【感想・ネタバレ】BEASTARS 11のレビュー

あらすじ

テム食殺事件の解決を図るレゴシと口封じを目論むリズが更衣室で遭遇。超獣同士の死闘が開幕するが、清掃員の邪魔が入り勝負は中断、大晦日の再戦を誓い合った。後日レゴシは、女装して裏市に潜入し、決闘の立ち会いをルイに依頼し、その場を去った。大晦日まで、あと3日。最終決戦迫る…!!

...続きを読む

すべての動物が共に暮らす世界。それぞれの個性は尊重されますが、やはりお互いの偏見、プライドなども存在します。皆が平和に暮らすためには「本能」を抑えなくてはならなくて…。特に肉食獣が草食獣を食べることは決して犯してはいけないタブーなのです。

思春期の学園生活って色んな事がありますよね…種族が違えばそれはなおさら。
肉食獣と草食獣との恋・友情は成立するのか?平和な社会で求められるリーダーとは?裏社会では禁止されている行為も…!?

全ての動物が擬人化されているのですが、その動物特有の美しさ、愛らしさも丁寧に描かれています。主人公のハイイロオオカミの少年・レゴシが成長して色気が増してくるのがたまりません!!

マンガ大賞ほか数々の賞を受賞し、大注目の大人のファンタジーです♪

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

圧巻。
草食獣の、そして肉食獣の強さと弱さが、食われる側と食う側の倫理が、あまりにも際どい一点で、しかし確かに交わる。
それぞれの葛藤にひとつの答えが出て、キーとなるルイ先輩による、イブキとの会話、またレゴシとのやり取りが、鮮やかに心に残る巻。

1
2018年11月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

テムの同意があったと思い込み薬を飲まなくなり、
新しくレゴシと友情を築こうとする
リズの描写がとても怖い。
レゴシは犬科らしく、毎日全力で生きていて
この大晦日もただ全力だ。

本能というものから目を逸らさない本作の中で
やはり肉食獣が肉を食べないというのは
本来の性質を歪めていることに他ならない。
この世界では、草食は本来の食事を採れるのに、
肉食は食事を制限され、投薬を強制され
強い肉食の方が弱い立場に置かれているとも言える。
草食への配慮からくる肉食の本能の歪みは、
単なる理想論であると言え、学園内での食殺事件がこれが最初で最後だと断言できないだろう。

ルイはいつ、戻ろうと決意していたのか。
レゴシが気になるならみんなに内緒で様子を見るだけ見てシシ組に戻るという選択肢もなかったわけではないと思う。
だが、レゴシの命をかけた決闘と彼の戻ってきてほしいという気持ちに心が動かされたのだろうか。
ボスではなくルイとして戻ろうとした。
戻る決意をしたことも少し意外ではあった。
イブキがライオンの強さはただの武器、
使いこなしても隠し持っても重いと言うのがしんどい。

百獣の王を演じ続ける。
ルイとの日々は幸せだったとの言葉が温かくも悲しい。
ボスではなくルイと呼び名を変えたところに彼の心情が汲み取れる。
まさか責任感を持つ様になったフリーが追ってきてイブキを撃つことになるとは。
イブキはフリーが追って来ていることに気が付いてタイミングを合わせたのだろうか。
シシ組のライオンとして向き合うしかなかった。
フリーも表通りまでの道に送ってくれたのがすごい。
シャツについた金の毛をポケットに入れてというタイトルがまた良かった。

テムに怪物だといわれてショックではなく
本質を見抜いてくれたと思ったと言うリズ。
ハルちゃんが恋愛にのめり込んだ理由を思い出した。
本気でやり合うのも肉食獣同士しか出来ないからある意味本当に青春ではある。
力を自分のために使うか、誰かを守るために使うか
お互いの肉食獣としての生き様をぶつけ合う。
レゴシも紙一重だった。
ルイがいたから怪物にならずに済んだ。
本音を隠さなきゃと思いながら泣いてしまうルイが
初めて泣いたのも
泣くことが許される環境ではなかったから。
彫られている数字は俺の呪い
呪いを解いてくれレゴシ。
ただ肉を捧げるのではなく、深い意味がある肉食だ。
普通に考えたら、狼がヒグマに勝つのは難しい。
レゴシに勝たせるにはそれなりの理由が必要になってくる。
それをルイ先輩の呪いとも関連させてくるとはさすがだ。
自分で脱出して警察を呼んでくれたピナもよく頑張ったと思う。
自分の中に蓄えた、借り物の言葉ではなく部活の先輩として、
リズには孤独に気づいてやれなかったのはすまなかったと言い、
レゴシには次会うのは、学校だ約束だぞ
と言うルイ先輩の言葉が等身大の先輩らしさと子供らしさがあってよかった。
リズにはテムがどれほど恐怖していたかという事実を噛み締め、自分の罪の重さを感じながら償って欲しいと思った。
自分は警察に突き出すという順当な手段を取らないことが歯痒かったが、この辺りは結果的に公的機関の知るところとなり、もしかしたらレゴシは不満かもしれないが、自分としては良かったなと思っている。

今まで肉を食べないで来て数々の修行もこなしてきたレゴシだが、肉を食べることでここまでの力がつくこと、それを体感することも重要だ。
知らずに避けることと、知っていて避けることでは意味が違ってくる。
レゴシは知ることを選んだ。これは重要なことだと思う。

ルイの呪われた番号の刻まれた足が、レゴシの生きる糧となる。
リズが妄想上でしか得られなかった、草食から食べてほしいという申し出とその草食との本当の友情を、レゴシとルイは共に得て進んでいけるのだと思う。

0
2024年01月11日

ネタバレ 購入済み

アニメで今週のを見てから続きが気になって急いで元々買ってたままじっくり読むから時間かかるのでそのままになってたビースターズ追いつくまで読みました。
まさか決闘がこんな結末になるなんて…ルイ先輩…ピナくん…レゴシ…リズ…読みながら涙が止まらなかった。
続きも気になるけどどう進むのか凄く楽しみ。

0
2021年03月21日

ネタバレ 購入済み

食殺事件完結!

ついに食殺事件完結!色々と衝撃展開が多い巻でした。レゴシとルイの友情も良いけど、イブキとルイの関係性が好きだったので、切ない巻でもありました。

0
2021年03月16日

ネタバレ 購入済み

熱い

物語始まり、事の発端。その最終決戦がレゴシはリズと同じく肉食なのに対し草食の仲間がいる。リズは草食との友情を築いたという願望をいだきながら欲望に負け1人ぼっち。

ビースターズっていろんな対比があってホントに面白い。

0
2021年02月06日

Mk

ネタバレ

ハァ…

どうであれ食べて欲しくなかった
食べられる側、食べる側、草食と肉食の真の友情云々通り越して結局罪を犯さなきゃいけなかったって結論
肉食獣を愛したシカと草食獣を愛したオオカミの判断は現実的だけど、そこで終わっちゃってやっぱりがっかりしたかも
でも、こうしないとインパクトがなかったよね

1
2018年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

食殺犯のリズと決着をつけるレゴシ。レゴシはリズを倒すために、アカシカのルイを食べる。それはいいのか…。正義を通すためだから? ルイが食べろと言うから? 頭がこんがらがりました。

0
2021年08月19日

ネタバレ 無料版購入済み

リズが狂気的ですごく怖いです。温厚な顔をして周りに疑われずに色々と準備していたのがすごく怖かったです。

0
2021年01月09日

ネタバレ 無料版購入済み

とても好きな漫画なんだけど、リズに勝つため結局それをしちゃうのがやっぱり理解できない。頭が悪いのでしょうか。結局同類なのに方や殺人者で方や本物の絆って…???同意ならいいってもんじゃないよね話すり替えないでーって思っちゃった。

0
2021年01月09日

ネタバレ 購入済み

命と体はかけがえのないものだ

今までレゴシが歯を食いしばって修行をしてきたのは?リンゴを齧るのもやっとだったんじゃ?
ルイも生半可じゃない覚悟でそっちの世界に入ってたのに、こんなにアッサリ辞められるもんなの?ライオンの部下のこと、大切にしてたんじゃなかった?
ここまで生きてきたイブキの生命はこんなあっけなく?

命と体は元に戻せないんだよ。

あんまりだ…
作者よ、最も大切なのは与えられてるこの体、そして命なのではなかったか?そういう作品だと信じてファンタジーを楽しんできたから、この先は読めない。



0
2019年02月06日

「少年マンガ」ランキング