あらすじ
さらわれた最愛の息子アフレイムを救おうと、カリエはすべてを捨ててザカールへと向かった。だが、彼女を待ち受けていたのは、現長老であるリウジールの悪しき野望だった。彼女を守るはずのラクリゼも死んだと告げられ、屈辱的な仕打ちの数々に絶望の極限へと追い込まれるカリエ。一方、エドとサルベーンはカリエを追いかけてザカールへ乗り込むため、海賊トルハーンの協力をとりつけるが……。
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Posted by ブクログ
これだけカリエの華々しく輝かしい未来を予感させといてそれを取り上げるってマジですか……しかもあくまでカリエ自身の選択……つ、つらい……
だってこれ、あのまま順当にいけばカリエはヨギナの女性総督として輝かしい成功を収め、子どもからも民からも愛され、自分が幸福になるだけでなく民も故郷も潤しただろうはずなのに……
仮にお腹の中の子を見捨てたとて、我が子を浚い己を凌辱した憎い男の種、誰も責めないだろうに……
でも母たちの想いを見つめ(カリエ自身は知らないけれど)、ラクリゼの選択を踏まえた上で、己に宿った子を殺せないのがカリエなんだなぁ……
ちょっと意外だったのが、バルアンさんカリエのことちゃんと伴侶として信頼して想っていたんですね。いや、本心はどうあれもっとドライに振る舞うし実際とっとと忘れるだろうなと思ってたから嬉しいっちゃ嬉しい、んだけ、ど。
その結果、カリエは当初の目標だったバルアンの祖国侵攻を抑えるどころか、その火種になってしまったわけで。でもカリエが我が子を見捨てられないのは当然で。う、運命……
残るは1エピソード。どう畳まれるのか放心しつつ楽しみにしています。