あらすじ
そこは永遠に宇宙の中心。別れの時は突然に、そして人生は続く……。ジェームスは、アフリカにある人類の源泉とされるオワキンクに王として招聘され、アメリカを去ることに。そしてカーターにとって、別れの朝は突然やって来た……。一方、〈アイズ〉の中枢であるコンピュータ・ゼラと融合しすっかり変質したAIのアリスは、ジェームスの暗殺計画を進めていた。長く人類の歴史の陰で蠢き続けてきた〈アイズ〉に対抗しうるのは、もはやジェームスしかいなかったからだ――。大人気クロニクル、待望の最新巻!!
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Posted by ブクログ
最近、パームが終わる。人生の終わり、パームをきっかけに我々はパームを読みたくて集ったので…終わりは予め知っているものの、読むのが苦しいし怖いと思ってたんですが、今巻では幾つかの喜ばしいことがあり、それぞれが語り合い、感情を確かめ合い、別れを惜しむ。
まああの、「カーターは複雑な人よ」で本当に涙しましたが。
カーターが序盤で「今度は運命の女神が尋ねてこない限りこっちから動く気はないね」と言っていたのが、とてもとても好きだったんです。
失うものがあるという寂しさと苦悩と幸福。
あと、まあぶっちゃけ私も「人間が滅んでも地球には回復力があるからな」と思っていたので、幾分晴れやかな気持ちになれました。
この愛しい世界の中で、少しずつどの様に物語が終わっていくのか、ちゃんと読み続けたいです。
あの頃の友人は2人減り、私はと言えばまたカーターみたいになっています。
それでもこの世界の最期が読みたいです。