【感想・ネタバレ】これは経費で落ちません!11 ~経理部の森若さん~のレビュー

あらすじ

結婚に向けて、本格的に動き始めた沙名子と太陽。いまは東京と大阪で別々に暮らしているが、結婚したら一緒に暮らすことになる。しかし一緒に生活をするとなると、決めなければならないことがあまりに多い。交際は順調な沙名子と太陽だったが、食い違うことも多く沙名子の不安は積み重なっていく。年始の休みを利用して、お互いの実家へと両親に挨拶に行くことになったのだが……? 仕事は続けるのか、家事はどう分担するか、婚約指輪や結婚指輪は買うのか、結婚式は挙げるのか、どちらが名字を変えるのか、などなど。沙名子は結婚へと向けてタスク表をつくってひとつずつ処理していこうとするのだが……結婚準備は大変すぎる!?

...続きを読む

最近人気のお仕事系小説。知らなかった職業の裏側を知ることが出来たり、働く主人公に社会人として共感したり。本作もそんな系譜に連なる作品です。
優秀な経理部員・森若沙名子が、経理部を訪れる社員や彼らが提出する領収書などを通して、社内の問題や社員同士のトラブルを「イーブン」にしていくという物語。この森若さんの仕事っぷり、全ての会社員が羨むほどきっちり完璧で、読んでいるだけで気持ちいい……。ドジな主人公が失敗しながら成長していくストーリーを読むと主人公のミスにイライラして耐えられない派のみなさん、森若さんは信頼できる主人公です。あくまで「イーブン」にしたいというのが森若さんの美学なので、正義感を振り回すことがないというところも、控えめに言ってかなり推せます。

出てくるキャラクターたちも、経費でぎりぎりグレーな私物を購入する広報課長、私費を使ってでも会社に貢献して正社員になりたい契約社員、レジミスを謝らないアルバイトなどなど、「うわーあるある!」というリアルさ。友達の会社のトラブルを聞いているかのように「え、ありえない!」「この人怪しすぎ〜」と、思わず心のなかで相槌を打ちまくってしまいます。そして、読み終わった頃にはもう、森若さんが同僚かのような気持ちに。

そんな信頼の森若さんですが、恋愛の方は不器用でこじらせ気味。営業部のムードメーカー、山田太陽から想いを寄せられているのですが、この2人のラブ、なかなか進まない……。しかし、仕事は早くて迷いのない森若さんが、一つ年下の太陽からの好意に戸惑い、自問自答しながら亀の如き歩みでゆっくりと距離を縮めていくモダモダ感も風流というもの。
お仕事エピソードをスカッと読ませて、恋愛エピソードでムズキュンさせてくれる、1冊で2度美味しい作品です!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

今回は仕事でのゴタゴタはなく、結婚に向けての話。森若さん主導で進むかと思いきや、そう簡単にはいかないところが見ている側としては面白かった。完璧な人間はいないと思ってるけど、仕事ではきっちりしてる森若さんが振り回されているのを見ると同じ人間なんだなと安心する。結婚した経験があるからこそ、自分もそんなことあったなと思いながら読めた。森若さんと太陽は性格が違って、得意な分野が分かれているから何だかんだ上手くいきそう。エピローグの真夕ちゃんの視点は自分の気持ちに近いものがあった。

0
2025年09月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

森若さんと太陽やっぱりいいコンビ!今回まゆちゃんパートが長くて、いつもの経理部を客観視してみれてよかった。いつも山崎さんの前髪切ろうとしてるの面白い笑

0
2025年04月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

太陽くん&森若さん
結婚おめでとう〜〜♡♡
星5つご祝儀です笑
ずっと2人を見守ってきた私としては
やっとやっと会社に報告できてやれやれ、
という気持ちとこれからの2人がどうなっていくのか、不安が入り混じった…まぁ、
母親のような気持ちでしょうか。
苗字をどうするかジャンケンで決める、という画期的な方法に若干これからの不安を感じますが、ここは2人のお互いを思う気持ちを信じて、これからも見守っていきたいと思います。
今回は最後にある真夕ちゃん目線のエピローグが特に頷ける部分が多くて、
いつもよりさらに楽しく読ませてもらいました。
それにしても恋愛経験値の高い希梨香ちゃんの読みの深いこと!!
「太陽より良い男は山﨑さんくらいしかいない」
「鎌本は実は森若さんが好き」
ほんとに的確。のほほんとしてる真夕ちゃんと良いペアだと思いました。
ちなみに社内の良い男で真夕ちゃんは
「宇宙さん」をあげたので、思わず私は「
よっしゃ!」と。
以前から2人がうまくいくといいな、と思ってたので、ちょっと嬉しくなりました。
今回は経理の話が全く出なかったので、次回はそこら辺も少し描かれるのかな。
12巻楽しみです♪♪

0
2025年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。一面では優秀、他の面から見たらポンコツ。
森若さんの苦手を太陽が補完する良い関係だ
森若さんの心の揺れ動きに共感

0
2025年01月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結婚に向けて、本格的に動き始めた沙名子と太陽。いまは東京と大阪で別々に暮らしているが、太陽の転勤任期は期限付きで二年か三年。結婚したら一緒に暮らすことになる。しかし一緒に生活をするとなると、決めなければならないことがあまりに多い。交際は順調な沙名子と太陽だったが、食い違うことも多く沙名子の不安は積み重なっていく。年始の休みを利用して、お互いの実家へと両親に挨拶に行くことになったのだが……? 仕事は続けるのか、家事はどう分担するか、婚約指輪や結婚指輪買うのか、結婚式は挙げるのか、どちらが名字を変えるのか、などなど。沙名子は結婚へと向けてタスク表をつくってひとつずつ処理していこうとするのだが……結婚準備は大変すぎる
-------------------
太陽はのんびり屋で楽天的。沙名子とは大違い。
一人でやきもきする沙名子の気持ちわかる~
でもしっかりものだからこそ、太陽とつりあうのかもしれない。結婚までがんばれ!

0
2024年10月30日

ネタバレ 購入済み

結婚準備編、楽しく読みました

読みながら、やっぱり沙名子さんはこうだよねぇとか太陽のバックグラウンドはこんな感じかぁと、2人の結婚を見守る親戚のおばちゃんみたいな感覚でした。
算段通りにいかなくて動揺する沙名子さん、それを受け止める太陽、良いですね〜
遠距離はどうなるのでしょうか?次巻も期待しています。

#共感する #タメになる #笑える

0
2023年11月30日

ネタバレ 購入済み

安定のキャラ達

安定のキャラ達に再び会えてうれしかったです。特に森若さんが森若さん、太陽君が太陽君で良かった(笑)

#タメになる #ハッピー

0
2023年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なんと今回はまるまる一冊、沙名子と太陽の結婚に向けての話!
1話目がイライラした!
太陽でさえこう描かれんのか!と、結婚に向けての男性の典型的な考え満載でイライラする。

そんなこんなで最後の真夕のエピローグに今回も癒されます。

0
2025年10月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結婚に向けて動き出した沙名子と太陽。やるべきことが多いうえに、お互いの価値観のすり合わせが大変です。
お互いの親への報告や挨拶もすませ、やるべきタスクも少しずつ消化していきます。

それにしても自分のペースを乱したくない沙名子が結婚を決意するのは意外でした。太陽が沙名子に合わせられるというのも大きいのかな。

太陽の友達の迷惑なサプライズには女性陣の意見に同感。せっかく、友達一人となら…と沙名子が妥協してこぎつけた食事会だったのに。


そして会社の上司にも挨拶ということで、社内に二人のことがバれました。ショックを受ける真夕ちゃんがかわいかったです。

0
2025年05月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

結婚に向けて準備を始めました。
両家へ婚約の報告して
会社の上司に婚約の報告して
同僚にバレて。

さて次巻、どうなるか。

0
2025年05月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

考え方が違っても、好きなものが違っても、それでも太陽と森若さんって互いに「この人じゃなきゃダメ」って思える関係なんだなと。
太陽の美質って私の異性センサーには引っかからないけど、森若さんのセンサーに引っかかるってことが理解できた。

森若さんの融通が利かないところって結構私は共感しちゃう。
フツーは女がすることってバイアスかかってることにフリーライドされるのが嫌とかすごいわかる。
好きにしていいよって言われて選択の責任押し付けられんのもすごい嫌。
しかし、この社会ではそれをフツーに指摘しただけでなんでフツーにできないのと逆に引かれるのも事実。アンフェアすぎる。

森若さんは家事が得意だからまだいいけど、私は家事が得意というわけでもないのに、あれもこれもやらなきゃいけないのかよっ!ていうのが2倍辛かったことが思い出され、なぜか旦那ではなく太陽が嫌いになりそうになった。アンフェアすぎる笑

流石に姓をじゃんけんでは決めなかったけど。だいぶ共感した。共感しすぎてそのまま後半いったら結構ダメージ受けたけど。
得意なとこも裏を返せば弱点だったりするっていうのがよくわかってよかったな。

森若さんの名前の由来、千葉さな子だったのか。
家族全員みんな歴史オタなの推せる。お母さんが好きな漫画って王家の紋章ですか?笑

女子の中では一番好きなゆかりさんがおめでたで幸せな気持ちになった。おめでとうございます。

エピローグ。
カマモトよ、「森若さんが30歳になったら交際0日で結婚するつもりだったらしいよ」ってお前どこの世界線にいるのよ。
このあと残酷な希梨香ちゃんによって同じ次元にいながらにしてこの世界の誰とも認識が交わってなかったことが知らされてしまうわけだが、12巻でどんな反応するのかちょっと怖い感じがする。

0
2025年04月26日

「小説」ランキング