「ゲームの中での死は、そのまま現実世界での死に直結する」、そんな地獄のゲームに巻き込まれてしまった主人公・キリトが、自らの剣の腕だけを武器に、文字通り死にもの狂いでゲーム「ソードアート・オンライン」の世界を攻略していく、という物語。
この作品の魅力は、「ソードアート・オンライン」というゲームのリアルな世界観と臨場感を細部にわたって味わえるところ。
とにかく描写がすごい! 「ソードアート・オンライン」では、プレイヤーは「剣」を武器に戦うことになります。その分、敵との戦闘は接近戦が中心となるため、さまざまな剣技や仲間との連携技など、迫力のある戦闘シーンの描写は、実際に剣が交錯する音や息遣いが聞こえてきそうなほど……!
また、他のプレイヤーがログアウト(死)してしまうシリアスな場面には「自分がもしこのゲームに巻き込まれたら……」と思わず想像してしまって、ゾッとします。リアリティの演出がすごいんです。
とはいえ、重いシーンばかりではなく、キリトと他プレイヤーとの交流や、ヒロイン・アスナとのやりとりなどほっこりするシーンも適度にはさまれているので、途中で疲れることなく一気に読んでしまいました!
現実よりもリアル!? なゲームの世界に、あなたも没頭してみませんか?
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Posted by ブクログ
VRに興味を持ってアニメ第一期を途中まで観ましたが、面白さがあまり感じられなかったため、原作ラノベならどうだろうと読み始めました。
アニメのほうだと普通の剣と魔法の出てくるファンタジー作品(FFなど)と世界観があまり変わらないように見えて、VRMMOを舞台にする必要性が正直ピンとこなかったんです。
しかし、原作である本作品はキリトの心理描写が非常に丁寧で、現代(正確には近未来ですが)日本の人々がVRMMOの世界に囚われ戦いを強いられる、という設定が生きていると感じました。
つまり、もともと戦いのない平和な世界で生きていた人々が突然に命がけの戦いを強いられたら、何を思うのか。初めは驚き戸惑うものの、そのうちに慣れてしまう、それでも心のどこかに迷いが残る――といった心理が、キリトの独白によって詳らかにされているのです。
生き残るために友を見捨てたことへの後悔。
戦う理由を見出せないまま剣を振るい続ける自分への自嘲。「己を強化し、他人より優れた力を得る快感のためだけに戦っているのなら、俺も本心ではこの世界の終わりを望んではいない――?」(第16章 p.235)
結局、キリトとアスナはお互いとの出会い、ふたりで共に生き続けることに戦いの意味や目的を見つけます。19章の最後で交わされるアスナとニシダの会話が印象的ですね。
ありがちと言えばありがちな展開なので、思春期に読んでいたら拒絶反応を起こしたかもしれません(笑)
でも、大人になって人生の伴侶を見つけた今では、素直に受け入れることができて良かったです。人生こういうものだよなぁ、って(笑)
Posted by ブクログ
アクセルワールドを読み続けている間、続巻がお店で見つからなかった為、代わりに購入。
おー、アニメ(1期)で見た内容が1巻に収まってる(O_O)
分かり易いエンディングまで収まってしまったので、この先どう展開するのか気になる(O_O)