉花は、白楼国と隣接するシル・キタン国からの侵攻の可能性に気づく。
いつの間にか仲間として距離が縮まっていた御史台の翔景と、実は皇子だった大虎とともに、侵攻を阻止するべく動き出す!
「珀陽さま、わたし、ようやくここまできました」
――だが禁色獲得を目指しひた走る茉莉花に、まさかの事態が!?
中華風の架空の世界が舞台。
自称「ちょっと物覚えがいい」後宮女官の茉莉花が、皇帝の珀陽にその才能を見いだされ、官吏として成長していくお話です。
この茉莉花の「ちょっと物覚えがいい」というのは、「一度見たものは忘れない」というすごい能力なのですが、そこで簡単に「天才のサクセスストーリー」へとは繋がらないのがこのお話の面白いところ。
珀陽からは理不尽とも思える難題を与えられ、若い女だからと周囲から舐められるのは普通で、うまくいかないことの方が多いかもしれません。
しかし、だからこそ、そんな逆境の中で徐々に才能を開花させ、最終的には周囲が期待した以上の功績をあげていくところは毎回、痛快ですっきりします。
また、皇帝としては完璧な珀陽が、茉莉花と二人きりの時には素の顔を見せたり、茉莉花もそんな「特別扱い」にドキドキしたりと、この二人の恋の行方も見どころです。
※同著者の『十三歳の誕生日、皇后になりました。』シリーズは本作のスピンオフ作品となります。
感情タグBEST3
ついに禁色が!!!そして何より2人の関係にも進展が… 珀陽が取り繕うことなく自分の正直な気持ちを吐露しててグッときました。
すごくいいところでお話が終わったけど茉莉花も自分の気持ちをありのまま珀陽にお返事できてるといいな。
Posted by ブクログ
いや〜〜〜もう、好き!!!!!翔景いいわ〜最高だわ〜と思ってたけどさ!!!見事に珀陽にやられた!!! いやあの、茉莉花たちの作戦とか戦いとかさ、それはもう見事だったけどさ、ダメだ…私の語彙力珀陽に奪われた← あ〜好き〜〜大好き〜!
ハマる
才能があるのに上手くいかしきれていないかつ無難な道に逃げていた茉莉花のサクセスストーリーと、皇帝との恋のシンデレラストーリーが詰め込まれていてとても好きな作品です。
どハマりして一気読み中です。
一区切り
前作の続きです。
赴任先の地に隣国が進軍してきて、皇子が捕虜に捕らわれるという絶体絶命の状況を切り抜ける茉莉花の活躍が素晴らしく、息をつく暇もなく読み終えてしまいました。
恋愛部分も進展し身分差という障害がある中、これからどうなるのか楽しみです。
最後の最後で!
この作品は毎回ドキドキハラハラ(死語?)させてくれます!読んでいて早く先を読みたくなってしまいます✨
購入された方はわかってくださると思いますが、一番ドキドキさせられたのは最後でしたねw
Posted by ブクログ
おー、なかなか怒涛の巻だね。
湖州編後半。
死亡事件の調査から隣国の侵略の計画を知った茉莉花たちがどうするかと思ったら、まさか茉莉花が軍師になると!
これは予想外。
茉莉花が女の子のこともあって、そっちの方に行くとは思ってなかったよ。
茉莉花恐るべしい。
だんだんチートになっていくね笑。
いや面白い。
戦を勝利に導いて湖州編も終わりだと思っていたら、そこからの展開がまたジェットコースター。
英雄として禁色を与えられてその上、翔景の結婚申し込み、さらに珀陽の告白だと!
で、そこで引きですか!?
これは卑怯だ笑。
続きが読みたくなる。
兎にも角にも次の巻が楽しみだ。
Posted by ブクログ
茉莉花がますますすごくなっている。
仕事面での向上もすごいんだけど、そんな中で夢を叶えられる結婚の申し出に対し「もう少し片想いをしたい」と断るというかわいさ。
皇帝珀陽もついに思いを吐露しちゃうし、なんかもうとにかくみんなかわいい。
結構緊迫な話が進んでいるはずのところで、斜め上の親友はどっちだトピックをぶっ込んでくる翔景と大虎のやりとりも前巻から続いて楽しかった。
期待値という側面が強いながらも、ついに禁色を手にした茉莉花が今後どう活躍していくのか楽しみ。
Posted by ブクログ
州牧補佐として働く茉莉花。「女だから」と侮られることは多いけれど、変えられないのだから利用しよう。と、女であることを有効利用し始めるのが楽しい。守りたいものを全力で守ろうとする茉莉花は応援したくなる。味方が増えてきたのもよくわかる気がした。甘さは残るけれど、最初と比べるとどんどん力をつけてきている茉莉花。今後どうなっていくのか気になる。
茉莉花の勇気と努力と天賦の才
今までの展開よりもよりダイナミックに周囲の関係者も一癖ある展開が面白かったです。
皇帝としてだけではない「はくよう」の想いも知ることができて、茉莉花の心も動き出すところが一番のお気に入りです。